英検レベル|各級の難易度は?英検協会も教えてくれない情報を大公開!

英検 レベル 難易度

「初めて英検を受験しようと思うんだけど、何級を受験すればいいの?」
「英検の各級ってだいたいどのくらいの難易度なの?」
「自分の英語力って英検でいうと何級レベル?」

そんな疑問をお持ちではありませんか?

「英検のレベルを知りたければ、英検協会のHPを見ればいい。」

そう思いたくなる気持ちもわかります。確かに、英検協会のHPには各級のレベルが明記されています。

しかし、あなたが知りたいのは、「結局、自分は何級に挑戦すべきなのか?」「具体的に、○級はどのくらい難しいのか?」といった点かと思います。

残念ながら、英検協会HPの情報を見るだけではこれらの疑問は解消されないのです。

では、どうすればいいのでしょうか?

本記事では、「小学生で英検2級合格・中学生で英検準1級合格」を達成する我々ESL clubが、日頃の知見を生かし、英検各級のレベルを解説していきます。

この記事を読めば、

・英検各級のレベルと難易度がわかる!
・自分が何級に挑戦すべきかがわかる!
・目標級のレベルを把握した後にやるべきことがわかる!

ぜひ、読んでみてください。

 

 

英検協会の情報だけでは、各級のレベルはよくわからない

英検 レベル 難易度

先ほどお伝えした通り、英検協会HPに各級の難易度は公開されています。

しかし、正直言って、あまりよくわかりません。実際に見てみましょう。

 

英検 レベル 難易度

引用元:各級の目安|英検

 

例えば、準2級と2級は「使える英語で世界へ」、準1級と1級は「リーダー(品格)の英語」だそうです。

・・・。これだけではよくわからないですよね?

では、推奨目安は参考になるのでしょうか?

・5級 :中学初級程度(中学1年生レベル)
・4級 :中学中級程度(中学2年生レベル)
・3級 :中学卒業程度(中学3年生レベル)
・準2級:高校中級程度(高校1〜2年生レベル)
・2級 :高校卒業程度(高校3年生レベル)
・準1級:大学中級程度
・1級 :大学上級程度

確かに、英検3級で出題される文法事項や語彙は中学卒業までに習う範囲ではあります。

しかしだからといって、「中学生の範囲の勉強を終えていないと英検3級に合格できない」ということではありません。

例えば、ESL clubに通う小学生は、ABCから始めて約1年で英検3級に合格し、その後、小学生のうちに英検2級に合格するのも珍しくありません。
→詳しくは以下の記事をご覧ください。
【小学生で英検®︎2級】ABCから2年半で英検®︎2級。その後、アメリカの中学校進学を勝ち取った話。
【小学生で英検®︎2級】最速合格!英語初心者だった小学2年生から1年半で合格した杉江篤くんにインタビュー!

つまり、この推奨目安も参考にはなりますが、英検各級の難易度を正確に捉えているとは言い難いです。

では、どのようにして英検各級のレベルを明らかにしていけばいいのでしょうか?

 

英検各級の難易度を知るための3つのポイント

英検各級の難易度を知るためのポイントが3つあります。

① 単語レベル
② 問題傾向
③ 合格正答率

この3つです。

1つずつ、説明していきます。

 

 ① 単語レベル

英検 レベル 難易度

まず、最初にチェックすべきは各級の単語レベルです。

英検では単語の知識のみが問われる問題はそこまで多く出題されません。(リーディングの大問1のみです。)

しかし、長文、リスニングで用いられる単語は、級が上がるごとにどんどん難しくなっていきます

また、ライティングの採点基準の1つに「語彙」があります。(ちなみに、ライティングの採点基準は「内容・構成・語彙・文法」の4つです。)

どの程度、難しい語彙を使いこなせているかがライティングの点数に影響するわけです。(もちろん、級が上がるごとに求められる語彙レベルも高くなっていきます。)

ですので、英検に合格するためには、まずなにより、各級の合格に求められる語彙力をあなたが持っているかどうかが重要になってくるわけです。

では、各級合格に必要な語彙力とはどの程度なのでしょうか?

以下の表をご覧ください。

 

英検 レベル 難易度

 

まずは自分が目標級を合格できる単語力があるのかをチェックする必要があります。

「単語数を言われてもよくわからない!」という方は、こちらの「たった5分でできる英検単語レベル診断テスト!あなたは何級レベル?」をやってみてください。あなたの単語力が何級レベルなのかがわかります。

また、更に詳細な級別の単語テストもあります。テスト結果から、レベル診断と学習アドバイスもついています。

【たった5分でできる英検級別単語テスト】レベル診断と学習アドバイス付き!
 ・5級はこちら
 ・4級はこちら
 ・3級はこちら
 ・準2級はこちら
 ・2級はこちら
 ・準1級はこちら
 ・1級はこちら

ぜひこれらの記事を有効活用して、英検各級の単語レベルとあなたの現状の単語力を把握してみましょう。

 

 ② 問題傾向

英検 レベル 難易度

各級の難易度を把握するためにチェックすべき2つ目のポイントは、問題傾向です。

英検の問題構成は、

【一次試験】
 ・リーディング
 ・リスニング
 ・ライティング(5級、4級はなし)
【二次試験(面接)】
 ・スピーキング(5級、4級は希望者のみのスピーキングテスト)

となっており、大枠はどの級も同じです。

しかし、大問ごとの問題形式は級ごとに多少異なります

例えば、英検5級と4級のリーディングには整序問題が出題されます。(3級以上には出題されません。)

また、準2級以上はリスニングの音声が1回しか流れません。(結果、準2級からリスニングの難易度がグッと上がります。)

こういった問題形式の違いが、各級の難易度に影響するわけです。

また、リーディング、リスニングなどで扱われる英文の難易度も級ごとに異なります

英文の難易度とは、

・語彙レベル:どのくらい難しい単語や熟語が使われるか?
・文法レベル:どのくらい難しい文法が使われるか?
・内容レベル:話の内容の難易度がどの程度か?
・長さ:英文の長さはどの程度か?

の4つのことです。級が上がるにつれて、上記4つで構成される英文難易度が上がっていくのです。

大問の問題形式や英文の難易度は把握するには、実際に問題を見てみるほかありません。

以下の記事で各級の問題形式を細かく解説していますので、ぜひ参考にしてみください。

【英検各級レベル】難易度・範囲・問題傾向などを完全まとめ!
 ・5級はこちら
 ・4級はこちら
 ・3級はこちら
 ・準2級はこちら
 ・2級はこちら
 ・準1級はこちら

また、英検協会のHPから過去問を見ることができます。実際のリスニング音声なども聞けますので、難易度を把握する上で参考にしてください。

英検過去問|英検協会HP
 ・5級はこちら
 ・4級はこちら
 ・3級はこちら
 ・準2級はこちら
 ・2級はこちら
 ・準1級はこちら
 ・1級はこちら

 ③ 合格正答率

英検 レベル 難易度

最後にチェックすべきポイントは合格正答率です。

英検協会のHPには合格基準スコアしか載っていません。

 

英検 レベル 難易度

引用元:各級の合格基準スコア|英検

 

そして、この合格基準スコアは素点ではありません。(ちなみに素点とは、「テストで得られる生の点数」のことで、英検でいうと「CSEスコアに換算する前の正答数」、つまりは「1問1点としたときの点数」のことです。)

英検は現在、CSEスコアと呼ばれる独自の算出スコアで合否判断をしています。
→CSEスコアについてはこちら:英検CSEスコア|英検|公益財団法人 日本英語検定協会

そしてこのCSEスコアですが、自分の得点だけでなく他の受験者の得点も影響したりするので、簡単に算出できません。
→ESL clubでは生徒の受験結果から、CSEスコアの特徴を分析しています:英検CSEスコアを徹底解説!【素点ーCSEスコアグラフも大公開!】

つまり、素点で何点とれば合格できるのかが、CSEスコア導入後、よくわからなくなってしまったのです。

そこで参考にしていただきたいのが、ESL clubの過去の受験結果から割り出した合格正答率です。

以下の正答率をとれた生徒たちは、必ず合格できています。(しかし、先ほどお伝えした通り、CSEスコアの算出は複雑なため、「下の点数をとれば絶対に合格できる」と確証はできません。あくまで参考程度にしてください。)

【一次試験合格正答率】
 ・5級 :62%(31点 / 50点)
 ・4級 :63%(41点 / 65点)
 ・3級 :64%(49点 / 76点)
 ・準2級:65%(54点 / 83点)
 ・2級 :65%(55点 / 84点)
 ・準1級:66%(57点 / 86点)

級によって多少異なりますが、おおよそ70%弱の正答率をとれれば一次試験に合格できるというわけです。

これはつまり、全ての問題が正解できないからといって落ち込む必要はないということです。英検は70%以下の正答率で合格できてしまいます。

「さらに詳しく、各級の大問ごとの目標正答率も知りたい!」という方は「【英検一次試験】合格点と時間配分を公開!2018年度最新版!(準1級・2級・準2級・3級・4級・5級)」を参考にしてください。

次に、二次試験です。二次試験も一次試験同様、CSEスコアに換算され、合否が決まります。

ESL clubに通う生徒たちの過去の受験結果から算出した二次試験の合格正答率は以下の通りです。

【二次試験合格正答率】
 ・3級 :61%(20点 / 33点)
 ・準2級:61%(20点 / 33点)
 ・2級 :61%(20点 / 33点)

二次試験では、3級、準2級、2級、共に61%の正答率で合格できることがわかります。(こちらの二次試験の合格正答率も「絶対」とは言い切れませんので、あくまで参考程度にしてください。)

二次試験も大問ごとの細かい目標正答率を出しています。参考にしてください。
→こちら:【英検二次試験(面接)】合格点と配点はこちら!2018年度最新版!(2級・準2級・3級)

英検 レベル 難易度

 

レベルがわかったら、あとは英検対策だ!

英検 レベル 難易度

ここまで英検各級のレベルを説明してきました。

目標級のレベルを把握できたら、ここから対策を進めていきましょう。

対策で活用できるESLブログの記事をご紹介します。

 

ステップ①|教材を揃える

まず、対策に必要な各級の教材を揃えましょう。その際は以下の記事を参考にしてください。
→こちら:【英検対策本】オススメ教材・参考書の完全まとめ版!(1級・準1級・2級・準2級・3級・4級・5級)

 

ステップ②|各技能別の問題の解き方を身につける

次に技能別の対策です。以下の記事を参考にして、解き方をしっかりと身につけましょう。

一度、記事を読みながら問題を解いてみることをオススメします。そして、慣れてきたら記事を読まずに問題を解いてみましょう。

解き方がしっかりと身につくまで、何度も繰り返すことが大切です。

※以下の一覧は記事を作成次第、随時更新してきます。

【英検5級】
 ・リーディング対策:英検5級リーディング対策|合格のための解き方・コツを徹底解説!【大問別】

【英検3級】
 
・リーディング対策:【英検3級リーディング・長文対策】解き方をステップ式で細かく解説!
 ・リスニング対策:【英検3級リスニング対策】3つのコツを押さえて合格点を勝ち取れ!
 ・ライティング対策:【英検3級ライティング対策】攻略のための3つのコツをお伝えします!
 ・ライティング予想問題:【英検3級ライティング予想問題】バイリンガル講師による模範解答付き!
 ・二次試験(面接)対策①:【英検3級2次対策】これでわかる英検の面接!面接の会話実例つき!
 ・二次試験(面接)対策②:【英検2次試験(面接)対策】これでわかる面接当日の流れ!会話実例つき!

【英検準2級】
 ・ライティング対策:【英検準2級ライティング対策】初めてのライティングもこれで安心!3つの攻略ポイント教えます!
 ・ライティング予想問題:【英検準2級ライティング予想問題】バイリンガル講師による模範解答付き!
 ・二次試験(面接)対策:【英検準2級2次試験対策】これでOK!質問の傾向と対策(過去18回分を分析!)

【英検2級】
 ・リスニング対策:【英検2級リスニング対策】3ヶ月で満点獲得!?リスニングを得意にするたった1つのコツ!
 ・ライティング対策:【英検2級ライティング対策】 合格点を取るためのたった3つのコツ 答案作成のテンプレート付き
 ・ライティング予想問題:【英検2級ライティング予想問題】バイリンガル講師による模範解答付き!
 ・二次試験(面接)対策:【英検2級2次試験・過去18回分析】3日で面接対策!気をつけることはこの5つ!!

【英検準1級】
 ・ライティング対策:【英検準1級ライティング対策】このコツを使えば合格ライン突破のエッセイが書ける!
 ・ライティング予想問題:【英検準1級ライティング予想問題】バイリンガル講師による模範解答付き!

 

ステップ③|理解で満足せずに、反復練習する

解き方が身についたら、後は繰り返し問題演習をしましょう。

しかし、このとき注意点があります。

それは、「問題を解きっぱなしにしないこと」です。

問題を解いて、丸付けをして、解説を読んで(もしくは、先生の解説を聞いて)、理解して終わり。

残念ながら、これでは英語はできるようになりません。

重要なのは、理解よりも練習です。

練習とは、

・音読(リーディング・リスニング・スピーキング)
・シャドーイング(リスニング・スピーキング)
・音読筆写(ライティング)

などです。

必ず解いた問題はその後、繰り返し練習しましょう。スラスラと理解し、発音し、書けるようになるまで繰り返し練習しましょう。

そうすれば、あなたの英語力は必ず上がっていきます。

英検 レベル 難易度

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は英検各級のレベルをお伝えしました。

英検協会HPからだけでは、英検の本当の難易度は見えてきません。

必ず今回お伝えしたポイントを参考にして、自分自身で英検各級のレベルを把握してください。そうすれば、無駄な努力をしなくて済みます。

目標となるレベルと現状とのギャップが明らかになったら、あとは学習あるのみです。

英検合格に特別な才能は必要ありません。正しい努力を継続しさえすれば、必ず合格できます。

ぜひ、英検合格を勝ち取ってください!

ESL clubでは、小学生から高校生まで、英検対策が可能です。
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この記事を書いた人
岡山 太

「ESL club」事業責任者 兼 「明光義塾」英語教科責任者。
長期留学経験なし、国内独学で英検1級・TOEFL iBT 100点・TOEIC900点を達成。
自身の英語学習経験を生かし、ESL clubのオリジナルカリキュラムを構築。現在は全国の明光義塾の英語指導力強化にも努めている。