こんにちは、英語を教えない英語塾『ESL club』、事業責任者の岡山です。
「小学生は英検何級を受けるべきなの?」「小学生が独学で英検に合格することは可能なの?それとも塾に通わせるべき?」といった疑問を抱く保護者の方も多いはずです。
そこで本記事では、英検1級を取得して現在は英語塾の事業責任者を務める私が、小学生の英検受験に関する疑問を網羅的に解決します。
先に結論をお伝えすると、小学生は英検5級の受験から始めるべきです。また独学でも合格は可能ですが、おすすめはできません。
関連記事:英検5級の合格点・レベル・問題傾向・合格に必要な学習時間などを完全まとめ!
記事を最後までチェックすれば「なぜ5級なのか」「なぜ独学はおすすめできないのか」が分かり、お子さんの英検受験に関する道筋が明確になりますよ。
目次
小学生の英検受験者は全体のわずか1割にしか満たない

周りに英検を受験している子がほとんどおらず「そもそも小学生が英検を受験する必要があるのか」と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
2021年度の英検受験者4,102,668人のうち、小学生以下の受験者は461,154人と全体のわずか11.2%程度です(出典:公益財団法人 日本英語検定協会 英検受験の状況)。
※「小学生以下」なので未就学児も含みますが、英検を受験する未就学児の人数はごくわずかです。よって小学生の英検受験者数=約46万人と考えていただいて問題ありません。
一方で中学・高校生(高専含む)の受験者は3,026,585人と、全体の約73.8%を占めます。
上記の数値を見ると、中学・高校から英検を受験するのが「普通」で、小学生のうちに英検を受けるのは「珍しい」ことが分かります。
また文部科学省が公表した「令和3年度(2021年度)学校基本調査(確定値)」によると、2021年度の小学校在学者の数は6,223,394人です。小学生以下の英検受験者は461,154人でしたので、小学生で英検を受ける人の割合は小学生全体の約7.4%にしか過ぎません。
つまり大半の小学生(100人中93人)は、英検を一度も受けることなく小学校を卒業します。しかし、だからこそ小学生のうちから英検を受験するべきです。
小学生のうちに英検を受験し、英検に合格することで、周りの小学生と差をつけることができます。具体的には、中学受験でのアピールポイントになったり、中学・高校英語の貯金ができて中学・高校でさらに上を目指せたりします。
「え?中学受験で英検が武器になるの?」という方は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:中学受験で英検が必要?入試での活用例と学校の特徴を紹介
私が事業責任者を務める『ESL club』のオンライン校を三重県から受講していた創一郎くんも、英検で身につけた英語力を活かして、見事中学受験で志望校に合格しました。
関連記事:英語と中学受験を両立できる、英語特別入試とは? 英検準2級合格と会話力を身につけ、志望校の選抜コースに合格した創一朗さんのストーリー
小学生は英検何級を受けるべき?


英検は7つの級に分かれます(簡単な級から順に5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級)。
小学生が受験すべき英検の級についてまとめました。
関連記事:英検レベル|各級の難易度は?英検協会も教えてくれない情報を大公開!
まずは5級から受けるべき
小学生は、英検5級から受験しましょう。
英検5級は、全部で7つある英検の級の中で、最も難易度が低い級です。しかし英検5級では中学1年生レベルの問題が出題されるため、小学生にとっては決して簡単な試験ではありません。
小学生で難関級に合格した子にばかり目が行きがちです。しかし「小学生のうちに英検5級に合格」も十分誇れることです。前述の通り、そもそも小学生で英検を受けるのは小学生全体のわずか7.4%ですからね。
まずは英検5級に合格して、そこから4級3級とステップアップを目指しましょう。焦って5級を受けずに他の級を受けてしまうと、内容が全く理解できず、挫折に繋がります。英検は年に3回受験できます。繰り返しチャレンジできるため、焦る必要はありません。
英検5級の合格に必要な情報については、以下の記事でまとめています。
関連記事:英検5級の合格点・レベル・問題傾向・合格に必要な学習時間などを完全まとめ!
理想は小学校卒業までに英検3級を取得
英検5級から受験を開始して、小学校卒業までに英検3級を取得するのが理想です。
英検5級は中学1年生レベルです。そして英検4級は中学2年生レベル、英検3級は中学3年生レベルと続きます。つまり小学生のうちに英検3級に合格すれば、中学で習う英語の先取り学習が完了します。
小学生のうちに中学英語の先取りを終わらせることで得られるメリットは以下の通りです。
- 中学受験で有利になる(創一郎くんの例)
- 中学の英語の授業に余裕を持ってついていける
- 定期テストや高校入試の英語で高得点を取得できる
- 英語学習に充てるはずだった時間を他の教科に充てられる
- 中学英語より上のレベルを目指せる(英検でより難易度の高い級を目指したり英会話に挑戦したり)
小学校卒業までに取得したい英検3級や、その1つ前の級である4級の合格に必要な情報は、以下の記事でまとめています。
関連記事:英検4級の合格点・レベル・問題傾向・合格に必要な学習時間などを完全まとめ!
関連記事:【完全保存版】英検3級合格への道のり3ステップ【レベル/合格点】
中には準2級や2級に合格している小学生も
最も難易度が低い5級ですら中学1年生レベルの英語力が求められる英検ですが、中には小学生で英検準2級(高校初級レベル)や英検2級(高校上級レベル)に合格する子もいます。
このレベルになると、小学生で海外にホームステイをしたり、留学をしたり、日常的に外国人と交流したりといったことも選択肢に入ります。
しかし早いうちから英検を受験していれば、小学生のうちに準2級や2級のような難関級を取得することも、決して不可能な話ではありません。
実際に『ESL club』には、小学生で英検準2級・2級といった難関級に合格している生徒が何人もいます。彼らは英検という枠に留まらず、海外留学や海外の中学校への進学といった形で世界に羽ばたいています。
ESL clubで英検を取得し、世界へと羽ばたいた生徒へのインタビューは、以下のリンクよりご覧ください。
関連記事:【小学生で海外留学】英検で培った英語力で有意義な留学体験を実現したESL club生インタビュー!
関連記事:【小学生で英検®︎2級】ABCから2年半で英検®︎2級。その後、アメリカの中学校進学を勝ち取った話。
小学生の英検独学合格は可能?


一言で小学生と言っても、学力や独学をする能力は千差万別です。
小学生の中には、独学で英検に合格できる子もいれば、英語塾に通わなければ英検に合格できない子もいます。
しかし大半の子にとって、少なくとも中学1年生以上のレベルがある英検に独学で合格するのは難しいでしょう。
よって余程の自信があったり、英語ができる保護者が付きっきりでサポートできたりしない限りは、小学生が独学で英検の合格を目指すべきではありません。
小学生の英検独学をおすすめできない理由は、他にも3つあります。
- 小学生は英語の勉強方法を知らないから
- ライティングと二次試験は添削や練習相手が必要だから
- 英語塾に通った方が“楽しく”英語を学べるから
それぞれ詳しく見てみましょう。
小学生は英語の勉強方法を知らないから
2020年4月に学習指導要領が改定され、小学校でも本格的に英語教育がスタートしました。
関連記事:小学校での英語はいつから始まる?何年生から何を学ぶべきか完全解説
しかし他の科目と比べると英語の学習時間は少なく、学習内容も座学よりレクリエーションに重きを置いています。よって小学生は、英語をどうやって独学で学べばいいのかが分かりません。
例えば英検対策には、シャドーイングが有効です。しかしシャドーイングを自力で実践できる小学生は稀でしょう。
シャドーイングとは?:
英語の音声のすぐ後を影(シャドー)のように追いかけて発音する勉強法。リスニング・スピーキング・発音・イントネーションなど複数の能力を鍛えられる。
私が事業責任者を務める『ESL club』は、“英語を教えない英語塾”です。シャドーイングのような英語の「勉強法」を教えています。
よって塾での授業に加えて、自宅でも正しい方法で自習ができるようになり、英検合格がグンと近づきます。
ライティングと二次試験は添削や練習相手が必要だから
英検5級と4級の試験内容は、一次試験(リスニングとリーディング)のみです。
英検3級以上の級になると、一次試験のライティング、二次試験の面接(スピーキング)が追加されます。
英検一次試験で問われるリスニングとリーディングの問題には、答えが1つしかありません。しかしライティングとスピーキングには答えが無数に存在します(別解)。よって英語講師など英語が分かる人に採点をしてもらう必要があります。
また二次試験(面接)の対策では、英語が分かる講師などを面接官に見立てた模擬面接の練習が必要です。もちろん英語に自信がある場合は、保護者が面接官役をしても構いません。
『ESL club』の講師は全員が英検1級・TOEFL iBT 90点・TOEIC 900点レベル以上のバイリンガル講師です。ライティング問題の添削や模擬面接もお任せください。
>>ESL clubのバイリンガル講師へのインタビュー記事はこちら
英語塾に通った方が“楽しく”英語を学べるから
英語は一朝一夕では身につきません。英検であれ英会話であれ、年単位での学習が求められます。
そして学習の継続に欠かせないのが「楽しむこと」です。
小学生で英検を受験する人の割合は、約7.4%だと解説しました。つまり独学で英検を受験する場合、周りに自分と同じく英検を受ける子はいないのが当たり前です。
一人で黙々と英検対策をするよりも、英語塾に通って周りに自分と同じ目標を持った子がいる環境で英検対策をした方が、楽しいですしモチベーションも上がります。
『ESL club』には、小学生のうちから英検合格を目指している仲間がたくさんいます。オンライン校の場合でも、20歳前後のお兄さん・お姉さん講師と楽しく英語を学べます。
以下の動画は、オンライン校を受講中の生徒が、英検3級のライティング対策授業を受けている様子です。楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
まとめ


小学生の英検受験について解説しました。本記事で解説した内容を再度まとめます。
- 小学生で英検を受ける子供は小学生全体のわずか7.4%。だからこそ英検を受験すべき。
- まずは英検5級への合格を目指すべき。小学生のうちに3級まで合格できると尚良い。
- 小学生は独学ではなく英語塾に通って英検対策をすべき。
「どの英語塾にしようかな?」とお悩みの方はぜひ『ESL club』をご検討ください。無料体験レッスン(オンラインも可)も実施しています。
- この記事を書いた人
岡山 太
「ESL club」事業責任者 兼 「明光義塾」英語教科責任者。
長期留学経験なし、国内独学で英検1級・TOEFL iBT 100点・TOEIC900点を達成。
自身の英語学習経験を生かし、ESL clubのオリジナルカリキュラムを構築。現在は全国の明光義塾の英語指導力強化にも努めている。