小学生で英検は合格可能?受験メリットや勉強方法を英検1級取得者が紹介!

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こんにちは、英語を教えない英語塾『ESL club』です。

「小学生は英検何級を受けるべきなの?」「小学生が独学で英検に合格することは可能なの?それとも塾に通わせるべき?」といった疑問を抱く保護者の方も多いはずです。

そこで本記事では、小学生の英検受験に関する疑問を網羅的に解決します。

先に結論をお伝えすると、小学生は英検5級の受験から始めるべきです。また独学でも合格は可能ですが、おすすめはできません。

関連記事:英検5級の合格点・レベル・問題傾向・合格に必要な学習時間などを完全まとめ!

記事を最後までチェックすれば「なぜ5級なのか」「なぜ独学はおすすめできないのか」が分かり、お子さんの英検受験に関する道筋が明確になりますよ。

2024年度第1回試験から、英検の問題形式がリニューアルされています。
最新の情報を参考に、英検対策を進めていくことをおすすめします。
詳しくは英検の問題形式変更についてまとめた記事をご確認ください。

小学生の英検受験者は全体のわずか1割にしか満たない

周りに英検を受験している子がほとんどおらず「そもそも小学生が英検を受験する必要があるのか」と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。

2022年度の英検受験者4,205,920人のうち、小学生以下の受験者は524,833人と全体のわずか12.4%程度です(出典:公益財団法人 日本英語検定協会 英検受験の状況)。
※「小学生以下」なので未就学児も含みますが、英検を受験する未就学児の人数はごくわずかです。よって小学生の英検受験者数=約42万人と考えていただいて問題ありません。

一方で中学・高校生(高専含む)の受験者は3,102,592人と、全体の約73.7%を占めます。

上記の数値を見ると、中学・高校から英検を受験するのが「普通」で、小学生のうちに英検を受けるのは「珍しい」ことが分かります。

また文部科学省が公表した「令和4年度(2022年度)学校基本調査(確定値)」によると、2022年度の小学校在学者の数は6,151,305人です。小学生以下の英検受験者は524,833人でしたので、小学生で英検を受ける人の割合は小学生全体の約8.5%にしか過ぎません。

つまり大半の小学生(100人中92人)は、英検を一度も受けることなく小学校を卒業します。しかし、だからこそ小学生のうちから英検を受験して、周りの小学生と差をつけるべきです。

小学生が英検を受けるメリット

小学生のうちに中学英語の先取りを終わらせることで得られるメリットは以下の通りです。

  • 中学受験で有利になる
  • 中学の定期試験や高校入試で高得点を目指せる
  • 海外大学への進学やグローバルな仕事も目指せる

それぞれ詳しく見てみましょう。

中学受験で有利になる

首都圏での私立・国立中学の受験者数は年々増加していて、2023年の受験率は17.86%(推定52,600名)に上っています(出典:首都圏模試センター 受験情報ブログ)。中学受験の競争率が上がるなかで、子どもに理想的な環境で中学・高校の6年間を過ごしてもらうために、さまざまな方法で学力アップに力を入れている方も多いでしょう。

一方で、遊びたい盛りの子どもが勉強に専念できないことに悩む保護者も珍しくありません。中学受験は4科目での試験が一般的で、合格するために必要な勉強時間は週に20〜35時間が目安だとされています。保護者の皆様はまだ幼い子どもにそこまでの勉強時間を強いることに、心を痛ませているかもしれません。

しかし、英検であれば高校卒業レベルと言われている3級であっても、約1年から1年半のあいだ週10時間程度の勉強をつづければ合格できると言われています。少ない勉強時間でまわりの小学生と英語力に差をつけられるので、中学受験の勉強にかかる負担を減らすことが可能です。

また、私立中学の中には英語入試を採用している学校もあります。英検に合格していれば、等級に応じて得点が加算されたり、判定が優遇されたり、英語の学科試験が免除されたりなどの措置を受けることも可能です。さらに、奨学金制度や入学金免除の条件として英検が用いている学校もあります。

「え?中学受験で英検が武器になるの?」という方は、以下の記事をご覧ください。

関連記事:中学受験で英検が必要?入試での活用例と学校の特徴を紹介

私が事業責任者を務める『ESL club』のオンライン校を三重県から受講していた創一郎くんも、英検で身につけた英語力を活かして英語入試を受験し、見事志望校に合格しました。

関連記事:英語と中学受験を両立できる、英語特別入試とは? 英検準2級合格と会話力を身につけ、志望校の選抜コースに合格した創一朗さんのストーリー

中学の定期試験や高校入試でも高得点を目指せる

英検は、学習指導要領でも重視されている「リーディング」「ライティング」「リスニング」「スピーキング」の英語4技能をはかる試験です。英検協会のHPでも5級〜3級の習得目標の1つに「基礎力定着」と明記されています。

つまり、英検の勉強を通して、英語の基礎力を底上げする効果があります。試験に合格したら勉強内容をきれいさっぱり忘れてしまうのではなく、英語力の基礎としてしっかりと定着することがメリットです。

そのため、中学入学後に英語の学習内容が高度になっても、余裕を持ってついていける可能性が高いでしょう。定期試験でも、英語は英検ですでに習った知識をおさらいするだけなので、他の苦手な科目の勉強に時間を割けます。勉強時間が少なくて済む分、部活に力を入れて文武両道を目指すことも可能です。

さらに、英検は高校受験にも活かせます。中学卒業レベルにあたる英検3級に合格していれば、定期試験だけでなく高校入試対策もゆとりをもって進められるでしょう。

関連記事:【英検3級レベル】難易度・範囲・問題傾向などを完全まとめ!

海外留学やグローバルな仕事も目指せる

英検の試験問題には、海外の文化や医療、テクノロジー、環境問題などのテーマが含まれています。英検の勉強を通して小学生からグローバルなテーマを身近に感じることで、英語だけでなく海外への関心を養うことが可能です。それにより、子どもが留学や、将来の夢として商社や外資系企業、通訳などのグローバルな仕事を目指すきっかけにもなるでしょう。

ESL club』の卒業生である清太郎くんは、小学4年生から英検の勉強をスタート。勉強を通して身についた英語力を活かして、アメリカやカナダへの短期留学をしました。そして短期留学中に現地の人とのコミュニケーションで刺激を受けたことをきっかけに、アメリカの中学校への編入を決めたそうです。

関連記事:【小学生で英検®︎2級】ABCから2年半で英検®︎2級。その後、アメリカの中学校進学を勝ち取った話。

英検は日本国内のみで有効な資格なので、残念ながら英検そのものが留学や就職で有利になる可能性はあまり高くありません。ですが、英検の勉強で培った英語4技能は、海外への留学に必要となるTOEFLやIELTS、就活でアピールできるTOEICなどの資格試験の勉強でアドバンテージになります。


関連記事:「英検Lovers」が語る(前編)ーESL clubスタッフの英検との出会いと、英検を英語力に結びつけた方法とは?ー

小学生は英検何級を受けるべき?

英検は7つの級に分かれます(簡単な級から順に5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級)。

小学生が受験すべき英検の級についてまとめました。

関連記事:英検レベル|各級の難易度は?英検協会も教えてくれない情報を大公開!

まずは5級から受けるべき

小学生は、英検5級から受験しましょう。

英検5級は、全部で7つある英検の級の中で、最も難易度が低い級です。しかし英検5級では中学1年生レベルの問題が出題されるため、小学生にとっては決して簡単な試験ではありません。

小学生で難関級に合格した子にばかり目が行きがちです。しかし「小学生のうちに英検5級に合格」も十分誇れることです。前述の通り、そもそも小学生で英検を受けるのは小学生全体のわずか7.4%ですからね。

まずは英検5級に合格して、そこから4級3級とステップアップを目指しましょう。焦って5級を受けずに他の級を受けてしまうと、内容が全く理解できず、挫折に繋がります。英検は年に3回受験できます。繰り返しチャレンジできるため、焦る必要はありません。

英検5級の合格に必要な情報については、以下の記事でまとめています。

関連記事:英検5級の合格点・レベル・問題傾向・合格に必要な学習時間などを完全まとめ!

理想は小学校卒業までに英検3級を取得

小学生は英検5級から受験を開始して、小学校卒業までに英検3級を取得するのが理想です。

英検5級は中学1年生レベルです。そして英検4級は中学2年生レベル、英検3級は中学3年生レベルと続きます。つまり小学生のうちに英検3級に合格すれば、中学で習う英語の先取り学習が完了します。

小学校卒業までに取得したい英検3級や、その1つ前の級である4級の合格に必要な情報は、以下の記事でまとめています。

関連記事:英検4級の合格点・レベル・問題傾向・合格に必要な学習時間などを完全まとめ!

関連記事:【完全保存版】英検3級合格への道のり3ステップ【レベル/合格点】

中には準2級や2級に合格している小学生も

最も難易度が低い5級ですら中学1年生レベルの英語力が求められる英検ですが、中には小学生で英検準2級(高校初級レベル)や英検2級(高校上級レベル)に合格する子もいます。

このレベルになると、小学生で海外にホームステイをしたり、留学をしたり、日常的に外国人と交流したりといったことも選択肢に入ります。

しかし早いうちから英検を受験していれば、小学生のうちに準2級や2級のような難関級を取得することも、決して不可能な話ではありません。

実際に『ESL club』には、小学生で英検準2級・2級といった難関級に合格している生徒が何人もいます。彼らは英検という枠に留まらず、海外留学や海外の中学校への進学といった形で世界に羽ばたいています。

ESL clubで英検を取得し、世界へと羽ばたいた生徒へのインタビューは、以下のリンクよりご覧ください。

関連記事:【小学生で海外留学】英検で培った英語力で有意義な留学体験を実現したESL club生インタビュー!

うちの子の英語力は何級?

これまでに英会話や学習塾に通って英語を学んだ経験があれば、5〜4級程度が目安です。英語学童に通っていた子どもは英検5級〜3級プリスクールに通っていた子どもは英検3級〜準2級レベルの英語力が身についているのが一般的です。

あくまで目安なので、まずは過去問を通しで解いてみて、何点取れるかを確かめてみてください。英検の点数は「CSEスコア」という特殊な方法で計算します。ESL clubで設定している素点(1問1点とした場合の点数)での合格点は、以下の記事で解説していますのでぜひ参考にしてください。

一次試験(筆記)はこちら:英検一次試験の合格点は?準1級・2級・準2級・3級・4級・5級では、結局何点とればいいの?

二次試験(面接)はこちら:英検の二次試験・面接の合格点って何点?英検3級・準2級・2級の面接は〇点とれば合格できる!

また、本来なら合格できるレベルの英語力があったとしても、英検の問題に慣れていないと思うように力を発揮できない可能性もあります。参考書などで練習して試験問題に慣れてから、受験するのがおすすめです。

 

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小学生の英検独学合格は可能? 

一言で小学生と言っても、学力や独学をする能力は千差万別です。

小学生の中には、独学で英検に合格できる子もいれば、英語塾に通わなければ英検に合格できない子もいます。

しかし大半の子にとって、少なくとも中学1年生以上のレベルがある英検に独学で合格するのは難しいでしょう。

よって余程の自信があったり、英語ができる保護者が付きっきりでサポートできたりしない限りは、小学生が独学で英検の合格を目指すべきではありません。

小学生が独学での英検合格に苦戦する理由

小学生の英検独学をおすすめできない理由は、2つあります。

  • 小学生は英語の勉強方法を知らないから
  • ライティングと二次試験は添削や練習相手が必要だから

それぞれ詳しく見てみましょう。

小学生は英語の勉強方法を知らないから

2020年4月に学習指導要領が改定され、小学校でも本格的に英語教育がスタートしました。

関連記事:小学校での英語はいつから始まる?何年生から何を学ぶべきか完全解説

しかし他の科目と比べると英語の学習時間は少なく、学習内容も座学よりレクリエーションに重きを置いています。よって小学生は、英語をどうやって独学で学べばいいのかが分かりません。

例えば英検対策には、シャドーイングが有効です。しかしシャドーイングを自力で実践できる小学生は稀でしょう。

シャドーイングとは?:

英語の音声のすぐ後を影(シャドー)のように追いかけて発音する勉強法。リスニング・スピーキング・発音・イントネーションなど複数の能力を鍛えられる。

私が事業責任者を務める『ESL club』は、“英語を教えない英語塾”です。シャドーイングのような英語の「勉強法」を教えています。

よって塾での授業に加えて、自宅でも正しい方法で自習ができるようになり、英検合格がグンと近づきます。

ライティングと二次試験は添削や練習相手が必要だから

英検5級と4級の試験内容は、一次試験(リスニングとリーディング)のみです。

英検3級以上の級になると、一次試験のライティング、二次試験の面接(スピーキング)が追加されます。

英検一次試験で問われるリスニングとリーディングの問題には、答えが1つしかありません。しかしライティングとスピーキングには答えが無数に存在します(別解)。よって英語講師など英語が分かる人に採点をしてもらう必要があります。

また二次試験(面接)の対策では、英語が分かる講師などを面接官に見立てた模擬面接の練習が必要です。もちろん英語に自信がある場合は、保護者が面接官役をしても構いません。

ESL club』の講師は全員が英検1級・TOEFL iBT 90点・TOEIC 900点レベル以上のバイリンガル講師です。ライティング問題の添削や模擬面接もお任せください。

>>ESL clubのバイリンガル講師へのインタビュー記事はこちら

小学生におすすめの英検の勉強方法

英語は一朝一夕では身につきません。英検であれ英会話であれ、年単位での学習が求められます。

小学生に英検の学習を継続してもらうためには、以下の3つの方法をバランス良く組み合わせると効果的です。

単語を覚える

小学校の英語の授業は小学4年生からはじまり、6年生までに覚える単語は600〜700程度です。

英検5級で取り扱う単語数は600語なので、小学生で英検を目指すなら授業で習う単語にプラスして覚える必要があります。

スペルと意味だけでなく、音も覚えられるようアプリや動画などを活用すると効果的です。

関連記事:【英検対策本】オススメ教材・参考書の完全まとめ版!(1級・準1級・2級・準2級・3級・4級・5級)

過去問でリーディングとリスニングを練習する

ある程度単語を覚えると、過去問に書かれている内容を理解できるようになります。まずは問題形式に慣れることを意識しつつ、過去問を通して文法を学びながら対策していきましょう。

以下の動画は、『ESL club』で講師と一緒にリーディング問題を解いている様子です。内容を声に出して読み、講師のサポートを受けながら生徒が少しずつ内容を理解していっていることが分かるでしょう。

動画やアニメ、絵本と組み合わせて楽しく学ぶ

過去問や参考書での勉強だけでなく、子どもが「英語って楽しい!」と感じる機会を作ることも大切です。おすすめは、英語のYouTube動画や、子ども向けの海外アニメです。内容に興味を持って英語のセリフを追っているうちに、インプット量を蓄積しながら、少しずつ意味が分かってくる楽しさを味わえます。

また、現地の子ども向けの簡単な英語で書かれた絵本もおすすめです。なかでも有名なのは「Oxford Reading Tree」で、『ESL club』での学習にも取り入れています。

関連記事:絶対に子どもに読ませたい多読用絵本 ”Oxford Reading Tree”(ORT) 

まとめ

小学生の英検受験について解説しました。本記事で解説した内容を再度まとめます。

  • 小学生で英検を受ける子供は小学生全体のわずか7.4%。だからこそ英検を受験すべき。
  • まずは英検5級への合格を目指すべき。小学生のうちに3級まで合格できると尚良い。
  • 小学生は独学ではなく英語塾に通って英検対策をすべき

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