英検3級合格点ラインやレベルは?受験の流れから勉強方法、合格対策のコツまで徹底解説

英検3級合格点ラインやレベルは?受験の流れから勉強方法、合格対策のコツまで徹底解説

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こんにちは、英語を教えない英語塾『ESL club』です。

このページでは「英検って何?」という状態から「英検3級に合格するまで」を、以下3つのステップに沿って解説します。

  • ステップ1:英検3級について知る
  • ステップ2:英検3級に申し込む
  • ステップ3:英検3級対策をする

約20,000文字の超大作ですので、英検3級のレベルから合格点、勉強方法まで英検3級に関することは全て網羅しています。

このページの通りに英検対策を進めれば、英検3級レベルの英語力がある中学生であれば約半月、英検4級レベルの小学生であれば早くて3か月、遅くとも6ヶ月で英検3級の取得が可能です。英検3級を取得すれば中学卒業レベルの英語力を有していることの証明になります。

このページの内容を1日で全てこなしてしまうのは不可能です。このページは英検3級合格までの道のりが記された地図のようなものです。ブックマーク、お気に入り登録をするなどして、「次は何をすればいいのかな?」と迷う度にこのページを訪れてみてください。

※お子さんの英検3級合格を応援する保護者の方へ

  • ぜひこのページをお子さんの学習のサポートの際にお役立てください。
  • 「うちの子(小学生)に独学での英検3級合格は難しいかも。親も常にサポートできるわけではないし……」という方は、小学生で英検2級の合格も可能なESL club小学部をご検討ください。(小学4年生でESL clubに入塾し、小学6年生で英検2級に合格した髙井清太郎くんの体験談も読めます!)

英検3級について知ろう

ステップ①では、英検3級の試験概要やレベル、合格点・合格率について解説します。

ノープランでがむしゃらに英検対策を始めても、うまく行く可能性は低いです。仮に合格できたとしても、必要以上の時間と労力がかかってしまうでしょう。

英検に限らず、試験には必ず傾向があります。

まずは英検がどういった試験なのかを知り、合格するには何をどのくらい勉強すればいいのかを理解しましょう。

彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず ー孫子

上記の言葉の意味は「相手と自分を知れば負けることはない」です。これは、英検3級でも同じこと。挑む相手である英検3級のレベルを知り、次に自分の英語レベルを知り、状況を把握する。そしてしっかりと対策を取れば、英検3級に落ちることは絶対にありません。

そもそも英検とは?

英検は「実用英語技能検定」の略で公益財団法人日本英語検定協会が実施している試験です。

英検は以下のように、7つの級に分かれています。

  • 1級
  • 準1級
  • 2級
  • 準2級
  • 3級
  • 4級
  • 5級

1級が最も難易度が高く、5級が最も難易度が低い級です。5級・4級は一次試験(リスニング・リーディング・ライティング)のみ、3〜1級は一次試験に加えて二次試験(スピーキング)が実施されます。

受験者数は年間250万人を超え、TOEICと並んで国内で最も受験者数が多い英語試験の1つです。

TOEICはビジネス分野の内容が多く出題されます。大学生や社会人にはぴったりですが、小中高生には受験は難しいでしょう。一方英検は出題範囲が日常生活からアカデミックな分野まで多岐にわたり、レベルごとに級が区切られているので、小中高生から社会人までおすすめできる試験です。

今回は7つの級の中でもおおよそ中間に位置する英検3級(中学校3年生レベル)について解説します。

英検3級の試験概要

英検3級の試験概要について表にまとめました。

なお実際に問題を見てみなければ分からないことも多いので、英検の公式サイトから過去問にも簡単に目を通しておいてください。

一次試験(筆記50分・リスニング約25分)

二次試験(約5分)

(出典:公益財団法人 日本英語検定協会 3級の試験内容)

一次試験の理想的な時間配分

試験で実力を発揮するためにも、時間配分を意識することが重要です。

  • リーディングに時間を掛け過ぎて、ライティングの時間が取れなかった。
  • 時間がなくて適当に解答してしまった。

上記のような事態を避けるため、理想的な時間配分について理解しておきましょう。

英検3級一次試験の理想的な時間配分は以下の通りです。

筆記試験の試験時間は50分です。

理想的な時間配分は、リーディング31分、ライティング15分の合計46分です。残りの4分を全体の見直しやリスニング問題に目を通すことに使いましょう。

少し余裕を持って筆記を終えて、リスニング問題に目を通すことで、リスニングに落ち着いて取り組むことができます。

ライティングに15分程度の時間をしっかりと掛けられるよう、筆記試験が始まったらリーディングではなくライティングから取り組むことも有効です。どちらが向いているかは人によるので、過去問を解く際に色々と試してみてください。

過去問を解く際には必ず時間を測り、時間配分通りに問題を解けるように心掛けましょう。

英検3級の難易度は?

難易度

はじめて英検にチャレンジする場合、各級の問題がどれくらいのレベルか気になるでしょう。

ここでは、英検3級のレベルや、合格に必要な勉強時間の目安を紹介します。

どの級を受けるか決めるための参考にしてください。

英検3級のレベルは中学3年生レベル

英検協会HPには、英検5級〜3級のレベルは以下のように記載されています。

  • 使える英語の登竜門
  • 基礎力定着
  • 高校入試レベル

その中でも英検3級は「中学卒業程度」と記載されています。(出典:各級の目安|英検)

英検3級には、中学3年生までに習った内容が出題されます。「中学3年生の内容のみ」が出題されるのではなく、中1〜中3までの学習内容が対象です。

語彙力にして、約2,100語をマスターしなければなりません。2,100語と聞いてもいまいちピントこないと思いますので、英検3級レベルの単語を10個ほどピックアップしてみました。

  • build(建てる)
  • plane(飛行機)
  • warm(暖かい)
  • shake(振る)
  • entrance(入り口)
  • public(公の)
  • judge(判断する)
  • opinion(意見)
  • serious(真剣な)
  • comfortable(心地よい)

上記全ての単語の意味を知っておく必要はありません。しかし「ぜんぜん知らない単語ばかりだ!」という状況であれば、英検3級合格に向けて語彙力の強化が必要です。

こちらの「【たった5分でできる英検3級単語テスト】レベル診断と学習アドバイス付き!」で、英検3級単語レベルのチェックができます。テスト結果に応じた学習アドバイスもついています。5分程度で解けますので、ぜひチャレンジしてみてください。

また中学1年生の内容が危うい、中学2年生の内容が危ういという方は、英検5級(中学1年生レベル)、英検4級(中学2年生レベル)の受験も選択肢に入れましょう。

一か八かで英検3級合格を目指すよりも、まずは英検5級・4級を確実に取りに行くべきです。

関連記事:英検5級の合格点・レベル・問題傾向・合格に必要な学習時間などを完全まとめ!
関連記事:英検4級の合格点・レベル・問題傾向・合格に必要な学習時間などを完全まとめ!

英検3級の取得に必要な勉強時間は15〜200時間

英検3級の取得に必要な学習時間は、受験者の現在の英語レベルによって異なります。

中学3年生レベルの学習を終えていて、内容をきちんと理解できているのであれば、15時間程度の学習で英検3級に合格できます。15時間なので毎日30分の学習を1ヶ月続ければOKです。英検前の1ヶ月、しっかりと継続して英検3級対策を進めれば、十分に合格が見込めます。

一方中学3年生レベルの学習は終わっていないが、英検4級には合格できている場合は、最低でも200時間の学習が必要です。毎日30分の学習を続けたとして、約13ヶ月強かかります。

これはESL clubで学習する生徒の様子を見ての試算です。つまり効果的な英語学習法を継続した場合の結果です。13ヶ月は長すぎるので、勉強時間を1日1時間に増やして、半年での合格を目指したいところですね。

最後に英検4級以下の英語力の場合は、最初から英検3級を目指すのではなく、英検4級→英検3級もしくは英検5級→英検4級→英検3級と段階を踏んで英検に挑戦しましょう。

あなた(もしくはあなたのお子さん)は英検3級取得までにどのくらいの時間が必要なのか、その時間を確保するためには1日どのくらい勉強する必要があるのか、大まかにで構いませんので考えてみましょう。

英検3級のレベルを例題を参考に確認

英検3級では具体的にどんな問題が出題されるのか、例題とともに見てみましょう。

まず、英検3級は大きく2つの試験に分かれています。リーディング・ライティング・リスニングを評価する一次試験と、スピーキングを評価する二次試験です。

二次試験は面接形式で、一次試験に合格した人だけが挑戦できます。

英検3級一次試験の問題構成は以下の通りです。

出典:3級の試験内容|英検

この表だけだと具体的な問題レベルが分からないので、各技能ごとに例題を確認しましょう。

【一次試験】リーディング

英検3級のリーディングは、以下3つの大問で構成されています。

  • 【大問1】短文の語句空所補充
  • 【大問2】会話文の文空所補充
  • 【大問3】長文の内容一致選択

大問ごとに問題を見ていきます。

リーディング大問1|短文の語句空所補充

英検3級リーディング大問1は「短文の語句空所補充」問題です。

このように空所付きの英文と選択肢が4つ提示されます。そして適切な選択肢を4つの中から1つ選びます。

大問1の問題構成は、以下の15問です。

  • 単語・熟語が問われる問題が12問
  • 文法が問われる問題が3問

レベルとしては、知識さえあれば誰でも解ける問題です。妙なひっかけ問題もありません。ただしこのリーディング大問1は、英検3級の中で最も単語が難しいです。

しかし心配することはありません。大問1で満点が取れなくても、その他の大問でしっかり点数が取れれば十分に合格できます。通常、大問1に出題される単語を完璧に覚える前に、英検3級に合格できてしまいます。

リーディング大問2|会話文の文空所補充

英検3級リーディング大問2は「会話文の文空所補充」です。

このように会話文の一部が空所になっており、4つの選択肢の中から適切なものを1つ選びます。

リーディング大問2では、会話の流れを捉える力と、単語や熟語の知識が問われます。

しかし単語レベル自体は難しくないので、英検3級の単語をしっかり覚えていく過程で大問2の点数も確実に上がっていくでしょう。リーディング大問2は、全部で5問出題されます。

リーディング大問3|長文内容の一致選択

英検3級リーディング最後の大問は「長文の内容一致選択」です。この大問3では、次の3つの形式の長文が1つずつ出題されます。

【大問3A】掲示・案内

【大問3B】Eメール

【大問3C】説明文

それぞれの長文には以下のように、内容に関する質問文と選択肢が設定されています。

大問3は、この選択肢から適切な回答を選択する問題です。各形式ごとの設問数は以下の通り、合計10問です。

  • 【大問3A】掲示・案内:2問
  • 【大問3B】Eメール:3問
  • 【大問3C】説明文:5問

英検3級レベルの単語を覚えていることはもちろん、制限時間内に長文を読み解くための読解力が必要になります。しかし設問の選択肢自体は難しくありません。長文を理解できていれば誰でも正解が選べる、ひっかけのない問題です。

万が一、長文や選択肢の意味がよくわからなくても「選択肢に含まれている単語が長文にもあったから」という理由で選択肢を選んで、正解できてしまう問題すらあります。

これらが英検3級のリーディング問題です。なお「英検3級リーディング、長文問題の対策方法を知りたい!」という方は、「【英検3級リーディング・長文対策】解き方をステップ式で細かく解説!」を参考にしてください。リーディング、長文問題の解き方を、大問ごとに詳しく解説しています。

【一次試験】ライティング

次にライティングです。実際の問題を見てみましょう。

着目すべきポイントは以下の3つです。

  1. 自分の考えとその理由を2つ書く
  2. 語数の目安は25~35語
  3. 質問は自分に関すること(今回であれば「どの街を訪れたいですか?」)

英検3級のライティング問題では、そこまで高度なことを求められません。自分の考えに関する簡単な質問に答えるだけです。

また中学3年生で習うような難しい単語や文法を使ってライティングを書かないと合格点がとれない、ということでもありません。中学1年生レベルの単語や文法でも、模範解答通りに書けば十分に高得点が狙えます。

「英検3級ライティングの書き方を知りたい!」という方は、「【英検3級ライティング対策】攻略のための3つのコツをお伝えします!」を読んでみてください。英検3級ライティングで押さえるべきポイントをまとめてあります。

また、ESL clubバイリンガル講師による模範解答付きの予想問題もあります。ぜひ、英検3級ライティング対策で活用してください。

【一次試験】リスニング

英検3級リスニングは、以下の3つの大問で構成されています。

  • 【大問1】会話の応答文選択
  • 【大問2】会話の内容一致選択
  • 【大問3】文の内容一致選択

各大問10問ずつ、合計30問になります。大問ごとに、もう少し詳しく見ていきましょう。

【大問1】会話の応答文選択

リスニング大問1は「会話の応答文選択」です。問題用紙には次のようなイラストが載っています。

そして、流れる音声はこのイラスト中の2人の会話になります。(会話をする2人は必ず男女です)

会話の流れは以下の通り。

  1. 1人目の発言(1回目)
  2. 2人目の発言(1回目)
  3. 1人目の発言(2回目)
  4. 2人目の発言(2回目)←この発言として適切な応答を選択肢から選ぶ

イラストを使って、もう少し具体的に説明します。まず1人目(この問題では女性)が発言します。

この「I like your shirt.(あなたのシャツいいね。)」は実際の英検で流れる音声になります。次に、2人目(この問題では男性)が発言します。

その次に、再び1人目(女性)が発言します。

最後に、2人目(男性)が2回目の発言をしますが、そこで発言が3つ流れます。

  1. It was expensive.(それは高かったよ。)
  2. A week ago.(1週間前だったよ。)
  3. My sister did.(妹がくれたんだ。)

このうち、男性が言ったであろう適切な応答文を一つ選びます。

この問題では会話の流れから、『3』の「My sister did.(妹がくれたんだ。)」が正解となるわけです。こういった問題が10問続くのが英検3級リスニングの大問1です。

リスニング大問1の全ての問題が、上記と同様の流れになります。つまり会話をしている2人が3回、4回と発言して会話がどんどん長くなっていくようなことはありません。

ちなみに英検3級のリスニング大問1では音声が一度しか流れませんので、聞き逃さないよう注意しましょう。

【大問2】会話の内容一致選択

次に、リスニング大問2で出題される問題を見てみましょう。大問2も大問1と同様に、男女の会話が流れます。

大問1と同様、男女の会話である大問2ですが、音声の流れは少し異なります。

  1. 1人目の発言(1回目)
  2. 2人目の発言(1回目)
  3. 1人目の発言(2回目)
  4. 2人目の発言(2回目)
  5. 会話の内容に関する質問

大問1では、④の「2人目の発言(2回目)」が3つの選択肢になっていました。しかし大問2では、最後に会話に関する質問が流れます。

英検本番で流れる音声を見てみましょう。

  1. 女性:Did you hear that Bob and Kelly are getting married in June?(ボブとケリーが7月に結婚するって聞いた?)
  2. 男性:Yes, they told me last night.(うん、昨日聞いたよ。)
  3. 女性:I’m going to have a party for them next month.(来月、彼らのためにパーティーを開く予定なの。)
  4. 男性:Good idea, Lisa!(いいアイディアだね、リサ!)
  5. Question: When will Lisa have a party for Bob and Kelly?(質問:いつ、リサはパーティーをボブとケリーのために開く予定ですか?)

そして、問題用紙には以下のような選択肢が書かれています。

この中から適切な選択肢を選ぶ問題になります。

ちなみに、選択肢の和訳はそれぞれ以下の通りです。

  1. Tomorrow night.(明日の夜)
  2. Next month.(来月)
  3. In June.(6月)
  4. In July.(7月)

Question: When will Lisa have a party for Bob and Kelly?(質問:いつ、リサはパーティーをボブとケリーのために開く予定ですか?)

という質問に対し音声の中で、

女性:I’m going to have a party for them next month.(来月、彼らのためにパーティーを開く予定なの。)

という発言があったため、正解は『2』の「Next month.(来月)」です。リスニング大問2では、全ての問題が上記と同じ流れとなります。つまり問題によって2人の発言が3回、4回と長くなることはありません。

リスニングの大問2では、こういった問題が10問続きます。

【大問3】文の内容一致選択

最後に大問3で出題される問題を見てみましょう。大問3は大問1、大問2とは異なり、会話ではなくスピーカー1人によるナレーションです。

音声の流れは以下の通り。

  1. ナレーション
  2. ナレーションの内容に関する質問

具体的に、英検本番で流れる音声を見てみましょう。

① 女性:I’m busy today.(今日は忙しい日です。)In the morning, I had to go to the dentist.(今朝は歯医者に行かなければなりませんでした。)In the afternoon, I went shopping for my friend Kate’s birthday present.(午後は友達のケイトの誕生日プレゼントを買いに、買い物に行きました。)Tonight, I’ll go to her party.(今夜はパーティーに行く予定です。)

② Question: When did the woman go shopping?(質問:いつ、女性は買い物に行きましたか?)

英検3級リスニング大問3の全ての問題がこの流れです。そして問題用紙には以下のような選択肢が書かれています。

この中から適切な選択肢を選びます。ちなみに、選択肢の和訳はそれぞれ以下の通りです。

  1. Yesterday morning.(昨日の朝)
  2. Yesterday afternoon.(昨日の午後)
  3. This morning.(今朝)
  4. This afternoon.(今日の午後)

Question: When did the woman go shopping?(質問:いつ、女性は買い物に行きましたか?)

という質問に対し音声の中で、

  • I’m busy today.(今日は忙しい日です。)
  • In the afternoon, I went shopping for my friend Kate’s birthday present.(午後は友達のケイトの誕生日プレゼントを買いに、買い物に行きました。)

という発言があったため、正解は『4』の「This afternoon.(今日の午後)」となります。

リスニングの大問3では、こういった問題が10問続きます。

英検3級リスニングの特徴は、以下の3つです。

  • 単語レベルはリーディングよりも簡単
  • 音声の一部分を聞き取れれば正解を選べる問題も多い
  • 大問2、3は音声が2回流れるため、1回目で聞き逃してもリカバリーが可能

「英検3級リスニングのコツを知りたい!」という方は、「【英検3級リスニング対策】3つのコツを押さえて合格点を勝ち取れ!」を参考にしてください。特に「先読み」のやり方だけでも一読の価値ありです!

【二次試験】スピーキング(面接)

英検3級一次試験に見事合格できると、面接形式の二次試験に挑戦できます。二次試験の問題構成は以下の通りです。

音読するパッセージのレベルは、英検3級一次試験に合格した人であれば問題なく理解できるレベルです。またNo.1〜No.5の質疑応答も、一次試験に合格できた人からすると難しいものではありません。

元気にハキハキと、なるべくきれいな発音を心がけて、面接官と英語でやりとりできれば、スムーズに英語が話せなくても十分に合格できる試験になっています。

「英検3級二次試験の流れを知りたい!」という方は「英検3級の二次試験対策|面接当日の流れや練習方法を紹介!【会話実例つき」を読んでみてください。会話実例付きで、当日の流れを詳しく説明しています。

 

「英語を自由に使いこなし、世界でも活躍できる人になる」その夢をかなえる場所が、ESL clubです

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英検3級に合格するための目標スコアは?

過去問や模擬試験を取り入れながら英検対策を行うにあたって、目標しっかり認識しておくことも大切です。

ここでは、英検3級を合格するために必要なスコアについて解説します。

CSEスコアでの合格点は1次試験1,103点2次試験353点

英検では、CSEスコアという方法で得点の算出、合否判定が行われます。

CSEスコアに基づいた英検3級の合格点は以下の通りです。

  • 一次試験:1103点/1650点満点
  • 二次試験:353点/550点満点

しかし、CSEスコアでは1問ごとの配点が回によって異なります。
前回不合格だった人がまったく同じ正答数で合格する可能性もあるので、「何問以上正解すれば合格」と決まっているわけではありません。

そのため英検対策を行う塾では、1問1点として換算する「素点」による採点を行っています

このようにCSEスコアは複雑なので、「そういう採点方法があるんだな」くらいに留めておいて構いません。
CSEスコアについて気になる方は以下の記事をご覧ください。

関連記事:英検の合格点ってどう決まる?CSEスコアを徹底解説!【素点ーCSEスコアのグラフも大公開!】

素点での合格点は1次試験49点2次試験20点

今回はこれまでに何百人もの英検受験をサポートしてきたESL clubのデータに基づいて、素点での英検3級の合格点目安を算出しました。

英検3級一次試験の合格点目安は、49/76点(得点率64%)です。内訳はリーディング13/30点(得点率43%)、ライティング9/16点(得点率56%)、リスニング27/30点(得点率90%)です。

この点数が取れれば、ESL clubでの経験上まず合格できます。(しかし、合格を必ず保証するものではありません。あくまで目安としてください)

リスニングは比較的簡単なので、正解数を多めに設定しています。リスニングの正解数を減らして、その分リーディングやライティングの正解数を増やしても構いません。

英検3級二次試験の合格点目安は20/33点(得点率61%)です。

合格点は、いつでも思い出せるようにメモしておきましょう。このページのスクリーンショットを撮ってもいいですし、机の見やすいところにメモを貼っておくのもいいですね。

過去問を解いた際、合格点目安を超えているかどうかが、1つの基準になります。

英検3級の合格率は約50%

英検の合格率は2015年までしか公開されていません。2011〜2015年までの英検3級の合格率は以下の通りです。

合格率
2011年51.6%
2012年55.3%
2013年53.4%
2014年54.6%
2015年52.9%

上記5年分の合格率の平均は、53.56%となり、英検3級の合格率は約50%となります。受験者の半分は不合格になってしまう試験なので、万全の対策が必要です。

 

英検3級の取得に必要な勉強時間は15〜200時間

英検3級の取得に必要な学習時間は、受験者の現在の英語レベルによって異なります。

中学3年生レベルの学習を終えていて、内容をきちんと理解できているのであれば、15時間程度の学習で英検3級に合格できます。15時間なので毎日30分の学習を1ヶ月続ければOKです。英検前の1ヶ月、しっかりと継続して英検3級対策を進めれば、十分に合格が見込めます。

一方中学3年生レベルの学習は終わっていないが、英検4級には合格できている場合は、最低でも200時間の学習が必要です。毎日30分の学習を続けたとして、約13ヶ月強かかります。

これはESL clubで学習する生徒の様子を見ての試算です。つまり効果的な英語学習法を継続した場合の結果です。13ヶ月は長すぎるので、勉強時間を1日1時間に増やして、半年での合格を目指したいところですね。

最後に英検4級以下の英語力の場合は、最初から英検3級を目指すのではなく、英検4級→英検3級もしくは英検5級→英検4級→英検3級と段階を踏んで英検に挑戦しましょう。

あなた(もしくはあなたのお子さん)は英検3級取得までにどのくらいの時間が必要なのかその時間を確保するためには1日どのくらい勉強する必要があるのか、大まかにで構いませんので考えてみましょう。

英検3級に申し込もう

英検3級の試験日程や申し込み方法について紹介します。

【2023年版】英検3級の試験日程

英検3級の試験日程をまとめました。なお今回は、準会場の試験日程は省略し、本会場の試験日程のみを記載しています。(準会場は塾や学校など団体で申し込んだ場合にのみしか受験できません)

※準会場でも場所によっては、塾や学校に属さない方の受験が可能です。

 第1回検定第2回検定第3回検定
申込期間3/31〜5/28/1〜9/1111/1〜12/14
一次試験6/410/81/21
二次試験A日程:7/2B日程:7/9C日程:7/16A日程:11/5B日程:11/12C日程:11/23A日程:2/18B日程:2/25C日程:3/3
Web合否公開日一次試験6/19二次試験A日程:7/11B日程:7/18C日程:7/25一次試験10/23二次試験A日程:11/14B日程:11/21C日程:12/1一次試験2/5二次試験A日程:2/27B日程:3/5C日程:3/12
成績表必着日一次試験6/27二次試験A日程:7/18B日程:7/25C日程:8/1一次試験10/31二次試験A日程:11/21B日程:11/28C日程:12/8一次試験2/13二次試験A日程:3/5B日程:3/12C日程:3/19

出典:試験日程 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会

二次試験の日程はA日程/B日程/C日程の3つから選択できます。

上記の表は、英検(従来型)の試験日程です。英検には従来型とは別にS-CBT型という試験形式があります。

S-CBT型とは、試験会場に設置されたパソコンを使って実施される試験のことです。従来型のように一次試験・二次試験と分かれておらず、1日でスピーキング・リスニング・リーディング・ライティング全ての試験を受けられます。

級や地域にもよりますが、原則毎週土日に実施されているので、従来型よりも日程の融通が効きます。

従来型とS-CBT型、どちらか好きな方を選択して申し込みをしましょう。S-CBT型で取得した級も、従来型で取得した級と同じように扱われます。

英検3級の申し込みから受験までの流れ

英検を個人で申し込む場合、以下3つの方法で申し込みができます。

  • インターネット申込
  • コンビニ申込
  • 特約書店申込

また申し込みから受験までの流れは以下の通りです。

  1. 申し込み
  2. 一次受験票到着
  3. 一次試験当日
  4. 一次試験の結果
  5. 二次試験当日
  6. 二次試験の結果

英検の申し込み方法については、以下をご覧ください。

英検3級一次試験合格までの流れ

英検3級一次試験対策は、以下の3手順で進めるのが最善です。

  1. 単語とリスニングで基礎固め
  2. ライティング・リーディングのコツをマスターする
  3. 過去問で演習を重ねる
    ※余力があれば英検準2級のリスニングにチャレンジする

それぞれ詳しくみてみましょう。

【Step1】単語とリスニングで基礎固め

まずは英検3級で使われる単語の暗記と、リスニングの練習です。最初に単語とリスニングに注力すべき理由は以下の2つです。

  • 英検合格の大前提は単語力であり、かつ単語の暗記には長い時間が必要だから
  • リスニングは他の技能と比べ、点が伸びるのに時間がかかるから

英検3級で使われる英単語は約2,100語で、中学卒業レベルとされています。中学英語の教科書で学ぶ単語は1,600~1,800語のため、確実な合格を目指すためには中学英語での単語に加え、英検3級で使われる単語を習得しなければなりません。

単語は数学のように仕組みさえ理解すれば良いのではなく、1つ1つ丁寧に覚えなければなりません。全ての単語を短期間で一気に覚えてしまうのは不可能なので、まず最初に単語を学び、英検当日まで学習を継続します。

リスニングは英検の中で最も簡単な技能です。(英検は異様に単語やリーディングが難しいです)「簡単なところから対策して確実にスコアを伸ばしていくこと」は資格試験の鉄則です。一方でリスニングはテクニックだけでは高得点は狙えません。着実なトレーニングが必要です。簡単な技能ではあるので狙い目なのですが、継続的な学習が必要なのです。よって、リスニング対策も手順1としています。リスニングは、後述するシャドーイングを通して対策するのがおすすめです。

繰り返しになりますが、単語、リスニング共に、急に力が伸びるわけではありません。試験前日まで対策を続けることになります。。

【Step2】ライティングとリーディングのコツをマスターする

単語・リスニングの次に学習すべきはライティングとリーディングです。英検3級受験者の中には「ライティングはほとんどやったことがない」という方も多いのではないでしょうか。

実は英検3級のライティングは、書き方のコツさえ抑えてしまえば、簡単に点数を伸ばすことができます。具体的な「書き方のコツ」については後述しますね。

【Step3】過去問で演習を重ねる

ライティングとリーディングのコツを抑えたら、過去問を最低3回分は解いてみましょう.。過去問を解く際には必ず時間を測って、時間配分を意識してみましょう。

関連記事:英検一次試験合格のための時間配分を大公開!準1級・2級・準2級・3級・4級・5級

実際に過去問を解くことで、時間配分や自分の得意・不得意が見えてきます。

また、「解いて終わり」ではなく、間違えた問題を復習するところまで絶対に行ってください。なぜなら間違えた問題を復習して解けるようにすることは、そのままスコアに直結するからです。

英検公式サイトにて過去3回分の過去問を無料でダウンロードできます。

【Step4】英検準2級のリスニングに慣れる(※余力があればでOK)

余力があれば、英検準2級のリスニングにチャレンジしてみましょう。なぜなら英検準2級のリスニングで扱われている単語は、英検3級のリーディングで使われる単語と重なる部分があるからです。

つまり準2級のリスニングに慣れることが、結果的に3級のリーディング対策として有効となります。また準2級のリスニングに慣れてしまえば、3級のリスニングをより容易に感じられるようになります。

こちらは「余力があれば」で構いません。まずはStep1〜Step3に注力することが何よりも重要です。

英検3級を取得するための勉強法・対策

英検3級を取得するための勉強法と対策を、以下の順番で紹介します。

  1. 単語
  2. リスニング
  3. ライティング
  4. リーディング
  5. スピーキング二次試験

ここでは勉強法・対策の概要のみ解説します。

各解説の途中や最後に、詳細に解説した記事へのリンクが付いています。時間がある時で構いませんので、詳細記事もチェックしてみてください。(この記事をお気に入り、ブックマークしておくと簡単にアクセスできますよ)

英単語は毎日20分音読して暗記

必要なもの:単語帳×1(1,300円ほど)

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英検3級の単語をどのくらい覚えられているか分からない方は、まず最初に以下の記事より単語テストを受けてみてください。今すぐ5分間で受けられます。

関連記事:英検3級の単語 5分テスト!レベル診断とおすすめの覚え方、勉強法も解説

単語は数が多いので、とにかく効率的に覚えられるかどうかがカギです。単語を効率的に覚えるためのポイントは以下の3つ。

  1. 音を使う
  2. イメージを使う
  3. 毎日同じ単語に触れる(最低1週間以上)
①音を使う

言語の習得は「耳と口」から始まります。「目」のみを使い、ひたすら書くような訓練をしても単語力は身につきません。大切なのは「書く」前に聴いたり発音したりして、耳と口を使うことです。

単語帳にはダウンロードして聞ける音声がついています。単語帳についている音声をフル活用しましょう。「書いただけで勉強した気になる」が一番やってはいけないことです。

②イメージを使う

英単語を覚える際、文字を見て覚えるのではなく、その単語が持つ「イメージ」を掴みましょう。

なぜならイメージを掴みながら英単語を習得することで、スッと頭から出てくるようになり、問題を解く速度がアップするからです。

例えば「summer」という単語を見た際、「夏」という日本語訳を思い浮かべるより、海やお祭りといった「summerの持つイメージ」を思い浮かべましょう。

③ 毎日同じ単語に触れる(最低1週間以上)

人は一度覚えた情報を「1日後に74%を忘れてしまう」と言われています。

その忘却を防ぐために必要なのが復習です。1日で完璧に覚えようとせず、記憶が消え切ってしまう前に何度も何度も同じ単語に触れていくことで記憶の定着を図りましょう。

上記3つのポイントは、あくまで概要を説明したものに過ぎません。具体的な勉強方法、おすすめの単語帳などについては、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:英検3級英単語の勉強法|誰でも覚えられる暗記法を徹底解説! | ESL club

以下はESL clubの受講生に提供している、1日20分でできる単語学習のやり方です。自宅での学習にも活用できる部分があるはずですので、参考にしてみてください。

こちらの単語学習のやり方イラストは、ぜひ長押し(もしくは右クリック)してダウンロードしてください!

リスニング対策は音読・シャドーイングが大事

必要なもの:過去問集×1(1,500円ほど)、単語帳×1(1,700円ほど)

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次はリスニングです。

単語・リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング全てに言えることですが、1つだけ(例:リスニングだけ)に勉強時間を割きすぎないようにしましょう。

三角食べのように、それぞれ同じくらい勉強時間を割り当てるのが得策です。

リスニングの勉強法

リスニングの勉強法のポイントは以下の3つ。

  1. 必ず音声を使って学習する
  2. 音読やシャドーイングなど発声する学習法を実践する
  3. 1日5~10分でもいいので、できるだけ毎日取り組む
①必ず音声を使って学習する

当然ですが、リスニングの勉強では必ず音声を使ってください。音声を聴くことなしに、リスニング力の向上はあり得ません。

リスニングで音声を用いる際は、止めたり巻き戻したりはせず、ある程度の問題量を通して解いてみましょう。聞き返すのは1通り聞き終わってからです。

現状を把握するという意味で、毎回「どこが聞き取れてどこが聞き取れなかったか」をしっかりと記録しましょう。

③音読やシャドーイングなど、発声する学習法を実践する

リスニングで点数を上げるためには、音読やシャドーイングなどの「発声する学習法」の実践が重要です。「リスニングだからとりあえず聞いておけば良い」ということはありません。

シャドーイングとは「聞こえた音声を真似しながら、音声に少し遅れて発音する」学習法です。

音読やシャドーイングを繰り返し、 CD音声に近い発音・同じスピードで、そして和訳せずに英語を発声できるようになりましょう。

シャドーイングのやり方については、以下のイラストをご覧ください。(本来ESL clubの受講生のみに公開しているものですが、今回は特別に皆さんにも公開します!)

クリックしてシャドーイングのやり方のイラストをダウンロードする
③1日5~10分でもいいので、できるだけ毎日取り組む

リスニング力も単語と同様に短期間で急激に伸ばしていくことは難しいです。音読やシャドーイングをコツコツと続けることで、徐々に聞き取れる単語やフレーズを増やしましょう。

1日1時間も2時間もリスニングを勉強する必要はありません。1日5~10分で良いので、日常の学習の中にリスニングトレーニングを取り入れましょう。

3つのポイントの詳細や、音読・シャドーイングの詳しい勉強法については以下の記事で解説しています。

関連記事:英検3級リスニング勉強法|正答率90%を達成するための学習法を徹底解説! | ESL club

リスニングの対策

勉強法を知ることと同じように、問題の傾向を掴むことも重要です。

まず英検3級のリスニングは、以下3つの大問で構成されています。

  • 【大問1】会話の応答文選択:10問
  • 【大問2】会話の内容一致選択:10問
  • 【大問3】文の内容一致選択:10問

つまりリスニングの点数を上げるためには、大問ごとに傾向や問題を解くコツを理解する必要があります。

例えば英検3級のリスニングのコツを掴んでしまえば、音声の中で注意して聞くべき箇所とそうでない箇所が分かるようになり、力を温存しつつ問題を解けるようになります。「ここは聞かなきゃ!」という箇所で頭のスイッチを入れるのです。

大問ごとの傾向やコツ、集中して聞くべきポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:英検3級リスニング対策|3つのコツを押さえて合格点を勝ち取れ!

リスニングの目標点

大問ごとのリスニング目標点(素点)をまとめると以下の通りです。

  • 【大問1】会話の応答文選択:9/10点
  • 【大問2】会話の内容一致選択:9/10点
  • 【大問3】文の内容一致選択:9/10点

合計27/30点

※上記の目標点は、小学生向けにESL clubが算出したものです。各技能の正答数を増やしたり減らしたりして自由に調整していただいて構いません。

ライティングは問題演習を繰り返そう

必要なもの:過去問集×1(1,500円ほど)

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英検3級のライティングでは、以下のような問題が出題されます。

出典:実用英語技能検定「準2級」、「3級」に来年度からライティングテストを導入、4技能化へ

やるべきことは単純で「Questionに対して、あなたの考えとその理由を2つ書く」です。

ライティングに苦手意識を持つ方は多いです。しかしこれから紹介するコツさえ掴んでしまえば、ライティングで簡単に高得点を目指せますよ。

ライティングのコツ

英検3級ライティング攻略のコツは、以下の3つです。

  1. 正しい構成で書く
  2. 英単語が出てこない場合は、知っている単語で書く
  3. 語数が足りない場合は、「いつ」「どこで」「だれと」を説明することで語数を稼ぐ
①正しい構成で書く

問題文には「あなたの考えと理由を2つ英文で書きなさい」とあります。よって作成する英文は、以下のような順番でなければなりません。

  1. 自分の意見
  2. 理由1
  3. 理由2

この構成を守ることで、ライティングの評価基準である「②構成 正しい構成で書けているか」で高得点を取得できます。

②英単語が出てこない場合、知っている単語で書く

英単語が出てこないときは、「知っている単語で別の言い方はできないかな?」と考えてみましょう。

ライティングは「言い換え力」が重要です。難しい単語を使いこなせる方が高得点を取得できるわけではありません。

例えば「difficult(難しい)」が頭に浮かばなくても、「not easy(容易ではない)」と言い換えれば問題ありません。

最初に頭に浮かんだ日本語に縛られず、柔軟に言い換え表現を考えましょう。

③語数が足りない場合は、「いつ」「どこで」「だれと」を説明することで語数を稼ぐ

語数が足りない場合は、「いつ」「どこで」「だれと」といった情報を付け足して、語数を調整しましょう。

文の骨格は「主語+動詞~」ですが、それに続く部分を付け足すことで、文を膨らませることができます。

例えば、I like to go shopping.では5語ですが、I like to go shopping with my mother on the weekend.とすることで11語にすることができますね。

「だれと」にあたる「with my mother」でプラス3単語、「いつ」にあたる「on the weekend」でプラス3単語、合計プラス6単語です。ちょっとズルいと感じるかもしれませんが、これも立派な戦略です。

最初に紹介したライティングの参考問題の模範解答や、より詳しい解き方については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:【英検3級ライティング対策】攻略のための3つのコツをお伝えします!

「もっとライティング問題を解きたい!」という方は以下の記事をチェックしてみてください。ライティング問題を10問無料で解くことができます(英検1級、TOEIC900点超えバイリンガル講師による模範解答付きです)。

関連記事:【英検3級ライティング予想問題】バイリンガル講師による模範解答付き! | ESL club

たくさん問題演習をして「意見→理由1→理由2」の型に早く慣れましょう。

ライティングの勉強に関しては、ESL clubでも使っている以下のイラストを参考にしてみてください。

こちらのライティング対策のイラストは、ぜひ長押し(もしくは右クリック)してダウンロードしてください! 

ライティングの目標点

ライティング目標点(素点)をまとめると以下の通りです。

  • 内容:3/4点
  • 構成:2/4点
  • 語彙:2/4点
  • 文法:2/4点

合計9/16点

※上記の目標点は、小学生向けにESL clubが算出したものです。各技能の正答数を増やしたり減らしたりして自由に調整していただいて構いません。

リーディングは単語力に左右される

必要なもの:過去問集×1(1,500円ほど)

おすすめ教材▶︎2023年度版 英検3級 過去6回全問題集

英検3級リーディングの大問は、以下の3つです。

  • 【大問1】短文の語句空所補充(15問)
  • 【大問2】会話文の文空所補充(5問)
  • 【大問3】長文の内容一致選択(A、B、Cの3題で、合計10問)

英検3級リーディングを学習する際に重要なポイントは以下の3つです。

  • 小学生はリスニング、ライティングでしっかり点数が取れてから取り組む(一方でリスニングが苦手な中学生は、その分リーディングで点数を稼ぐ)
  • 英検3級の英単語を一通り覚えてから取り組む
  • 試験前は試験慣れやマークシートの練習のために、多めに問題を解いておく
①小学生はリスニング、ライティングでしっかり点数が取れてから取り組む

小学生にとっては、リーディングよりもリスニング・ライティングの方が点数を伸ばしやすいです。まずはリスニング・ライティングの対策を優先しましょう。

一方で中学生の場合は、リスニングが苦手かもしれません。リスニングの点数がどうしても上がりきらない場合は、リスニング学習は継続しながらも、早めにリーディング対策に移るのが得策です。

リーディングの対策から先に始めてしまうと、最初からつまずいてしまいます。

②英検3級の英単語を一通り覚えてから取り組む

【大問1】の語句補充問題は、単語力が身についていないと解けません。また【大問2・3】の問題文は十分な単語力がないと読むことすらできません。

リーディングの肝になるのは単語力です。リスニング・ライティングと同様に単語学習も半分以上済ませた状態で、リーディング対策に臨みましょう。

③試験前は試験慣れやマークシートの練習のために、多めに問題を解いておく

試験前に問題演習をたくさんこなし、試験の形式やマークシートの記入に慣れておきましょう。

リーディングでは、文章を隅から隅まで理解する必要はありません。

設問に関する部分をしっかりと読めば答えが出ることも多いです。そうした読み取るポイントの感覚は、実際に問題を解いていく中で養われていきます。

それぞれの大問の詳しい解き方や時間配分等は、以下の記事にて画像付きで詳しく解説しています。

関連記事:【英検3級リーディング・長文対策】解き方をステップ式で細かく解説!

解き方のポイントを理解したうえで、問題演習を重ねていきましょう。

リーディングの目標点

大問ごとのリーディング目標点(素点)をまとめると以下の通りです。

  • 【大問1】短文の語句空所補充(15問):6/15
  • 【大問2】会話文の文空所補充(5問):3/5
  • 【大問3】長文の内容一致選択(A、B、Cの3題で、合計10問):4/10

合計13/30点

※上記の目標点は、小学生向けにESL clubが算出したものです。各技能の正答数を増やしたり減らしたりして自由に調整していただいて構いません。

スピーキングは模擬面接で練習

必要なもの:バーチャル二次試験3級+過去問集×1(1,500円ほど)

最後に、スピーキング能力が問われる二次試験の対策です。

※英検S-CBTに関しては、1日で4技能を図るテストとなっているため、二次試験はありません。

二次試験の面接では、配られる問題カードに載っている文章(30語程度)を音読した後、5問の質疑応答が行われます。

二次試験の流れは以下の通りです。

  1. 入室
  2. あいさつとカードの受け取り
  3. 問題カードの黙読・音読
  4. 問題カードに関する質問3つ
  5. 受験者自身に関する質問2つ
  6. カード返却と退室

時間は合計5分程度です。ポイントは以下の2点。

  • 面接のシュミレーションを繰り返し、流れを掴んでおく
  • 入室から退出までによく使われるフレーズを覚える
①面接のシュミレーションを繰り返し、流れを掴んでおく

面接の流れは決まっています。「まずは挨拶をして次は〇〇をして〜」と頭の中でシュミレーションを繰り返して流れを掴んでおくことで、当日落ち着いて試験に挑むことができます。

英検が提供するバーチャル二次試験3級を見ておくと、二次試験の流れが掴めますよ。

流れを掴んだら、自宅や学校、塾などで保護者や先生にお願いをして模擬面接を行いましょう。

「私に面接官役なんてできない」と考えている保護者の方は、上記のバーチャル面接で面接官が発している英語を紙に書き写すなどして、読み上げてあげるだけでも構いません。

②入室から退出までによく使われるフレーズを覚えましょう。

二次試験で面接官が使う指示出しや問いかけの表現は限られています。

事前に「こんなことを聞いてくるだろうな」「こう言われたときはこのフレーズを言えばいいな」と対策を練っておくことで、二次試験本番に何が何だか分からずにフリーズしてしまうことを防げます。

実際の英会話では、相手が何を言ってくるか事前に予測することはできません。しかしこれはあくまで試験ですので、面接官が発する英語は十分予測可能です。

入室から退出までに用いる英語のフレーズや、それぞれの場面でのポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:英検3級面接・2次試験合格のポイント!過去18回分析してわかった傾向と面接の流れ

二次試験の目標点

二次試験目標点(素点)をまとめると以下の通りです。

  • カード音読:3/5点
  • 質問(カードあり)No.1:3/5点
  • 質問(カードあり)No.2:4/5点
  • 質問(カードあり)No.3:3/5点
  • 質問(カードあり)No.4:3/5点
  • 質問(カードあり)No.5:2/5点
  • 態度:2/3点

合計20/33点

まとめ

以上、このページでは英検3級に合格するまでの流れを3つのステップでご紹介しました。流れを掴んだら、あとは行動あるのみです。

正しいトレーニングと対策を続けていけば、英検3級は必ず取得できます。何度もこの記事を読み返しながら学習を続け、英検3級の合格を勝ち取ってください。

英検3級への合格が、その先の準2級、2級…といった上級へのステップとなり、また自分の将来の視野が大きく広がるきっかけとなるはずです。応援しております!

※もし英検の学習でお困りごとがありましたら、是非一度、我々ESL clubにご相談ください!

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