◎この記事はこんな方たちのために書きました!
「英検準2級のライティングに初めて挑戦するので、正しい書き方を知りたい!」
「英検準2級のライティングの点が伸びなかった…。だから改めて対策したい!」
「本番直前なので、準2級ライティングのポイントを再確認したい!」
「英検準2級ライティングの予想問題と模範解答が欲しい!」という人は以下の記事がオススメです!
→こちら:【英検準2級ライティング予想問題】バイリンガル講師による模範解答付き!
◎2017年度第1回から準2級にもライティングが導入!
英検2級へのライティング導入に続き、2017年度第1回英検から準2級、3級にもライティングが導入されました。 →英検協会:実用英語技能検定「準2級」、「3級」に 来年度からライティングテストを導入、4技能化へ
2級に続き、準2級、3級にもライティングが導入。 そして、4級、5級のライティング導入についても、「早期実現に向けて準備中」とのことです。 英検は『初学者から英検1級といった高いレベルまで英語4技能評価が可能な試験』に変わってきていると言えますね!
では、新しく導入されたライティングをどう対策していけばいいのか? そんな疑問をお持ちの方のために、今日は準2級ライティングの攻略ポイントをお伝えします!
※その他の級のライティング対策についてはこちら
→【英検2級ライティング対策】 合格点を取るためのたった3つのコツ 答案作成のテンプレート付き
→【英検3級ライティング対策】攻略のための3つのコツをお伝えします!
◎準2級ライティングってどんな問題がでるの?
さっそく、準2級ライティングの問題を見てみましょう。

出典:実用英語技能検定「2級」ライティングの導入、4技能化のお知らせ
「生徒はクラブ活動に参加すべきだと思いますか?」という問題ですね。
準2級ライティングは以下の4つの観点から評価されます。
英検のライティングでは4つの観点それぞれ0点から4点の点数がつきます。 つまり、ライティング全体では0点から16点の点数がつくことになります。
では、この採点基準を考慮した上で、どのように対策をしていけばいいのでしょうか。 攻略のポイントは以下の3つです!
① 準2級ライティングの正しい構成を身につける
② 定型表現を覚える
③ 『賛成』『反対』を決める前に『理由』『具体例』から考える
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
【攻略ポイント①】 準2級ライティングの正しい構成を身につける
まず、英検協会が出している模範解答を見てみましょう。
I think that students should take part in club activities. I have two reasons. First, students can make friends. For example, I met many nice people when I joined the art club. Second, they can become healthier. If they join a sports team, they will exercise every day. That is why I think they should join club activities.
(生徒はクラブ活動に参加すべきだと思います。理由は2つあります。最初に、クラブ活動で生徒は友達を作ることができるからです。例えば、私が美術部に参加した際、多くの素敵な人たちに出会いました。次に、健康にいいからです。もし生徒がスポーツチームに入ったら、毎日運動することになるでしょう。これらの理由から、生徒はクラブ活動に参加すべきだと思います。)
さて、この文章は以下のような構成になっています。
[自分の意見]
I think that students should take part in club activities. I have two reasons.
(生徒はクラブ活動に参加すべきだと思います。理由は2つあります。)
[理由1]
First, students can make friends.
(最初に、クラブ活動で生徒は友達を作ることができるからです。)
[具体例1]
For example, I met many nice people when I joined the art club.
(例えば、私が美術部に参加した際、多くの素敵な人たちに出会いました。)
[理由2]
Second, they can become healthier.
(次に、健康にいいからです。)
[具体例2]
If they join a sports team, they will exercise every day.
(もし生徒がスポーツチームに入ったら、毎日運動することになるでしょう。)
[再主張]
That is why I think they should join club activities.
(これらの理由から、生徒はクラブ活動に参加すべきだと思います。)
つまり、英検準2級ライティングは以下の構成で書けばいいのです。
[自分の意見]
※最初に、自分の意見を述べる。
[理由1]
※なぜ自分はそう思うのか、一つめの理由を述べる。
[具体例1]
※一つめの理由を支持する具体例を述べる。
[理由2]
※二つめの理由を述べる。
[具体例2]
※二つめの理由を支持する具体例を述べる。
[再主張]
※改めて、自分の意見を述べる。
まずはこの『準2級ライティングの正しい構成』をしっかり把握することが大切です。
その上で、次のポイントに進みましょう。
【攻略ポイント②】 定型表現を覚える
定型表現とは、以下の赤字で示した箇所です。
[自分の意見]
I think that students should take part in club activities. I have two reasons.
(生徒はクラブ活動に参加すべきだと思います。理由は2つあります。)
[理由1]
First, students can make friends.
(最初に、クラブ活動で生徒は友達を作ることができるからです。)
[具体例1]
For example, I met many nice people when I joined the art club.
(例えば、私が美術部に参加した際、多くの素敵な人たちに出会いました。)
[理由2]
Second, they can become healthier.
(次に、健康にいいからです。)
[具体例2]
For instance, if they join a sports team, they will exercise every day.
(例えば、もし生徒がスポーツチームに入ったら、毎日運動することになるでしょう。)
[再主張]
That is why I think they should join club activities.
(これらの理由から、生徒はクラブ活動に参加すべきだと思います。)
これらの定型表現を全て覚えてしまうことをオススメします。
これらの定型表現を正しく使えれば、『構成』の点数アップが見込めます。また、書き出しで悩むことも少なくなるので、時間にも余裕ができるでしょう。更に、スペルミスなく正確に書けるしておくことで『語彙』の不要な減点も防げます。いいことずくめなので、ぜひ定型表現を覚えてみてください!
では、最後のポイントに進みます!
【攻略ポイント③】 『賛成』『反対』を決める前に『理由』『具体例』から考える
ライティングを学習し始めた人は、「何を書いたらいいのかわからない。」とペンが止まってしまうことがよくあります。
そんな方は、賛成、反対を決める前に理由と具体例をいくつか考えることを試してみましょう。このときに役に立つのが、 意見が思いつきやすくなる観点を頭に入れておくことです。
意見を出す上で役に立つ観点には、以下のようなものがあります。
安全性:安全かどうか?
環境:環境にいいか?
健康:健康にいいか?
利便性:便利かどうか?
将来性:将来、役に立つか?
上記の観点を使って、実際に「生徒はクラブ活動に参加すべきか?」に対しての意見を考えてみましょう。
【観点】健康:健康にいいか?
【問い】クラブ活動に参加することは生徒の健康にいいか?
【理由】日々の宿題や試験勉強などで忙しい生徒の健康に、悪影響を及ぼす可能性がある。
【具体例】多くの生徒が、部活後に多くの宿題を終わらせる必要がある。結果として寝る時間が遅くなり、寝不足になってしまっている。
【自分の意見】よって、私は必ずしも生徒がクラブ活動に参加すべきだとは思わない。(反対意見)
※模範解答では『クラブ活動は健康にいい』という理由で賛成意見でしたが、このように反対意見も書けます。
【観点】将来性:将来、役に立つか?
【問い】クラブ活動に参加することは将来、役に立つか?
【理由】多くのクラブ活動で培われる『向上心』や『忍耐力』は将来、役に立つだろう。
【具体例】クラブ活動で努力した経験は、進学や就職活動の際に高く評価されるという話を先生や先輩からよく聞く。 【自分の意見】よって私は、生徒はクラブ活動に参加にすべきだと思う。(賛成意見)
【観点】安全性:安全かどうか?
【問い】クラブ活動に参加することは生徒にとって安全か?
【理由】クラブ活動で帰りが遅くなり、暗い夜道を一人で帰ることになる生徒にとっては危険である。
【具体例】クラブ活動で帰りが遅くなった生徒が、帰宅途中にトラブルに巻き込まれた事件が最近ニュースで報道されていた。
【自分の意見】よって、私は必ずしも生徒がクラブ活動に参加すべきだとは思わない。(反対意見)
このように意見が出しやすい観点から『理由』と『具体例』をいくつか考えてみて、 賛成意見の方が書きやすいと思ったら意見を『賛成』に、 反対意見が書きやすいと思ったら意見を『反対』にすればいいのです。
どんなトピックについてもだいたい、これらの観点で何かしら意見が書けるはずです。
実際に書くときは、
[自分の意見]
[理由1]
[具体例1]
[理由2]
[具体例2]
[再主張]
の構成で書くことを忘れずに。(攻略ポイント①)
いかがだったでしょうか。
今日お伝えした準2級ライティング3つの攻略ポイントを意識して学習を進めてみてください!
学習していくなかで例えば、 「自分が書いた英文が正しいのかわからないから添削してほしい。」 「書きたいことをうまく英語にできない。」 といったことでお困りであれば、 是非お気軽にESL club(03-3797-3380)までご相談ください。
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- この記事を書いた人
岡山 太
「ESL club」事業責任者 兼 「明光義塾」英語教科責任者。
長期留学経験なし、国内独学で英検1級・TOEFL iBT 100点・TOEIC900点を達成。
自身の英語学習経験を生かし、ESL clubのオリジナルカリキュラムを構築。現在は全国の明光義塾の英語指導力強化にも努めている。