こんにちは。
英語を教えない英語塾『ESL club』、事業責任者の岡山です。
過去18回分36種類の面接試験から割り出した英検2級2次試験(面接)の傾向とその対策法をご紹介いたします。
→【英検準2級2次試験対策】これでOK!質問の傾向と対策(過去18回分を分析!)
面接の準備を早急にしたい!という方は、こちらをざっと読まれると面接のイメージがわきやすいかと思います。
面接の全体の流れは3級や準2級とほとんど同じです。
なお、まずは面接の流れからざっと捉えたい方はこちらをご参照ください。
→【英検3級2次対策】これでわかる英検の面接!面接の会話実例つき!
サンプルを見ながらのほうがわかりやすいので、まずはこちらをご覧下さい。
英検2級面接・二次試験の5つのポイント!
●問題No.1
ポイント① ”In this way”または”By doing so”、”so”の場所に特に注意し場所を把握しておく
●問題No.2
ポイント② 基本的には絵の中にある文章をつなげていく+準2級面接対策で問題なし
●問題No.3,4
ポイント③ 最初に自分の立場を明確にすること
ポイント④ 論理的な整合性に厳密になりすぎない
ポイント⑤ 2文以上で答えること
◎問題カードの内容はサッと見て、パッとわかる必要あり
英検2級でも、3級や準2級と同じように、サンプルのような「問題カード」が面接官より手渡されます。
3級は30語程度、準2級は50語程度 → 2級:60語程度
となり、この60語を20秒で黙読(声に出さずに読む)することになります。
これは2級1次試験の長文を約2分で読む速さですので、なかなかの速さが求められることになります。
またイラストは、
3級1つ、準2級2つ → 2級:3つのイラスト
と情報量が3級の3倍、準2級の1.5倍に増えます。
そしてこのイラストを用いた問題形式が大きく変わりますが、質問No.2にてご説明いたします。
これを用いて3級・準2級の2次試験と同じように20秒間で黙読(声に出さずに読む)します。
その後、音読するように指示が出ます。
各質問ごとに見ていきます。
英検2級面接・二次試験の質問No.1のコツは?
【形式】
音読した文章(Passage)の内容について質問に答える。
【準2級との違い】
質問の仕方としてはほぼ同じです。
しかし、ほぼそのまま本文より抜き出して答えればよかった準2級とは異なり、
指示語(this/these/such)の中を明確にして答えなくてはいけません。
過去18回(各回カードA・Bの2種類あるので合計36回分)の2次試験を調べてみたところ、”Why”か”How”のどちらかでのみ問われます。
このNo.1の答えには大きな傾向があります。それは
“in this way”
“by doing so”
“so”
のいずれかがある場合、その前の文が答えになる!というもの。
さらに調べた範囲では、“in this way”,“by doing so”が文章内にある場合は、その前の文が答えになる確率は100%!であり、かつNo.1の質問文は”How”ではじまる確率が100%!
もしこの2つがない場合は、”so”の前が答えになることが90%以上です。
つまり黙読の指示を受けたら、
“in this way”または”by doing so”、”so”の場所に特に注意し場所を把握しておく
ことが非常に有効となります。
過去36回分のうち、約60%で”in this way”または”by doing so”が出てきています。
もしなかった場合は、”so”があることがほとんどです。
過去36回分のうち実に31回!(約86%)は上記のケースのいずれかでした。
さて、面接官の質問が”How”か”Why”で答え方が異なります。
面接官が、”According to the passage(文章によると)”と言った直後、”Why”か”How”のどちらを言ったのか聞き取ります。
答え方は
①”How”で聞かれた場合 → By …ing ~(…には答えとなる文の動詞が入ります)
②”Why”で聞かれた場合 → Because ~
となります。
そしてもうひとつ。
答えとなる箇所の文には”this”や”these”、”such”などの指示語があります。
これらはこのまま使ってはダメです。この指示語が指す内容を具体的に入れて答える必要があります。
そしてその内容は
“this”,”these”,”such”の中身は、答えとなる文のさらに1つ前に100%入っている
ので、焦って答えるのではなく、この指示語の内容を把握してから答えましょう。
サンプル問題の模範解答は
「By choosing shopping centers that provide childcare services.」
・Howで聞かれているので、By …ing ~
・文章中の答えの箇所はIn this wayの前の文(やはりこの前の文が答えですね。)
・文章中はthese servicesとなっているので、theseが指すchildcareを入れて解答とする
実際にサンプルの問題を見ながら確かめてみてください。
英検2級面接・二次試験の質問No.2の流れとは?
【形式】
20秒で3コマの絵を見て考え、状況を文脈のあるストーリーで説明する。
【準2級との違い】
準2級では絵の中の人物がしている行動を1文ずつで答えれば良かったのですが、2級ではストーリーをつくって話すことが求められます。
なお英検3級、準2級のNo2,No3が2級ではNo2に集約された形となっています。
そのため面接カードを見ての質問は3題から2題へと減ります。
ストーリーの始まりの文は問題カードに指示されています。
この文章を読み上げることからはじめ、状況を左の絵から右の絵へと説明していくことになります。
基本的には絵の中にある文章をつなげていく+準2級の考え方で大丈夫です。
注意点としては
①過去形で説明する。
②1つ目にあるイラストの中にある文章を、適宜自分で文をおぎないながらつなげていく。
③自分がおぎなう文は、「イラストの中の誰かの行動や考え」。
こうやって見てみると、問題の本質としては、「絵の中の人の行動や考えを英語で言う」ことなので、準2級とほとんど同じ問題ですね。
自分でおぎなう必要がある英文は身近なことについてばかりなので、身近なものごとについて、英語での表現を覚えることが鍵になります。
サンプルの模範解答は
「One day, the Sasaki family went to an art museum that offered childcare services.
【Mr. Sasaki said to his wife,】
“They’ll take care of our baby while we look around.
” Ten minutes later,
【Mr. Sasaki was putting his bag into a locker.】
【Mrs. Sasaki was looking forward to seeing the paintings with her husband.】
Two hours later at the gift shop,
【Mr. Sasaki was choosing a toy for their baby. 】
【Mrs.Sasaki was worried that their baby might be crying.】」
なお【 】は自分でおぎなう箇所です。
こうやってみてみると英検準2級とあまり変わらないですね。
英検2級面接・二次試験の質問No.3, No.4の傾向とポイントとは?
【形式】
No.3:問題カードの絵のトピックに関連した内容の質問について、自分の意見を述べる。
No.4:より社会的な内容の質問について、自分の意見を述べる。
【準2級との違い】
問題形式としてはほとんど同じですが、内容がより社会的な問題や社会の変化についての質問となっています。
準2級に比べると内容が難しい質問となっています。
だからといって必ずしも難しく答える必要はありません。答える際には下記の3つに気をつけましょう。
①最初に自分の立場を明確にすること。
②論理的な整合性に厳密になりすぎない。
③2文以上で答えること。
No.3ならば「I agree.(賛成です)」か「I disagree.(反対です)」と答えてから理由を2文。
No.4ならば「Yes.(はい)」か「No.(いいえ)」と答えてから理由を2文。
必ずしも自分が思っていることでなくても大丈夫です。理由の2文については、
【パターン①】 別の理由を2つ並べる A. Also, B.
【パターン②】 1つの理由を掘り下げる A. B.
の2つの方法があります。
ざっと考えてみて、2つ話せそうなものが浮かんだ方の立場を取って、agree/disagree,Yes/Noを決めましょう。
ここでも論理的な整合性が厳密に見られることはありません。
「英語で自分の意見を表明できるか?という試験であって、正しい間違っているを判断する試験ではない」
と考えて、とにかく意見を言いましょう!
サンプルでは
No.3【理由パターン②】
<面>Some people say that parents today give too much freedom to their children. What do you think about that?
<受>I agree. These days, parents are not strict enough. As a result, children’s manners are getting worse.
No.4【理由パターン①】
<面>Today, many people buy secondhand goods such as used books and used clothing. Do you think more people will buy secondhand goods in the future?
<受>Yes.
<面>Why?
<受>People can save money by buying used goods. Also, I think secondhand stores will sell more kinds of things.
いかがでしたでしょうか。
難しそうに見えるのですが、No.2、No.3、No,4は基本的には準2級と同じ考え方です。
傾向と対策の内容をつかんだら、どんどん練習してみてください。
形はほぼ決まっていますので、練習することでコツもつかんでいけます。
普段からの積み重ねが最も大切ですが、今回の記事を参考に取り組んでみてください。
英語は正しい努力を継続さえすれば、日本国内でも必ずできるようになります。
英検をうまく活用し、「自分を自由に表現し、自分らしく世界とつながるための英語4技能」を手に入れましょう!世界は大きく変わってきます!
もし、英検準2級面接対策でお悩みがあれば…
私たち英語を教えない英語塾『ESL club』にご相談ください。
ESL clubでは、小学生から高校生まで、英検対策が可能です。
→小学生で英検2級にも合格できるESL club小学部はこちら
→英検、TOEFLから英語難関大学受験まで対策できるESL club高校部はこちら
その他の級の2次試験については、下記の記事をご覧ください。
→【英検2級2次試験・過去18回分析】3日で面接対策!気をつけることはこの5つ!!
全体像をざっと捉えたい方はこちらをご参照ください。
→【英検3級2次対策】これでわかる英検の面接!面接の会話実例つき!
- この記事を書いた人
ESL club編集部
ESL clubは、英検1級・TOEIC 900点・TOEFL iBT 95点以上のバイリンガルによる完全マンツーマンレッスンが特徴の英語スクールです。
小学生で英検2級合格多数、大学受験の英検活用から海外留学準備まで、様々な生徒に英語指導を行っています。そんな日々の指導から得られた知見をブログで発信しています。