こんにちは、英語を教えない英語塾『ESL club』です。
英検一次試験の合格点、ご存知ですか?
英検にCSEスコアが導入されてから、結局、素点で何点とれば合格ができるのかがわかりづらくなりました。
旺文社の過去過去6回全問題集シリーズに以前は記載されていた各回の合格点も、最新版には記載されていません。
そうなると現在、英検の勉強をされている皆さんが疑問に思うのは、
「CSEスコアが導入されたのはわかったけど、結局、素点で何点とれば合格できるの?」という点かと思います。
今回はESL clubでの指導と分析に基づく英検5級、4級、3級、準2級、2級、準1級の合格点を公開します。
是非、過去問を解く際にお役立てください。
※実際の合格点はCSEスコアで決まり、CSEスコアは他の受験者の点数などによっても変動します。つまり、今回公開する点数は、あくまで「ESL clubが過去の経験則から設定している目標点」であり、「この点数をとれば必ず合格できる」と合格を保証するものではありませんので、予めご了承ください。
→CSEスコアについてはこちら:英検CSEスコア|英検|公益財団法人 日本英語検定協会
→こちらの記事ではCSEスコアをESL clubが徹底解説しています:英検の合格点ってどう決まる?CSEスコアを徹底解説!【素点-CSEスコアのグラフも大公開!】
目次
こちらもあわせてご覧ください
2024年度第1回試験から、英検の問題形式がリニューアルされています。
最新の情報を参考に、英検対策を進めていくことをおすすめします。
詳しくは英検の問題形式変更についてまとめた記事をご確認ください。
英検の合格点って?
英検の合格点を知るためには、以下の3点を理解することが大切です。
- 英検本番での採点の仕組み(CSEスコア)
- 合格するのに必要な正答数
- 試験対策で目標にしたい点数
それぞれ解説していきます。
CSEスコアでの合格基準スコアと配点
英検では「CSEスコア」と呼ばれる採点システムが採用されています。
CSEスコアでは「リーディング」「リスニング」「ライティング」「スピーキング」の各技能にスコアが均等に配分されていて、各級の合格基準スコアは固定されているのが特徴です。
ここでは、一次試験と二次試験の満点スコアと合格基準スコアを紹介します。
一次試験 | 二次試験 | |||
合格基準スコア | 満点スコア | 合格基準スコア | 満点スコア | |
準1級 | 1792点(79%) | 2250点 | 512点(68%) | 750点 |
2級 | 1520点(77%) | 1950点 | 460点(70%) | 650点 |
準2級 | 1322点(73%) | 1800点 | 406点(67%) | 600点 |
3級 | 1103点(66%) | 1650点 | 353点(64%) | 550点 |
4級 | 622点(62%) | 1000点 | 324点(64%) | 500点 |
5級 | 419点(49%) | 850点 | 266点(62%) | 425点 |
※4級・5級のスピーキングテストは任意のため、スコアは合否に関係しません。
出典:英検CSEスコアでの合否判定方法について | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
合格に必要な正答数は6〜7程度
前章で紹介したように、英検の合格基準スコアは満点スコアの6〜7割程度です。英検の合格基準スコアは毎回同じであり、採点制度が変更されない限り、これは固定されています。
しかし、各問題の配点や合格に必要な正答数は毎回変わります。そのため過去問を解いても、自己採点でCSEスコアの合格基準に達しているかどうか判断するのは難しいのが現状です。
英検の発表によると、CSEスコアが導入された2016年度の試験では1級と準1級は各技能での正答率が7割程度、2級以下は各技能で6割程度の正答率で合格したとのことです。
自己採点では「素点」での合格点が参考になる
英検では1問ごとの配点が公表されていないため、英語力が受験級の合格基準に達しているかどうかは正答数で判断するしかありません。こうした1問1点として計算する採点方法を「素点」と呼びます。
しかし、合格基準スコアの割合=素点での合格点ではない点には注意が必要です。素点での点数が、英検協会が公表する合格者の正答率(6〜7割程度)を大幅に上回ったり下回ったりしていないかぎり、基準に達しているかどうか自分で判断できません。
そこで、ESL clubのように英検対策に力を入れる英語塾では、生徒が過去に受験した際の回答をもとに、素点による独自の合格基準スコアを設けています。
今回の記事では、ESL clubが設定している素点での合格点を紹介します。ぜひ独学での対策に役立ててください。
各技能の合格点についての注意点
ESL clubに通い始める生徒は中高生よりも小学生が多いです。
そして、小学生はリーディングやライティングよりもリスニングが得意です。
こういった背景から、ESL clubで設定している目標点はリスニングの得点率が高め(90%)に設定してあります。
詳しくはこちらの記事:【小学生英検対策】英検3級以上を取得する小学生の英検必勝パターン
しかし、もしあなたが中高生や大学生、社会人の方であれば、リスニングよりもリーディングやライティングが得意な可能性があります。その場合、各技能の目標得点率を若干変更する必要があります。
具体的には、リスニングがどうしても80%しかとれない(目標点は27点だが24点しかとれない)のであれば、その分、リーディングかライティングで+3点を稼ぐ、と考えて頂ければ結構です。
厳密に言うと、CSEスコアにおける各問題の配点が様々なパラメーターに応じて変化するので、リスニングがー3点だからその分、他の技能で+3点をとれば同じCSEスコアになるわけではありません。
しかし、こういったCSEスコアの特徴を考慮して、下の目標点は多少余裕のある設定になっています。
ですので、「リスニングよりもリーディングやライティングの方が得意」という方は、リスニングで目標点に届かない場合はその分、リーディングとライティングで点数を稼げるよう勉強を進めてください。
英検5級一次試験の合格点は?
英検5級一次試験の合格点は31点 / 50点(得点率62%)です。リーディング合計の合格点は10点 / 25点(得点率40%)、リスニング合計の合格点は21点 / 25点(得点率84%)が目安になります。
この記事の最初にお伝えした「各技能の目標得点率についての注意点」にもあるように、リスニングが目標点に届かない方は、その分リーディングで点数を稼ぎましょう。
【英検5級一次試験対策のポイントはこちらの記事がオススメ】
リーディング対策:英検5級リーディング対策|合格のための解き方・コツを徹底解説!【大問別】
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英検4級一次試験の合格点は?
英検4級一次試験の合格点は41点 / 65点(得点率63%)です。リーディング合計の合格点は14点 / 35点(得点率40%)、リスニング合計の合格点は27点 / 30点(得点率90%)が目安になります。
この記事の最初にお伝えした「各技能の目標得点率についての注意点」にもあるように、リスニングが目標点に届かない方は、その分リーディングで点数を稼ぎましょう。
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英検3級一次試験の合格点は?
英検3級一次試験の合格点は49点 / 76点(得点率64%)です。リーディング合計の合格点は13点 / 30点(得点率43%)、ライティング合計の合格点は9点 / 16点(得点率56%)、リスニング合計の合格点は27点 / 30点(得点率90%)が目安になります。
この記事の最初にお伝えした「各技能の目標得点率についての注意点」にもあるように、リスニングが目標点に届かない方は、その分リーディングやライティングで点数を稼ぎましょう。
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英検準2級一次試験の合格点は?
英検準2級一次試験の合格点は54点 / 83点(得点率65%)です。リーディング合計の合格点は18点 / 37点(得点率49%)、ライティング合計の合格点は9点 / 16点(得点率56%)、リスニング合計の合格点は27点 / 30点(得点率90%)が目安になります。
この記事の最初にお伝えした「各技能の目標得点率についての注意点」にもあるように、リスニングが目標点に届かない方は、その分リーディングやライティングで点数を稼ぎましょう。
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英検2級一次試験の合格点は?
英検2級一次試験の合格点は55点 / 84点(得点率65%)です。リーディング合計の合格点は20点 / 38点(得点率53%)、ライティング合計の合格点は9点 / 16点(得点率56%)、リスニング合計の合格点は26点 / 30点(得点率87%)が目安になります。
英検2級の合格点や合格率については、以下の記事でより詳しく解説しています。英検2級の受験を検討している方はぜひ一度ご覧ください。
関連記事:英検2級の合格点&学年別合格率まとめ【高校生・中学生・小学生】
この記事の最初にお伝えした「各技能の目標得点率についての注意点」にもあるように、リスニングが目標点に届かない方は、その分リーディングやライティングで点数を稼ぎましょう。
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英検準1級一次試験の合格点は?
英検準1級合格点は60点 / 86点(得点率70%)です。リーディング合計の合格点は24点 / 41点(得点率59%)、ライティング合計の合格点は11点 / 16点(得点率69%)、リスニング合計の合格点は25点 / 29点(得点率86%)が目安になります。
この記事の最初にお伝えした「各技能の目標得点率についての注意点」にもあるように、リスニングが目標点に届かない方は、その分リーディングやライティングで点数を稼ぎましょう。
【英検準1級対策記事はこちら】
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【2024年最新版】英検合格点の傾向と対策方法
CSEスコアが導入された2016年以前に公表データによれば、英検の合格基準点は年々下がっていました。CSEスコア導入後のESL clubでの受験状況を見ていても、合格者のスコアは数点ずつ下がっているようです。
そうした理由から、英検は「思ったより点数が低くても合格できちゃう試験」という印象です。合格する可能性はそこまで低くないものの、英検の問題は級によってはかなりの高難易度になっているため、しっかりと対策して望みましょう。
また、英検は資格として以下のようなさまざまな場面で活用できます。
- 中学受験や大学受験で優遇される(受験資格・加点・学科試験免除など)
- 通訳案内士(ガイド)試験で英語の筆記試験が免除される
- 就職活動の履歴書でアピールできる
さらに、TOEIC・難関校受験に向けた英語勉強の第一歩としても、英検受験はおすすめです。
ここでは、最近の英検の傾向をもとに、ESL clubで取り組んでいる対策のポイントを紹介します。
【対策1】英語4技能をバランスよく勉強する
CSEスコアが導入された理由の1つが、総合的な英語力を持った受験者を評価する仕組みへと変えるためです。
従来の英検では、各技能のスコアの合計で合否が判定されていました。各技能のスコアが占める割合もそれぞれ異なっていて、問題数の多い技能ほどスコアも高くなる素点ベースの配点です。そのため、問題数の少ない技能の正答率が低かったとしても、他の技能で高得点を取って埋め合わせをすることが可能でした。
しかし、CSEスコアではどの技能も同じスコアが割り振られているため、特定の技能の得点が低いと、合計スコアも大幅に下がってしまいます。そのため、「リーディング」「リスニング」「ライティング」「スピーキング」の英語4技能すべてで、一定水準以上の得点が求められるようになりました。
こうした背景から、CSEスコア導入後は英検に合格するために、4技能すべての英語力を高める必要があります。得意な技能を伸ばすことも大事ですが、苦手な技能を重点的に勉強して克服することが合格を左右するでしょう。
【対策2】直前の対策は「ライティング」に注力
現在の英検では、合格するために必要なのはすべての技能をバランスよく勉強することです。しかし、勉強の開始時期によっては受験日まで時間が限られていて、すべてを丁寧に対策するのは難しくて悩んでいる方も多いでしょう。
英語4技能のうち短期間での対策に向いているのは、ライティングです。3級〜1級の一次試験で実施されるライティングは、設問数が2問となっています。他の技能と比較すると1問あたりのスコアが高いため、しっかり対策に取り組むと、一次試験全体の点数を底上げすることも可能です。
2024年度に英検1〜3級の問題形式が一部変更され、ライティングは1問増えて合計2問になりました。日本英語検定協会の発表によると、準2級と3級で「Eメール問題」が、2級・準1級・1級で「要約問題」が追加になります
(※出典:2024年度 実用英語技能検定(英検)問題形式リニューアル)
そのため、英検におけるライティングの重要性はさらにあがっています。
ESL clubでは英検3級〜準1級のライティング対策のコツも紹介しています。以下にリンクをまとめましたので、各記事の内容を参考にライティング対策に取り組んでみてください。
→【英検3級ライティング対策】攻略のための3つのコツをお伝えします!
→【英検準2級ライティング対策】初めてのライティングもこれで安心!3つの攻略ポイント教えます!
→【英検2級ライティング対策】 合格点を取るためのたった3つのコツ 答案作成のテンプレート付き
→【英検準1級ライティング対策】このコツを使えば合格ライン突破のエッセイが書ける!
まとめ
英検一次試験の合格点は、全体の6〜7割程度だと言われています。2016年以降合格基準点は公開されていませんが、ESL club受講生のスコアを見ていると、最近の英検は合格のハードルが若干低い傾向にあるようです。英検は英語4技能がバランスよく身についている受験者を評価しますので、一次試験では各技能の正答率をバランスよく上げることが合格への近道だと言えます。なかでもライティングは問題数が1問のみですし、解答の型をしっかり抑えれば高得点を狙えますので、直前対策にもおすすめです。過去問や練習問題を活用して英検対策に取り組み、合格点を目指しましょう。
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