英検®で高校受験を有利に!加点など優遇される高校や目標級、取得メリットを紹介

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英検®の資格があると、高校受験において、内申点や学科試験への加点や試験免除などの優遇措置を受けられる可能性があります。

英検とは、「公益財団法人 日本英語検定協会」が実施する英語の資格試験です。英語の4技能(読む・書く・聞く・話す)を測定できます。

この記事では、高校入試における英検の活用状況おすすめの目標級・取得タイミング・勉強方法や、合格に向けた注意点などを解説します。

「高校入試でどのように英検を活用できるか知りたい」 「英検を活用して高校受験を有利に進めたい」という人は、ぜひ参考にしてください。

なお、中学受験の英検優遇については、以下の記事をご確認ください。

関連記事:中学受験で英検は必要?試験免除や加点など優遇される学校や有効期限について解説

英検®は高校受験で有利になる?

学校によっては、英検取得の実績が高校受験で有利になるケースがあります。

英検が高校受験で有利になるケースでは、内申点や学科試験への加点や試験免除などの優遇措置が受けられます。

ここでは、高校入試における英検の優遇措置について、国公立・私立に分けて紹介します。

 【国公立】調査書の評定(内申点)への加点/試験得点の読み替えなど

一部の国公立高校では、英検の級に応じて調査書の内申点が1~2点程度加点されることがあります。

多くの場合、英検3級以上が評価の対象です。

入試では1点の差が合否を分けることもあるため、加点要素として有利になるでしょう。

内申点は、行事や部活など勉強以外の要素も加点要素となります。

そのため、勉強は得意でも内申点は不安な人や、学年によって成績にばらつきがある人などにとって、英検取得による加点が有利に働く可能性があります。

なお、大阪府立高校の入試では、学力検査「英語」を英検スコアに読み替えることが可能です。府教育委員会が定めた以下の「読み替え率で換算した英検の点数」と「英語の学力検査の点数」を比較し、高い方の点数が受験者の英語の学力検査の成績となります。

英検読み替え率
準1級・1級100%
2級80%

ただし、大阪府立高校のような制度はレアケースといえます。国公立高校の受験における英検活用は、内申点への数点程度の加点が一般的です。

 【私立】出願資格/内申点への加点/学力検査免除など

私立高校の場合、国公立に比べて英検の優遇措置の幅が大きく広がります。

私立高校における英検の優遇措置には、次のようなものがあります。

  • 推薦入試・一般入試の出願資格を得られる
  • 調査書の評定(内申点)に加点される
  • 学科試験に加点される
  • 学科試験が免除される など

優遇内容は学校によって異なるため、志望校の募集要項を確認してみてください。以下の英検協会の公式サイトからも、英検活用校を検索できます。

参考:入学前も入学後も、英検が決め手!英検・TEAP・IELTS 活用校検索

英検®取得で優遇される東京都の私立高校一覧

東京都には、英検利用入試を実施している私立高校が多数あります。

学校名と優遇される英検の級を一覧表にしましたので、志望校があるかどうかチェックしてみてください。

なお現状、東京都内にある国公立の高校について、英検による優遇措置は実施されていません。

活用できる英検級英検を活用した入試がある東京都の私立高校
3級以上

佼成学園女子高等学校
杉並学院高等学校
瀧野川女子学園高等学校
東京成徳大学高等学校
八雲学園高等学校
和洋九段女子高等学校
神田女学園高等学校

八王子学園 八王子高等学校

明星学園高等学校

小石川淑徳学園高等学校

京華高等学校

共栄学園高等学校

大東文化大学第一高等学校

共立女子第二高等学校

東京立正高等学校

東星学園高等学校

大東学園高等学校

東京高等学校

日本工業大学駒場高等学校

正則学園高等学校

準2級・準2級プラス以上

江戸川女子高等学校

順天高等学校

聖学院高等学校

日本大学鶴ケ丘高等学校

潤徳女子高等学校

創価高等学校聖徳学園高等学校

日本大学第二高等学校

佼成学園高等学校

川村高等学校

2級以上淑徳高等学校

※2025年8月時点の情報です。最新情報は、以下のサイトや各高校の公式情報をご確認ください。

出典:入学前も入学後も、英検が決め手!英検・TEAP・IELTS 活用校検索

関連記事: 【2025年東京】英語だけで受験できる中学・高校!英語に力を入れている学校を紹介

 【高校受験の優遇措置の利用条件】いつまでに英検®を取得すべき?

高校入試における英検取得の優遇措置を利用するためには、入試出願のタイミングですでに英検に合格している必要があります。

推薦入試を利用する予定の場合、一般入試より1ヶ月早い1月に入試が行われるので、特に注意が必要です。

英検は、年に3回実施されています。2025年度の日程は、以下のとおりです。

 申し込み締め切り一次試験日程二次試験日程成績表(合格証・合格証明書)必着日
第1回個人

3月24日(月)

〜5月4日(日)

6月1日(日)

A日程:7月6日(日)

B日程:7月13日(日)

A日程:7月22日(火)

B日程:7月29日(火)

団体

3月24日(月)

〜5月2日(金)

5月23日(金)

5月24日(土)

5月25日(日)

5月30日(金)

5月31日(土)

6月1日(日)

第2回個人

7月1日(火)

〜9月5日(金)

10月5日(日)

A日程:11月9日(日)

B日程:11月16日(日)

A日程:11月25日(火)

B日程:12月2日(火)

団体

7月1日(火)

〜9月5日(金)

9月26日(金)

9月27日(土)

9月28日(日)

10月3日(金)

10月4日(土)

10月5日(日)

第3回個人

10月31日(金)

〜12月12日(金)

2026年1月25日(日)

A日程:2026年3月1日(日)

B日程:2026年3月8日(日)

A日程:3月17日(火)

B日程:3月24日(火)

団体

10月31日(金)

〜12月15日(月)

2026年1月16日(金)

1月17日(土)

1月18日(日)

1月23日(金)

1月24日(土)

1月25日(日)

関連記事:2025年度英検日程!申し込み期間・試験日・解答速報・合否発表・合格取得日

つまり、少なくとも中学3年生の第2回試験までには目標とする級に合格しておく必要があります。

ただし、早めに目標級に合格しておこうと焦って小学生や中学1年生ごろまでに受験すると、合格資格が無効になってしまうかもしれません。英検自体に有効期限はないものの、高校によっては「合格後2年以内の英検資格が有効」といった規約を設けているケースもあるためです。

そのため、中学2年生〜3年生の前期頃を目処に目標級に合格するスケジュールで勉強するのがおすすめです。

高校受験を有利にするには英検®何級を取得すべき?

高校によって異なりますが、入試で優遇される英検級の最低ラインは3級です。準2級以上あると選択肢が広がります。英語が得意であれば、さらにチャンスが広がる2級にチャレンジするのもおすすめです。

ただし、準2級から2級に合格するまでのハードルは非常に高いと言われています。そのため、2025年度から準2級と2級の間に「準2級プラス」という新設級が設けられました。

無理に英検2級の合格を目指すと、他の教科の受験勉強に支障をきたしてしまうかもしれません。このようなリスクを避けるためにも、英語力や志望校にあわせて目標級を決めるとよいでしょう。

関連記事:英検®準2級プラスはいつから?詳細・レベル・対策方法

講師 AM 吹き出し用
A.M先生

ESL club講師からのコメント

受験を控えている場合、「英検の目標級を取得する時間的余裕はあるか」という点も重要です。

確かに、英検2級を取得するとチャンスが広がる可能性があります。ただし、志望する高校の加点や配点次第では、3級、準2級や準2級プラスに合格後、無理に上の級を目指すのではなく他の科目対策に時間を割くことも一つの選択肢です。

バイリンガル講師のインタビュー記事はこちら

高校受験を控えた中学生が英検®を取得するメリット

高校受験に利用するかどうかに関係なく、中学生が英検を受験するメリットはたくさんあります。

  • 英語4技能を段階的に向上できる
  • 自主学習の習慣が身につく
  • 外部試験に慣れる
  • 海外留学も目指せる
  • 自信につながる

それぞれ紹介していきます。

英語4技能を段階的に向上できる

英検は、英語4技能(リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング)がバランスよく身についていることを評価する試験です。

さらに、TOEICやTOEFLと違ってレベルごとに試験内容が変わります。

そのため、英語を本格的に習いはじめたばかりの中学生もチャレンジしやすいことが魅力です。

自主学習の習慣が身につく

英検の勉強は、学校の宿題や定期試験対策とは違って、自分で計画をたてて過去問や参考書を使いながら勉強を進めていくことになります。

受験期に先駆けて、学校の試験とはまた別の目標に向けて勉強する習慣をつけることで、スムーズに受験勉強に移行できるでしょう。

外部試験に慣れる

入試本番は緊張しやすいものです。とくに学校の定期試験以外で試験を受けるのに慣れていないと、なおさらでしょう。

英検のように、周囲に同じ学校の人が少ない状況で受験できる試験をあらかじめ受けておくことで、高校入試当日もリラックスしやすくなる効果が期待できます。

海外留学も目指せる

英検には、一定の級を取得すると海外の高校・大学への留学資格を得られる制度があります。

これは「英検留学」と呼ばれています。

英検を取得しておくことで留学という選択肢を持てることも、中学生のうちに英検にチャレンジするメリットでしょう。

関連記事:英検3級レベルだった僕が、たった3カ月で英検2級合格レベルを達成し、アメリカへ留学しちゃう話

自信につながる

英検によって自分の英語力が相対的に評価されることで、これまでの頑張りが自信につながります。

英検の採点(CSEスコア)は、国際的な外国学習の指標「CEFR」とも対応しているのもポイントです。
CEFRが算出できるのは3級以上ではありますが、頑張りが形になることで、英語学習のモチベーションを高めるきっかけにもなるでしょう。

関連記事:英検®CSEスコアとは?点数アップ対策や自己採点の目安を紹介!
関連記事:CEFRとは?英検とのレベル比較や、CEFRレベルを高める方法を紹介

高校受験に役立つ英検®とは

英検とは、「公益財団法人 日本英語検定協会」が実施する英語の資格試験です。英語の4技能(読む・書く・聞く・話す)を測定できます。

ここでは、高校受験にも役立つ英検について、各級のレベルや学習時間の目安、申し込み方法を紹介します。

各級のレベルと学習時間の目安

英検は5級〜1級までの8段階にレベルが分かれています。

各級のレベルや必要単語数、合格に必要な学習時間の目安は、以下のとおりです。

英検級レベルの目安必要単語数学習時間の目安
5級中学1年生600語50時間(約3ヵ月)
4級中学2年生1,280語100時間(約6.5ヵ月)
3級中学3年生(高校受験)2,580語200時間(約13ヵ月)
準2級高校1~2年生4,080語400時間(約2年3ヵ月)
準2級プラス高校2~3年生約4,000語約6ヵ月~1年
2級高校3年生(大学受験)5,780語800時間(約4年4ヵ月)
準1級国内の難関大学入学7,630語約1,600時間(4年以上)
1級海外の大学入学10,030語約2,800時間(7年以上)

関連記事:英検®のレベルは?各級難易度や受験順番、対策方法を紹介

英検®の申し込み方法

英検には「個人申し込み」と「団体申し込み」という2つの申し込み方法があります。

「個人申し込み」は、誰でも申し込める方法です。インターネットのほか、コンビニを通じた申し込みも可能です。

通っている学校や塾が英検協会に登録した団体である場合、学校や塾を通じた「団体申し込み」を利用できます。一般受験者を受け入れている近隣の団体を通じて申し込むことも可能です。

団体申し込みの場合は、団体を通じて英検に申し込むため、各団体の案内に従ってください。

参考:お申し込み | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会

高校受験に向けた英検®の勉強方法

英検対策の要点を、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの技能ごとにまとめました。

基本的にはどの級にも当てはまる内容ですので、ぜひ参考にしてください。

なお、英検4級・5級については、リーディング・リスニングの一次試験のみ(スピーキングテストは任意で受験可能)です。

関連記事:中学生向け英検®対策!5級~2級合格の勉強法やポイント

リーディング

リーディングのスコアは、英単語の知識をどれほど身につけているかに左右されます。
読解スピードを速めるためにも、英文を英文のまま理解できるのが理想的です。

英語を教えない英語塾『ESL club』では、単語帳は旺文社の絵単・文単シリーズをおすすめしています。

頻出トピックでの使われ方とセットで覚えられるため、リーディング対策として有効です。

ライティング 

ライティングは2題あり、問題ごとに文の型が決まっています。

そのため、テンプレートを暗記して、それに従って書く練習をすると効果的です。

各級のテンプレートは以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。

関連記事:
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リスニング

英語の発音をキャッチする力をつけるには、シャドーイングが効果的です。

ESL clubでは段階的シャドーイングを推奨しています。

段階的シャドーイングとは、次のような流れで少しずつシャドーイングしていく方法です。

・英文の意味を理解する

・英文を見ながら音声にあわせてシャドーイングする

・音声なしで、英文を見ながら音読する

・英文を見ずに、音声にあわせてシャドーイング

ESL clubで実践しているシャドーイングの詳しい方法を資料にまとめましたので、ぜひ下記のシートを参考に実践してみてください。

関連記事:シャドーイングのやりかた

スピーキング 

スピーキングは、模擬面接を通して練習するのが理想的です。

しかし、練習相手がいない場合は、1人ではきはき堂々と話す練習をするだけでも効果があります。

発音がはっきり聞き取れるスピードで話し、録音して聞き取りにくい部分がないか、文法が正しいかなどをセルフチェックするといいでしょう。

高校受験に向けて英検®合格を目指すポイント

英検は、基本的には独学で合格することが可能です。

しかし、3級から導入されているライティングやスピーキングのように、自由回答で正解が1つではない問題の対策には注意が必要です。自己採点が難しく、優れた英語力を持つ人に採点してもらわなければ、実力を正確に把握できません。

また独学の場合、合格に向けた効率的な学習が難しいことがあります。受験級によっては中学校でまだ習っていない範囲も出題されるため、対策は簡単ではないでしょう。

受験までの限られた期間のなかで確実に合格して高校受験を有利に進めたい場合、英検対策に力を入れている英語塾を活用することがおすすめです。

ESL clubは、英検対策をベースにした英語塾です。2015年の開塾以降、累計1,000名以上を英検合格に導いてきました。英検1級・TOEFL iBT 90点・TOEIC 900点レベル以上のバイリンガル講師による個別レッスンで、着実な英語力の向上をサポートします。

「英検に合格して高校受験の優遇措置を活用したい」という場合、ぜひESL clubにおまかせください。通学・オンラインから選べる通常レッスンのほか、夏休みなどの長期休暇を利用して集中的に英語力アップを目指す期別講習もご用意しております。
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まとめ

英検に合格していると、一部の高校で内申点の加点などの優遇を受けられることがあります。

英検を利用して高校受験を有利に進めたいのであれば、出願に間に合うよう高校3年の10〜11月に実施される第2回試験までには目標級に合格しておきましょう。目標級は最低でも3級以上で、準2級以上を取得できると理想的です。

中学校の授業でまだ習っていない範囲も出題されるため、保護者が率先してサポートしながら、スケジュールを明確に決めて合格を目指しましょう。
受験までの限られた期間で英検合格を目指す場合、ぜひ実績豊富なESL clubをご活用ください。

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