ESL clubのカリキュラムでは英検を活用しています。
なぜESL clubでは数ある資格試験の中でも英検を主に活用しているのか?
今日はその理由をご説明します。
「そもそもなぜ英語資格試験の勉強をしないといけないの?」という方は以下の記事をお読みください。
→こちら:ESL clubが英語資格試験にこだわる3つの理由
ESL clubでは、なぜ、数ある資格試験の中でも英検を活用するのか?
英語4技能を評価できる資格試験は数多くあります。
その中でもESL clubが英検を主に用いる理由は3つあります。
理由① 英検は国際基準規格であるCEFRに対応した英語4技能試験である
理由② 英検は試験難易度が級別で異なるため、初学者から上級者まで段階的に英語力を上げていける
理由③ 英検を使って英語4技能を高めた後に、異なる資格試験(TOEFLやIELTSなど)の学習にもスムーズに移行できる
理由① 英検は国際基準規格であるCEFRに対応した英語4技能試験である
「英検は単語と文法の問題が多く、学校の英語教育の延長である」
これはひと昔前の話です。
現在の英検は、3級以上の全ての級にライティングが導入され、英語4技能試験となりました。また、5級、4級に関しても、スピーキングテストが受けられるようになり、かつ、ライティングも早期導入に向けて準備が進められています。
→詳しくはこちら:実用英語技能検定「準2級」、「3級」に 来年度からライティングテストを導入、4技能化へ|日本英語検定協会
また、現在の英検は各技能の配点と採点基準も変更され、英語4技能バランスよく点をとらないと合格ができないようになっています。
→詳しくはこちら:2016年度からの新しい合否判定方法について|日本英語検定協会
さらに英検は、CSEスコアの導入に伴いCEFRに対応しました。
※「CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)」は言語レベルを示す国際基準規格です。A1(初学者)からC2(熟練者)の6段階に分けられます。
このように、現在の英検は国際基準規格であるCEFR対応の英語4技能試験に生まれ変わっています。
つまり、英検を活用することで生徒の英語4技能をCEFRに基づいて詳細に評価ができるのです。
→CSEスコアについての詳しい解説はこちら:英検の合格点ってどう決まる?CSEスコアを徹底解説!【素点ーCSEスコアのグラフも大公開!】
理由② 英検は試験難易度が級別で異なるため、初学者から上級者まで段階的に英語力を上げていける
例えば、半年前に英語を始めた小学2年生の生徒がいたとします。
半年間の学習成果を測るために資格試験を受験したい。
こういった生徒が受ける資格試験としてはどの資格試験が有用なのでしょうか?
下の表をご覧ください。
英語4技能試験情報サイト:資格・検定試験CEFRとの対照表を参考に作成
こちらはCEFRと各資格試験の対照表になります。
英語を始めたばかりの初学者はCEFRでいうとA1(上表の赤枠)になります。
上の表を見てお分かりの通り、A1をカバーする資格試験は、英検(上表の赤字)、GTEC、IELTS、TOEICの4つになります。
しかし、IELTSやTOEICといった資格試験は、初学者レベルであるA1から上級や熟練者レベルであるC1・C2まで、同一のテストで受験者の英語力を評価します。レベル問わず、受験者全員が同じテストを受け、点数結果で自身の英語力を確認するわけです。
そのため、初学者レベルであるA1の受験者からすると、IELTSもTOEICも難しすぎてほとんど歯が立ちません。1問も正解できずに最低点だったからA1という結果もあり得ます。
一方、英検はどうでしょう?
英検の場合、このA1レベルの中に5級、4級、3級の3つの級が含まれています。つまり、初学者のレベルに合った難易度を級別に選択することができるのです。
それだけでなく、現在英検では、各級の合否だけでなく各技能別の点数が出ます。
→詳しくはこちら:英検CSEスコアのご紹介|日本英語検定協会HP
つまり、英検であれば、学習初期から技能別に細かく生徒の英語力を把握することができるのです。
この英検の特徴は、目標設定をする上でも優れています。
優れた目標設定の条件の一つにAttainable(実現可能な目標かどうか)があります。
→優れた目標設定の条件についてはこちら:ESL clubが英語資格試験にこだわる3つの理由
例えば、学習初期の生徒にいきなり、IELTSやTOEFLを受験させても全く歯が立たず、モチベーションは上がりません(むしろ下がってしまうかもしれません)。
一方、英検5級であれば中学1年生レベル。ESL clubのカリキュラムに沿えば、学習初期から半年での英検5級合格も不可能ではありません。
そして、英検5級に合格した後は英検4級、4級に合格したら3級、準2級、2級と段階的に目標を高めていくことができます。これは級別に試験難易度が異なる英検にしかできません。
→参考:各級の目安|日本英語検定協会HP
つまり、英検を活用すれば、初学者から上級レベルまでCEFRに対応した形で段階的に英語4技能を伸ばしていくことができるのです。
理由③ 英検を使って英語4技能を高めた後に、異なる資格試験(TOEFLやIELTSなど)の学習にもスムーズに移行できる
ESL clubでは「小学生で英検2級、中学生で英検準1級、高校生でTOEFL100点」の達成を目標としています(もちろん、具体的な達成目標と達成時期は生徒さま一人ひとり異なります)。
英検を使えば、初学者レベルから上級レベルまで段階的に英語4技能の目標設定が可能です。
これを利用して、B2(準上級レベル)である英検準1級まで英語力を引き上げます。
その後、海外進学で多く活用されているTOEFLの学習に移行します。CEFR対応の英語4技能試験である英検で英語力を上げていけば、同様にCEFR対応のTOEFLといった異なる資格試験の学習へスムーズに移行できるのです。
TOEFLの学習を進めC1(上級レベル)であるTOEFL100点を達成すれば、海外大学進学の選択肢も大きく広がります。(ちなみに、C1であれば国内企業で評価の高いTOEICでも945点以上を狙えます。)
このようにうまく英検を活用し段階的に英語力を上げ、その後、生徒の進路選択に応じて他の資格試験の学習に移行する。こうすることで、効率よく、確実に生徒の海外への道を開いていくことができるのです。
まとめますと、
理由① 英検は国際基準規格であるCEFRに対応した英語4技能試験である
理由② 英検は試験難易度が級別で異なるため、初学者から上級者まで段階的に英語力を上げていける
理由③ 英検を使って英語4技能を高めた後に、異なる資格試験(TOEFLやIELTSなど)の学習にもスムーズに移行できる
の3つから、ESL clubでは英検を活用しているのです。
あくまで英検は目的ではなく手段。英検で証明した英語力で何を叶えるかが大切。
ここまで英語学習における資格試験の重要性、また、資格試験のなかでも英検を使うことのメリットを述べてきました。
しかし、ここで大切なことがあります。
英検(資格試験)合格はあくまで手段であり、目的ではないということです。
「英検に合格すれば何でもいい。」「英検に合格さえすれば、もう英語学習は終えていい。」
こういった考え方は非常にもったいないです。
もちろん、資格試験合格、英検合格も大切です。高い英語力を達成するため、そして、自身の英語力を証明し世界に羽ばたいていくためには欠かせません。
私たちも生徒が必死に努力しているからこそ、どうしても受からせてあげたいという想いで日々、指導しております。
しかし、あくまで英検は、生徒の目標設定、現在の英語力の確認、そして英語力を証明するためのツールでしかないということも同時に忘れないようにしています。
何より大切なことは、「なぜ英検(資格試験)を勉強しているのか?」ということです。
小学生で英検2級、中学生で英検準1級、高校生でTOEFL100点
これを達成すればもう終わりということではありません。
高い英語4技能を手にしたその先。その先にこそ、ESL clubで得た英語力を駆使し、世界というフィールドで叶えられる夢があるのです。
「高い英語力なしには叶わない夢」、それを追い続ける自信を生徒に届けてあげること。その夢が達成できる世界というフィールドに生徒を立たせてあげること。結果、生徒自身も想像していなかった未来に連れて行ってあげること。
それが我々ESL clubのミッションです。生徒の英検合格達成はそのための手段でしかないのです。
→実際にESL clubの理念を体現した生徒さまのインタビューはこちら:【小学生で英検2級】ABCから2年半で英検2級。その後、アメリカの中学校進学を勝ち取った話。
いかがだったでしょうか。
英語学習における資格試験の重要性、資格試験の中でも英検を用いることで英語力が引き上げやすい理由、ご理解頂けましたでしょうか。
英語4技能試験についてはもちろん、その他お子さまの英語教育に関してお悩みがございましたらお気軽にESL clubまでお問い合わせください。
小学生で英検2級にも合格できるESL club小学部はこちら
英検、TOEFLから英語難関大学受験まで対策できるESL club高校部はこちら
- この記事を書いた人
ESL club編集部
ESL clubは、英検1級・TOEIC 900点・TOEFL iBT 95点以上のバイリンガルによる完全マンツーマンレッスンが特徴の英語スクールです。
小学生で英検2級合格多数、大学受験の英検活用から海外留学準備まで、様々な生徒に英語指導を行っています。そんな日々の指導から得られた知見をブログで発信しています。