「英検2級リスニングの勉強法が知りたい。」
「リスニングの効果的な学習法がわからない。」
そうお困りではありませんか?
多くの学校や学習塾では、リスニングの勉強法を教えてもらえません。なぜなら、教える側も体系的にリスニングを学習したことがないため、勉強法がわからないからです。
しかし、リスニング勉強法は自らで身につけていくことができます。
正しい勉強法を続ければ、英検2級リスニングで8割以上の高い正答率をとることも可能です。
「小さい頃から英語に触れていないと、リスニングは勉強してもできるようにはならない。」
たまにこういった意見を耳にしますが、これは間違っています。
正しい勉強法を継続すれば、誰でもリスニング力を大きく伸ばすことができます。
リスニングが伸びない人は、
・リスニングの正しい勉強法を知らない
・リスニングの正しい勉強法を知っていても、継続していない
このどちらかなのです。
本記事では、英検2級リスニングで高得点を獲得するための効果的な勉強法をお伝えします。
この記事を読めば、
・「リスニングの勉強法がわかった!」
・「この勉強法を続けたら、英検2級リスニングで正答率8割以上を達成できた!」
・「リスニングへの苦手意識がなくなった!」
を達成できます。ぜひ、読んでみてください。
(「英検本番直前で、とにかく英検2級リスニングの解き方のコツだけ知りたい!」という方は、こちらの「英検2級リスニングのコツと対策|合格点をとる3つの解き方」をぜひ参考にしてください。)
目次
こちらもあわせてご覧ください
2024年度第1回試験から、英検の問題形式がリニューアルされています。
最新の情報を参考に、英検対策を進めていくことをおすすめします。
詳しくは英検の問題形式変更についてまとめた記事をご確認ください。
また、英検協会は英検準2級と2級の間に「準2級プラス」を新設すると発表しています。
準2級プラスのレベルや問題形式についてまとめた記事もあわせてご確認ください。
リスニングで何点取れば、英検2級に合格できるの?
まず、英検2級に合格するためにリスニングで何点とればいいのかを確認してみましょう。
現在、英検の合否はCSEスコアで決まります。
→CSEスコアについてはこちら:英検CSEスコア|英検|公益財団法人 日本英語検定協会
素点とCSEスコアの関係について詳しく知りたい方は「英検の合格点ってどう決まる?CSEスコアを徹底解説!【素点ーCSEスコアのグラフも大公開!】」を読んで頂きたいのですが、「結局、英検2級リスニングで何点とればいいの?」と結論を急ぐ方は、以下の表をご覧ください。
こちらは、過去ESL clubにおける受験結果から割り出した英検2級一次試験の合格基準点になります。(ただし、CSEスコアの性質上、「上記の点数をとれば必ず合格できる」とお約束するものではありません。あくまで参考程度にしてください。)
全体の目標点は55点 / 84点(得点率65%)で、そのうちリスニング合計の目標点は26点 / 30点(得点率87%)になります。
そして、この得点率87%の高得点を達成するためには、効果的なリスニング勉強法を継続する必要があるのです。
そのやり方は、知って実践すればだれでも実行可能なものです。
ぜひ、本記事を読んでマスターしてみてください。
(なお、上記の合格基準点では、リスニングの目標点を高めに設定しています。
なぜなら、ESL clubには小学生が多く、小学生が英検を効率的に合格していくにはリスニング重視で学習を進めるのがベストだからです。詳しく知りたい方は、こちらの「【小学生の英検対策】リスニング重視の勉強法が最も効果的である理由とは!?」を読んでください。
もしリスニングで上記の目標点に達しない場合は、その分、リーディングやライティングで点数を稼げれば英検2級には合格できます。)
英検2級リスニングの学習に必要な教材とは?
今回お伝えする英検2級リスニング勉強法に取り組むために、まずは必要教材を揃えましょう。
最初の一冊は、「英検2級 過去6回全問題集(過去問)」です。
この過去問のうち、リスニング問題だけを用いて勉強します。
英検2級リスニングの対策をするのであれば、まずは過去問を使うのが一番です。
・現状のリスニング力を把握できる
・英検2級リスニングの問題に慣れることができる
・英検2級合格に必要なリスニング力を最も効率的に伸ばすことができる
これらを実現する上で最も適しているのは英検2級の過去問だからです。
もし、過去問のリスニング問題を全て学習しきってしまったら、以下の教材がオススメです。
こちらの「英検2級 文で覚える単熟語(文単2級)」には、2級レベルの英文が音声付きで多く収録されているため、リスニングの学習が可能です。
しかし、収録されている英文は英検2級のリーディングで出題されるような長文も多く、2級リスニングに比べると少し難しいです。
ですので、まずは過去問のリスニング問題を使って学習し、全て完璧に学習し終わったら、文単に移りましょう。(しかし、単語やライティングの学習などにもしっかりと取り組めていれば、過去問のリスニング問題を学習し終わる頃には英検準2級には合格できてしまいます。ですので、まずは過去問しっかりと取り組みましょう。)
【リスニング勉強法】英検2級で正答率8割以上を達成するには?
正しい勉強法を継続すると、英検2級リスニングで8割以上の高い正答率を狙えます。
ESL clubが実践する、リスニング対策の流れは次の通りです。
- 問題を解く
- 丸付けをして点数を記録する
- 音声スクリプトを使って英文の内容を理解する
- 「英文ありシャドーイング」に取り組む
- 「音読」に取り組む
- 英文なしシャドーイングに取り組む
それぞれ詳しく紹介していきます。
① 問題を解く
まず最初にリスニングの問題を解きます。
問題を解く時は、できるだけ本番に近い状態で解きましょう。
聞き逃しても決して音声を巻き戻したりはせずに、通しでリスニング問題を解きましょう。(リスニング1回分である全30問を一度に解けなくても、少なくとも大問1つ分は通しで解いた方がいいです。)
また、英検本番が近づいてきたら実際にマークシートを使って問題を解きましょう。マークシートを一度も使うことなく英検本番に臨むと、勝手が違くて慌ててしまう場合があります。(過去6回全問題集にはマークシートも付いています。)
② 丸付けをして点数を記録する
問題を解いたら、解答を見て丸付けをします。
丸付けをしたら、日付と点数を記録しておきましょう。
これで、現状のリスニング力が把握ができます。
また、点数を毎回確認することで、自分の勉強法に問題がないかもチェックできます。
どれだけ継続しても点数が上がらないのであれば、それは勉強法に何かしらの問題があるということです。(なお、「学習を続けているのに点数が上がらない!」という場合の対処法は、後でお伝えします。)
③ 音声スクリプトを使って英文の内容を理解する
次に、過去問の解答に収録されている音声スクリプトを使って、英文の内容を理解していきます。
やり方は以下の通りです。
① 英文を前から読んでいく
② 意味がわからない単語や熟語に線を引く
③ 和訳を見て意味を確認し、英語と線で結ぶ
英文の内容チェックが終わった音声スクリプトは、以下のようになります。
このように、わからない単語と熟語に線を引き、和訳と線で結びながら、英文の内容を理解していきます。
この時、注意点があります。
それは、「文法知識にこだわりすぎない」ということです。
例えば、”have gone”という意味がわからない時、「”gone”は一般動詞”go”の過去分詞形で、”have gone”で現在完了形だから…」といった理解は、英検リスニングの学習では必ずしも必要ありません。
「”have gone”は『行ってしまった』という意味かー」と、単語の意味を確認する程度に留めてください。
この時に、「現在完了を理解できていないから、文法を復習しないと!」と文法の問題集を学習したりするのは得策ではありません。なぜなら、英検2級リスニングで高得点をとる上では、必ずしも細かな文法知識は必要ないからです。
リスニング力を上げたいなら文法の知識を増やすよりも、後述するシャドーイングや音読に取り組んだほうが効果的です。
ですので、文法知識にこだわりすぎず、「わからない単語や熟語があったら和訳を見て意味がわかればOK」という意識で英文を理解していきましょう。
(なお、決して「英語習得をする上で文法学習は必要ない」と言っているわけではありません。文法の学習も有益です。
しかし、今回の「英検2級リスニングで正答率8割以上を達成する勉強法」という文脈では、そこまで重要ではないということです。
むしろ、日本人は文法偏重に陥りがちです。リスニング力を上げるという目的を達成する上では、その意識を少し戒めるぐらいがちょうどいいと言えます。)
【ここからが超重要!】「知識」で満足せずに、練習に取り組もう!
さて、リスニング勉強法はここからが本番です。
今までのステップは、いわば本番のための準備、ウォーミングアップといったところです。
「英検2級リスニングの点数が上がらない…」と嘆く多くの人は、ここまで説明してきたステップ①〜③をやって満足してしまいます。
つまり、
① 問題を解く
② 丸付けをする
③ 音声の英文の内容を理解する
をやって、満足してしまうのです。「ふむふむ、英文の意味がわかった。これで完璧。」と次の問題に進んでしまうのです。
残念ながら、これではリスニング力が伸びることはありません。なぜでしょうか?
なぜなら、リスニングとは「知識」ではなく「技能」だからです。
例えば、水泳について考えてみましょう。
あなたはクロールの泳ぎ方をプールサイドで教わったとします。腕の回し方やフォームを習いました。しかし、実際に水に入って泳いではいません。プールサイドで習っているだけです。何時間も何時間も。
果たして、これで泳げるようになるでしょうか?
ならないですよね?
なぜなら、「クロールの泳ぎ方」という知識を増やすだけで、実際に水に入って泳ぎの練習をしていないからです。
いくら知識を増やしても、練習をしないと泳げるようにはなりません。
なぜなら、練習をしないと技能にならないからです。水泳は技能なのです。知識だけでは泳げません。
そして、これはリスニングも同じです。
リスニングもスポーツ同様、知識ではなく技能です。
いくら文法を習っても、いくら単語を覚えても、つまり、いくら知識を増やしても、練習をして「技能」を習得していかない限りリスニング力は向上しないのです。
① 問題を解く
② 丸付けをする
③ 音声の英文の内容を理解する
これしかやらずに「リスニング力が上がらない…」と嘆いている人は、プールサイドでずっとクロールの泳ぎ方を教わりながらも決して水に入って練習はせずに、「クロールが泳げるようにならない…」と嘆いているのと同じです。
水に入って泳ぐ練習をしない限り泳げるようにはなりません。それと全く同じで、音声を聞いて練習をしない限りリスニングはできるようにはならないのです。
知識で満足せずに練習を繰り返すこと。練習を繰り返して、技能を習得すること。
これがリスニング力アップのポイントです。
では、「リスニング力を上げるための練習」とは何をすればいいのでしょうか。
それが、これから説明する④〜⑥のステップになります。
④ 「英文ありシャドーイング」に取り組む
ここからは「英文ありシャドーイング」に取り組んでいきます。
わからない単語や熟語を確認した音声スクリプトを見ながら、シャドーイングをしていきます。
シャドーイングとは、「聞こえた音声を真似しながら、音声に少し遅れて発音する」学習法です。
実際にシャドーイングをやっている音声を聞いてもらった方がわかりやすいと思うので、以下の音声を参考にしてください。
このように音声を聞きながら、少し遅れて発音していくのがシャドーイングです。
この「英文ありシャドーイング」のゴールは2つあります。
① CD音声と同じ発音
② CD音声と同じスピード
でシャドーイングができるようになることです。
「CD音声と同じ発音」について説明します。
例えば、先ほどシャドーイングした英文には、”My friend recommended that I ordered ~”という文がありました。
ここの英文の”~ that I ~”をカタカナ発音で表すと、「ザット アイ」になります。
しかし、実際の音声ではこのようには聞こえません。
ここの”that”は「ザット」とはっきり聞こえず、後ろの”I”とくっ付いて発音されるため、「ザッアイ」と聞こえます。場合によっては、この”~ that I ~”は「ザッ(ラ)イ」と少しRの発音が混じって聞こえることもあるでしょう。
こういった、カタカナ発音ではない英語特有の発音を、聞こえた通りにシャドーイングしていくのです。
つまり、「CD音声と同じ発音」とは、カタカナ発音ではなく、CD音声をそっくり真似て発音するということです。
もう1つのゴールは、「CD音声と同じスピード」です。
CD音声のスピードを追い抜いてもいけませんし、遅れすぎてもいけません。
あくまでCD音声と同じスピードを保ち、少し遅れて発音していきます。
この英文ありシャドーイングの2つのゴールである
① CD音声と同じ発音
② CD音声と同じスピード
を守りながら、途中でつっかえたり、発音をごまかしたりすることなく、シャドーイングできるようになったら④の「英文ありシャドーイング」は完了です。
なお、この時はまだ英文の意味は意識しなくてもOKです。(これは⑤以降でやっていきます。)
「英文ありシャドーイング」では、「CD音声と同じ発音」、「CD音声と同じスピード」の2点のみを意識して練習しましょう。
⑤ 「音読」に取り組む
次に、音読に取り組みます。
④の「英文ありシャドーイング」にしっかり取り組んでいれば、正しい発音ができるようになっているはずです。
次は、CD音声は聞かずに英文を音読していきましょう。しっかり声に出して、音読してください。
音読のゴールは、「和訳をせずに内容をイメージしながら、スラスラと音読できること」です。
「内容をイメージする」とはどういうことでしょうか?
例えば、先ほどシャドーイングした英文である
I wanted to order the salmon pasta, but I didn’t see it anywhere on the menu.(サーモンパスタを注文したかったのですが、メニューのどこにもありません。)
を音読する際、頭の中で次のようなビジュアルをイメージしながら音読していきます。
このように、英文を音読しながら内容をイメージしていきます。(今回は説明の都合上、画像を使っていますが、実際はまるで映画を観ているかのように動画としてイメージしていくといいでしょう。)
この時のポイントは、頭の中で和訳をしないことです。
和訳はせずに、英語から直接、内容をイメージし理解していきます。
これができるようになると、英語を英語で理解できるようになり、リスニング力が大きく向上します。
ここで注意が必要なのが、「棒読みにならないこと」です。
棒読みとは、「内容をイメージすることなくただ声を出しているだけの状態」のことを指します。これではなんの意味もありません。
ですので、必ず内容をイメージしながら音読しましょう。
つっかえたり、棒読みになってしまう箇所がなくなるまで、繰り返し音読しましょう。
⑥ 英文なしシャドーイングに取り組む
内容をイメージしながら音読ができるようになったら、最後は「英文なしシャドーイング」に取り組みます。
「英文なしシャドーイング」とは、④でやったシャドーイングを、音声スクリプトを見ないで行います。
英文なしシャドーイングのゴールは、
① CD音声と同じ発音
② CDと同じスピード
③ 和訳せずに内容をイメージ
この3つです。つまり、今までの集大成ということです。
途中でつっかえたり、発音をごまかしたり、棒読みになってしまう箇所がなくなるまで、何度も「英文なしシャドーイング」に取り組みましょう。
「文単2級」も同じ要領で学習すればOK!
文単2級も過去問と同じ要領で学習をすればOKです。
ただし、文単2級には問題がついていませんので、
【英検2級リスニング勉強法|文単準2級】
① 音声を一度、通しで聞いてみる
② 和訳を確認して、英文の内容を理解する
③ 英文ありシャドーイングに取り組む
④ 音読に取り組む
⑤ 英文なしシャドーイングに取り組む
というやり方で取り組んでいきましょう。
文単は英文1つ1つが長く、英語と日本語を線で結ぶとわかりづらくなってしまうことが多いため、代わりに番号をふっておくといいでしょう。
英検2級リスニング勉強法Q&A|こんな時はどうすればいいの?
最後に、英検2級リスニング勉強法に取り組む上で、よくある質問にお答えしておきます。
学習中、うまくいかない場合の参考にしてください。
Q1:過去問のリスニング問題を解く時は、「先読み」はしたほうがいいのか?
こちらの「英検2級リスニング対策|合格点を確実にとるための3つのコツ!」では、リスニング問題の先読みを推奨しています。
ですので、「過去問のリスニング問題を解く時も、先読みをしたほうがいいのだろうか?」と疑問に思うかもしれません。
答えは、「普段の学習では先読みはしないで、英検本番が近づいたら先読みを行う」です。
なぜなら、学習の段階では負荷を高めたほうがいいからです。
どういうことかというと、普段は先読みしないで練習をしておけば、英検本番で先読みをした時に、リスニングの問題が簡単に感じられます。結果、点数が伸びやすくなるのです。
ですから、普段は負荷を高めるために先読みはせずに学習に取り組みましょう。
しかし、英検本番が近づいたら、何回かは実際に先読みしてから問題を解いた方がいいです。その際は、5〜10分程度の時間を設定し、先読みするのがいいでしょう。
なぜなら、先読みにもコツがあるからです。先読みのやり方に慣れるためにも、英検本番が近くなったら、先読みの練習をしておくと安心です。
Q2:シャドーイングでCD音声についていけない場合はどうすればいいのか?
シャドーイングでよくあるお困りごとが「CD音声についていけない」という問題です。
まず、CD音声についていけない理由が、以下2つのどちらなのかを探ります。
・CD音声に口がついていけない
・CD音声に頭の理解(内容のイメージ)がついていけない
まず、1つ目の「CD音声に口がついていけない」ということであれば、「高速音読」がオススメです。
高速音読とは、文字通り、できるだけ速く音読することです。
もしCD音声よりも速く音読できないのであれば、シャドーイングでも絶対についていけません。
ですので、まずはできるだけ速く音読することで、口がCD音声に置いていかれないように練習するのです。
2つ目の原因、「CD音声に頭の理解がついていけない」ということであれば、逆にゆっくり音読して、確実に頭から内容をイメージしていく練習をしましょう。
そして、だんだんとスピードを速めていきます。ただし、あくまで頭の理解が追いつくスピードに留めます。これを繰り返していけば、いずれCD音声と同じくらいのスピードで音読しても、頭の理解が追いつくようになります。
以上の練習を繰り返し行ってから、シャドーイングに取り組むといいでしょう。
前提として、シャドーイングは反復練習の結果、段々とうまくなっていくものです。
ですので、工夫を重ねながら、繰り返し練習しましょう。必ずできるようになります。
Q3:シャドーイングや音読には、何回ぐらい取り組めばいいのか?
シャドーイングや音読に必要な練習回数は、もちろん学習者一人一人によって異なります。
ですので、「10回やればOK」といった絶対的な回数はありません。
あくまで目標は、ステップ一つ一つのゴールを完璧にクリアすることです。
ステップ1つ1つのゴールとは、
・英文ありシャドーイング:CD音声と同じ発音・同じスピード
・音読:和訳せずに内容をイメージできる
・英文なしシャドーイング:CD音声と同じ発音・同じスピード・和訳せずに内容をイメージできる
です。
何よりも優先すべきは、このゴールを1つ1つ着実にクリアしていくことです。
この前提を踏まえた上で、あえて目安の回数を挙げるとしたら、合計30回です。
例えば、以下のような学習サイクルで取り組んでいきます。
これで、1週間で合計30回、シャドーイングや音読に取り組めます。
確認ですが、「1つの問題につき、この30回の練習に取り組む」ということです。「いろんな問題をシャドーイングや音読して、合計30回になればいい」ということではありません。同じ問題を何回も反復練習して、取り組むのです。
ちなみに、英検2級リスニングであれば、上記の学習サイクルを10問行えば、だいたい1日20分で終わります。学習する際の参考にしてください。
Q4:勉強法に取り組んでいるのに点数が上がらない場合の原因は?
シャドーイングや音読にしっかり取り組んでいるのに英検2級リスニングの点数が上がらない場合、チェックすべきは以下の3つです。
・シャドーイングや音読をする際、ちゃんと内容をイメージできているか?
・単語学習も並行して進めているか?
・十分な学習時間を確保しているか?
1つ目の考えられる原因としては「シャドーイングや音読が棒読みになっている」ということです。
つまり、「内容をイメージすることなく、ただ声を出しているだけ」という状態に陥っているからです。
「内容をイメージする」というのは、思ったよりも難しいです。特に最初の方は、相当意識しないとすぐに棒読みになってしまいます。
ですので、毎回のシャドーイング、音読で本当に内容をイメージできているかを厳しくチェックしながら取り組んでいきましょう。
また、内容をイメージしながら行うシャドーイングや音読は、かなりの集中力が必要とされます。
ですので、連続でも20~30分間ぐらいの学習時間を上限に取り組むのがいいでしょう。
例えば、もし1日1時間シャドーイングや音読に取り組みたいのであれば、朝30分やって、寝る前に30分取り組むなど、時間を小分けにして取り組むといいでしょう。
点数が上がらない2つ目の原因は、並行して単語学習に取り組んでいないという点です。
英検2級リスニングのシャドーイングや音読だけでは、2級合格に必要な単語を覚えきるまでにかなり時間がかかります。
ですので、リスニング学習に並行して英検2級レベルの単語を暗記していきましょう。
英検2級リスニングの学習と単語学習を並行して行うと、単語帳で覚えた単語にリスニング学習中も出会うことができます。
1つの単語に単語帳とリスニング問題、両方で出会うことで、記憶への定着も促進されます。
そういったメリットからも、ぜひ、リスニング学習と単語学習を並行して進めていきましょう。
最後の原因は、学習時間の問題です。
いくら正しい勉強法を実践していたとしても、学習時間が不十分だと伸びません。
もし、リスニングが苦手であれば、できれば1日30分のリスニング学習をまずは1ヶ月間、続けてみましょう。何かしらの変化が感じられるはずです。
Q5:リスニング対策にはディクテーションも効果的?
ディクテーションの効果は塾によって考え方が分かれていて、ESL clubではディクテーションは取り入れていません。
その理由は、ディクテーションは子どもにとって負荷が大きく、かえって効率が悪くなってしまうことがあるからです。
ディクテーションは非常に難しく、練習に多くの時間がかかりかかり、大きな作業負荷を子どもたちに強いることになってしまいます。
とくに小学生のうちからディクテーションを取り入れると、挫折したり、英語が嫌いになったりするリスクがあるでしょう。
また、リスニングのみという観点で考えると、書くという作業の効率に課題があります。
書く時間をかけるよりも、文面を見たり音源を聞いたりしながら読む「リピーティング」や「オーバーラッピング」のほうが効率的です。
こうした理由から、ESL clubでは子どもたちへのディクテーションによるリスニング対策を推奨していません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は英検2級リスニングで8割以上の正答率を獲得するための勉強法をお伝えしました。
問題を解いて丸付けをし、理解して満足してしまう。
これだとリスニング力は上がらないということをご説明しました。
ぜひ、今回お伝えした、シャドーイングや音読などの練習に繰り返し取り組んでみてください。
そして、英検本番が近くなったら、英検2級リスニングのコツをこちらの「英検2級リスニング対策|合格点を確実にとるための3つのコツ!」を読んで身につけましょう。
そうすれば、準備は万端です。ぜひ、英検2級合格を勝ち取ってください。
もし、
「英検2級を受験予定だけど、どう対策していいのかわからない…」
「英検2級リスニング対策に取り組んでいるけど、正しい学習法で取り組めているのかよくわからない…」
「英検2級にどうしても受からない…。受かるために今からできることって何…?」
とお悩みであれば、是非一度、私たちESL clubにご相談ください。
ESL clubでは、小学生から高校生まで、英検対策が可能です。
→小学生で英検2級にも合格できるESL club小学部はこちら
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どんな些細なご相談でも大歓迎です。是非、お気軽にご連絡ください。
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