こんにちは、英語を教えない英語塾『ESL club』です。
今回は英検準2級の2次試験(面接)対策についてお話いたします。
英検3級とどう異なるのかということにもふれながら、各質問の傾向と対策を見てみましょう。
3級を余裕でクリアした人も、侮っていると足下をすくわれてしまうかもしれませんよ!
その他の級の2次試験については、下記の記事をご覧ください。
→【英検2級2次試験・過去18回分析】3日で面接対策!気をつけることはこの5つ!!
面接の全体の流れは3級とほとんど同じです。
全体像をざっと捉えたい方はこちらをご参照ください。
→【英検3級2次対策】これでわかる英検の面接!面接の会話実例つき!
目次
こちらもあわせてご覧ください
2024年度第1回試験から、英検の問題形式がリニューアルされています。
最新の情報を参考に、英検対策を進めていくことをおすすめします。
詳しくは英検の問題形式変更についてまとめた記事をご確認ください。
また、英検協会は英検準2級と2級の間に「準2級プラス」を新設すると発表しています。
準2級プラスのレベルや問題形式についてまとめた記事もあわせてご確認ください。
英検準2級面接・二次試験とは
英検準2級の一次試験(筆記)に合格した人は、後日二次試験(面接)を受験できます。
一次試験と二次試験のどちらにも合格しないと英検準2級は取得できないので、リーディングやリスニングの対策と一緒に面接の準備をしっかり進めておくことが大切です。
まずは、英検準2級の面接・二次試験の概要を紹介します。
試験の流れと問題形式
英検準2級二次試験の面接時間は、約6分です。
面接は、3級までと同じように以下のような流れで実施します。
- Step1 入室
指示に従って面接室に入ってから、面接官に「面接カード」を手渡します。面接官から着席するよう指示されますので、席につきます。 - Step2 あいさつとカードの受け取り
面接官が氏名と受験級を確認して簡単に挨拶を交わしたあと、面接官から「問題カード」が2枚手渡されます。 - Step3 問題カードの黙読・音読
受け取った問題カードに記載されているパッセージ(文章)を20秒間で黙読し、面接官の指示があった後にタイトル部分から音読します。 - Step4 問題カードに関する質問
面接官から問題カードに関する質問が3題出題されます。No. 1はパッセージについての質問、No. 2,3はイラストについての質問です。 - Step5 受験者自身に関する質問
問題カードを裏返すよう指示された後に、受験者自身の意見などを問う質問が2題出題されます。 - Step6 カード返却と退室
試験が終了した後は、問題カードを面接官に返却してから退室します。
英検準2級面接・二次試験のサンプル問題
ESL clubオリジナルのサンプル問題を参考に、準2級の面接・二次試験の内容を見ていきましょう。
Flea markets(フリーマーケット)
Flea markets are places where people sell old things like books, toys, and clothes. You can find items which are not found in shops. People often sell things they do not need anymore, and in this way they can get some money. Flea markets are exciting for everyone.
(フリーマーケットは、本やおもちゃ、洋服など、古いものを売る場所です。お店にはないものを見つけることができます。人々は不要になったものを売って、お金を得ることができます。フリーマーケットは誰にとってもワクワクする場所です。)
【Questions】
No.1 Please look at the passage. Why do people get some money in flea markets?
(パッセージを見てください。人々はなぜフリーマーケットでお金を得られるのですか?)
A: Because they often sell things they do not need anymore. (なぜなら、彼らは不要になったものを売るからです)
No.2: Now, please look at the people in Picture A. They are doing different things. Tell me as much as you can about what they are doing.
(では、イラストAの人々を見てください。彼らはそれぞれ違うことをしています。彼らが何をしているか、できるだけたくさん教えてください)
A: A man is buying a drink. (男性は飲み物を買っています)
Two boys are waving their hands. (2人の男の子が手を振っています)
A woman is watering a plant. (女性は植物に水をやっています)
A girl is drawing. (女の子は絵を描いています)
A woman is picking up garbage. (女性はゴミを拾っています)
No.3: Now, look at the man in Picture B. Please describe the situation.
(イラストBの男性を見て、状況を説明してください。)
A: He can’t sit on the bench because it is wet. (彼はベンチが濡れているので座れません)
No.4: Do you think students today have too much homework? (最近の学生の宿題は多すぎると思いますか?)
Yes → Why?
(「はい」と答えた場合の追加質問:なぜですか?)
Because students do not have enough time for homework. For example, they are busy doing club activities. (学生は宿題をする時間が十分にないからです。たとえば、部活動などで忙しいからです)
No → Why not?
(「いいえ」と答えた場合の追加質問:なぜですか?)
Because students have a lot of free time to do homework. For example, they have time after school. (学生には宿題をする時間がたくさんあるからです。たとえば、放課後に時間があります)
No.5: Today, there are many different YouTube videos. Are you interested in YouTube videos? (最近はさまざまなYouTube動画があります。YouTube動画に興味がありますか?)
Yes → Please tell me more.
(「はい」と答えた場合の追加質問:さらに詳しく教えてください)
Because I can learn new things on YouTube. I also like to watch my friends. (YouTubeで新しいことを学べるからです。また、友達の動画を見るのも好きです)
No → Why not?
(「いいえ」と答えた場合の追加質問:なぜですか?)
Because I like reading books than watching videos. Also, watching YouTube videos is bad for my eyes. (動画を見るより本を読むほうが好きだからです。それに、YouTubeを見るのは目に悪いです)
合格点と評価基準
英検は「CSEスコア」という採点方法が採用されていて、英検準2級二次試験での満点と合格点は以下の通りです。
- 満点(CSEスコア):600点
- 合格点(CSEスコア):406点
つまり、合格に必要な得点率は6割ほどです。
英検準2級の面接・二次試験の採点は、音読・各質問への解答や、アティチュード(態度・姿勢)などから採点されます。
一次試験と違って解答が正しいかということ以外でも評価されますので、対策をはじめる前にしっかり頭に入れておきましょう。
しかし、CSEスコアでは配点が公表されていません。
ESL clubでは、これまでの受講生の結果をもとに次のような独自の配点を使って対策を実施しています。
関連記事:英検CSEスコアを徹底解説!【素点ーCSEスコアグラフも大公開!】
評価の観点について、詳しく解説していきましょう。
【評価基準1】パッセージ(英文)の音読
質疑応答の前に、問題カードに書かれた50語程度の英文を音読します。黙読する時間が20秒設けられたうえで音読しますので、文脈を理解して、とくに重要な情報が含まれている単語は強調して読むことが求められます。くわえて、1つひとつの単語を正しい発音やアクセントで話せているかもチェックされますので、日頃から音声つきの英単語で練習しておきましょう。
【評価基準2】質問への解答
問題カードについての質問3問と、受験者自身の考えを問う質問2問への解答が評価されます。評価ポイントは、質問に対してきちんと答えられているか、英単語や文法が正しいかなどです。それぞれの問題には答え方のコツがありますので、スピーキングに苦手意識があってもきちんと対策することで高得点を十分狙えるでしょう。
【評価基準3】アティチュード(態度・姿勢)
英検面接・二次試験でのアティチュードとは、英語で積極的にコミュニケーションを図ろうとする姿勢です。アティチュードの評価対象には、入室から退室までの面接官とのすべてのやりとりが含まれます。ハキハキとした発音で話し、間違えてもすぐに切り替えて答え直せれば、高得点を得られるでしょう。
反対に、面接中に積極性のない態度や姿勢を見せてしまうと、減点対象となる可能性があります。たとえば面接官から問いかけられても緊張して黙ってしまったり、うつむきながら聞き取りにくい声で話したり、といった行動が代表的です。本番で焦らないように、スピーキングテストの流れを頭に入れたうえで、しっかりと練習を積み重ねていきましょう。
関連記事: 【スピーキング対策】英検面接・二次試験まとめ|3級・準2級・2級・準1級
英検3級と比較しての難易度
英検準2級では3級と同様、面接官から手渡された問題カードをもとに回答します。
文章量は、
3級:30語程度 → 準2級:50語程度
と1.5倍以上に増えます。
またイラストは、
3級:1つのイラスト → 準2級:2つのイラスト
と情報量が倍に増えることも特徴です。
これを用いて3級の二次試験と同じように20秒間で黙読(声を出さずに読む)します。
その後、音読するように指示が出ます。
使われる語彙が難しくなるだけでなく、情報を素早く読み取るスピードも問われるため、スピーキング力もリーディング力も問われる試験です。
英検準2級面接・二次試験の6つのポイント!
質問は全部で5つあり、それぞれに回答する際のポイントは以下の通りです。
質問 | ポイント |
No.1 | 黙読の際に”so”または”In this way”の場所にとくに注意し場所を把握しておく |
No.2 | 現在進行形「am/is/are …ing ~」を用いて「誰が」「どうしている」と文で述べる |
No.3 | 因果関係を用いた答え方「A because B.」か並列の答え方「A and B.」 |
No.4,5 | 2文以上で答えること |
論理的な整合性に厳密になりすぎない | |
必ずしも自分が思っていることでなくても大丈夫 |
質問ごとに見ていきます。
【No.1】黙読時に”so”または”In this way”に着目
【形式】
音読した文章(Passage)の内容について質問に答える。
【3級との違い】
質問の仕方としてはほぼ同じです。
文章量が増えることから、より素早く必要な情報を見つけ出すことが求められます。
【傾向と対策】
過去18回(各回カードA・Bの2種類あるので合計36回分)の2次試験を調べてみたところ、”Why”か”How”のどちらかでのみ問われます。
このNo.1の答えには大きな傾向があります。それは
“so”
“in this way”
のいずれかがある場合、その前の箇所が答えになる!というものです。
調べた範囲では、“so”か”in this way”が文章内にある可能性は94%(36回中34回)で、その前の文が質問No.1の答えになる確率は100%!
つまり黙読の指示を受けたら、
“so”または”in this way”の場所にとくに注意し場所を把握しておく
ことが非常に有効です。
さて、面接官の質問が”How”か”Why”かで答え方が異なります。
面接官が、”According to the passage(文章によると)”と言った直後、”Why”か”How”のどちらを言ったのか聞き取ります。
答え方は
①”How”で聞かれた場合 → By …ing ~(…には答えとなる文の動詞が入ります)
②”Why”で聞かれた場合 → Because ~(主語はtheyやitといった代名詞に変える)
です。
ちなみに、文章に”in this way”がある場合は、100%”How”で聞かれています。
サンプル問題の模範解答は
「By using products made from recycled paper.」
・Howで聞かれているので、By …ing ~
・文章中の答えの箇所はIn this wayの前の文(やはりこの前の文が答えですね。)
【No.2】イラストの人物の行動を現在進行形で最低3つ答える
【形式】
イラストAの中の人物の行動を描写する。
【3級との違い】
3級では一人の行動について述べれば良い(1文で良い)のに対し、準2級では絵の中の人物がしている行動を複数述べることが求められます。
【傾向と対策】
イラストには5種類の行動が載っています。
そのため5種類の行動を述べることができます。最低でも3つは答えたいものです。
基本的に身近な情景が描かれているため、身近なものごとについて、英語での表現を覚えることが鍵になります。
注意点としては
①現在進行形「am/is/are …ing 〜」を用いて述べる。
②単語だけではなく、「誰が」「どうしている」「何を」と文で答える。
サンプルを例にすると
A man is putting a box on a truck.
A woman is planting flowers.
A woman is walking her dog.
A man is painting the wall.
A boy is riding a bicycle.
となります。
すべて現在進行形で答えていますね。
【No.3】2つの文を「because」もしくは「and」で繋ぐ
【形式】
イラストBの中の人物の状況を描写する。
【3級との違い】
3級では「How many ~?」や「What is the man doing?」など1文で答えられる質問であるのに対し、
準2級では2つの文を用いて答えなくてはいけません。
サンプルの解答例では
She can’t buy a drink(1文目) because there are a lot of bicycles in front of vending machine(2文目).
となっています。
【傾向と対策】
下記の2パターンになります。
①何かをしようとしているが、障害があってできない状態にある
例1:ジュースを買おうとしているが、自転車が邪魔で買うことができない(サンプルの例)
例2:眠ろうとしているが、犬が吠えていて寝つけない
例3:レストランに入ろうとしているが、混んでいて入れない
このパターンの場合、答え方は因果関係を用いた答え方「A because B.」になります。
She can’t buy a drink because there are a lot of bicycles in front of vending machine.
②何かの状態に対して、何かのアクションを起こそうと思っている
例1:車が汚れているので、車を洗おうと思っている
例2:置き忘れているカメラを見つけて、交番に届けようと思っている
このパターンの場合、答え方は例2のように並列の答え方「A and B.」が一般的です。
He found a camera on a bench and is thinking of taking it to the police.
約70%はパターン①です。
なお、上記以外のパターンもありますが、出題例はほとんどありません。
(過去18回分カードA,B計36回のうち、4つが上記のパターン以外のものでした。)
【No.4,5】2文以上で答える
【形式】
No.4:問題カードの絵のトピックに関連した内容の質問について、自分の意見を述べる。
No.5:日常生活の身近な事柄について質問に答える。
【3級との違い】
3級では自分のことについて1文で答えるだけでしたが、準2級では立場を明確にしたうえで理由を2文以上で答えることが期待されます。
【傾向と対策】
「Yes.」の場合は「Why?」や「Please tell me more.」
「No.」の場合は「Why not?」
と理由を聞かれます。その後、理由を答える流れになります。
理由を答える際には下記の3つに気をつけましょう。
①2文以上で答えること。
②論理的な整合性に厳密になりすぎない。
③必ずしも自分が思っていることでなくても大丈夫。
理由の2文については、
【パターン①】 別の理由を2つ並べる A. Also, B.
【パターン②】 1つの理由を掘り下げる A. B.
の2つの方法があります。
【No.4,5】論理的な整合性に厳密になりすぎない
二次試験は解答内容が正しいかどうかを評価する試験ではなく、英語で自分の意見をはっきり言えるかどうかを評価する試験です。
大きな声ではっきり発音できているか、正しい文法を使えているかを意識して、自信をもって答えると良いでしょう。
こうした姿勢は「アティチュード(態度や姿勢)」として加点されます。
焦って早口になったり、自信がなくて相手に聞こえにくい声で話したり、緊張して黙ったりしないよう試験当日までに苦手意識を取り除いておきましょう。
【No.4,5】必ずしも自分が思っていることでなくても大丈夫
No.4,5は質問に対して「Yes」「No」を答えてから、理由として自分の意見を発言する問題です。
自分の意見とはいうものの、「Yes」「No」や、そのあとに述べる意見は必ずしも自分自身が心から思っていることでなくても構いません。
質問を聞いてから少しだけ考えて、より理由を話しやすそうな立場のほうを選びましょう。
No.4は「Do you think~?」と必ず聞かれます。
No.5では質問のされ方は多岐に渡りますが、自分のことについての質問となっています。
過去18回のものを見てみると、A,B計36種類は下記のようになっていました。
サンプルでは
No.4【理由パターン②】
<面>「Do you think drinks in plastic bottles will be more popular in the future?」
(ペットボトルは将来もっとよく使われるようになると思いますか?)
<受>「Yes.」
<面>「Please tell me more.」
<受>「People can carry drinks easily in plastic bottles. More kinds of drinks will be sold in these days.」
(ペットボトルは持ち運びやすいです。そのため、将来もっとたくさん売られると思います。)
No.5【理由パターン①】
<面>「There are many kinds of newspapers in Japan today. Do you usually read a news paper?」
(日本には様々な種類の新聞があります。あなたは普段新聞を読みますか?)
<受>「No.」
<面>「Why not?」
<受>「I watch the news on TV every day. Also, I read the news on the Internet.」
(私は毎日テレビでニュースを見ます。またインターネットでニュースを読みます。)
英検準2級面接・二次試験に向けて覚えておきたいフレーズまとめ
今回紹介した、英検準2級面接・二次試験で便利なフレーズをまとめました、
一通り暗記して、本番でスムーズに答えられるよう対策を進めていきましょう。
活用するタイミング | フレーズ | |
入室・ 退室時 | 面接カードを渡すとき、問題カードを返却するとき | Here you are. (どうぞ) |
着席するよう言われたとき | OK. Thank you. (分かりました。ありがとうございます。) | |
退室時の挨拶 | Bye. Have a nice day. (さようなら。いい1日を。) | |
No.1 | Whyで聞かれた場合は、文頭にBecauseをつける | Because 〜, … (~だから…) |
Howで聞かれた場合は、文頭にByをつける | By …ing ~ (…することによって、〜) | |
No.2 | イラストの人物の行動を答えるときのテンプレート | A man/woman/boy/girl am/is/are …ing 〜 (男性/女性/少年/少女が…をしています)※すべて現在進行形で答えるのがポイント |
イラストの人物の行動としてよく出る動詞 | 餌をやる → feeding / giving food 水をやる → watering 手を振る → waving hands at… 拾う → picking up 取り出す → taking out 捨てる → throwing away 絵を描く→ drawing★これだけは覚えよう! | |
No.3 | アクションを起こせない場合の解答テンプレート | A, because B (Aをしようとしているが、 Bが原因でできない) |
アクションを起こそうと思っている場合の解答テンプレート | A, and/so B (Bの状態にあるのでAをしようとしている) | |
No.4〜5 | “Yes”と答えたときに、その理由を聞くために面接官が話すフレーズ | Please tell me more (もっと詳しく教えてください) |
“No”と答えたときに、その理由を聞くために面接官が話すフレーズ | Why not? (なぜですか?) | |
AとBという2つの理由を伝える場合の解答テンプレート | A. Also, B. (Bの状態にあるのでAをしようとしている) | |
自分の意見を伝える場合の解答テンプレート | I think/should ~ (私は〜と考えます/〜すべきです)It is (not) ○○ for me to ~. (私にとって~は○○です/〇〇ではありません) | |
解答に困ったとき | 考える時間が欲しいとき | Let me see … (ええと…)That is a difficult question … (難しい質問ですね…) |
英語が頭に浮かばないとき | How should I say … (何と言えばいいでしょう…) |
英検準2級面接・二次試験の練習方法
英検準2級二次試験の本番に向けて、どうやって練習したら良いのでしょうか。
ここでは、面接に向けた練習時のポイントを2つ紹介します。
声に出して練習する
過去問や参考書の問題をもとに、声に出して回答する練習をしましょう。
保護者や先生などに面接官役になってもらうのが理想的ですが、1人で声に出して練習しても効果があります。
堂々と英語を話したり、はっきり発音したりすることに慣れることで、アティチュードの得点アップを期待できます。
たくさん練習を積んで、自信をもって答えられるようにしておきましょう。
聞き取れなかった場本番で困ったときに使えるフレーズも暗記する
初対面の面接官とのやり取りに緊張して、本番では上手く質問を聞き取れない可能性もあります。
面接官が何と言ったのか分からなかったときは、聞き返しても大丈夫です。
いざというときに慌てないように
「Pardon?」(何とおっしゃいましたか?)
「Could you say that again?」(もう一度お願いします)
などのフレーズを練習しておくと良いでしょう。
聞き取れなかったときにもし
「I don’t know. 」(分かりません)
と答えてしまうと次の問題にスキップしてしまうので、使わないよう注意してください。
また、考えるのに時間がかかる場合、沈黙の時間がつづくとアティチュードが減点されてしまう可能性があります。そうしたときは慌てずに
「Let me see …」(ええと…)
「That is a difficult question …」(難しい質問ですね…)
「How should I say …」(何と言えばいいでしょう…)
などのフレーズを口に出すことで、考え中であることを伝えられるので、ぜひ活用してください。
【FAQ】英検準2級面接・二次試験についてのよくある質問
最後に、英検準2級の面接・二次試験についての疑問・質問にまとめてお答えします。
英検準2級の面接は難しいですか?
現在の英検は合格率が公表されていないため、どれほどの受験者が苦戦しているかは分かりませんが、2015年までのデータによると、英検準2級の一次試験の合格率は30%前後、二次試験は80%前後です。リニューアル前のデータではあるものの、一次試験よりも二次試験のほうが合格率が高い結果となっています。
そのため、一次試験を通過して二次試験を受験できる人であれば、きちんと対策すれば無理なく合格できる程度の難易度だといえるでしょう。
関連記事:英検準2級のレベル・難易度・問題範囲と合格への勉強法対策を解説
英検準2級の面接は何割取れば合格ですか?
英検準2級の面接(二次試験)の満点は600点、合格基準ラインは406点なので、6.7割で合格です。
ただし、英検の採点基準であるCSEスコアは、その回の受験者の正答率によって配点が変わる仕組みです。そのため、「何ミスまでなら必ず合格」とは断定できません。
また、音読やアティチュードのように自己採点が難しい要素もあるので、学校や塾の先生と練習して採点してもらうのがおすすめです。
関連記事:英検二次試験(面接)の合格点と配点は?英検3級・準2級・2級それぞれ紹介!
英検準2級の面接で落ちる人の特徴は?
アティチュード(態度・姿勢)で大幅に減点される振る舞いをすると、落ちる可能性が高いでしょう。
たとえば、緊張したり答えが思い浮かばなかったりして沈黙しつづけたり、日本語を話してしまったり、声が小さかったりなどが挙げられます。
きちんと対策することで余裕をもって本番に臨めるようになり、こうしたミスを減らせるでしょう。今回解説した内容をしっかり暗記して、練習を重ねたうえでチャレンジしてみてください。
英検準2級の面接で聞き直してもいいですか?
面接官の質問が聞き取れなかった場合は、「Pardon?」などのフレーズを使って聞き直しても構いません。
ただし、1つの質問を何度も聞き直すと減点対象になるリスクもあります。そのため、聞き直したタイミングでしっかり聞き取れるよう注意してください。
英語の音をキャッチするスキルに自信がない場合は、試験本番に向けてシャドーイングに取り組むのがおすすめです。
英検準2級二次試験の日程は?
英検の二次試験は、どの級も一次試験の1ヵ月後を目安に実施されます。
2024年度の日程は次の通りです。
第1回:2024年7月7日(日)、14日(日)
第2回:2024年11月10日(日)、17日(日)
第3回:2025年3月2日(日)、9日(日)
関連記事:【2024年度英検日程まとめ】申し込み期間・試験日・合格発表日・解答速報
英検の問題形式リニューアルで準2級の二次試験に変更はある?
2024年度第1回試験から英検の問題形式がリニューアルされましたが、準2級の変更点は一次試験のみです。
二次試験の内容には変更がありませんので、2023年度以前の過去問も参考にしながら対策しても問題ありません。
英検リニューアルについて詳しくは、英検の問題形式変更についてまとめた記事をご確認ください。また、英検協会は英検準2級と2級の間に「準2級プラス」を新設すると発表しています。
準2級プラスのレベルや問題形式についてまとめた記事もあわせてご確認ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
複数のことを述べたり因果関係を話したりと、1文で答えれば良かった英検3級に比べるとレベルはかなりアップします。
英語は正しい努力を継続さえすれば、日本国内でも必ずできるようになります。
英検をうまく活用し、「自分を自由に表現し、自分らしく世界とつながるための英語4技能」を手に入れましょう!世界は大きく変わってきます!
もし、英検準2級面接対策でお悩みがあれば…
私たち英語を教えない英語塾『ESL club』にご相談ください。
ESL clubでは、小学生から高校生まで、英検対策が可能です。
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ESLclubに入塾後、英語力を身につけ、見事英検合格を果たした事例をご紹介します。
英検合格後、それぞれが英語を活用して夢の実現に向けて歩き出しています。
あなたも英語を通じて将来の可能性を広げてみませんか?
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