英検準2級面接・二次試験合格対策!全体の流れやスピーキングのコツ、練習方法を解説

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こんにちは、英語を教えない英語塾『ESL club』です。

今回は英検準2級の2次試験(面接)対策についてお話いたします。
英検3級とどう異なるのかということにもふれながら、各質問の傾向と対策を見てみましょう。
3級を余裕でクリアした人も、侮っていると足下をすくわれてしまうかもしれませんよ!

その他の級の2次試験については、下記の記事をご覧ください。
→【英検2級2次試験・過去18回分析】3日で面接対策!気をつけることはこの5つ!!

面接の全体の流れは3級とほとんど同じです。
全体像をざっと捉えたい方はこちらをご参照ください。
→【英検3級2次対策】これでわかる英検の面接!面接の会話実例つき!

 

英検準2級面接・二次試験の流れ

英検準2級二次試験の面接時間は、約6分です。

面接は、3級までと同じように以下のような流れで実施します。

  • Step1 入室
    指示に従って面接室に入ってから、面接官に「面接カード」を手渡します。面接官から着席するよう指示されますので、席につきます。
  • Step2 あいさつとカードの受け取り
    面接官が氏名と受験級を確認して簡単に挨拶を交わしたあと、面接官から「問題カード」が2枚手渡されます。
  • Step3 問題カードの黙読・音読
    受け取った問題カードに記載されているパッセージ(文章)を20秒間で黙読し、面接官の指示があった後にタイトル部分から音読します。
  • Step4 問題カードに関する質問
    面接官から問題カードに関する質問が3題出題されます。No. 1はパッセージについての質問、No. 2,3はイラストについての質問です。
  • Step5 受験者自身に関する質問
    問題カードを裏返すよう指示された後に、受験者自身の意見などを問う質問が2題出題されます。
  • Step6 カード返却と退室
    試験が終了した後は、問題カードを面接官に返却してから退室します。

英検準2級面接・二次試験の難易度

難易度

英検準2級では3級と同様、面接官から手渡された問題カードをもとに回答します。

文章量は、
3級:30語程度 → 準2級:50語程度
と1.5倍以上に増えます。

またイラストは、
3級:1つのイラスト → 準2級:2つのイラスト
と情報量が倍に増えます。

これを用いて3級の2次試験と同じように20秒間で黙読(声を出さずに読む)します。
その後、音読するように指示が出ます。

そのため、使われる語彙が難しくなるだけでなく、情報をすばやく読み取るスピードも問われることになります。

英検準2級面接・二次試験の合格点は?

英検は「CSEスコア」という採点方法が採用されていて、英検準2級二次試験での満点と合格点は以下の通りです。

  • 満点(CSEスコア):600点
  • 合格点(CSEスコア):406点

つまり、合格に必要な得点率は6割ほどです。
音読・各質問への解答や、アティチュード(態度・姿勢)などから採点されます。

しかし、CSEスコアでは配点が公表されていないため、英検対策に力を入れている塾ではこれまでの受講生の結果をもとに、独自の配点を行っています。
ESL clubでの英検準2級二次試験の配点は以下の通りです。

関連記事:英検CSEスコアを徹底解説!【素点ーCSEスコアグラフも大公開!】

 

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英検準2級面接・二次試験の6つのポイント! 

質問は全部で5つあり、それぞれに回答する際のポイントは以下の通りです。

質問ポイント
No.1黙読の際に”so”または”In this way”の場所に特に注意し場所を把握しておく
No.2 現在進行形「am/is/are …ing ~」を用いて「誰が」「どうしている」と文で述べる
No.3 因果関係を用いた答え方「A because B.」か並列の答え方「A and B.」
No.4,52文以上で答えること
論理的な整合性に厳密になりすぎない
必ずしも自分が思っていることでなくても大丈夫

 質問ごとに見ていきます。

【No.1】黙読時に”so”または”In this way”に着目

【形式】
音読した文章(Passage)の内容について質問に答える。

【3級との違い】
質問の仕方としてはほぼ同じです。
文章量が増えることから、より素早く必要な情報を見つけ出すことが求められます。  

【傾向と対策】
過去18回(各回カードA・Bの2種類あるので合計36回分)の2次試験を調べてみたところ、”Why”か”How”のどちらかでのみ問われます。
このNo.1の答えには大きな傾向があります。それは
“so”
“in this way”
のいずれかがある場合、その前の箇所が答えになる!というもの。

 

調べた範囲では、“so”か”in this way”が文章内にある可能性は94%(36回中34回)で、その前の文が質問No.1の答えになる確率は100%!

つまり黙読の指示を受けたら、

“so”または”in this way”の場所に特に注意し場所を把握しておく

ことが非常に有効となります。

さて、面接官の質問が”How”か”Why”かで答え方が異なります
面接官が、”According to the passage(文章によると)”と言った直後、”Why”か”How”のどちらを言ったのか聞き取ります。

答え方は

①”How”で聞かれた場合 → By …ing ~(…には答えとなる文の動詞が入ります)
②”Why”で聞かれた場合 → Because ~(主語はtheyやitといった代名詞に変える)

となります。

ちなみにですが、文章に”in this way”がある場合は、100%”How”で聞かれています。

サンプル問題の模範解答は

「By using products made from recycled paper.」

・Howで聞かれているので、By …ing ~
・文章中の答えの箇所はIn this wayの前の文(やはりこの前の文が答えですね。)

【No.2】イラストの人物の行動を現在進行系で最低3つ答える

【形式】
イラストAの中の人物の行動を描写する。

【3級との違い】
3級では一人の行動について述べればいい(1文でいい)のに対し、準2級では絵の中の人物がしている行動を複数述べることが求められます。  

【傾向と対策】
イラストには5種類の行動が載っています。
そのため5種類の行動を述べることができます。最低でも3つは答えたいものです。
基本的に身近な情景が描かれているため、身近なものごとについて、英語での表現を覚えることが鍵になります。

 

注意点としては
①現在進行形「am/is/are …ing 〜」を用いて述べる。
②単語だけではなく、「誰が」「どうしている」「何を」と文で答える。

サンプルを例にすると
A man is putting a box on a truck.
A woman is planting flowers.
A woman is walking her dog.
A man is painting the wall.
A boy is riding a bicycle.

となります。
すべて現在進行形で答えていますね。  

【No.3】2つの文を「because」もしくは「and」で繋ぐ

【形式】
イラストBの中の人物の状況を描写する。

【3級との違い】
3級では「How many ~?」や「What is the man doing?」など1文で答えられる質問であるのに対し、
準2級では2つの文を用いて答えなくてはいけません
サンプルの解答例では
She can’t buy a drink(1文目) because there are a lot of bicycles in front of vending machine(2文目).
となっています。  

【傾向と対策】
下記の2パターンになります。

 

①何かをしようとしているが、障害があってできない状態にある
例1:ジュースを買おうとしているが、自転車が邪魔で買うことができない(サンプルの例)
例2:眠ろうとしているが、犬が吠えていて寝つけない
例3:レストランに入ろうとしているが、混んでいて入れない

このパターンの場合、答え方は因果関係を用いた答え方「A because B.」になります。
She can’t buy a drink because there are a lot of bicycles in front of vending machine.

②何かの状態に対して、何かのアクションを起こそうと思っている
例1:車が汚れているので、車を洗おうと思っている
例2:置き忘れているカメラを見つけて、交番に届けようと思っている

このパターンの場合、答え方は例2のように並列の答え方「A and B.」が一般的です。
He found a camera on a bench and is thinking of taking it to the police.

約70%はパターン①です。
なお、上記以外のパターンもありますが、出題例はほとんどありません。
(過去18回分カードA,B計36回のうち、4つが上記のパターン以外のものでした。)

【No.4,5】2文以上で答える

【形式】
No.4:問題カードの絵のトピックに関連した内容の質問について、自分の意見を述べる。
No.5:日常生活の身近な事柄について質問に答える。

【3級との違い】
3級では自分のことについて1文で答えるだけでしたが、準2級では立場を明確にした上で理由を2文以上で答えることが期待されます。  

【傾向と対策】
「Yes.」の場合は「Why?」や「Please tell me more.」
「No.」の場合は「Why not?」
と理由を聞かれます。その後、理由を答える流れになります。

 

理由を答える際には下記の3つに気をつけましょう。
①2文以上で答えること。
②論理的な整合性に厳密になりすぎない。
③必ずしも自分が思っていることでなくても大丈夫。

理由の2文については、
【パターン①】 別の理由を2つ並べる A. Also, B.
【パターン②】 1つの理由を掘り下げる A. B.
の2つの方法があります。

【No.4,5】論理的な整合性に厳密になりすぎない

二次試験は解答内容が正しいかどうかを評価する試験ではなく、英語で自分の意見をはっきり言えるかどうかを評価する試験です。
大きな声ではっきり発音できているか、正しい文法を使えているかを意識して、自信をもって答えると良いでしょう。

こうした姿勢は「アティチュード(態度や姿勢)」として加点されます。
焦って早口になったり、自信がなくて相手に聞こえづらい声で話したり、緊張して黙ったりしないよう試験当日までに苦手意識を取り除いておきましょう。

【No.4,5】必ずしも自分が思っていることでなくても大丈夫

 No.4,5は質問に対して「Yes」「No」を答えてから、理由として自分の意見を発言する問題です。

自分の意見とは言うものの、「Yes」「No」や、そのあとに述べる意見は必ずしも自分自身が心から思っていることでなくても構いません
質問を聞いてから少しだけ考えて、より理由を話しやすそうな立場のほうを選びましょう

No.4は「Do you think~?」と必ず聞かれます。
No.5では質問のされ方は多岐に渡りますが、自分のことについての質問となっています。
過去18回のものを見てみると、A,B計36種類は下記のようになっていました。

準2 2次No.5 出題傾向

サンプルでは
No.4【理由パターン②】
<面>「Do you think drinks in plastic bottles will be more popular in the future?」
(ペットボトルは将来もっとよく使われるようになると思いますか?)
<受>「Yes.」
<面>「Please tell me more.」
<受>「People can carry drinks easily in plastic bottles. More kinds of drinks will be sold in these days.」
(ペットボトルは持ち運びやすいです。そのため、将来もっとたくさん売られると思います。)

No.5【理由パターン①】
<面>「There are many kinds of newspapers in Japan today. Do you usually read a news paper?」
(日本には様々な種類の新聞があります。あなたは普段新聞を読みますか?)
<受>「No.」
<面>「Why not?」
<受>「I watch the news on TV every day. Also, I read the news on the Internet.」
(私は毎日テレビでニュースを見ます。またインターネットでニュースを読みます。)

英検準2級面接・二次試験の練習方法

英検準2級二次試験の本番に向けて、どうやって練習したら良いのでしょうか。

ここでは、面接に向けた練習時のポイントを2つ紹介します。

声に出して練習する

過去問や参考書の問題をもとに、声に出して回答する練習をしましょう。

保護者や先生などに面接官役になってもらうのが理想的ですが、1人で声に出して練習しても効果があります。

堂々と英語を話したり、はっきり発音したりすることに慣れることで、アティチュードの得点アップを期待できます

たくさん練習を積んで、自信をもって答えられるようにしておきましょう。

聞き取れなかった場合の練習も行う

初対面の面接官とのやり取りに緊張して、本番では上手く質問を聞き取れない可能性もあります。

面接官が何と言ったのか分からなかったときは、聞き返しても大丈夫です。

いざというときに慌てないように
「Pardon?」(何とおっしゃいましたか?)
「Could you say that again?」(もう一度お願いします)
などのフレーズを練習しておくと良いでしょう。

聞き取れなかったときにもし
「I don’t know. 」(分かりません)
と答えてしまうと次の問題にスキップしてしまうので、使わないよう注意してください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
複数のことを述べたり因果関係を話したりと、1文で答えれば良かった英検3級に比べるとレベルはかなりアップします。

英語は正しい努力を継続さえすれば、日本国内でも必ずできるようになります。

英検をうまく活用し、「自分を自由に表現し、自分らしく世界とつながるための英語4技能」を手に入れましょう!世界は大きく変わってきます!

もし、英検準2級面接対策でお悩みがあれば… 

私たち英語を教えない英語塾『ESL club』にご相談ください。

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この記事を書いた人
ESL club編集部

ESL clubは、英検1級・TOEIC 900点・TOEFL iBT 95点以上のバイリンガルによる完全マンツーマンレッスンが特徴の英語スクールです。
小学生で英検2級合格多数、大学受験の英検活用から海外留学準備まで、様々な生徒に英語指導を行っています。そんな日々の指導から得られた知見をブログで発信しています。

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