こんにちは。英語を教えない英語塾『ESL club』です。
「英検準1級を受験予定だけど、リーディングでどんな問題が出るのか知りたい。」
「前回受験した時、英検準1級の長文がボロボロだった。今度こそちゃんと対策して臨みたい。」
「英検準1級のリーディングでいつも時間が足りなくなってしまう。」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
英検準1級リーディングにはコツがあります。
そのコツを知っているかどうかで正答率も変わってくるのです。
「あと1問正解だったら合格できたのに…」
そうならないためにも、英検準1級リーディングの解き方をマスターしましょう。
本記事では英検準1級リーディング・長文対策として、各大問の解き方をステップ式で詳しく解説していきます。
この記事を読めば、
① 英検準1級リーディング各大問の最適な解き方がわかる
② 英検準1級リーディングで「時間が足りない!」ということがなくなる
③ 英検準1級リーディングの正答率が上がる
を達成できます。
ぜひ、英検準1級対策に活用してください。
目次
こちらもあわせてご覧ください
2024年度第1回試験から、英検の問題形式がリニューアルされています。
最新の情報を参考に、英検対策を進めていくことをおすすめします。
詳しくは英検の問題形式変更についてまとめた記事をご確認ください。
リーディングで何点取れば、英検準1級に合格できるの?
現在、英検の合否はCSEスコアで決まります。
→CSEスコアについてはこちら:英検CSEスコア|英検|公益財団法人 日本英語検定協会
素点とCSEスコアの関係について詳しく知りたい方は「英検の合格点ってどう決まる?CSEスコアを徹底解説!【素点ーCSEスコアのグラフも大公開!】」を読んで頂きたいのですが、「結局、英検準1級リーディングで何点とればいいの?」と結論を急ぐ方は、以下の表をご覧ください。
こちらは、過去ESL clubにおける受験結果から割り出した英検準一級一次試験の合格基準点になります。(ただし、CSEスコアの性質上、「上記の点数をとれば必ず合格できる」とお約束するものではありません。あくまで参考程度にしてください。)
全体の目標点は57点 / 86点(得点率66%)で、そのうちリーディング合計の目標点は23点 / 41点(得点率56%)になります。
ただしこの合格基準点は、リスニング合計の目標点を24点 / 29点(得点率83%)と高めに設定しています。
→詳しい理由についてはこちら:【小学生の英検対策】リスニング重視の勉強法が最も効果的である理由とは!?
リスニングがこの目標点に届かない方は、その分リーディングやライティングで多くの点数を稼ぐ必要があります。
英検準1級リーディングの理想的な時間配分は?
英検準1級筆記試験(リーディング・ライティング)の試験時間は90分です。
上記の時間配分で筆記試験を終わらせれば、筆記試験全体は85分で終わります。つまり、リスニングが始まるまでに最低でも5分余らせることができます。
「英検準1級リスニング先読みについてもっと詳しく知りたい!」という方は、こちらの記事も参照してみてください。
関連記事:
英検準1級リスニング対策|3つのコツで合格点を勝ち取れ!
【英検準1級ライティング予想問題】バイリンガル講師による模範解答付き!
英検準1級ライティングの書き方は?合格ライン突破の英作文3つのコツやポイントを解説
【大問1】「短文の語句空所補充」の解き方
英検準1級リーディングの大問1は「短文の語句空所補充」です。
このように、空所付きの英文と選択肢が4つ提示されます。そして、選択肢の中から最も適切なものを1つ選ぶ問題になります。
こういった問題が25問出題されるのが、英検準1級リーディングの大問1になります。
大問1の選択肢を選ぶ上で問われるのは、
- 単語を知っているか?
- 熟語を知っているか?
の2つです。
ただ、単語、熟語のどちらを問われようと解き方は変わりません。
英検準1級リーディングの大問1は、次の3つのステップで解いていきます。
【英検準1級リーディング|大問1の解き方】
① 英文を読み、意味のイメージを掴む
② 「正解ではない」と思う選択肢は除外していく
③ 選択肢が残ったら、最後は勘で選ぶ(何より時間をかけない!)
では、①から順に解説していきます。
英文を読み、意味のイメージを掴む
最初に、空所のある英文を読みます。
空所はあるものの、大体の意味は掴めるはずです。
英文は
Jack was awakened in the night by a loud ( ) coming from his daughter’s bedroom. 【ジャックは夜、娘の寝室から聞こえたうるさい( )のせいで目を覚ました。】It turned out she had had a bad dream.【彼女は怖い夢を見ていたことがわかった。】
という意味です。
実際に英文を読むときは、内容をイメージしながら読んでいきます。
こんなビジュアルがイメージできるとGOODです。
人は文字よりもイメージの方が記憶しやすいと言われています。
例えば、ホラー映画を見たときも、怖かったシーンがずっと頭に残りますよね?これもイメージの方が記憶に残りやすいからです。
この後、問題の選択肢を見ていくわけですが、英文の意味をしっかりイメージして記憶に残しておかないと、「あれ?英文はどういう意味だったっけ?」と英文の意味を忘れてしまいます。
そうなると、選択肢を確認した後にまた英文を読み直さなくてはならなくなり、時間がかかってしまいます。
一方、英文をイメージしながら読んでおけば、長く記憶として残るため、英文をいちいち再確認する必要がなくなります。結果として解答時間の短縮になるのです。
関連記事:英検一次試験合格のための時間配分を大公開!準1級・2級・準2級・3級・4級・5級
「正解ではない」と思う選択肢は除外する
英文の意味をイメージしたら、次に選択肢を『1』から順番に見ていきます。
この時に、「この選択肢は空所には入らない」とわかる選択肢があるはずです。
そういった選択肢は斜線を引き、除外してきます。
「”deed”は正解じゃない」「”phase”も違う」と思ったら、このように斜線を引き、除外していきます。
選択肢が残ったら、最後は勘で選ぶ(なにより時間をかけない!)
「正解ではない」と思った選択肢を除外した後、選択肢が2つ以上残ることがあります。
例えば、”deed”と”phase”は除外できましたが、”vein”と”shriek”が残ってしまったとします。
この時に絶対にやっていけないのは、
「うーん…”vein”と”shriek”どっちだろう…うーん…もうちょっと考えればわかりそう…うーん…”vein”かな?…いや、”shriek”かな?…うーん…」
と時間をかけすぎることです。
この大問1で問われるのは、
- 単語を知っているか?
- 熟語を知っているか?
の2つだとお話しました。
この2つは、「知っているかどうか」という知識が問われています。そして、知らない知識はどれだけ時間をかけてもあまり意味がありません。知らないものは知らないのです。
つまり、もし”vein”と”shriek”という単語を一度も見たことがなく、全く意味がわからないとしたら、何分考えても”vein”と”shriek”の意味が思いつくことはないのです。
にもかかわらず、この問題に何分も無駄な時間をかけてはいけません。
それよりもさっさと勘で解答してしまって、時間をかければかけるほど正答率が上がりやすい長文問題などに時間をかけたほうがいいのです。
この大問1で絶対に避けなくてはいけないのは、1問1問に時間をかけすぎて筆記試験全体の解答時間が足りなくなることです。
ですので、もし”vein”と”shriek”という2つの選択肢が残ったとしても「なんとなく”vein”だな!」「なんとなく”shriek”な気がする!」と、勘でさっさと選択肢を選んでしまいましょう。
四択問題は完全に当てずっぽうで選んだとしたら正答率は25%です。
しかし、「”deed”と”phase”は絶対に違う」と2つ選択肢を除外できれば、4つあった選択肢は2つに絞られ、正答率は50%になります。
四択問題をもし二択にまで絞ることができれば、当てずっぽうだとしてもより高い確率で正解となるわけです。
ですので、「勘でさっさと選択肢を選んでしまう。とにかく時間をかけない。」これが大問1では大切なのです。
もし選択肢が1つしか除外できなくても、それどころか、選択肢全ての意味がわからずに1つも除外できなかったとしても、解き方は一緒です。
勘でさっさと解答して、残りの問題に多くの時間が割けるようにしましょう。
英検準1級リーディングの大問1は、1問あたり何分で解くのが理想的か?
英検準1級リーディング大問1は、1問あたり1分、全25問合計で25分以内に終えるのが理想的です。
【大問2】「長文の語句空所補充」の解き方・コツ
英検準1級リーディング大問2は「長文の語句空所補充」になります。
このように、空所が複数ある英文が2つ出題され、空所にあてはまる選択肢を1つ選ぶ問題になります。
英文ごとの設問数は、
1つ目の英文:3問
2つ目の英文:3問
の合計6問になります。
どちらの英文も解き方は同じです。
今回は、1つ目の英文を使って説明します。
英検準1級リーディングの大問2は、次の流れで解いていきます。
【英検準1級リーディング|大問2の解き方】
① タイトルを読み、何についての英文かを推測する
② 本文を上から読んでいく
③ 空所のある英文の次の英文まで読む
④ 選択肢を読み、正解だと思うものに丸をつけ、マークシートを塗る
⑤ 本文を続きから読んでいく
⑥ 空所のある英文の次の英文まで読む
⑦ 選択肢を読み、正解だと思うものに丸をつけ、マークシートを塗る
⑧ 最後の設問についても同様に、以下の手順で解く
⑴ 本文を続きから読んでいく
⑵ 空所のある英文の次の英文まで読む
⑶ 選択肢を読み、正解だと思うものに丸をつけ、マークシートを塗る
順に解説していきます。
長文をタイトルから順に読み進める
最初に、タイトルを読んで、何についての英文なのかを推測します。
今回の問題では”Orange Peels and the Environment”とありますので、「ミカンの皮と環境」に関する英文であることが推測できます。
空所のある英文の次の英文まで読む
次に、本文を上から読んでいきます。
そして、「空所のある英文の次の英文」まで読んでいきます。
設問によっては、空所のある次の英文まで読まないと正解が選べません。ですので、空所のある次の英文まで読みます。
選択肢を読み、正解だと思うものに丸をつけ、マークシートを塗る
ここまで読んで内容を把握したら、選択肢を読み、正解だと思うものに丸をつけます。
そして、マークシートを塗り、次の設問に進みます。
次の設問では、本文を続きから読みます。
最初の設問と同様、空所のある英文の次の英文まで読みます。
空所のある英文の次の英文まで読んだら、選択肢を読み、正解だと思うものに丸をつけ、マークシートを塗ります。
最後の設問も同じやり方で解いていけばOKです。
つまり、
⑴ 本文を続きから読む
⑵ 空所のある英文の次の英文まで読む
⑶ 選択肢を読み、正解だと思うものに丸をつけ、マークシート塗る
で解いていきます。
大問2は1問あたり何分で解くのが理想的か?
英検準1級リーディング大問2は、1問あたり2分、全6問合計で12分以内に終えるのが理想的です。
【大問3】「長文の内容一致選択」の解き方
英検準1級リーディング最後の大問である大問3は、「長文の内容一致選択」になります。
大問3では、次の3つの長文が出題されます。
説明文・評論文①
説明文・評論文②
説明文・評論文③
そして、それぞれの長文には以下のような内容に関する質問文と選択肢が設定されています。
この選択肢から最も適切なものを選ぶ問題になります。
各形式ごとの設問数は、
説明文・評論文①:3問
説明文・評論文②:3問
説明文・評論文③:4問
の合計10問になります。
どの設問も、解くときのポイントは共通しています。
【英検準1級リーディング|大問3の解き方】
①質問文を最初に読んで意図を把握する
②1つの質問あたり1つの段落を読み進める
③本文中に答えを見つけたら下線を引く
順に解説していきます。
<ステップ1>質問文を最初に読んで意図を把握する
まずはタイトルを読んで、本文のトピックを推測しましょう。
たとえば2023年度の第2回試験では、次のようなタイトルの長文が出題されました。
説明文・評論文①:The Development of Colleges in the United States(米国大学の発展)
説明文・評論文②:Machine or Human?(機械か人か)
説明文・評論文③:The Marian Reforms(マリウスの軍制改革)
“The Marian Reforms”のように予備知識がないとタイトルだけでは判断できないものも、基本的に本文の冒頭でトピックについての説明がされています。
慌てず冷静に対応しましょう。
トピックを理解できたら、最初の質問文を読んで何を問われているかを把握します。
<ステップ2>1つの質問あたり1つの段落を読み進める
質問文の内容を把握したら、答えを探すつもりで最初の段落を上から読んでいきましょう。
大問3では基本的に、設問1の内容は1段落目に、設問2の内容は2段落目に……と、1つの段落ごとに1つの設問が順番どおり並べられています。
そのため、最初からすべての質問に目を通さなくても、1つずつ対応していけば問題ありません。
<ステップ3>本文中に答えとなる根拠を見つけたら下線を引く
答えとなる根拠だと思った箇所には下線を引いておくのがおすすめです。
本文中に記載された答えの根拠にあたる箇所は、選択肢そのままの文章ではなく、言い換えがされています。
下線が引かれていると、あとで見直すときもスムーズです。
マークシートも忘れずに塗って、次の質問へと移っていきましょう。
大問3を解く流れを、過去問を例に紹介!
大問3を解く流れを、過去問を参照しながら具体的に紹介します。
「説明文・評論文①」
「説明文・評論文①」の解き方をご説明します。
まず、タイトルを読み、何についての英文かを推測します。
“The New York City vs. the Car”とありますので、「ニューヨークの車」についての英文であることが推測できます。
次に、最初の質問文を読み、何を問われているかを把握します。
質問文の内容を把握したら、答えを探すつもりで、最初の段落を上から読んでいきます。
ポイントは最初の段落を読むことです。
なぜなら、説明文・評論文①では、最初の質問文の答えは必ず、最初の段落に書かれているからです。(過去6回の問題分析結果)
そして、質問文の答えになりそうな箇所を見つけたら…
選択肢を読み、正解だと思うものに丸をつけます。
英検準1級リーディング大問3では、本文の内容がそのまま選択肢に書かれているのではなく、言い換えになっています。その点に注意して、選択肢を選びましょう。
そして、答えが書いてあった箇所には線を引いておきます。こうすることで見直しがしやすくなります。
答えが書いてあった箇所に線を引いたら、マークシートを塗り、次の設問に進みます。
次の設問でも、最初の設問と同様、まず質問文を読みます。
そして、質問文の答えを探すつもりで、2つ目の段落を上から読んでいきます。
ポイントは2つ目の段落を読むことです。
なぜなら、2つ目の質問文の答えは必ず、2つ目の段落に書かれているからです。(過去6回の問題分析結果)
本文を読み、答えになる箇所を見つけたら、最初の設問同様、選択肢を選び丸をつけます。(この時、選択肢の言い換えに注意してください。)
そして、本文の答えが書いてあった箇所に線を引き、マークシートを塗ります。
最後の設問についても全く同じ解き方をすればOKです。
最後の設問の答えは、必ず3つ目の段落に書かれています。(過去6回の問題分析結果)
読むべき段落を絞ることで解答スピードが上がりますので、ぜひ覚えておいてください。
【大問3:説明文・評論文①|解き方まとめ】
① タイトルを読み、何についての話かを推測する
② 最初の質問文を読み、何について問われているのかを把握する
③ 質問文に対する答えを探す気持ちで、最初の段落を上から読んでいく
④ 質問文の答えになりそうな箇所を見つけたら選択肢を読み、正解だと思う選択肢に○をつける(選択肢の言い換えに注意)
⑤ 答えが書いてあった箇所に線を引いて、マークシートを塗る
⑥ 2つ目の質問文を読み、何について問われているのかを把握する
⑦ 質問文に対する答えを探す気持ちで、2つ目の段落を上から読んでいく
⑧ 質問文の答えになりそうな箇所を見つけたら選択肢を読み、正解だと思う選択肢に○をつける(選択肢の言い換えに注意)
⑨ 答えが書いてあった箇所に線を引いて、マークシートを塗る
⑩ 最後の設問についても同様に、以下の手順で解く
⑴ 質問文を読み、何について問われているのかを把握する
⑵ 質問文に対する答えを探す気持ちで、3つ目の段落を上から読んでいく
⑶ 質問文の答えになりそうな箇所を見つけたら、選択肢を読み、正解だと思う選択肢に○をつける(選択肢の言い換えに注意)
⑷ 答えが書いてあった箇所に線を引いて、マークシートを塗る
【大問3:説明文・評論文①|ポイントまとめ】
① 1問目の答えは、必ず最初の段落に書かれている
② 2問目の答えは、必ず2つ目の段落に書かれている
③ 3問目の答えは、必ず3つ目の段落に書かれている
④ 選択肢は本文内容の言い換えになっている
「説明文・評論文①」は1問あたり何分で解くのが理想的か?
英検準1級リーディング大問3の「説明文・評論文①」は、1問あたり2分、全3問合計で6分以内に終えるのが理想的です。
説明文・評論文②
次に、「説明文・評論文②」の解き方をご説明します。
「説明文・評論文②」は、段落が3つの場合と4つの場合があります。
段落が3つの場合は、答えが書いてある段落が「説明文・評論文①」と同じです。
ですので、解き方も「説明文・評論文①」と全く同じでOKです。
【大問3:説明文・評論文②(段落が3つの場合)|解き方まとめ】
① タイトルを読み、何についての話かを推測する
② 最初の質問文を読み、何について問われているのかを把握する
③ 質問文に対する答えを探す気持ちで、最初の段落を上から読んでいく
④ 質問文の答えになりそうな箇所を見つけたら選択肢を読み、正解だと思う選択肢に○をつける(選択肢の言い換えに注意)
⑤ 答えが書いてあった箇所に線を引いて、マークシートを塗る
⑥ 2つ目の質問文を読み、何について問われているのかを把握する
⑦ 質問文に対する答えを探す気持ちで、2つ目の段落を上から読んでいく
⑧ 質問文の答えになりそうな箇所を見つけたら選択肢を読み、正解だと思う選択肢に○をつける(選択肢の言い換えに注意)
⑨ 答えが書いてあった箇所に線を引いて、マークシートを塗る
⑩ 最後の質問文を読み、何について問われているのかを把握する
⑪ 質問文に対する答えを探す気持ちで、3つ目の段落を上から読んでいく
⑫ 質問文の答えになりそうな箇所を見つけたら、選択肢を読み、正解だと思う選択肢に○をつける(選択肢の言い換えに注意)
⑬ 答えが書いてあった箇所に線を引いて、マークシートを塗る
【大問3:説明文・評論文②(段落が3つの場合)|ポイントまとめ】
① 1問目の答えは、必ず最初の段落に書かれている
② 2問目の答えは、必ず2つ目の段落に書かれている
③ 3問目の答えは、必ず3つ目の段落に書かれている
④ 選択肢は本文内容の言い換えになっている
次に、段落が4つの場合です。
段落4つの場合も基本的な解き方は段落3つの場合と同じ手順で問題ありません。
ただし、段落が4つの場合は、答えが書いてある段落が多少、変わってきます。
まず、最初の設問の答えは最初の段落に書かれていることが多いですが、たまに2つ目の段落に書かれていることがあります。
ですので、最初の設問の答えが最初の段落内で見つからない場合は、2つ目の段落まで読んでいきましょう。
次に、2つ目の設問についてです。
2つ目の設問の答えは、2つ目の段落、もしくは3つ目の段落に書かれています。どちらの段落に書かれているかは読んでみないとわかりません。
ですので、2つ目の設問の答えを探す時は、まず2つ目の段落を読み、答えが見つからない場合は3つ目の段落まで読んでいきましょう。
最後の設問の答えは必ず最後の段落に書かれています。ですので、最後の段落を上から読んでいき、答えを見つけましょう。
【大問3:説明文・評論文②(段落が4つの場合)|ポイントまとめ】
① 1問目の答えは、最初の段落に書かれていることが多いが、2つ目の段落に書かれていることもある
② 2問目の答えは、2つ目の段落か3つ目の段落に書かれている
③ 3問目の答えは、必ず最後の段落に書かれている
④ 選択肢は本文内容の言い換えになっている
「説明文・評論文②」は1問あたり何分で解くのが理想的か?
英検準1級リーディング大問3の「説明文・評論文②」は、1問あたり2分、全3問合計で6分以内に終えるのが理想的です。
説明文・評論文③
最後に、「説明文・評論文③」の解き方をご説明します。
「説明文・評論文③」は設問数が4問に増えます。
そして、「説明文・評論文③」では、本文の段落数は4つです。
では、「説明文・評論文③」の各設問の答えはどの段落に書かかれているのでしょうか。過去6回分の問題分析結果をまとめると以下の通りです。
【大問3:説明文・評論文③|ポイントまとめ】
① 1問目の答えは、最初の段落に書かれていることが多いが、2つ目の段落に書かれていることもある
② 2問目の答えは、必ず2つ目の段落に書かれている
③ 3問目の答えは、必ず3つ目の段落に書かれている
④ 4問目の答えは、必ず4つ目の段落に書かれている
このポイントを踏まえた上で、基本的には「説明文・評論文①、②」と同じ解き方で取り組めばOKです。
【大問3:説明文・評論文③|解き方まとめ】
① タイトルを読み、何についての話かを推測する
② 最初の質問文を読み、何について問われているのかを把握する
③ 質問文に対する答えを探す気持ちで、最初の段落を上から読んでいく(答えが見つからない場合は、2つ目の段落も読む)
④ 質問文の答えになりそうな箇所を見つけたら選択肢を読み、正解だと思う選択肢に○をつける(選択肢の言い換えに注意)
⑤ 答えが書いてあった箇所に線を引いて、マークシートを塗る
⑥ 2つ目の質問文を読み、何について問われているのかを把握する
⑦ 質問文に対する答えを探す気持ちで、2つ目の段落を上から読んでいく
⑧ 質問文の答えになりそうな箇所を見つけたら選択肢を読み、正解だと思う選択肢に○をつける(選択肢の言い換えに注意)
⑨ 答えが書いてあった箇所に線を引いて、マークシートを塗る
⑩ 3つ目の質問文を読み、何について問われているのかを把握する
⑪ 質問文に対する答えを探す気持ちで、3つ目の段落を上から読んでいく
⑫ 質問文の答えになりそうな箇所を見つけたら選択肢を読み、正解だと思う選択肢に○をつける(選択肢の言い換えに注意)
⑬ 答えが書いてあった箇所に線を引いて、マークシートを塗る
⑭ 最後の質問文を読み、何について問われているのかを把握する
⑮ 質問文に対する答えを探す気持ちで、4つ目の段落を上から読んでいく
⑯ 質問文の答えになりそうな箇所を見つけたら、選択肢を読み、正解だと思う選択肢に○をつける(選択肢の言い換えに注意)
⑰ 答えが書いてあった箇所に線を引いて、マークシートを塗る
「説明文・評論文③」は1問あたり何分で解くのが理想的か?
英検準1級リーディング大問3の「説明文・評論文③」は、1問あたり2分、全4問合計で8分以内に終えるのが理想的です。
英検準1級リーディングの練習方法
英検準1級長文問題のスコアアップを目指すなら、いきなり過去問で練習するよりも、段階的に対策していくのがおすすめです。
小学生向けの英検対策に力を入れる英語塾「ESL club」では、次の流れで長文対策を進めています。
・まずは語彙力を鍛える
・英語学習用の教材で長文を多読する
・過去問や参考問題で解き方を練習する
それぞれ解説します。
まずは語彙力を鍛える
リーディングを解くにあたって大事なのは、語彙力が準1級レベルに達しているかどうかです。
準1級に出てくる単語の範囲は4,630語で、難関大学合格レベルだと言われています。
広範囲にわたるため、毎日コツコツ単語を暗記して、語彙を積み重ねていきましょう。
アプリやCDを活用しながら発音とセットで覚えていくと、リスニングやスピーキングのスコアアップも狙いやすくなるのでおすすめです。
自分の語彙力が準1級レベルに達しているかどうかは、次の記事でチェックできますので、参考にしてください。
関連記事:【たった5分でできる英検準1級単語テスト】レベル診断と学習アドバイス付き!
英語学習用の教材で長文を多読する
長文を読む力を鍛えるためには、多読用テキストを活用するのがおすすめです。
多読用テキストとは、外国語として英語を学ぶ10代向けの教材です。
内容は映画や小説のダイジェストが中心で、楽しく読み進められるように工夫がされています。
多読用テキストについて詳しくは、以下の記事で紹介しているのでぜひご覧ください。
関連記事:楽しく読み進められる!多読に最適な”Graded Readers”
過去問や参考問題で解き方を練習する
準1級レベルの語彙力を身につけて、長文を読むことに慣れた後は、今回紹介した解き方を過去問や参考問題を使いながら自分でもやってみてください。
何度か練習することで解き方を覚えられるので、本番でもスムーズに解き進められるでしょう。
解き方を確認しながら、問題演習に何度も取り組もう!
いかがだったでしょうか。
本記事では英検準1級リーディングの解き方を大問別で解説してきました。
しかし、解き方を知っただけで満足してしまうのはもったいないです。
必ず今回お伝えした解き方を確認しながら、何度も過去問に取り組んでみてください。
「もう解き方を体が覚えてしまった!」と思えるぐらい、何度も反復してみてください。
もし、「解き方を意識して何度も問題演習をしているのに点数が上がらない…」ということであれば、英検準1級合格に必要なそもそもの英語力(語彙力など)が不足している可能性があります。
そういう方は「【英検対策本】オススメ教材・参考書の完全まとめ版!(1級・準1級・2級・準2級・3級・4級・5級)」を参考にして、そもそもの英語力向上に取り組みましょう。
各大問の解き方をマスターするのはそれからです。
もし、
「英検準1級を受験予定だけど、どう対策していいのかわからない…」
「英語力向上のための勉強って言うけれど、結局、何をすればいいの…?」
「英検準1級にどうしても受からない…。受かるために今からできることって何…?」
とお悩みであれば、是非一度、私たちESL clubにご相談ください。
ESL clubでは、小学生から高校生まで、英検対策が可能です。
→小学生で英検2級にも合格できるESL club小学部はこちら
→英検、TOEFLから英語難関大学受験まで対策できるESL club高校部はこちら