英検2級ライティング対策【テンプレート付】合格点を取るコツと英作文の書き方

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こんにちは、英語を教えない英語塾『ESL club』です。

2016年以降、英検2級の一次試験ではリーディングとリスニングにくわえて、ライティングも出題されています。
準2級や3級のライティングと比べると記述する単語数も増え、題材もより専門的になってくるため、「難しそう」と不安に思う方も多いでしょう。
また、リーディングとリスニングのように選択問題ではないため、自己採点も難しく自分での対策がしづらい技能でもあります。

英検2級のライティングは、複雑な文法や単語を使うことを求められているわけではありません。そのため、テンプレートを覚えて対策するだけで、高得点を狙うことも可能です。

今回は、英検2級ライティングの試験内容や合格点の目安、合格点をとるためのコツ、簡単に取り入れられるテンプレートを紹介します。

2024年度第1回試験から、英検の問題形式がリニューアルされています。
最新の情報を参考に、英検対策を進めていくことをおすすめします。
詳しくは英検の問題形式変更についてまとめた記事をご確認ください。

また、英検協会は英検準2級と2級の間に「準2級プラス」を新設すると発表しています。
準2級プラスのレベルや問題形式についてまとめた記事もあわせてご確認ください。

英検2級ライティングの試験内容

英検2級の一次試験では、3級や準2級と同じくライティング問題が出題されます。まずは、英検2級ライティングの問題構成や難易度、配点などについて見ていきましょう。

設問数は1問のみ

英検2級のライティング問題は、準2級までと同じく1問のみです。問題用紙に書かれたトピックについての意見とその理由2つを、80〜100語で記載するよう指示されます。

準2級からの変更点は、問題用紙に理由を書く際に参考になる観点が3つ示されていることです。ただし、2級のライティングではこの観点に沿って書いても、別の観点で書いても構いません。

そのため、準2級から2級への変化は「解答の単語数が30〜40語ほど増えたこと」のみだと言えます。

日本語でも書くことが難しい

早速、問題をみてみましょう。


英検2級ライティングテスト問題見本

出典:実用英語技能検定「2級」ライティングの導入、4技能化のお知らせ

「ここんところネットでものを買う人いるよね。将来こういう人って増えると思う?」という質問に80語〜100語の英語で答えてください

という問題。

日本語でも答えるのが難しい!と思ったのではないでしょうか。
このような質問に対して、自分の意見をまとめて書く機会ってほぼ皆無ですよね。

「何から書けばいいのかわからない。。。」

大丈夫です。
こういう自分の意見を書くタイプの問題にはちゃんと書き方というものがあります。
この書き方を知っているとの知らないのとでは、書きやすさが全然違います。

じゃあどうすればいいのか?

まずは配点から見ていきましょう。
この配点にライティング攻略のヒントが隠されています。

ライティングの配点と合格目安


ライティング問題は1問ですが、0点か650点の2択なわけではありません。
点数は内容、構成、語彙、文法の4つの観点から段階的に加算されます。

英検の採点基準や問題ごとのスコアは回ごとに異なっていて、どちらも公表されていません。
しかし、配点や合格基準スコア(CSEスコア)をもとに、合格目安を予測することは可能です。

英検では4技能それぞれに同じ点数が割り振られていて、2級の各技能への配点は650点です。
また、2級一次試験の合格基準スコア(CSEスコア)は、1950点中の1520点(約77%)で固定されています。

英検は4技能をバランスよく得点している受験者を評価する試験です。
合格基準スコアを参考に考えると、ライティングをはじめとする各技能の合格点は、650点の77%にあたる500点が目安と言えるでしょう。

英検2級の一次試験でライティング対策が重要な理由

一次試験直前の対策では、ライティングに力を入れるのをおすすめしています。

その理由は次の2つです。

  • 他技能よりも1問あたりの得点が高い
  • 2024年度に問題数が1問から2問に増加する予定
  • 「正しい英文を正しい構成で書く」ことができればOK

それぞれ解説していきます。

他技能よりも1問あたりの得点が高い

英検では、すべての技能で問題数を問わず同じ点数が割り振られています。
英検2級ではリーディングが38問、リスニングが30問ありますが、ライティングは1問のみです。
そのため、1問当たりの配点はライティングが圧倒的に高くなっています。

英検3級や準2級の試験対策をしてきた方ならよく知っているように、英検2級でもライティングの問題はパターン化されています。
問題は毎回同じ形式で出題されるので、しっかりと対策を行えば高得点が期待できます。

2024年度に問題数が1問から2問に増加する予定

日本英語検定協会の発表によると、2024年度に英検2級の一次試験の問題形式が一部変更されます。

ライティングは「要約問題」が追加になり、合計2問になる予定です。それにともない、リーディングの語彙問題・長文問題の設問数が減るため、試験時間は変わりません(※出典:2024年度(予定)より実用英語技能検定(英検)の問題形式一部リニューアルのお知らせ|公益財団法人日本英語検定協会)。

そのため、2024年度以降は英検2級におけるライティングの重要性がさらに上がると予想されます。

「正しい英文を正しい構成で書く」ことができればOK

ESL clubの英検対策では、1問1点として換算した「素点」を使って過去問を採点しています。
しかし、ライティングをリーディングやリスニングと同じく1点として換算してしまうと、実際の採点基準とは大きく離れてしまいます。
そのため、ライティングのみ1問に得点基準を複数設けています。

そうした理由からESL clubでは、英検2級の素点を一次試験全体で84点満点、ライティングは16点満点と設定しています。

ライティングの点数の内訳は次の通りです。

・内容4点満点(”TOPIC”の質問に対応した内容になっているか)
・構成4点満点(構成が正しいか)
・語彙4点満点(適切な単語が用いられているか)
・文法4点満点(適切な文法が用いられているか)

これまでの英検2級の合格ラインが60%前後ということを考えると、ライティングでは10点を取ることが最初の目標となります。
そこで狙う得点の内訳としては

・内容2点
・構成3点
・語彙2点
・文法3点

といったところでしょうか。
どういうことかと言いますと、意識することはずばり、

「正しい英文を正しい構成で書く」

これにつきます。
「内容の論理的な整合性や主張の正しさ」にこだわりすぎたり、「難しい単語や凝った表現」は用いる必要がないということです。

たしかにこういうことを考えることも大切なので、余裕があれば追い求めるべきです。
しかしどのような内容が出題されるのかは、試験当日、問題用紙を開いてみるまでわかりません。
さらに制限時間が限られており、あまり厳密に難しく考えすぎると逆に書けなくなってしまいます。

その前にできることとして、まずは簡単な英文でもいいので正しい英文で、また伝わるように正しい構成で書きましょうということです。
これが基本戦略となります。 

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英検2級のライティングで合格点を取る3つのコツ

【コツ1】型にそって書く
【コツ2】自信のある単語・文法を用いて簡単でもいいので正しい英文を書く
【コツ3】論理的整合性を気にしすぎない(自分が思っていないことでもOK!)

基本戦略は「正しい英文を正しい構成で書く」でした。それによってまずは10点を目指す。
それぞれのコツを順番にご説明します。  

【コツ1】型・テンプレートにそって書く


英語で自分の意見を書く際には「型」があります。
この型に沿って書くことで、わかりやすい構成となるのです。  

2級ライティング型2
その型はずばりコレ!

 

 

なお( )内はあくまで目安であって、絶対これでなければいけないということではないです。

ポイントは
①最初にagree(賛成)/disagree(反対)をどちらか決めてはっきりと主張すること。
②2つの各理由について、それを支持する理由か具体例(自分の話でOK)を必ずつけること。
③「再主張」は主張を繰り返すが、全く同じ文ではなく、同等の内容を別の表現で書くこと。

具体例で見てみましょう。
こちらの例題を見てみてください。
こんな感じで型にそった答えを書いてみます。
(解答例はESLクラブの小学生の生徒が作成した解答です。及第点ではありますが、まだ修正点があることをご容赦ください。)

[例題]
Today, many people spend their vacations overseas. Do you think the number of these people will increase in the future?
(ここんところ多くの人が海外で休暇を過ごすよね。こういう人って将来増えると思う?)

[解答例]
【主張】I think that the number of people that spend their vacations overseas will increase in the future. (17語)
There are two reasons.
【理由1】First of all, more people are interested in learning about different cultures. (12語)
【理由1を支持する具定例】For example, I read many books and watch many movies about different cultures, because they are interesting.(17語)
【理由2】Also, people have a chance to speak foreign languages overseas. (10語)
【理由2を支持する具体例】For instance, many students spend vacations overseas, so they can practice speaking a foreign language. (15語)
【再主張】Because of all the reasons above, I think that more people will spend their vacations overseas in the future.(19語)  

この解答例が上記のポイント3つを満たしていることを確認してみてください。
いかがでしょうか?
型に沿って書くことのイメージがわいてきたのではないでしょうか。

実は、上記はある型(テンプレート)に沿って書いたもの。
このテンプレートはシンプルで使いやすく、かつ文字数も稼げるようになっている、非常に便利で強力なもの。
困ったら、これを使っちゃってください!

(これだけでも構成点はけっこういくんじゃないかなと。)  

2級ライティング型2英文例
 

このテンプレートの単語だけですでに24語あります。
あとは型にそってそれぞれの文をうめていくように、56語で6文つくる。
書ける気がしてきませんか?

【コツ2】自信のある単語・文法を用いて簡単でもいいので正しい英文を書く


問題の内容が難しいからといって、難しい言葉で意見を書く必要はありません。
むしろ
「難しい単語で複雑な文を書くと、逆にわかりにくくなってしまう」
と思うぐらいがちょうどいい

です。

簡単なものでいいので、極力自信のある単語、自信のある言い回しを用いて書くようにしましょう。

なお、実は前述の「型」のように、英語のライティングにおいてはちょっとした作法があります。  

単語や表現についての作法
・同じ言い回しを使わないようにする
(最低限、連続する2文で同じ表現を使わないようにし、同義語等を用いて言い換えるようにすること。)

文法についての作法
・省略形(can’tやdon’t)は用いない
(ライティングでは省略形を用いないのが基本。can not/do notと略さず書く。字数稼ぎにもなりますしね。)

また文法については下記の点が多いミスとなりますので、注意しながら書いてみましょう。
・時制のミス(基本は現在形で。時制の一致を忘れない)
・数のミス(単数なのか複数なのか、特に代名詞と三・単・現のsに注意)
・冠詞のつけ忘れ(a/an/theのつけ忘れに注意)
・Becauseではじまる不完全な文がある(becauseは接続詞であり、2文をつなぐもの)

意識しすぎて何も書かないのは本末転倒です。
まずは最後まで自分で英文を書いてみて、上記の視点から修正を入れて書き直してみましょう。

【コツ3】論理的整合性を気にしすぎない


書いている内容の正しさに注意しすぎて、何も書けなくなってしまう生徒がいます。
内容として間違ったことを書いてはいけないと悩み、日本語でも意見が出てこなくなってしまう。
そうなると英語でももちろん書けなくなってしまいます。

論理的な整合性が厳密に見られることはありません。

確かめようがないですし。
「うん、まあそういう意見もあるよね」程度の意見で大丈夫です。  

「英語で自分の意見を表明できるか?という試験であって、内容の正しい間違っているを判断する試験ではない」

 

と考えて、とにかく意見を書きましょう!

・いかに幼稚な意見でも構わない。
(むしろ幼稚園児や小学生に自分の意見を話すことを想定したほうが英語は書きやすいです。)
・自分が思っていないことでも構わない。
(嘘でも全然OKです。書かないより断然マシです。)
・一度立場を決めて書き始めたら、頭に浮かんでくる反論は無視する。
(書き始めたら構成の正しさと英文の正しさに集中します。)

ざっと考えてみて、2つ理由が書けそうなものが浮かんだ方の立場を取って、agree(賛成)/disagree(反対)を決めたらどんどん書きましょう。
ただし英語としての正しさにはしっかり注意を向けて!

英検2級ライティング対策の注意点

ライティングは採点が非常に難しい技能です。

リーディングやリスニングはすべて選択問題で、正解が明確に決まっています。
一方で、筆記問題であるライティングは、文法や単語を正しく使えているか、問いに対して適切な内容の回答を書けているかなどの要素から採点する必要があります。

ライティングの自己採点では、「自分が正しい英語を使えているか」を自己判断しなければなりません。
スペルの間違いは辞書などで簡単に調べることも可能ですが、文法や内容の正誤を自分で気づくことは難しいでしょう。

そのため、ライティングの添削は、しっかりしたライティングスキルを持った人に依頼するのをおすすめします。
間違いを指摘してもらって、試験当日に同じようなミスをしないよう学習することが、ライティング上達の近道です。

ESL clubでは、英検が国際基準であるCEFR(セフィール)に対応した英語4技能試験に生まれ変わったことから、英検をベースにした将来役立つ英語力を伸ばすカリキュラムバイリンガル講師のサポートのもと実施しています。将来世界でイキイキと活躍する人になりたくて、英検を学んでいる方にぴったりの英語塾です。

気になる方はぜひ無料体験レッスンにお越しください。

まとめ

これまでこのようなまとまった意見を英語で書くことを求められることはほとんどないと、何を書けばいいのかわからないですよね。
また問題の内容から難しく考えてしまいがちです。

今回の記事を参考に「正しい英文を正しい構成で書く」ことを意識して、どんどん練習してみてください。

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