
「家で子供にフォニックスをやさせてみたいけど、オススメの本ってあるの?」
「小学生からフォニックスを学習させたいんだけど、どの教材がいいの?」
こんな疑問をお持ちではありませんか?
フォニックスを学ぶことで「正しい発音」と「英単語を正しく読むためのルール」を身につけることができます。
英語学習をスタートさせるのであれば、ぜひ最初にフォニックスをマスターしましょう。
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では、オススメの教材はあるのでしょうか?
本記事では、幼児から小学生にオススメのオススメのフォニックス教材をご紹介します。
目次
幼児〜小学生にオススメのフォニックス教材本はこの2冊!
オススメ①|Sounds Fun!

【「Sounds Fun!」はAmazonで購入できます。】
・Sounds Fun! Student Book with Audio CD 1
・Sounds Fun! Student Book with Audio CD 2
・Sounds Fun! Student Book with Audio CD 3
・Sounds Fun! Student Book with Audio CDs 4
まず一冊目は「Sounds Fun!」です。
こちらの教材はESL clubでも使用しています。初めて英語に触れる生徒さんにはこの「Sounds Fun!」を使って、正しい発音とフォニックスのルールをマスターしてもらっています。
こちらの教材の長所は以下の通りです。
【「Sounds Fun!」の特徴】
① オールイングリッシュ教材なため、英語のインプット量が多くなる
② 演習が豊富なため、定着度が上がる
③ 4コマ絵本で多読ができる
1つずつ見ていきましょう。
特徴①|オールイングリッシュのフォニックス教材
「Sounds Fun!」は海外でも使われているオールイングリッシュ教材になっているため、指示文なども全て英語表記になっています。

日本語で書かれたフォニックスの解説をたくさん読んで理解するより、とにかく英語のインプット量が大切になるのが幼児・子供向けの英語教育です。(つまり、「習うより慣れろ」ということです。)
その場合、日本語でフォニックスについて詳しく解説が書かれているような日本人向けの教材よりもこういったオールイングリッシュ教材の方が適しています。
「解説を読んで理解するよりも、とにかく英語でたくさんフォニックスをインプットしてほしい!」とお考えであればこちらの本がオススメです。
特徴②|演習が豊富なため、定着度が上がる
「Sounds Fun!」の2つ目の特徴は、様々な演習に取り組める点です。
例えば、次のような演習があります。



このように、発音したり、正しいイラストを選んだり、最初の文字を書いたり、と様々な角度から演習できます。結果、定着度が上がります。
子供向けのフォニックス教材は文量がさほど多くないものがほとんどですが、「たくさん演習量をこなしてちゃんと定着してほしい!」とお考えであれば、「Sounds Fun!」はオススメです。
特徴③|4コマ絵本で多読ができる
「Sound Fun!」には以下のような4コマ絵本が掲載されています。

こちらの4コマ絵本では、Unitで学習したフォニックスの復習をしながらストーリーを楽しむことができます。
絵本の多読は「英語を英語で理解する」ためには非常に大切な学習プロセスです。
なぜなら、イラストを確認することで、日本語の助けなしに英文を理解していけるからです。
これはつまり、「英語→日本語」と和訳をしながらの理解ではなく、「英語」と「イメージ(イラスト)」を結びつけながら、「英語を英語のまま」理解しているということです。
「Sounds Fun!」を使えば、フォニックスを学びながら絵本の多読にも取り組めます。
そして、子供はストーリーに惹かれるものです。学習したフォニックスで4コマ絵本を楽しむことができれば、学習のモチベーションにもつながるでしょう。

注意点|「Sounds Fun! 4」は必ずしも学習する必要はない?
フォニックスは非常に優れたツールですが、過信は禁物です。なぜなら、全ての単語の発音ルールをフォニックスでカバーできないからです。
フォニックスの学習ゴールを「全ての単語を完璧に発音できるようにする」と設定するのは適切ではありません。
なぜなら、このゴールを達成するのはほとんど不可能なため、フォニックスで学習が止まってしまう、もしくは、フォニックスに多くの時間を費やしすぎてしまうからです。
フォニックスを学習する上で設定すべき学習ゴールは「フォニックスのルールを用いて知らない単語の発音をある程度、予想できる」とすべきです。
例えば、”perticular”という単語を初めて見たとしたら、「”p”は「プ」、”er”は「アー」、”t”は「トゥ」、”i”は「イ」、・・・」といったように、フォニックスの知識を使って発音を予想できる程度でいいのです。ここで”perticular”を正確に発音できるようになるまで、何度もフォニックスのルールを復習するといった学習戦略はとるべきではありません。
フォニックスはある程度のルールを学んだ段階で卒業し、CD音声を聞きながらのシャドーイングなどで発音を学んでいくべきです。
この時にフォニックスを一度学習しておけば、発音を予想し、規則を意識ながらシャドーイングできるため、発音の習得が加速されるのです。
あくまでフォニックスは発音を完璧にできるようになるためのツールではなく、発音を習得する上でのサポートツールとして学習していくべきなのです。
(詳しくはこちらの「実は有害?フォニックスとの適切な関わり方」を読んでみてください。)
以上のことから、「Sounds Fun!」の最後の一冊にあたる「Sounds Fun! 4」は必ずしも学習する必要はないでしょう。
「Sounds Fun! 4」ともなると、かなり複雑なフォニックスルールを学ぶことになります。そして、このレベルのフォニックスは実際に英文を読むときに使えないことも多いです。
「Sounds Fun! 4」を学習しなくとも、以下のような「Oxford Reading Tree」といった簡単な絵本でシャドーイングや音読を進めれば、英語は問題なく読めるようになります。

引用元:オックスフォード・リーディング・ツリー|Oxford University Press

オススメ②|小学生のフォニックス
もう一冊、オススメのフォニックス教材本があります。それは「小学生のフォニックス」です。

【「小学生のフォニックス」もAmazonで購入できます。】
・小学生のフォニックス Book 1 CDつきテキスト
・小学生のフォニックス Book 2 CDつきテキスト
・小学生のフォニックス Book 3 CDつきテキスト
・小学生のフォニックス Book 4 CDつきテキスト
こちらは先ほどの「Sounds Fun!」と異なり日本の子供向けに作られた教材です。ですので、「オールイングリッシュの教材はちょっと…」という方にはこちらの「小学生のフォニックス」がオススメです。
「小学生のフォニックス」の長所は以下の通りです。
【「小学生のフォニックスシリーズ」の長所】
① 「発音たいそう」でフォニックス発音のポイントがわかる
② 一冊が薄いため、サクサク進められる
③ 歌を使ってフォニックスのルールを覚えられる
では、順番に見ていきましょう。
特徴①|「発音たいそう」でフォニックス発音のポイントがわかる
「小学生のフォニックス」には「発音たいそう」があります。

このように覚えやすい形でフォニックス発音のポイントがまとめられているのです。
幼児、小学校低学年の子であれば非常に耳がいいので、特に発音の仕方を理解しなくてもCDを真似ていれば正しい発音が身につくことが多いです。
しかし、小学校高学年にもなってくると、CD音声の真似だけでは正しい発音を覚えるのが難しくなってきます。
その場合、まずは正しい発音の仕方を言葉で理解した上で、練習をした方が効率が上がります。
「小学生のフォニックス」であれば日本語で発音のポイントを確認しながら学習できるので、小学校高学年の子でも安心して学習を進められます。
特徴②|一冊が薄いため、サクサク進められる
「小学生のフォニックス」は一冊あたりが薄めです。
例えば、先ほど紹介した「Sounds Fun! 1」は125ページに対し、「小学生のフォニックス 1」は39ページです。
その点、「小学生のフォニックス」の演習量は少なくなりますが、一方で、サクサク進められるという利点があります。
幼児や小学生の子は、教材がどんどん進むだけでも嬉しいものです。
ですので、「どんどん進んで楽しい!」とモチベーションを高めたい場合は「小学生のフォニックス」がオススメです。
特徴③|歌を使ってフォニックスのルールを覚えられる
「小学生のフォニックス」最後の特徴は、歌です。
「小学生のフォニックス」には歌が非常に多く含まれています。
例えば、こちらのフォニックスアルファベットでは、

♩”A” says “A” “A” “A”, Apple.♩ “B” says “B” “B” “B”, Bear Bear. ♩〜
といった歌詞の曲が流れます。フォニックス発音をリズミカルに歌に合わせて覚えていくことができるのが「小学生のフォニックス」の特徴なのです。
小さい子供は歌で覚えたほうが記憶に定着します。歌が気に入れば、発音ルールをどんどん覚えていけるでしょう。
小さい子の特徴に合わせた優れた教材と言えます。

「Sounds Fun!」と「小学生のフォニックス」、結局どっちがいいの?
子供向けのフォニックス教材を2冊紹介しましたが、「結局、どっちがいいの?」という質問にお答えしておきます。
答えは「それぞれ特徴が異なる教材なので、ニーズに合わせて選択しましょう」です。
「Sounds Fun!」がオススメなのはこんな方!
・「とにかく英語のインプットを増やしたい」
・「多くの演習に取り組み、しっかりと定着させたい」
・「フォニックスを学びながら絵本の多読にも取り組みたい」
「小学生のフォニックス」がオススメなのはこんな方!
・「オールイングリッシュの教材だとちゃんと学習できるか不安…」
・「どんどん次の教材に進んで、モチベーションを上げてほしい」
・「歌が好きだから、歌いながらフォニックス発音を覚えてほしい」
あなたがどちらに当てはまるのかを考えてみてください。
ただ、結局学習するのはお子さんです。可能であれば、各シリーズの最初の1冊だけ両方購入してみて、本人が気に入った方で学習を進めるのもいいかもしれません。

まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は幼児から小学生にオススメのフォニックス教材本ということで、「Sounds Fun!」と「小学生のフォニックス」をご紹介しました。
子供はとにかく耳がいいです。そして、リスニングと発音は、幼少期から英語を始めていたかどうかで特に差がつきます。
教材を使えばご自宅でもフォニックスに触れることはできます。ぜひ、学習を始めてみてください。
そして、フォニックスをマスターしたら、たくさん英語を読ませてあげてください。
本人が「楽しい!」と思える絵本などをたくさん与えてあげると、多読を通してどんどん英語力は上がっていきます。
多読をスタートさせるためにも、まずはフォニックス!
ぜひ、取り組んでみてください!
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