こんにちは、英語を教えない英語塾『ESL club』です。
英検®3級からは、一次試験の合格者に対し、二次試験として英語面接が実施されます。
事前に面接の流れやポイントを押さえておくことで、余裕をもって本番を迎えられます。
また、英検®3級二次試験に落ちる原因と対策を把握しておけば、NG行動を避けて得点アップを狙うことが可能です。
今回は、英検®3級の面接・二次試験の具体的な流れ7ステップと、合格のために押さえておくべきポイントや注意点、おすすめの勉強法や裏ワザなどを解説します。
英検®3級の面接・二次試験の合格に向けて、ぜひ参考にしてください
目次
こちらもあわせてご覧ください
英検3級の面接・二次試験とは

公益財団法人 日本英語検定協会が公式サイトで公表している情報をもとに、まずは英検®3級の面接・二次試験の概要を紹介します。
参考:3級の試験内容 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
試験内容・問題形式
英検®3級の面接・二次試験は、受験生1名に対し、面接官1名で実施される個人面接です。
試験時間は約5分間で、すべて英語で行われます。
試験は、「面接官から手渡される問題カードに書かれたパッセージ(文章)の音読+質疑応答」の合計5問で構成されます。
英検®3級の面接・二次試験の問題形式や概要は、以下のとおりです。
問題番号 | 問題カードの閲覧 | 問題形式 | 詳細 | 問題数 |
― | あり | パッセージの音読 | 30語程度のパッセージを読む | 1 |
No.1 | パッセージに関する質問 | 音読したパッセージの内容に関する質問に答える | 1 | |
No.2・3 | イラストに関する質問 | イラスト中の人物の行動や物の状況を描写する | 2 | |
No.4・5 | なし | 受験者自身の意見を問う質問 | 日常生活の身近な事柄に関する質問に答える(カードのトピックに直接関連しない内容も含む) | 2 |
英検3級面接・二次試験のサンプル問題
以下は、ESL clubオリジナルのサンプル問題です。英検3級の二次試験のイメージを膨らませてみましょう。
Working at home(在宅勤務)
Going to work can be very tiring. Trains and buses in the morning are often crowded. Some people choose to work at home, and by doing so they can avoid the crowded trains.
(通勤はとても疲れます。朝の電車やバスは混んでいることが多いです。自宅で仕事をすること(在宅勤務)を選ぶ人もいて、そうすることで満員電車を避けることができます。)
【Questions】
No.1 Please look at the passage. How do people avoid the crowded trains?
(パッセージを見てください。人々はどうやって満員電車を避けますか?)
A: By choosing to work at home(在宅勤務を選ぶことで) / By working at home.(在宅勤務をすることで)
No.2 Please look at the picture. Where are the dogs?
(イラストを見てください。犬はどこにいますか?)
A: They are under the table. (犬はテーブルの下にいます。)
No.3 Please look at the woman. What is she going to do?
(女性を見てください。彼女は何をしようとしていますか?)
A: She is going to close the door. (彼女はドアを閉めようとしています。)
No.4 What kind of books do you like to read?
(どんな本を読むのが好きですか?)
A: I like to read comic books.(私はまんがを読むのが好きです。)
No.5 Do you like to go shopping?
(買い物に行くのは好きですか?)
Yes→What do you like to buy?
(「はい」と答えた場合の追加質問:何を買うのが好きですか?)
I want to buy a cap. (私は帽子を買いたいです。)
No→What do you like to do with your friends?
(「いいえ」と答えた場合の追加質問:友達と何をするのが好きですか?)
I like to play video games with my friends. (私は友達とビデオゲームをするのが好きです。)
出題されるトピック例・レベル
英検®3級の面接・二次試験では、日常会話を想定した身近なトピックが扱われます。
【出題テーマの例】
- 携帯電話
- 読書
- スポーツ
- 旅行
- 料理
- 季節
- 学校生活
出題レベルの目安は、英検3級一次試験と同じく「中学卒業程度」です。
合格点・配点
英検3級二次試験の合計点は550点で、英検を運営する日本英語検定協会が過去に公表した合格基準スコアは353点です。
ただし、英検が2016年から使用している採点指標「CESスコア」では、合格ラインとされる明確な正答数は分かりません。
『ESL club』が英検3級対策として設定している、以下の素点による配点・目標を参考にしてください。

英検3級の二次試験は、23点/33点(得点率70%)が目標合格点です。
参考:2016年度からの新しい合否判定方法について | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
評価基準
英検3級の面接・二次試験では、以下3つの観点から採点されます。
- パッセージ(英文)の音読
- 質問5問への回答
- アティチュード(態度・姿勢)
一次試験とは異なり、「回答が正しいかどうか」以外の点も評価対象になることが特徴です。
各観点について、詳しく解説します。
パッセージ(英文)の音読
面接の質疑応答の前に、問題カードに書かれた30語程度のパッセージ(英文)を音読します。
パッセージ(英文)の音読では、主に正しい発音やアクセントが使えているかどうかをチェックされます。
音読前に黙読する時間が20秒設けられるので、「文脈を理解して、特に重要な情報が含まれている単語は強調して読む」といったテクニックが求められます。
質問(5問)への回答
問題カードについての質問3問と、受験者自身の考えを問う質問2問への回答が評価されます。
主な評価ポイントは、以下のとおりです。
- 発音やアクセントが正しいか
- 質問に対してきちんと答えられているか
- 英単語や文法が合っているか
スピーキングに苦手意識があっても、後述する答え方のコツを押さえてしっかり対策することで、十分に高得点を狙えるでしょう。
アティチュード(態度・姿勢)
英検面接・二次試験でのアティチュードとは、積極的にコミュニケーションをとる姿勢のことです。
入室から退室まで、面接官とのやりとりすべてが評価対象となります。
主な評価ポイントは、以下のとおりです。
- 積極性: 「伝える努力」が見られるか
- 声:ハキハキとした聞き取りやすい声で発音できているか
- 反応:不自然に沈黙することなく回答・切り返しができているか
「面接官からの質問に対して黙り込む」 「うつむきながら小さな声でぼそぼそ話す」といった行動は、減点対象になる可能性があるため注意が必要です。
本番でハキハキとした発音で話し、間違えてもすぐに切り替えて答え直せるように、スピーキングテストの流れを頭に入れたうえで、しっかりと練習を積み重ねていきましょう。
英検®3級面接・二次試験の流れ7ステップと注意点【会話例つき】

英検®3級面接・二次試験は、以下のように基本的な流れが決まっています。
<ステップ1>入室前
<ステップ2>入室・着席
<ステップ3>あいさつ・自己紹介&問題カード受け取り
<ステップ4>問題カードの黙読・音読
<ステップ5> 「パッセージ・イラスト」に関する質問3つ
<ステップ6> 「受験者自身」に関する質問2つ
<ステップ7>問題カード返却・退室
ここでは、面接官との会話例つきで、具体的な流れを解説します。
なお英検協会の公式サイトでは、面接室に入室してから退出するまでの二次試験の流れをアニメーション化した「英検バーチャル二次試験 3級」をチェックできます。本番のイメージをつかむために確認しておくとよいでしょう。
参考:3級の試験内容 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
<ステップ1>入室前
まずは受付で「携帯電話収納ケース」と「面接カード」を受け取ります。
携帯電話収納ケースには電源をオフにした状態でスマートフォンを入れて、首から下げてください。
トイレを済ませて準備ができたら、受験者控室に移動します。
受付時に受け取った面接カードは、控室内で必要事項(生年月日、受験番号、氏名、会場名等)を記入してください。面接カードを記入するのは、本人でも保護者(代筆)でも構いません。
なお、保護者の同伴(付き添い)が可能なのは、二次試験受験者控室での面接カード記入時までです。試験中に保護者が受験者控室や面接室の前の廊下などで待機することはできず、試験会場外に移動しなくてはなりません。保護者が受験生に付き添う場合は、試験終了後の待ち合わせ場所を事前に決めておきましょう。
参考:面接カード 必要事項の書き方 全級共通 | 英検 for kids!
<ステップ2>入室・着席
係員の指示に従って、面接室に入室します。
控室には戻れませんので、手荷物をすべて持って面接室に移動してください。
入室の際は、ノックをするのがマナーです。
ノックをしたら、すぐに入室して構いません。
面接官から「Please, come in.」(ご入室ください)と、入室を促されることもあります。
入室後にまず行うのは、笑顔で元気に「Hello.」と挨拶することです。
この挨拶の段階から、すでに試験は始まっています。
面接官の指示に従い、面接カードを渡しましょう。
基本的な会話の流れやポイントは、以下のとおりです。
Hello.
(こんにちは。)

Hello.
(こんにちは。)
ポイント:元気よく挨拶する
Can I have your card, please?
(面接カードをください。)

Here you are.
(どうぞ。)
ポイント:面接官に面接カードを渡す
Please sit down.(Please have a seat.)
(どうぞ、おかけください。)
ポイント:この時点では、まだイスに座らない(入室後にいきなり座るのはマナー違反)

OK. Thank you.
(ありがとうございます。)
ポイント:お礼を伝えてから着席する
(手荷物は、荷物用のイスがあればイスの上に、なければ足もとに置く)
発言者 | 発言例 | 意味 | ポイント |
面接官 | Hello. | こんにちは。 | |
受験生 | Hello. | こんにちは。 | 元気よく挨拶する |
面接官 | Can I have your card, please? | 面接カードをください。 | |
受験生 | Here you are. | どうぞ。 | 面接官に面接カードを渡す |
面接官 | Please sit down.(Please have a seat.) | どうぞ、おかけください。 | この時点では、まだイスに座らない(入室後にいきなり座るのはマナー違反) |
受験生 | OK. Thank you. | ありがとうございます。 | お礼を伝えてから着席する(手荷物は、荷物用のイスがあればイスの上に、なければ足もとに置く) |
<ステップ3>あいさつ・自己紹介&問題カード受け取り
着席後、面接官と挨拶や自己紹介などの簡単なやり取りを行い、英文とイラストが掲載された問題カードを受け取ります。
元気のいい声で、はっきりと笑顔でやり取りするようにしましょう。
基本的な会話の流れやポイントは、以下のとおりです。
Good morning. / Good afternoon.
(おはようございます。 / こんにちは。)
ポイント:午前・午後であいさつが異なる

Good morning. / Good afternoon.
(おはようございます。 / こんにちは。)
ポイント:面接官と同じ言葉で返せばOK
What’s your name, please? / May I have your name, please?
(お名前を頂戴できますか?)
ポイント:名前の聞かれ方には複数のパターンがある

My name is ●●.
(私の名前は●●です。)
ポイント:名前の聞かれ方を問わず、共通の答え方でOK
Mr.(/Ms.)●●, this is the 3rd Grade test, OK?
(●●さん、こちらは英検3級のテストですが、間違いないでしょうか?)
ポイント:受験級の確認が行われる

Yes.
(はい。)
How are you, today?
(今日は元気ですか?)
ポイント:簡単な挨拶が行われる

I’m fine, thank you. How are you?
(元気です、ありがとう。あなたはどうですか?)
I’m fine too, thank you.
(私も元気です、ありがとう。)
OK. Let’s start the test. This is your card.
(では試験をはじめましょう。こちらが問題カードです。)
ポイント:面接官から問題カードが渡される

Thank you.
(ありがとうございます。)
ポイント:問題カードを受け取ったら、面接官の目をしっかり見てお礼を言う
発言者 | 発言例 | 意味 | ポイント |
面接官 | Good morning. / Good afternoon. | おはようございます。 / こんにちは。 | 午前・午後であいさつが異なる |
受験生 | Good morning. / Good afternoon. | おはようございます。 / こんにちは。 | 面接官と同じ言葉で返せばOK |
面接官 | What’s your name, please? / May I have your name, please? | お名前を頂戴できますか? | 名前の聞かれ方には複数のパターンがある |
受験生 | My name is ●●. | 私の名前は●●です。 | 名前の聞かれ方を問わず、共通の答え方でOK |
面接官 | Mr.(/Ms.)●●, this is the 3rd Grade test, OK? | ●●さん、こちらは英検3級のテストですが、間違いないでしょうか? | 受験級の確認が行われる |
受験生 | Yes. | はい。 | |
面接官 | How are you, today? | 今日は元気ですか? | 簡単な挨拶が行われる |
受験生 | I’m fine, thank you. How are you? | 元気です、ありがとう。あなたはどうですか? | |
面接官 | I’m fine too, thank you. | 私も元気です、ありがとう。 | |
面接官 | OK. Let’s start the test. This is your card. | では試験をはじめましょう。こちらが問題カードです。 | 面接官から問題カードが渡される |
受験生 | Thank you. | ありがとうございます。 | 問題カードを受け取ったら、面接官の目をしっかり見てお礼を言う |
問題カードを受け取ったら、いよいよ試験がスタートします。
<ステップ4>問題カードの黙読・音読
受け取った問題カードに書かれている英文を20秒間黙読(声に出さずに読む)した後、音読します。
基本的な会話の流れやポイントは、以下のとおりです。
First, please read the passage silently for 20 seconds.
(ではまず、こちらの文章を20秒間、黙読してください。 )
ポイント:細かく文章を読み込むのではなく、おおまかな意味を汲み取り、音読の際の強弱の付け方を考える

I understand.
(分かりました。)
ポイント:発言することなく問題カードを読み進めてもOK
Now, please read it aloud. / Please, read the passage aloud.
(では、今度は音読をしてください。)

(パッセージ内容を音読)
ポイント:面接官がしっかり聞き取れる音量と発音で、強弱をつけて焦らず読む
発言者 | 発言例 | 意味 | ポイント |
面接官 | First, please read the passage silently for 20 seconds. | ではまず、こちらの文章を20秒間、黙読してください。 | 細かく文章を読み込むのではなく、おおまかな意味を汲み取り、音読の際の強弱の付け方を考える |
受験生 | I understand. | 分かりました。 | 発言することなく問題カードを読み進めてもOK |
面接官 | Now, please read it aloud. / Please, read the passage aloud. | では、今度は音読をしてください。 | |
受験生 | パッセージ内容を音読 | 面接官がしっかり聞き取れる音量と発音で、強弱をつけて焦らず読む |
黙読の際は、限られた時間を有効活用することを意識しましょう。試験対策では、20秒という時間感覚を事前の練習で養っておくことをおすすめします。
一方、音読に時間制限はありません。読み間違いをしてしまった場合は、焦らず言い直しましょう。ただし、かなり前の部分の言い間違いに気づいた際は、言い直さずにそのまま最後まで読みきってください。
発音の分からない単語があったときも、相手に伝えようと努力する姿勢を示すことが大切です。読み飛ばさず、たとえ間違っていてもローマ字読みで発音しましょう。
<ステップ5>「パッセージ・イラスト」に関する質問3つ
問題カードを見ながら、3問の質問に答えます。
問題カードに記載されたパッセージ(文章)に関する質問が1問、イラストについての質問が2問出題されます。
ここでは、英検協会が公表している問題カードのサンプル(※実際の問題カードに、【Questions】以下の文章は掲載されていません。)をもとに、基本的な会話の流れを紹介します。
まずはパッセージ(文章)に関する質問・回答の例や、ポイントを見ていきましょう。
What can people learn from the radio?
(人々はラジオから何を学ぶことができますか?)
ポイント: 「What~?」から始まる質問は、最後の2〜3語(”from the radio”)を集中して聞き取り、パッセージから答えを探す

People (They) can learn English and other languages (from the radio).
(人々は(ラジオから)英語やその他の言語を学ぶことができます。)
ポイント:パッセージに書かれた“People can learn English and other languages from the radio,〜”という文を参考にする
発言者 | 発言例 | 意味 | ポイント |
面接官 | What can people learn from the radio? | 人々はラジオから何を学ぶことができますか? | 「What~?」から始まる質問は、最後の2〜3語(”from the radio”)を集中して聞き取り、パッセージから答えを探す |
受験者 | People (They) can learn English and other languages (from the radio). | 人々は(ラジオから)英語やその他の言語を学ぶことができます。 | パッセージに書かれた“People can learn English and other languages from the radio,〜”という文を参考にする |
問題カードに書かれたパッセージについての質問は、疑問詞によって着目するポイントが異なります。質問文に使われる疑問詞は、「What~?」か「Why~?」のうちのどちらかです。
「Where~?」や「How~?」からはじまる質問が出題されるケースもまれにありますが、基本的には「What~?」か「Why~?」だと考えてよいでしょう。
- 「What~?」で質問された場合:質問の最後の2~3語に注目する
- 「Why ~?」で質問された場合:パッセージ内の”so”の前の文章に注目する
続いて、イラストに関する質問・回答の例やポイントを見ていきましょう。
イラストに関する質問は、吹き出しの有無によって質問内容が異なります。
- 吹き出しがある場合:先の展開を予測する質問
- 吹き出しがない場合:イラストで描写されている行動に関する質問
たとえば吹き出しのある問題カードのサンプルでは、以下のようなやり取りが発生します。
What is the man going to do?
(男性は何をするつもりですか?)
ポイント:イラストに吹き出しがある場合、先の展開を予測する質問が出題される

He’s going to read (a [the] newspaper).
(彼は(新聞を)読むつもりです。)
発言者 | 発言例 | 意味 | ポイント |
面接官 | What is the man going to do? | 男性は何をするつもりですか? | イラストに吹き出しがある場合、先の展開を予測する質問が出題される |
受験者 | He’s going to read (a [the] newspaper). | 彼は(新聞を)読むつもりです。 |
問題カードに吹き出しがなく、男性が新聞を読んでいるイラストのみが表示されている場合の会話例は、以下のとおりです。
What is the man going to do?
(男性は何をするつもりですか?)
ポイント:イラストに吹き出しがない場合、イラストで描写されている行動に関する質問が出題される

He’s reading a [the] newspaper.
((彼女)は新聞を読んでいます。)
発言者 | 発言例 | 意味 | ポイント |
面接官 | What is the man/woman doing? | 男性(女性)は何をしていますか? | イラストに吹き出しがない場合、イラストで描写されている行動に関する質問が出題される |
受験者 | He’s reading a [the] newspaper. | 彼(彼女)は新聞を読んでいます。 |
約2/3の割合で「吹き出しがあるパターン」が出題されている傾向があるため(※ESL club調べ)、吹き出しありのパターンを中心に対策しておくとよいでしょう。
参考:3級の過去問・試験内容 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
<ステップ6>「受験者自身」に関する質問2つ
「パッセージ・イラスト」に関する質問が終わったら、面接官から問題カードを裏返すよう指示されます。
面接の最後の質問2つは、受験者が自分自身の考えについて話す問題です。
普段の学校や家庭での過ごし方や、好きなもの、興味のあるものなど、質問されたことにシンプルに答えましょう。
基本的な会話の流れやポイントは、以下のとおりです。
Now, Mr.(/Ms.)●●, please turn the card over.
(それでは、問題カードを裏返してください。)

OK.
(分かりました。)
ポイント:指示のとおり、問題カードを裏返したら、面接官と目を合わせる
What kind of sport do you like (to play)?
(どんな種類のスポーツをするのが好きですか?)

I like to play soccer.
(私はサッカーをするのが好きです。)
ポイント:面接官の目をしっかり見て、シンプルに回答する
発言者 | 発言例 | 意味 | ポイント |
面接官 | Now, Mr.(/Ms.)●●, please turn the card over. | それでは、問題カードを裏返してください。 | |
受験者 | OK. | 分かりました。 | 指示のとおり、問題カードを裏返したら、面接官と目を合わせる |
面接官 | What kind of sport do you like (to play)? | どんな種類のスポーツをするのが好きですか? | |
受験者 | I like to play soccer. | 私はサッカーをするのが好きです。 | 面接官の目をしっかり見て、シンプルに回答する |
<ステップ7>問題カード返却・退室
質問にすべて答え終わると、面接官から試験終了の案内があります。
面接の最後まで元気のいい返事と笑顔を意識し、礼儀正しく退室します。
基本的な会話の流れやポイントは、以下のとおりです。
OK. This is the end of the test.May I have your card back, please?
(試験はこれで終わりです。問題カードを返却してください。)

Here you are.
(はい、どうぞ。)
ポイント:問題カードを面接官に手渡す(着席したままでは手が届かない場合、立ち上がって面接官の前まで歩み寄る)
You may go now. Good bye.
(どうぞご退室ください。さようなら。)

Bye. Have a nice day.
(さようなら。)
ポイント:最後まで笑顔で、はっきりした声で挨拶する手荷物を忘れないように退室する
発言者 | 発言例 | 意味 | ポイント |
面接官 | OK. This is the end of the test.May I have your card back, please? | 試験はこれで終わりです。問題カードを返却してください。 | |
受験者 | Here you are. | はい、どうぞ。 | 問題カードを面接官に手渡す(着席したままでは手が届かない場合、立ち上がって面接官の前まで歩み寄る) |
面接官 | You may go now. Good bye. | どうぞご退室ください。さようなら。 | |
受験者 | Bye. Have a nice day. | さようなら。 | 最後まで笑顔で、はっきりした声で挨拶する手荷物を忘れないように退室する |
面接室を出た後は、ほかの受験者と話し込まず、静かに試験会場を離れましょう。
英検®3級面接・二次試験で落ちる3つの原因と対策

英検3級の面接・二次試験で落ちる原因を事前に把握し、対処しておくことは重要です。
ここでは、英検3級の面接・二次試験で落ちる3つの原因を、対策とともに解説します。
実践練習・事前知識が不足している
実践練習・事前知識が不足していると、以下のような失敗を招きやすく、落ちる原因につながります。
- 面接官とのやり取りの流れを把握しておらず、上手く答えられない
- 「面接官に返事をしない」など、意図せずよくない態度を取ってしまう
- 質問に合っていない、ちぐはぐな回答をしてしまう
- 質問に答え終わった後、自信のなさからモジモジしてしまう
- 分からない・間違えたときの挽回の仕方が分からない
- 質問に対する回答が思いつかない
- 回答したい内容の英語での表現方法が分からない
英検3級の面接・二次試験は、基本的な流れや傾向が決まっています。事前にポイントを把握し、実践練習やシミュレーションを行っておくことが、不合格回避のコツです。
緊張し過ぎてしまう
過度な緊張が、以下のような落ちる原因につながるケースもあります。
- 早口または小さな声になり、発言内容が伝わりにくい
- 頭が真っ白になり、本来の実力を発揮できない
挨拶など「第一声」を思い切って大きな声で発言することで、緊張が和らぎやすくなります。
人前で英語を話す練習を重ね、慣れておくことも大切です。
また、後述する「本番で困ったときに使えるフレーズ」を覚えておくと、緊張から失敗してしまったときの安心材料になります。
NG行動を取る
以下のようなNG行動も、落ちる原因の1つです。
- 10秒以上沈黙する
- 2回以上聞き返す
- 「I don’t know.(分かりません)」と回答する(次の問題にスキップされ、大幅な減点につながる)
- 「Let me see…(ええと…)」など、時間稼ぎの表現を多用する
- 日本語を使う
- 音読の読み方が分からない部分で中断する
- 面接官に返事をしない
- 聞き取りにくい声で話す
- 面接官の指示に従わない
- 受験態度が悪い
減点対象となるNG行動を事前に把握して、できる限り避けましょう。
「読み方が分からない部分は、ローマ字読みで乗り切る」「間違っていてもよいので何か回答する」といったテクニックを駆使することもポイントです。
英検3級面接・二次試験英検®3級面接・二次試験のおすすめ勉強法

ここでは、英検3級の面接・二次試験対策としておすすめ勉強法を4つ紹介します。
ぜひ、参考にしてください。
声に出して練習する
英検3級の面接・二次試験対策では、声に出して練習することが大切です。声を出さず、頭の中だけでシミュレーションを重ねても、本番ではスムーズに英語を話せない可能性が高いためです。
保護者・先生などに面接官役を依頼し、実践練習することをおすすめします。練習相手が見つからない場合、1人で声を出すのも効果的です。
たくさん練習を積み、本番で自信をもって答えられる状態にしておきましょう。
録音して後から聞き返す
発言内容を録音し、後から聞き返す勉強法もおすすめです。面接練習を録音して後から聞き返すことで、客観的な視点から問題点を把握しやすくなります。「思ったより声が小さい」「この部分の発音が不自然」など、想像していなかった問題点に気がつくこともあるでしょう。
英検対策に詳しい保護者や先生などに録音音声を聞いてもらってアドバイスを受けると、より効果的です。
正しい発音・イントネーションを確認する
正しい発音・イントネーションを確認しましょう。
英検3級をはじめとする二次試験では、発音やイントネーションが重視されます。正しい発音・イントネーションを学ぶためには、ネイティブスピーカーが話す英語を聞くのが効果的です。
以下に挙げる方法などで、ネイティブの発音や強調されている音に意識して耳を傾け、覚えることを意識しましょう。
- 配信サービスなどを活用し、英語のテレビ番組・映画・動画を観る
- オーディオブックを聴く
英語塾を活用する
英語塾の活用も検討してみましょう。決まった正答がない英検3級の面接・二次試験は、一次試験に比べて独学での対策が難しいためです。確かな英語スキルを備えた相手から的確なアドバイスを受けて効率的に学習を進めるためには、英検対策に特化した英語塾の活用がおすすめです。
2015年の開塾以降、1,000名以上の英検®合格者を輩出してきたESL clubであれば、英検3級の二次試験合格を勝ち取るためのノウハウが凝縮されたレッスンを受けられます。
ESL clubでは、英検1級・TOEFL iBT 90点・TOEIC 900点レベル以上のバイリンガル講師が、生徒一人ひとりの得意・不得意に応じた個別レッスンを提供しています。完全マンツーマン&日本語にも対応したレッスンなので、「人前で英語を話すのが恥ずかしい・自信がない」「英語オンリーの授業はハードルが高い」と感じる方も、安心してレッスンに参加して英語力を高められます。
海外を含む、遠隔地からのオンライン受講も可能です。まずはお気軽に、無料体験レッスンをお試しください。
英検®3級面接・二次試験に合格するための裏技・攻略法

英検の3級の面接・二次試験合格に向けて、「これさえ対策しておけばOK!」という万能な裏技は残念ながらありません。ただし、効率的な得点アップにつながるテクニックは存在します。
ここでは、英検3級の面接・二次試験に合格するために押さえておきたい裏技的な攻略法を紹介します。
「受験者自身」に関する質問は書き出して対策する
英検3級の面接・二次試験のNo.4・5で出題される「受験者自身」に関する質問は、回答を紙に書き出して対策しましょう。
「受験者自身」に関する2問の質問は、ほかの質問に比べて対策の難易度が低めです。だからこそ、しっかり対策して確実に得点を稼ぎましょう。
具体的には、二次試験の過去問から「受験者自身」に関する質問をピックアップし、自身の回答の英文を紙に書き出します。その際、分からない単語やキーワードを別途まとめておくと、暗記しやすいのでおすすめです。
想定質問にスムーズに答えられるようになるまで、回答の英文を何度も音読・復唱しましょう。
以下の内容は質問されやすいため、特に念入りに回答を練習しておくことがポイントです。
- 普段の学校や家庭での過ごし方
- 自分が好きなもの
- 自分が興味をもっているもの
一次試験の合格発表を待たずに対策を始める
英検3級の一次試験を受験したら、合格発表を待たずに二次試験の対策を始めましょう。
英検3級の面接・二次試験の日程は、一次試験の約1ヵ月後です。一次試験の合否判定がWebで公開されてから、二次試験の受験日までは2週間ほどしか時間がありません。
そのため、一次試験の合格発表を待ってから対策を始めていては、間に合わない可能性があります。
リーディングやリスニングなど一次試験の対策と一緒に、面接・二次試験の準備をしっかり進めておくことが大切です。
本番で困ったときに使えるフレーズを暗記する
本番で困ったときに使えるフレーズを暗記しておきましょう。
本番では、緊張して面接官の話が聞き取れなかったり、すぐに回答が思い浮かばず焦ってしまったりすることがあるかもしれません。
そのようなピンチに役立つ「困ったときに使えるフレーズ」を覚えておくと、いざというときに役立ちます。
面接官の発言が聞き取れなかったとき
以下のフレーズで聞き返しましょう。
- Pardon?(何とおっしゃいましたか?)
- Could you say that again?(もう1回お願いできますか?)
聞き取れず、「I don’t know. 」(わかりません)と答えると、次の問題にスキップされてしまうため、注意が必要です。
回答を考える時間が欲しいとき
沈黙の時間が続いてアティチュードが減点されてしまうことを避けるため、以下のフレーズを活用して考え中であることを面接官に伝えましょう。
- Well, …(そうですね…)
- Hmm, …(うーん…)
- Let’s me see.(ええと)
- That is a difficult question…(難しい質問ですね…)
- How should I say…(何と言えばよいでしょう…)
ただし、このようなフレーズを何度も繰り返す明らかな時間稼ぎは、減点対象となります。使い過ぎには注意しましょう。
英検®3級面接・二次試験対策で覚えておきたい頻出フレーズ(決まり文句)

英検3級面接・二次試験対策で押さえておくべきフレーズ(決まり文句・テンプレート)を、活用シーン別にまとめました。
できる限り暗記して、ぜひ本番に役立ててください。
活用するタイミング | フレーズ | 備考 |
入室・退室時 | Here you are.(どうぞ) | 面接カードを渡すとき、問題カードを返却するときの返答 |
OK. Thank you.(分かりました。ありがとうございます。) | 着席するよう言われたときの返答 | |
Bye. Have a nice day.(さようなら。よい1日を。) | 退室時の挨拶 | |
質問No.1 | Because 〜,(~だから…) | Whyで聞かれた場合は、文頭にBecauseをつける |
質問No.2〜3 | He/She is ○○ing ~.(彼/彼女は〇〇をしています) | What is he/she doing? と、人物の行動を質問されたときの回答テンプレート |
He/She is going to do~.(彼/彼女は〇〇をするでしょう) | What is he/she going to do? と、人物の未来の行動を質問されたときのテンプレート時制は質問にあわせるので、現在を指しているか未来かを指しているかを注意深く聞き取る | |
There is/are 〜(数字).(〇〇個あります) | How many…? と、いくつあるか質問されたときの回答テンプレートThere are two.といったように数量を入れる | |
It’s ~(場所).(〇〇にあります) | Where…? と、どこにあるのか質問されたときの回答テンプレートIt’s on the table. といったように場所を示す単語を入れる | |
No.4〜5 | Because I like ~. | 趣味や好きなものについてについて聞かれた場合の回答テンプレート |
Because I’d like to do~. | 未来の予定について聞かれた場合の回答テンプレート |
【FAQ】英検®3級面接・二次試験についてのよくある質問

最後に、英検3級の面接・二次試験についての疑問・質問にまとめてお答えします。
英検3級二次試験は何割で合格?
英検3級二次試験の満点は550点、合格基準ラインは353点なので、6.5割得点できれば合格だといえます。ただし、英検では配点が毎回変わるうえ、面接・二次試験ではアティチュードのように自己採点が難しい評価基準もあります。そのため、「この問題に正解できれば合格最低ラインを超えている」と言い切ることはできません。
関連記事:英検二次試験(面接)の合格点と配点は?英検3級・準2級・2級それぞれ紹介!
英検3級の二次試験で落ちたらどうなる?
一次試験を通過しても、二次試験で合格ラインを下回ってしまうと英検3級に不合格となります。しかし、一次試験をパスすれば、次回の一次試験受験が免除されます。一次試験の受験免除申請は、二次試験の合否公開時点から申し込み可能です。
英検のリニューアルで3級の二次試験にも変更点はある?
英検3級の二次試験には変更点はありません。英検3級における変更点は、ライティング(英作文)のEメール問題の追加のみです。なお、二次試験で変更があったのは準1級のみです。
関連記事:2024年に英検®の問題形式が変更!新形式の対策内容を解説
2025年英検3級二次試験の日程は?
英検の面接・二次試験は、級を問わず一次試験の1ヵ月後を目安に実施されます。2025年度の日程は次の通りです。
第1回:2025年7月6日(日)、13日(日)
第2回:2025年11月9日(日)、16日(日)
第3回:2026年3月1日(日)、8日(日)
関連記事:【2025年度英検日程まとめ】申し込み期間・試験日・合格発表日・解答速報
英検3級二次試験の過去問はどこにありますか?
英検3級二次試験の過去問は日本英語検定協会の公式サイトから確認可能です。
参考:3級の過去問・試験内容 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
市販の参考書で過去問を解きたい場合、以下の書籍がおすすめです。
参考:2025年度版 英検3級 過去6回全問題集 | 旺文社
英検3級二次試験の受験当日の服装は何を着て行くべき?
英検3級二次試験に、服装の指定はありません。清潔感のある落ち着いた印象の服装を選ぶとよいでしょう。
学校の制服を着て行っても構いません。
英検3級二次試験に遅刻してしまったら?
英検3級二次試験への遅刻は、原則として集合時間の30分後までであれば認められます。会場受付で事情を説明し、会場責任者の指示に従ってください。それ以上の遅刻をした場合は受験できないため、注意が必要です。
試験会場への直接の連絡はNGのため、電話などは避けましょう。
「天災・ストライキ・事故などで公共交通機関が遅延・運休した」など、やむを得ない事由による遅刻の場合、試験翌営業日~水曜日までのできる限り早いタイミングで英検サービスセンターへ連絡してください。
英検3級二次試験に欠席してしまったら?
英検3級二次試験への欠席連絡は不要です。
申込完了後のキャンセルや検定料の返金、次回以降への繰越はできません。
申込手続きや検定料は別途必要になるものの、一次試験合格から1年間は一次試験免除の資格が得られるため、必要に応じて活用するとよいでしょう。
まとめ

英検3級の面接・二次試験には、基本的な流れや傾向があります。
今回ご紹介したポイントを押さえてしっかり練習し、自信をもって本番に臨みましょう。
面接・二次試験は筆記・一次試験とは異なり、明確な正解がありません。「効率的に学習を進めたい」「英検3級面接・二次試験対策をきっかけに、英語力を全体的に底上げしたい」とお考えの方は、ぜひESL clubにご相談ください。無料体験レッスンへのご参加、お待ちしております!
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