英検は何歳から?5級を目指すべき年齢と幼児の受験をおすすめしない理由

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こんにちは、英語を教えない英語塾『ESL club』、事業責任者の岡山です。

英語力を測る試験として信頼性の高い英検。「子供に英検を受けさせたいな」「でも何歳から受けさせればいいのかな?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、英検の受験を始めるべき年齢や目標とすべき級、なぜ他の英語資格試験ではなく英検を受験すべきなのかについてまとめました。

記事を最後までチェックすれば、子供の英検受験に関する悩みが解決し、どういった道筋で学習を進めればいいのかが明確になりますよ。

英検は何歳から受験するべき?答えは6歳以上

「英検は何歳から受験するべき?」の疑問に対する答えは「6歳以上(小学校1年生〜)」です。

一方で6歳未満の幼児は、英検を受験すべきではありません。理由は以下の2つです。

  • 6歳未満の子供の多くは試験を最後まで受けられないから
  • 日本英語検定協会も英検の対象年齢を「小学生から社会人まで」としているから

もちろん例外はあります。4歳や5歳で英検5級に合格する子もいます。しかし6歳未満の子であれば、先に英語のつづりと発音の規則性を学ぶことができるフォニックスで楽しく英語の基礎を学び、年齢が6歳を超えてから英検を受験すべきです。

6歳未満の幼児が英検を受験すべきではない2つの理由について、それぞれ詳しく見てみましょう。

6歳未満の子供の多くは試験を最後まで受けられない

英検の試験時間は、受験する級によって異なります。最も難易度が低く、試験時間が短い5級の試験時間は、45分(リーディング25分・リスニング20分)です。

試験会場に入室してから、試験が終わり退出するまでには、合計で60〜90分程度かかります。

普段から小学校で授業を受けている6歳以上の小学生であれば、60〜90分間じっと座っていられるでしょう。しかし6歳未満の幼児にとって、60〜90分間じっと座っていることは簡単ではありません。

6歳未満の幼児であっても、途中で席を立ってウロウロしてしまうことはないはずです。しかし以下のような行動を取ってしまう可能性は十分に考えられます。

  • 試験中に周りをキョロキョロと見渡してしまう
  • 途中で力尽きて試験とは全く別のことをしてしまう

また6歳未満の幼児には「マークシートを綺麗に塗りつぶせるか」という問題もあります。

小学校低学年くらいまでの子供(特に男子)は、枠内に収まるように文字を書くのが苦手です。文字が書ける年齢のお子さんがいるのでしたら、子供のノートや連絡帳などでそういった様子を見たことがあるのではないでしょうか。

幸い英検5級の問題は全て選択問題です。解答欄に直接答えを書き込む必要はありません。英検5級では以下のようなマークシートを使用します。

(引用:5級試験解答用紙 SAMPLE)

しかしマークシートからはみ出して塗ってしまったり、間違えた際に綺麗に消しゴムで消すことができなかったりすれば、機械が正しくマークシートを読み取れません。

また解答用紙左側の氏名や電話番号などを記載する欄も、幼児にとっては枠が小さく、振り仮名もないため記入が大変です。

こういった理由から、6歳未満の幼児が英検を受験することは難しいでしょう。ただしこれらの課題をクリアできるのでしたら、6歳未満で英検を受験しても問題ありません。

日本英語検定協会も英検の対象年齢を「小学生から社会人まで」としている

英検を運営する日本英語検定協会の公式サイトには、英検の対象について、以下のように記載されています。

英検は小学生から社会人まで幅広い方を対象とした検定試験です。
(引用:公益財団法人 日本英語検定協会 各級の目安)

英検に年齢制限はありません。よって何歳でも受験はできます。しかし対象はあくまで小学生からで、6歳未満の方は対象に含まれていません。

6歳以降であれば英検受験は早ければ早いほどいい

ここまで、英検は6歳以上になってから受験すべきで、6歳未満の子は受験すべきではないと解説しました。

ここで「6歳以上と言われても結局何歳から始めればいいの?7歳?それとも10歳くらい?」という疑問を抱いた方も多いはずです。

英検の受験は、6歳以上(小学生以上)の年齢であれば早く始めるに越したことはありません。6歳になって小学校に入学し、机に座って長時間話を聞いたり、問題を解いたりすることに慣れた段階で英検の受験を始めるのがベストです。

また英語学習を始めるのが早ければ早いほど習熟度が高くなることが、複数の研究で分かっています。

※ただし英語学習を始める時期が早いほど習熟度が高くなるのは、英語に触れられる時間が十分にある場合のみです。詳しくは次の項目で説明します。

本気で英語の習得を目指すのなら「小学校での英語教育+α」が必要

「英語学習は中学校から本格的にスタートする」といった認識を持っている保護者の方も多いのではないでしょうか。

しかし2020年4月に小学校での英語が必修化されたこともあり、今の子供たちは小学生のうちから英語を学び始めます。

関連記事:小学校での英語はいつから始まる?何年生から何を学ぶべきか完全解説

先ほど「英語に触れられる時間が十分にある場合のみ、英語学習を始める時期が早いほど習熟度が高くなる」とお伝えしました。つまり英語に触れられる時間を十分に確保できなければ、いくら英語学習を早く始めても意味はありません。

小学校で英語が必修化されたのは良いことです。しかし小学校の英語教育だけでは、十分な学習時間を確保できないのが現状です。

小学校で英語の授業が実施される時間を、学年別にまとめました。

  • 小学1・2年生:年間0〜10時間程度(小学校による)
  • 小学3・4年生:週1回(年間35時間)
  • 小学5・6年生:週2回(年間70時間)

また小学校での英語を学ぶ時間の短さに関する問題とは別に、小学校の教員は元々英語を教えることを想定していないため、英語教育に関する知識が不足しているといった問題もあります。

そこで小学校の英語教育+αとしておすすめしたいのが、英検の受験です。学校外の時間で英検対策を行うことで、小学1・2年生の子であっても、英語に触れる時間を十分確保できます。

「学校の宿題と英検対策を両立できるの?」といった疑問が浮かぶかもしれません。

学校にもよりますが、小学校低学年で出される宿題の量は、決して多くありません。それなりに勉強ができる子であればすぐに終わってしまいます。よって学校の宿題と英検対策の両立は可能です。

また自宅で英検対策をすることで、「毎日自宅で数時間勉強をする」といった学習習慣も身につきます。

頑張り次第では小学生のうちに英検2級の取得も可能

早いうちから英検を受験していれば、小学生での英検2級(高校卒業レベル)合格も夢ではありません。

英語を教えない英語塾『ESL club』にも、小学生で英検難関級への合格を勝ち取った生徒がたくさんいます。

関連記事:【小学生で英検2級】3年間海外在住だった帰国子女の小学生が英検2級に合格したエピソード

関連記事:【小学生で英検®︎2級】最速合格!英語初心者だった小学2年生から1年半で合格した杉江篤くんにインタビュー!

>>小学生の英検合格体験談をもっと見たい方はこちら

まずは小学校低学年で英検5級の取得を目指してみよう!

英検には全部で7つの級(5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級)があります。英検5級が中学1年生レベルで、英検1級は大学上級レベルです。

「いずれは英検難関級を取らせたい」と考えている方も、まずは小学校低学年のうちに英検5級の取得を目指してみてください。

5級に合格してから、4級3級とステップアップを目指しましょう。

英検5級の取得に必要な知識については、以下の記事で詳しくまとめています。

関連記事:英検5級の合格点・レベル・問題傾向・合格に必要な学習時間などを完全まとめ!

英検以外の英語資格じゃダメ?

英語に関する資格は、英検だけではありません。TOEIC・TOEFL・IELTSなど有名な資格はいくつかあります。

しかし小学生が受験する英語資格試験は、英検一択です。なぜ他の英語資格試験はおすすめできないのか、理由を簡単にまとめました。

TOEIC

TOEICは、オフィスや日常生活における英語でのコミュニケーション能力を幅広く測定する試験です。就職活動や会社での昇給・昇進の基準など、主にビジネスシーンで活用されています。

TOEICに登場する単語や出題される問題は、ビジネス英語に関するものが多いです。よって小学生にとっては背景知識がないため内容をイメージすることができませんし、覚えたとしても使う機会がありません。

TOEFL

TOEFLは、大学や大学院といったアカデミックな環境で必要とされる英語力の測定を目的とした試験です。実際に海外の大学や大学院に進学する際は、TOEFLスコアの提示を求められることが多いです。

英検もTOEFLと同じく、アカデミックな内容が出題されます。しかし英検とTOEFLでは、出題される英語のレベルが異なります。

大学生になって海外留学や海外への進学を目指す際にTOEFLを受験するのは良いですが、小学生のうちは英検を受験すべきです。

IELTS

IELTSは、英語圏の国々に留学・就労・移住するための英語力を測定する試験です。留学目的の方はアカデミックモジュールを、就労や移住が目的の方はジェネラルモジュールを受験します。

IELTSもTOEFLと同様、出題される英語のレベルが高いため、小学生にはおすすめできません。

6歳未満の子供には英検Jr.(旧児童英検)という選択肢もあり

「うちの子は6歳未満だけど、できれば何か試験を受けさせたい」と考えている方は、英検Jr.の受験を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

英検Jr.は、英検と同じ日本英語検定協会が実施する、児童の英語力を測定するためのリスニングテストです。

英語の音声を聞いて、それに合ったイラストに◯をつけるような問題が大半なので、6歳未満の幼児でも問題なく取り組めます。

英検Jr.はBRONZE・SILVER・GOLDの3つに分かれており、試験時間はそれぞれ以下の通りです。

  • BRONZE:約30分
  • SILVER:約35分
  • GOLD:約45分

まずはBRONZEからの受験をおすすめします。興味がある方は英検Jr.サンプル問題をチェックしてみてください。

まとめ

英検の受験を始めるべき年齢や目標とすべき級、なぜ他の英語資格試験ではなく英検を受験すべきなのかについて解説しました。あなたのお子さんが今何を学ぶべきなのか、明確になったのではないでしょうか。

この記事で説明した内容を再度まとめると以下の通りです。

  • 英検は6歳になってから受験するべき
  • 6歳未満で英語を学ぶのであればフォニックスか英検Jr.がおすすめ
  • 英検は6歳以降できるだけ早い時期に受験を始めるべき
  • まずは英検5級から受験するべき
  • TOEIC・TOEFL・IELTSの受験は大学生以上になってから。小学生は英検一択

この記事を参考に、お子様の英語学習の第一歩を踏み出してみてください。また「子供に英検を受けさせよう」という結論に至った方は『ESL club』もぜひご検討ください。『ESL club』ではフォニックスから楽しく英語をはじめていただき、英検取得のための学習へ無理なく進んでいただくこともできます。

この記事を書いた人
ESL club編集部

ESL clubは、英検1級・TOEIC 900点・TOEFL iBT 95点以上のバイリンガルによる完全マンツーマンレッスンが特徴の英語スクールです。
小学生で英検2級合格多数、大学受験の英検活用から海外留学準備まで、様々な生徒に英語指導を行っています。そんな日々の指導から得られた知見をブログで発信しています。

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