バイリンガル講師インタビュー|K先生「教える」ではなく「引き出す」指導で英語学習をサポート

「英語を自由に使いこなし、世界でも活躍できる人になる」その夢をかなえる場所が、ESL clubです

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エチオピア・アメリカ・オランダの3か国での海外経験を活かし、ESL club講師として活躍するK.N先生。穏やかで親しみやすい人柄で、生徒から自然に英語を引き出す指導力の高さに定評があります。

英語を「教える」よりも「引き出す」ことを重視しているというK先生は、レッスンにどのような工夫を凝らしているのでしょうか。

今回はK先生に、海外経験や習得した英語が役立った実体験、英語の指導方法などをインタビューしました。

目次

英語習得に役立った3か国での海外経験

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まずは簡単に自己紹介をお願いします! 

ESL club講師のKです。講師歴は約3年です。東北にある国際系大学の4年生で、環境学(サステナビリティ学)を学んでいます。

過去には、エチオピア・アメリカ・オランダの3か国に住んだ経験があります。

複数国での在住経験があるのですね。 

はい。エチオピア・アメリカは父の仕事の都合によるもので、オランダは留学経験です。

中学2~3年生の2年をエチオピアで、高校2年生までの2年をアメリカのジョージア州アトランタで過ごしました。高校3年生のときに日本に帰国し、大学進学後はオランダに1年留学しました。2ヶ月ほど前に、オランダから帰国したところです。

中学1年生まで日本で暮らしていたときに、英語学習はされていましたか?

海外経験をもつ友人のお母さまに英語を教えてもらい、中学1年生のときに英検®3級を取得しました。多くの小学生が英検®に合格しているESL clubの環境では感覚が麻痺しがちですが、周囲の同級生と比べたら少し早めの取得だったように思います。

とはいえ本格的に英語を学びはじめたのは、中学2年生でエチオピアに行ってからですね。

エチオピアでは、英語に囲まれる環境だったのでしょうか?

はい。エチオピアではインターナショナルスクールに通っていました。英語のネイティブスピーカーがほとんどという環境で授業が進むので、最初はまったく授業内容を理解できませんでした。「英検®3級の実力では歯が立たない」と痛感しましたね。

2年後にアメリカへ移り住むことがすでに決まっていたので「このままではまずい」という危機感から、英語が苦手な学生向けに実施されていた集中授業を受けました。エチオピアに行ってから約1年は、ほぼ英語漬けだったと記憶しています。2年目になるとリスニング能力が伸びたので、周囲とゆっくり意思疎通を図りながら、英語以外の分野も学べるようになりました。

高校生で渡米した頃の英語スキルはいかがでしたか?

アメリカに行く頃には相手の話す英語はだいたい理解できるようになっていたので、通っていた現地校での授業も、ほぼ問題なく受けられていました。ただし、英語文学などの専門的な分野では、やはり現地の学生と同等に参加するのは難しかったです。

アメリカ生活の2年目頃から、英検®1級の受験対策に取り組みはじめ、日本に帰国した高校3年生のときに合格しました。

英検®対策に取り組んだきっかけを教えてください。

海外生活を始める際に、父から冗談交じりに「海外生活するんだから英検®1級を取りなよ」と勧められたことが最初のきっかけです。1級は英検®の最高峰ということで憧れがあり、エチオピアにいた頃から意識はしていました。

帰国後の大学受験や進学後にも役立ちますし、英検®対策をする中で自分の英語力も上げられると思い、高校2年生から1年半ほど、自主的に単語学習やリーディングの勉強を続けました。

中学・高校時代の多くを海外で過ごし、帰国子女として日本に戻ってからギャップを感じたことはありますか?

一番苦労したのは、日本と海外の学習スタイルの違いです。アメリカではディスカッション中心、日本では一問一答形式が中心なので、大きなギャップに戸惑いました。日本の大学共通テストや模試などでは、暗記力を問われる一問一答形式がメインかつ長丁場なので、大きなギャップを感じました。志望校を決めて大学受験の明確な目標が定まったことで、辛い勉強を頑張れました。

大学での留学先として、なぜオランダを選んだのでしょうか?

オランダでは、僕が大学で学んでいる環境への取り組みに関する技術が、AI技術を含めてかなり発展しています。先進的な技術や国民の考え方などを自分の目で見て知見を増やしたい、と考えたことが、オランダを留学先に選んだ主な理由です。

ヨーロッパであれば、留学先だけでなく周辺国をまわって意見交換や文化交流の機会を得やすいだろうと考えたことも、決め手の1つになりました。

 ESL clubでのレッスンの工夫

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ESL clubで講師をはじめたきっかけを教えてください。

大学進学後、今ある英語スキルを活かしつつ、より自身の成長につなげられる環境に身を置きたいと考えていた中で、ESL clubの求人を見つけました。英検®1級の取得や海外経験、エチオピアで日本人学校の小学生に勉強を教えていた経験などを活かせると思ったのと、「文法を教えない」というESL clubの方針に惹かれて応募を決めました。オンライン授業が可能なので、大学生活と両立しやすい点も魅力でした。

ESL clubのレッスンでは、どのような工夫をされていますか?

英語を「教える」よりも「引き出す」ことを重視しています。1対1のレッスンでは、教えることばかりに気を取られて生徒との意思疎通がおろそかになってしまうと、僕からの一方通行になりやすいからです。生徒からの返答をいかに上手く引き出すかを、特に注意していますね。

たとえばシャイな生徒の場合、英語が嫌いではなくても、積極的に発言することが苦手なケースは珍しくありません。そのようなときは、まずはアイスブレイクとして日本語中心のコミュニケーションを取り、「これは英語ではなんて言うと思う?」といった質問を取り入れて徐々に英語を引き出すようにしています。

またライティングの指導では、生徒を誘導し過ぎないことを意識しています。たとえば英検®の英作文(エッセイ)対策を始めたての時期であれば、基本的には僕が質問を出し、生徒が答えていく形でライティング内容のアイディア出しからサポートします。でも僕がサポートしてばかりでは、生徒が自力でアイディアを出してまとめて英語で書く、というスキルはなかなか身につきません。

そのため練習問題に取り組む際の最初の質問は、あえてかなり抽象的な質問に留め、生徒自身によるアイディア出しを促します。その対応ではアイディアが出ない場合は、少しずつ質問の精度を上げて、様子を見ながら適宜サポートするように心がけています。

オンラインレッスンならではの工夫はありますか?

生徒の表情や反応を見逃さないことを特に意識しています。たとえば、生徒にとってあまり嬉しくない話題の場合、一瞬の表情に現れることがあります。レッスン上、避けては通れない重要なポイントでない限り、生徒の反応が芳しくない話題は極力繰り返さず、楽しそうな反応が見られる別の切り口からレッスンを進めるなど、必要に応じて授業方針を切り替えるようにしています。

また、中には英語があまり好きではなく、長時間のレッスンになると集中力が途切れてしまう生徒もいます。意識的に名前を呼びかける頻度を増やして目を合わせたり、あえて画面を注視しなければレッスンが進まないようにする時間を設けてメリハリをつけたりするなど、少しでも興味をもってもらえるような工夫を取り入れています。

オンラインミーティングツールの機能を活用し、要点リストの表示や、生徒の発言をタイピングして共有するなどの工夫も行っています。特に修正が必要な箇所は色分けして見せることで、その場で一緒に確認できるのもオンラインならではのメリットです。レッスンで使った教材は後日、保護者さま宛にお送りするので、レッスン後の情報共有や復習にも役立てていただけます。

ESL clubの講師は、みなさん自発的に工夫してよりよいレッスンを目指していますよね。K先生が自分から「このように工夫しよう」と思い至った理由はありますか?

生徒に自分ができることをしてあげたい」という想いが根底にあることと、講師を続けるうちに余裕が生まれて、さまざまなことに気がついて実行しやすくなったことが大きいと思います。

先日あったESL club内での講師研修でも、レッスンの際に各自が工夫しているポイントを発表し合ったところです。特に事前告知があったわけでもなく、その場の流れでしたが、どんどん意見が集まりました。講師それぞれがスクールマネージャーと連携して担当の生徒一人ひとりに合わせたカリキュラムやコミュニケーション方法を検討する中で、自分なりの工夫ポイントを見つけていくのだろうと思います。

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ときには教え方に試行錯誤することもあるのでは、と思います。生徒第一のレッスンを提供し続けるためのモチベーションがあれば、ぜひ教えてください。

レッスンでコミュニケーションを重ねる中で、生徒が少しずつ「楽しい」という表情を見せてくれたり、言葉にして直接伝えてくれたりしたときは、とても嬉しくてモチベーションにつながります。親御さんからいただく感謝のお言葉も励みになります。

「最初はほんの少しの英単語しか分からなかったのに、自分から文章で話せるようになった」など、生徒の英語力が目に見えて上がったときも本当に嬉しくて、やりがいにつながっています。

生徒の成長を感じたときは褒めているのですが、褒めて伸ばすことを意識しているというより、自分も感動して一緒に喜んでいる状態です。こうした喜びを共有するためにレッスンを頑張っている、と言っても過言ではありません。自分の喜びや感動が伝わって、生徒のモチベーションにつながったら、もっと嬉しいですね。

英語を身につけるメリット

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英語を習得してよかった、と実感したエピソードがあれば教えてください。

英語を学んでいてよかった、と一番感じたのは、大学生になってオランダに留学したときです。オランダの母国語はオランダ語で英語ではありませんし、日本やアメリカ、エチオピアとは文化が異なります。ただ現地の方は英語に慣れているので、英語を扱えれば、文化や母国語の垣根を超えたコミュニケーションが容易になります。

何の壁を感じることもなく自分が伝えたいことを自由に英語で表現して相手に伝えられて、さまざまな価値観を共有し合えることは、すごく有益だと実感しました。

英語の論文を原文で読める点も、英語を扱える利点だと思います。学術論文は、著者が英語圏在住であるかどうかに関わらず、英語で書かれていることが一般的です。訳文があっても原文とは表現が変わっていたり、重要な部分の意味が大きく異なっていたりすることがあります。研究者の方が書いたオリジナルの文章を自分で読んで解釈できることは、大きな強みになっています。

将来的に、英語をどのように活かしていきたいですか?

英語の論文を原文で読めるという強みを活かし、今後は進学して「英語の論文を読み自分でも書く」ことに挑戦したいと考えています。将来的には、現在学んでいるサステナビリティ(持続可能性)やSDGsと関連した仕事に就いて世界を飛び回り、色々な国の方をつなげたり意見交換したりするサポートをしてみたいです。

また仕事に限らず、もっといろいろな国に行き、英語で周囲と積極的に交流したいと考えています。たとえば、エチオピア周辺以外のアフリカの国やアジアにも足を運び、現地の方と文化交流を深めてみたいですね。

英語学習者に向けたメッセージ

英語を学びたいと考えている未来の生徒・保護者さまに向けて、メッセージをお願いします。

文化的背景や価値観が異なる海外の方と慣れない英語を使って交流することに、一種の怖さや戸惑いを感じる方は多いのではないでしょうか。英語を身につけることで、英語を話すことへの漠然とした恐怖心は薄れてなくなります。英語学習を検討する方には、ぜひその自由や可能性を手にしていただきたいと思っています。

ESL clubではバイリンガル講師が多数活躍しています。小学生から高校生のお子さんから見て、少しだけ年上である僕らのような講師が日本語も英語もペラペラ話している姿を目にしたら、きっと「先生もこんな風にしゃべっているから怖くない」「自分にもできそう」と、英語をより身近な存在に感じていただけるのでは、と思います。実際に「先生に応援してもらったから頑張れる!」と、生徒が英語学習に前向きになってくれたときは、とても嬉しかったです。

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最後に、K先生が講師視点で考えるESL clubの魅力を語ってください! 

数年前に英語学習に向き合ったばかりの自分と生徒の姿を重ね、英語を学ぶ楽しさや苦労に寄り添った指導ができる講師が多いことはESL clubの強みだと考えています。

手前味噌ですが、ESL clubには本当に素晴らしい人材がそろっています!講師の僕からみても、他の講師の英語スキルはもちろん、人間性も素敵だな、と常々感じています。

スタッフ全員が生徒一人ひとりに真摯に向き合い、英語学習を全力でサポートする環境が整っている点も魅力ですたとえば生徒と顔を合わせる時間は限られていますが、その裏で、スクールマネージャーも講師も「この生徒のために何ができるか?」を常に考えながら自発的に行動しています。誰かに指示されるまでもなく、みんなの共通認識になっている印象です。引継ぎやミーティングといった普段の何気ない業務の一つひとつからも、その想いが伝わってきます。

ありがたいことに、ESL clubファンを公言してくださる生徒や親御さんも多くいらっしゃいます。私たち講師陣の生徒第一の熱意が自然と伝わり、信頼いただけている証だと感じています。無料体験レッスンでも「限られた時間の中で、どうすれば参加してくださった生徒のプラスになるようなレッスンを提供できるだろう?」と考え、精一杯取り組んでいます。

英語を学んでみたい、という気持ちがあれば、ぜひESL club無料体験レッスンに参加していただきたいです!

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