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バイリンガル講師インタビュー|高山先生 「『人生の選択肢を広げる英語』を幼少期から学ぶメリットとは?」

講師歴6年になる高山和(いずみ)さん。理系の大学院生で、「将来はヘルスケアメーカーに入り、病気に苦しむ人の役に立ちたい」という目標を持つ。

 

 

 イギリス・アメリカで15年間を過ごし、日本語より英語を先に身に付けたバイリンガルだ。

 

英米で過ごした幼少期。「姉とは今でも英語で話します」

—今回は講師歴6年になるバイリンガル講師・高山先生にお話を伺います。まずは簡単に自己紹介をお願いできますか?

私は2歳〜6歳をイギリス、6歳〜9歳をアメリカ、そして9歳〜15歳を再びイギリスで過ごしました。すべて現地の幼稚園、小・中学校に通い、15歳で日本に戻ってきました。現在は理工学部の大学院2年生で、電子工学を専門に学んでます。

 

—物心ついた頃から海外暮らしということは、英語のほうが得意なのでしょうか?

そうですね。家族は全員日本人ですが、姉妹で話すときは今でも英語です。その分、日本語の勉強は本当に大変でした。高校時代は先生の授業のスピードに追いつけず、録音して持って帰るなどしていましたね。「英語が難しい」という気持ちは、日本語に置き換えるとよくわかります。

 

—英米両方で、英語教育(現地でいう国語教育)を受けられたのですね。両国にはどんな違いがありましたか?

学校の特性にもよると思いますが、アメリカの学校は宿題もなく、驚くほど自由な授業でした。イギリスのほうが文法や読み書き、作文などの基礎を比較的しっかり勉強しましたね。シェイクスピアを読み、韻の踏み方や物語の伏線を理解するなど、文学的な視点を学ぶ授業もありました。

 

—帰国後、日本の教育を受けてみて、どのように感じましたか?

英米の授業は、「ディスカッション」がメイン。教室内ではとにかくたくさん話して、生徒たちに考えさせるスタイルです。科目によってはそのやり方も有効だと思うのですが、大好きな理科の授業などは正直、退屈でした(笑)。基礎を学ぶ前にいきなり応用問題をやっているような状況でしたので。

その点、日本の授業はまず数式や基礎知識をしっかり教えてくれるので理解が深まりやすく、世の中の事象と数式が一致する瞬間がとても楽しかったです。

また、日本の子どもたちの勉強のモチベーションはすごいな、とも感じました。ESL clubにも幼稚園の子どもや小学生がたくさん来てくれていますが、私はその年齢の頃、水泳やサッカーばかりしていましたし、周りもそんな感じでした。

イギリスでの中学受験前には少し勉強しましたが、日本のような難しい試験ではありません。ESL clubの生徒さんも本当に皆、まじめで熱心だなと感じます。

 

「英語を楽しんで学べる」のは幼少期ならでは。使いたい教材を生徒と一緒に選ぶこともあるという。

 

英語は「人生の選択肢」を広げてくれる

—そんな高山先生が、「英語ができてよかった」と思うのは、どんなときですか?

ひとつは、受験でのメリットですね。英語の勉強をしなくて済みましたし、試験当日も他の科目の息抜きくらいの気持ちで臨めました。

以前、通っていた高校でノーベル生理医学賞受賞者の来日講演が行われた際に、通訳兼アテンド役を任せてもらったこともあります。そういった滅多にないチャンスをいただけるのも、英語ができるメリットだと思います。

大学に進んでからは、研究にも非常に役立っています。調べ物をする機会が多いのですが、重要な研究論文は大抵が英語ですし、大学院や研究室、国際学会などでの発表も、英語で行われることが少なくありません。周囲の学生たちが語学で苦労をしている様子を見ると、そこに時間を割くことなく、本業の研究に注力できる点は強みだと感じます。

 

—本業である研究にも、語学力を大いに活かせているのですね。では、ESL clubの講師になったのは、どんな理由からですか?

「教えること」に興味があったのと、帰国後は英語に触れる機会が少なくなっていたので、「自分の英語力の維持に繋げたい」と思ったのも理由のひとつです。

 

—6年間、さまざまな生徒さんを見てこられたと思いますが、「幼少期」から英語を学ぶことのメリットは、どんなところにあると思いますか?

幼稚園や小学校の時期から英語を学んでおくと、「英語学習を楽しめる」というメリットがあると思います。勉強がまだ“勉強”にならない時期だからこそ、主体的に楽しく向き合えるのではないかと。実際に生徒たちは皆、とても楽しそうに授業を受けてくれています。

もちろん、中・高校生からのスタートでもまったく遅くはないと思うのですが、受験対策となると、どうしてもプレッシャーがかかってしまいます。また、学校に部活に塾にと、時間的にも忙しくなるので、時間に余裕のあるうちに始めておくのはチャンスだと思います。

 

—英語力を「楽しんで伸ばす」ためには、どんな心がけが必要でしょうか?

「何のために英語を学ぶのか」という動機は、しっかり持っておくといいと思います。将来、通訳になりたい、海外で働いてみたい…等々、具体的な目的を持って取り組むと、人生の選択肢も大きく広がっていくと思います。

留学や海外暮らしは英語ができないと決心しにくいですし、就職に関しても、「ある程度の英語力は必須」「英語力があればなおよし」という仕事が増えているように思います。そういったものに対して自信を持ってチャレンジできるのも、英語を学んでおくメリットではないでしょうか。

 

数値を分析したり、目標に向けて計画を立てたりすることが好きだという高山先生。生徒の授業カリキュラムも綿密に考えているそうだ。

 

「一人ひとりに合わせた授業」を届けていきたい

―高山先生から見たESL clubの英語教育の魅力とは?

「先生が生徒に合わせる形」を取っていることですね。一人ひとりのスキルや状況、目的、そして点数の推移なども見てしっかり分析した上で、生徒がやりたいカリキュラムを実現しています。

例えば、「この子はリーディングを伸ばそう」「この子はスピーキングに重点を置こう」など一人ひとりに合わせた柔軟な対応をしています。「リスニングが聞き取れない」理由にしても、スピードの問題なのか、単語不足なのか等々、個別の理由を分析します。どの先生も親しみやすい方ばかりですし、実際のニュース記事を教材にするなど、それぞれに工夫して授業をされている印象です。

授業後に保護者さんにしっかり情報共有をする時間を設けている点も、ESL clubのよさだと思います。ひとりで勉強を進めていると、「自分に何が足りないのか」が見えなくなりがちです。そこで毎回、保護者さんと生徒と講師の三者で客観的に状況を見る時間をもつことで、安心と納得をしてもらいながら、授業を進められていると感じます。

 

― しっかり上達を意識しながら、one to oneのカリキュラムを実践できるのですね。高山先生が授業をする上で、気をつけていることはありますか?

3つあります。まずひとつは、伝え方の工夫です。「どう言えば伝わるか」は一人ひとり違います。「この生徒には具体的に話したほうが理解しやすいかな」「この生徒には、ニュアンスで伝えて考えてもらおう」など臨機応変に対応しています。

 

2つめは、生徒本人の口から「目標」を言ってもらうこと。本人の自覚を促すためにも、定期的に「これからどうなりたい?」と声がけをします。その上で、目標の達成方法を一緒に考えたり、忙しい子であれば勉強時間を設定したり、優先度を示したりもしています。

 

3つめは、たくさん褒めること。小さい子は特にそうですが、きちんと教室に来て90分間の授業を頑張れるだけでもすごいことなので、「よくできたね!」「すごい、すごい」とできる限り言葉で伝えています。

 

― 講師として、やりがいを感じる瞬間は?

子どもたちが成長している姿を見ると誇らしい気持ちになりますし、私自身の励みにもなっています。小さな子が毎回張り切って挨拶をしてくれたり、授業後に「もう終わったの? 今日めちゃくちゃ早かった!」なんて言ってくれたりする瞬間も、とても嬉しいですね(笑)。

シャイな性格の生徒もいますが、2年間をかけて少しずつ打ち解け、良い関係になれたことも。教え方はもちろん、コミュニケーション力だったり、保護者さんに伝えるスキルも自分なりに成長している実感があります。

 

― 最後にズバリ、高山先生が考える「英語力上達」の早道とは?

万人へのアドバイスということであれば、「単語力を磨くこと」でしょうか。思うようにスキルアップできない場合、単語力が足りないのが原因であるケースが多いように思います。寝る前の10分でもいいので、毎日新しい言葉を覚える習慣を付けるといいと思いますね。語彙力が増すと、深みのあるきれいな英文作成やスピーキングもできるようになります。単語の成り立ちなどに注目し、ゲーム感覚で楽しんで覚えていくのもおすすめです!

 

—高山先生、ありがとうございました!

 

(聞き手、執筆、写真/外山ゆひら)