英検1級のレベルや合格点は?取得するメリットや攻略方法も紹介

「英語を自由に使いこなし、世界でも活躍できる人になる」その夢をかなえる場所が、ESL clubです

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こんにちは。英語を教えない英語塾『ESL club』です。

英語4技能がバランス良く身に付いたことを評価する試験が、英検です。
その最上級が英検1級で、ここまで上り詰めるだけでもかなりの努力が求められます。
準1級から1級への壁もかなり高く、英検1級の1次試験の合格率は毎回約10%程度とかなり低いのが現状です。

「準1級まではなんとか合格したのに、1級はどうしても受からない…」という方も多いのではないでしょうか。
そういう方のほとんどが「語彙の強化」を課題に上げますが、実はほかにも対策したいポイントがあります。

今回は、英検1級の難易度や合格点、試験内容について解説します。
英検1級に独学で合格した英語塾講師がオススメする攻略方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

2024年度第1回試験から、英検の問題形式がリニューアルされています。
最新の情報を参考に、英検対策を進めていくことをおすすめします。
詳しくは英検の問題形式変更についてまとめた記事をご確認ください。

英検1級のレベル

まずは英検1級のレベルを、準1級やTOEIC、TOEFLなどと比較しながら見ていきましょう。

英検1級のレベルは英検協会によると「大学上級程度」

英検協会のHPによると、英検準1〜1級のレベルは「リーダー(品格)の英語」です。
その中でも英検準1級は、大学上級程度と規定されています(出典:各級の目安|英検)。

ただし、日本では大学入学後に、英語の履修が義務ではなくなります。
そのため、上級といっても具体的なイメージが湧きにくいかもしれません。

そこで今回は、ESL club独自の視点で英検1級のレベルを解説します。

英検準1級との違い

ESL clubが考える英検各級のレベル感は、次の表の通りです。

英検1級は準1級と比較すると、語彙が2,500語ほど増えています。

1級の時点で扱うトピックは、日本語でも理解するのが難しいようなものも含まれています。
同じくアカデミックなトピックを扱う準1級よりもさらに専門性が増すため、覚えるのも使いこなすのも大変です。

また1級では、スピーキングの問題形式が大きく変わります。
1級のスピーキングは2分間におよぶスピーチと、その内容に関する質疑応答から構成されます。
そのため、非常に高度なスピーキングスキルが求められるでしょう。

TOEICやTOEFLのスコアに換算すると?

英検1級のレベルをTOEICやTOEFL iBTに換算すると、スコアの目安は次のようになります。

【英検1級のレベル目安】

  • TOEIC:870~970点
  • TOEFL iBT:100~108点

TOEICの870~970点は、外資系企業や貿易会社などで英語力を活かした仕事ができるレベルです。
履歴書でビジネス英語をアピールできるのが800点以上だと言われているため、非常に高度な英語力を持った人材として重宝されるでしょう。

TOEFL iBTの100~108点は、ハーバード大学やスタンフォード大学といったアイビーリーグへの入学も目指せるレベルです。
また、外務省を志望するにもTOEFL iBT 100点以上が基準とされているため、グローバルな仕事を目指せるでしょう。このことから、英検1球は日常会話からニュース、ビジネス、学術分野など幅広いシーンで使われる英語を理解できるレベルだと言えます。
英語のみでのコミュニケーションも十分に成立するでしょう。

英検1級の合格点は?

英検協会によると、英検1級の合格点は次のとおりです。

【英検1級の合格点(CSEスコア)】

  • 一次試験: 2028点/2550点(得点率80%)
  • 二次試験:602点/850点(得点率70%)

ただし、このスコアは「CSEスコア」という採点方式によるものです。
CSEスコアでは回ごとの正答率によって1問あたりの配点が調整されるため、自己採点で合格基準を満たすか判断するのは難しくなっています。

一方で英検対策に力を入れる塾で活用している方法が、1問1点で採点する「素点」です。
ESL clubの実績では、各技能で素点を7割以上取ると概ね合格できています。

英検1級を取得するメリット

英検1級レベルの英語力が身につくのはもちろん、次のようなメリットがあります。

  • 高校・大学入試で有利になる
  • 通訳案内士の学科試験が免除になる
  • 就活で英語力の高さを証明できる

それぞれ詳しく紹介します。

高校・大学入試で有利になる

国内の高校や大学では、英検利用入試を実施している学校もあります。
そのため受験に先駆けて合格しておくことで、学科試験が免除になったり、取得級に応じて入試当日の点数が加算されたりすることがメリットです。

また、海外留学を目指す場合も、英検1級を持っていれば英検認定校すべてに出願可能です。
しかし、アメリカやイギリスの難関大学を目指すのであれば英検だけでなくTOEFL iBTもあわせて取得する必要があります。

通訳案内士の学科試験が免除になる

「全国通訳案内士」とは観光庁が認定する国家資格です。
語学力だけでなく、訪日観光客をアテンドするための日本の歴史や文化などの知識を所持していることを示します。
また全国通訳案内士は、2023年度の合格率がわずか12%という難関資格です。

通訳案内士資格では、英検1級保持者は英語試験が免除されます。
TOEIC900点以上の人も同様に英語試験の免除対象です。

出典:2023年度受験者及び合格者数|全国通訳案内士試験 受験者及び合格者数・合格基準|JNTO(日本政府観光局)

就活で英語力の高さを証明できる

英検1級を所持していると、英語を使った仕事に応募するときに英語力の高さを証明できます。
英検1級レベルの英語を使う仕事は、貿易会社や外資系企業、インバウンド事業などが代表例です。

ただし、日本企業は英検よりもTOEICに重きをおく傾向にあります。
TOEIC900点よりも英検1級のほうが難解だと言われているため、英検1級へのチャレンジはTOEIC対策としても有効と言えでしょう。

英検1級の試験内容

英検1級の出題形式を、技能ごとに紹介します。

リーディング

英検1級リーディングの問題形式は次のとおりです。

  • 短文の語句空所補充 22問
  • 長文の語句空所補充 6問
  • 長文の内容一致選択 7問

空所補充問題は、本文や選択肢の英単語・熟語を知っているかどうかにかかっていますので、語彙をしっかり身につけて着実に点数を獲得していきましょう。

ライティング

英検1級のライティングでは、準1級と同じく次の2つが出題されます。

  • 要約問題 1問
  • 意見論述問題 1問

要約問題は1パラグラフを1つの文に要約していけば大丈夫です。
意見論述は英文エッセイの基本構成に基づいて、5パラグラフほどに分けて記述します。

リスニング

英検1級リスニングの問題形式は次のとおりです。

  • 会話の内容一致選択 10問
  • 文の内容一致選択 10問
  • Real-Life形式の内容一致選択 5問
  • インタビューの内容一致選択 2問

リスニングでは準1級までと変わらず、英語の発音をキャッチする力と、テンポ良く解きつつ先読みするテクニックが大事になってきます。
リーディングと同じく語彙を強化しながら、リスニングの基礎を固めていきましょう。

スピーキング

英検1級のスピーキングでは、提示された5つのトピックからお題を1つ選び、2分間のスピーチを実施します。
スピーチ後は、面接官からスピーチ内容を深掘りする質問が行われます。

1級ではスピーキングの難易度が一気に上がるため、独学での対策はあまりオススメできません。
高度な英語力を持った先生に面接官役を担当してもらいながら、模擬試験を通して練習を重ねていくことが大切です。

独学で合格した講師直伝!英検1級の攻略方法

独学で英検1級に合格したESL clubの講師は、次の3つを重点的に取り組んできました。

  • 接続詞を使いこなす
  • 英語を大量にインプットする
  • 英語でのアウトプットを繰り返す

それぞれ詳しく解説します。

接続詞を使いこなす

それは、接続詞を使いこなせるようになることです。

接続詞とは、However や First of all, either way, certainly など、文章と文章の間に入ってくる単語です。

読者の皆様もfor example や also などは知ってるのではないでしょうか。

接続詞は、リーディング、ライティングのみならずスピーキングでも使用しますし、リスニングでも出てきます。
接続詞を知らないと文章の意味がまったく違うものになってきますし、長文の理解もかなり困難になります。

逆に接続詞を知っているだけで、

1. 文章の意味を正確に捉えることができる
2. 長文を部分へ分けることができる
3. リスニングの時の注意して聞くべき部分を知るキーワードとして使える
4. ライティング、スピーキングの得点を大幅に上げることができる

などと、とても有効です!

著者が伝えたいことを素早く理解するために、まずは長文の構造を把握することが大切ですが、そのためには接続詞を知っていることが必要です。
また、単語をつかむだけでは長いリスニングになかなか対応することができませんが、接続詞をしっかりと学ぶことでリスニングのときに「どこを聞けばいいのか」「どこをメモすればいいのか」を非常につかみやすくなります。
さらに、接続詞を使うことでライティングの文章の構成点も大幅に上げることが出来ます。

英語を大量にインプットする

電子書籍でDLした洋書や、ポッドキャストを活用して、英語を目と耳から大量にインプットしました。

洋書やポッドキャストのジャンルは、かならずしも英検1級で扱うトピックと一致しなくても構いません。
洋書は、自分が興味のある小説や心理学、教育学などに関するものを選んでいました。
ポッドキャストは、BBCやCNNなど海外のテレビ局が発信しているニュース番組を活用しました。

このように多読と多聴を繰り返すことが、英語を英語のまま素早く理解する訓練になっていったと実感しています。

英語でのアウトプットを繰り返す

ライティングやスピーキングの対策として、英検でよく出題されるようなトピックに対して、自分の意見を考えてみる練習をしました。

大切なのは、最初から英語で口に出してみることです。
自分で語彙や文法などに納得いかない部分があれば、調べながらブラッシュアップしていきました。

こうした練習を繰り返すことで、アウトプットのスピードを上げられました。

英検1級対策の流れ

英検1級に向けた接続詞の勉強は、インターネットがあれば出来ます!
お金は1円もかかりません!
そのステップを丁寧にお伝えいたしましょう。  

1. 検索エンジンで”transition words”と調べる

検索エンジンで”transition words”と検索すると、たくさんのサイトが出てくると思います。
どれでも良いので一つのサイトを開くと、接続詞がリストになって出てくると思います。
様々なサイトがあると思いますが、内容はほとんど同じです。どれか一つを選んで、とにかく開いてみてください。  

2. リストの中で、知っている接続詞をマークする

リストを見ると、カテゴリーとしては、Addition(内容を追加する)、Contrast(逆のことを言う)、Reason(理由を述べる)などあると思います。カテゴリーだけでもよくわからないと思うので、まず知っているものをマークしましょう。
簡単に言うと、同じカテゴリーの中の単語はほとんど同じ意味です!
そう思いながら、接続詞を眺め、単語を見たら反応出来る程度には覚えましょう。  

3. 英検のウェブサイトへ行き、過去問を印刷する

英検の公式サイトでは、直近3回分の問題が無料でダウンロード出来ます。
それをダウンロードして印刷してください。  

4. 過去問の長文読解を一回解いてみる

時間は無制限で、過去問(長文読解)を一回解いてみてください。
これは自分の実力を測るためのものなので、精一杯頑張ってみてください。

5. 接続詞のリストを見ながら、文章内の全ての接続詞をマークする

リストを見ながら、文章内の接続詞を全てマークしてください。But, alsoなど簡単なものを含め全てです。
実は英検の問題はかなり多くの接続詞が使われているので、かなり多くの接続詞をマーク出来るはずです。

6. 接続詞の前と後で、段落を区切る

これは長文を読みやすくするためのメソッドです。
For exampleを見たらその例を囲む、Howeverを見たらそこで段落を切る、などと長文を接続詞を基準に切ってみてください。文章がめちゃくちゃに汚くなってきましたか?

7. 接続詞のリストを見ながら、接続詞の意味を捉えながら長文を再度読んでみる

リストを見ながら、接続詞の意味は何か一つ一つ確認しながらもう一度読んでみてください。また、区切ったところで一息置きながら、読んでみてください。
どうです、文章がわかりやすくなりませんか?

8. 接続詞を使えるようになるため、例文を作ってみる

もちろん見て認識出来るのも読解のために必要ですが、筆記やスピーキングでも必要です。
筆記で正確に使えなければ、せっかく覚えても意味がありません!ぜひ例文を作ってみてください。
合ってるのか分からなければ、他の知っている接続詞を入れても意味は変わらないか考えてみてください。入れ替えて変わらなければおそらく合っています!
どうしても分からなければ、検索エンジンで調べてみると、検索エンジンが直してくれる場合もあります。

9. ひたすら過去問を印刷し、4~7を繰り返す

接続詞の使用法は一つだけではないので、たくさんの例文に触れる必要があります。また、一つの用法だけだとあまりしっくりこないという場合もあります。そのためにも、過去問を全3回分解いてみてください。きっと何度も出てくる接続詞が分かってくるはずです。そして、何度も例文を見て、文章を作ることで、その接続詞を使えるようになるはずです!

これで接続詞をマスターすれば、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング全ての項目において大幅な得点アップを狙えます。
ESLクラブの英検1級対策において、この「接続詞を学ぶプロセス」の中で、ESLクラブでは

1. 英検に出やすい接続詞のリスト
2. 接続詞の理解のお手伝い
3. 例文を作った際の接続詞の用法のチェック
4. 接続詞があっても分からない長文の解説

を行っています!

まとめ

今回は英検1級について詳しく紹介しました。

英検1級は同レベルのTOEIC900点と比べてもスコアを達成するのが難しく、諦めてしまう人も少なくないでしょう。

「接続詞を覚えても点数が上がらない」
「用法や意味がよくわからない」
「ESL clubの勉強法法に興味がある」

という方は、是非一度ESL clubにお気軽にお問い合わせください。

ESL clubオリジナルの接続詞プリントやカリキュラム、英検1級保持者のバイリンガル講師による個別レッスンで対策を行っております!

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