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バイリンガル講師インタビュー|安永 真椎亜先生「英語を話せると見える世界とは」

 

8歳で渡米。「人生で最も勉強した時期だと思う」

—今回は「メリハリのある授業」で人気の安永先生にお話を伺います。まずは簡単に自己紹介をお願いできますか?

安永 真椎亜です。大学4年生で、言語学を学んでいます。8歳から12歳までアメリカのカリフォルニア州に住んでいました。他に海外経験としては、大学2年生のとき約9ヶ月間交換留学をしています。

 

—バイリンガルの安永先生ですが、英語を学び始めた8歳当時は苦労したことも?

私は最初から現地校に入ったのでけっこう苦労しましたね。先生が言っていることも分からないし、自分が言いたいことも伝えられませんでした。今振り返ると、よく泣いていた記憶があります。でも、不思議と辛いエピソードはあまり無いんですよ。日本人という理由で差別を受けたこともないですし、言葉は分からなくてもアメフトやバスケ、スイミングなど学校で行われる様々なスポーツを通して仲良くなれたので、なんだかんだ楽しかった気がします。

 

まあでも、あの頃は自分の人生の中で一番勉強した時期かもしれませんね。渡米して2年後には、ストレスなく周りとコミュニケーションができるようになっていました。

 

 

—子どもは吸収が早いですね。帰国後は一般の中学校に?

そうですね。静岡の公立中学校に入りました。皆がABCから勉強しているなか、私は余裕で(笑)。

 

—日本の英語教育についてはどう思いましたか?

英語を日本語にするとき直訳しないといけないという部分に疑問はありました。例えば「I am going to〜」は常に「〜する予定です」と訳すなど。画一的なので微妙なニュアンスが抜け落ちていたり、不自然な日本語になっていたりするので、あまり実践的ではないなと思っていました。

 

—融通がきかない部分があると。

だから私が教えるときは、教科書の正解通りではなかったとしても、きちんと意味が伝わる表現であった場合は正しいと伝えています。その方が自信もつきますし、応用がきくようになると思うので。

 

英語を話す人が見ている世界とは

—そんなバイリンガルの安永先生が思う「英語を話せるメリット」は何でしょうか?

たくさんありますが、今パッと思いつくのは「情報収集の質が上がる」、「他者に対して寛容になれる」ことですね。

 

—「情報収集の質が上がる」とは?

今の時代は何か疑問があればすぐに検索しますよね。そのとき日本語と英語では情報の量や質にかなりの違いが出ます。例えばウィキペディアでは、日本語で調べるとそもそも項目が無くて情報が出てこなかったり、出てきたとしてもほとんど日本人だけが編集しているので、様々な国の人が編集している英語に比べて情報が偏っていたりする場合があります。また、YouTubeで海外の動画を観るときも、日本語字幕が無いことは多々ありますが、英語字幕は大抵ついているので、そこでも情報の差が生まれますね。

 

私は現在、卒業論文の執筆真最中なのでよく調べものをしますが、英語だと最新の情報を得られますし、量が圧倒的に違うのを実感しますね。情報量の多さと、翻訳を待たなくて済むという情報源へのアクセスの速さは英語を習得する大きなメリットの一つだと思います。

 

 

—確かに、せっかく世界の情報を取り入れられる時代に生まれたのに、日本語で書かれた情報しか読めないというのは、少しもったいない気がします。他にもメリットはありますか?

英語を話せるメリットというより、英語を使って異文化を体験して得られるメリットになりますが、「他者に対して寛容になれる」ことが挙げられると思います。私は子ども時代をカリフォルニアというアメリカの中でも比較的多国籍の環境で過ごしました。おかげで偏見も少なくなったし、文化や国籍、人種の違いによる差異を受け入れやすくなっている気がします。

 

あまり良くない例ですが、知人が道端ではしゃいでいる旅行中の中国人グループを見て「中国人がいるとうるさい」と言っていたんです。そのときもし中国人の友人が1人でもいれば「中国人が〜」と一括りにはせず、悪い印象を持つこともないのでは?と思います。

 

日本人だけのコミュニティにいると、どうしても日本がスタンダードになります。私は大学でフラッシュモブのサークルに入っていますが、日本人は集まりに真面目に参加するのに、海外の人はマイペースで参加したりしなかったりします。

 

そこでイラッとする人もいるかもしれませんが、私があまり気にならないのは、海外ではそういうことはよくあって、むしろ日本人のきっちり度合いが世界では高いということを体験として知っているからだと思います。悪気があるのではなくて前提が違うのだと理解できれば、「イライラするけど我慢する」ではなく、「どうしたら参加してくれるかを考える」という建設的な思考ができるのではないでしょうか。

 

 

日本の良さを世界に発信していきたい

—みんな違うのが当たり前で、差異を受け入れてからコミュニケーションをとるという姿勢が自然と身についているのですね。

そういった「情報収集の質が上がる」、「他者に対して寛容になれる」という2つをまとめて、英語を習得する一番のメリットは「世界が広がる」ことだと思います。色々な国の友達ができれば自分の視野は勝手に広がっていきますし、あの子はなぜこう考えたのだろう?と思考も深くなると思います。

 

ちなみに私の卒業論文のテーマは、「絵文字と絵文字を使うことで起こりうるミスコミュニケーション」なのですが、これは海外の友だちとチャットしていたときに送ったスタンプに対して「これどういう意味?」と聞かれたことがきっかけになって選んだテーマなんです。何気なく送ったスタンプですけど、相手の文化からすれば違和感があったみたいで、そういう違いって面白いなと感じました。

 

—自分にとっての当然を改めて考え直すことが、世界を広げていくことにつながるのかもしれませんね。

一方で、世界を広げていくと、日本の良さが改めて分かるようになってきます。些細なことですけど、アメリカに留学中、スナック菓子のパッケージの質が低いなと感じました(笑)。糊付けがしっかりしすぎて簡単に開かないんですよ。日本の製品は安くても丁寧に作ってあり、技術力の高さを感じます。

 

他にも日本にいたらトイレが綺麗なんて当たり前と思いますが、海外の人から「日本って凄いよね!どこに行ってもトイレが綺麗!」と褒めてもらうことで、当たり前じゃないことに気づき、日本人としての誇らしさを感じることができます。そんな経験があるので、私は日本のメーカーに就職することを決めました。日本のものづくりの素晴らしさをもっと海外に発信していきたいと思ったからです。

 

—素晴らしいですね。では、最後にそんな安永先生の今後の目標を教えてください。
芯の強い人になりたいです。自分の意見を持っていて流されないけど、きちんと周りの意見も取り入れられるような人が理想ですね。

 

ESL clubの講師としては、英語の実力を上げるのはもちろんですけど、英語を話せることで嬉しいことがたくさん得られるということも伝えていきたいですね。毎回のレッスンが楽しかったり、成績が上がっていったりする過程も大事ですけど、未来に楽しいゴールが待っているということもモチベーションになると思うので、実感をこめて伝えられるように頑張っていきたいと思います。

 

—安永先生、ありがとうございました!