バイリンガル講師インタビュー|楠山先生 「『自分とマッチした環境を見つける』日本で英語を学ぶ意義」

「英語を自由に使いこなし、世界でも活躍できる人になる」その夢をかなえる場所が、ESL clubです

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こんにちは!ESL club講師兼ブログインタビュアーの菅谷です。

今日はESL club渋谷校のベテラン講師、指導力No.1といっても過言ではない楠山理紀先生にインタビュー!
幅広い年代の生徒から人気を博し、「楠山先生の授業なら集中できる!」といった声も。

実は私、楠山先生と同じ高校に通っていた後輩なんです。そんな母校トークもしつつ、今日は彼のインターナショナルな生い立ちを探り、先生が感じる日本の学校教育について聞いてみたいと思います。


シンガポールとタイで過ごした少年時代。

日本の学校に通ったのは小学校1年生まで。それ以降約10年間海外で暮らした楠山少年。

小・中学校は、シンガポールとタイでイギリス系のインターナショナルスクールに通い、週末は日本人補習校で日本語学習にも励んでいたという。

 

菅谷)どのように日本語と英語を両立させていましたか?

楠山)それが、母親が鬼のようにスパルタで…。
日本人補習校で出された宿題はもちろん、家でも日本語を話すように矯正されていました。
そのおかげで、英語力と同じぐらい日本語力も鍛えられました。

 

楠山先生といえば、ネイティブレベルの英語力と日本語による丁寧な解説で、どんな生徒にも分かり易く指導する。インターナショナルスクールに通う生徒には全て英語で学校授業をサポートしたり、生徒によっては日本語や和訳などを交えて対応することも。

楠山先生の高い言語能力は、この時期から培われていたのかもしれない。

 

菅谷)バイリンガルの楠山先生が、改めて海外に行きたいと思ったきっかけは何でしたか?

楠山)高校時代を日本で過ごして、それで日本が嫌になっちゃったんですよね…

 

期待とは裏腹に、不満と疑問を抱えた青春時代。

日本語と英語、どちらもネイティブレベルの語学力を身につけ、バイリンガルとして成長した楠山青年。日本に帰国後、高校は帰国子女の生徒が多い私立高校に入学。

しかし、いざ入学すると「カルチャーショック」に悩まされたと言う。

 

菅谷)日本の高校のどのような点が合わなかったのですか?

楠山)まずは、集団授業で行う詰め込み型の勉強ですね。今だったら割り切れますけど、当時高校生だった私は色んなことに過敏な時期で、過剰に反応してしまったのだと思います。
「何で暗記ばっかりやらされるんだ!」って不満ばかり言ってました。テストだけで決まる成績や一発勝負の受験システムも好きになれなくて、「じゃあ、海外の大学を受験しよう!」って思い立ちました。

 

菅谷)勉強以外で不満を感じたことは?

楠山)部活動もあまり楽しめませんでした。アーチェリー部に入ったのですが、とにかく競技思考が強く、真面目に練習しても試合で成績を出せなかったら先輩に怒られました。

 

日本の学校でも、近年はアクティブラーニングが導入されつつある。しかし、教育カリキュラムや受験システムに「楽しく学ぶ」といった雰囲気は感じにくい。上下関係がある部活動の特性には賛否両論あるが、少なくとも楠山青年には合わなかったのだろう。

 

違和感から解放され、学びへの意欲が高まる。

試験一本で決まる日本の大学受験に疑問を持ち、イギリスのニューカッスル大学に推薦を出し、見事進学を決めた。

菅谷)イギリスでの大学生活はどうでしたか?

楠山)期待通りでした!自分には本当にパーフェクト!って感じましたね。まさに「やりたいこと」を「やりたいように」出来た4年間でした。私は元々、イギリス系のインターナショナルスクールに通っていたので、聞き慣れたイギリス英語で生活できたことは、とても居心地が良かったです。

あと、イギリスでは学士・修士を4年間で取得できるので、効率重視の私には凄く魅力的でした。好きな化学を学びながら、週末や空き時間には友達とアーチェリーの練習をして、学びも遊びも自分のペースで楽しくできたと思います。

 

菅谷)現地で日本人の学生と関わることはありましたか?

楠山)私が行った時期には同じ学部に日本人は居ませんでした。基本、日本の留学生は語学留学で来る場合が多いので、私みたいに化学を学びに来る生徒は非常に少ないと思います。ただ、英語を学びに来る彼らを見て、自分は英語力があったからこそ大学生活をより満喫できたと改めて感じました。

せっかく海外の大学に来ても、脳の大半は英語を理解することで精一杯なはずです。僕の場合、英語に回す労力が最小限で良かったので、その分大学で学べることの幅が大きかったのは凄くメリットでした。

 

海外の大学に行って英語を学ぶことより、予め英語力をある程度身につけて行くことで、その大学ならではのカリキュラムや授業内容、その国の魅力や文化などを沢山吸収できる。英語を学ぶために海外へ留学することももちろん良い経験だが、せっかく海外の学校に行って言語ばかりに力を注ぐのは確かに勿体ない。それ以上に、学校での学びやその国の魅力を吸収できる余力を持って行くことで、より成長できると言うのは納得できる。

 

日本で英語学習をする意義とは。

菅谷)楠山先生が考える英語を学ぶ意義って何ですか?

楠山自分とマッチ度の高い環境を選択できるってことだと思います。自分が学びたい分野や行きたい学部を世界という大きな枠組みから選択することが出来ます。英語が出来れば、たとえ日本で居心地が悪い、合わないと感じても、自分に最適の居場所を探せます。私は良い意味で逃げ道が作れたとも思っています。

 

「自分に適した環境を選べる」というのは、選択肢が増えるということ。楠山先生の話を聞いて、英語を学ぶ意義は単なる語学力以上の価値があるということを改めて認識した。

 

学校教育について思うこと。

大学卒業後、自分の強みを生かせる教育業界に関心を寄せるようになった楠山先生。様々な国で教育を受けた楠山先生だから分かる「良いとこ取り教育案」はとても興味深い。

菅谷)楠山先生の考える理想的な教育システムはありますか?

楠山)小学校中学校は基礎を叩き込む方が効率はいいと思います。でも、高校生からは暗記要素を減らして、活用を重視していく学習スタイルの方が効果的だと考えています。

どんな教科でも、最初はある程度基本的な公式や用語を暗記する必要がありますよね。
日本の学校では、小学校低学年から暗記学習を積極的に行なっていて、数学でも計算機を使うことはほとんどありません。これは応用問題に直面した時に役立ちますし、基礎が定着していれば学びへのハードルも下がります。でも、高校や大学では応用を中心にアクティブな学びをして、学問自体の魅力を知ることが一番大事だと思います。

 

複雑な公式や専門用語は予め表が与えられているのが海外では一般的。暗記事項をひたすら覚えることが必須の日本では、学問自体の魅力を理解するまでの暗記段階で多くの人が諦めてしまう。特に理系科目はこれが顕著で、学問の楽しさに気づく機会を奪っているという。楠山先生としては、低学年時の日本型教育と高学年時の欧米式教育のハイブリットが効果的な教育だと考えているそうだ。

 

おわりに

英語を学ぶことで、日本だけに固執せず、自分の興味関心に合わせて進学先の選択肢を広げることが出来る。英語教育は生徒の可能性を広げ、自由にするための重要なスキル。
そんな英語教育の真の意義について私自身改めて学ぶことができました。

 

生徒から、「日本人なのになんで英語の勉強するのー!」と駄々をこねられても、今度こそはちゃんと説得できる気がします。



この記事を書いた人
菅谷 実有
ESL club 渋谷校講師
慶應義塾大学 法学部政治学科

小中学校の3年間、アメリカのニュージャージー州に滞在。現地校に転入するも当初はアルファベットすら書けなかった。しかし、フレンドリーなジャージーキッズ達に助けられながら、学校のバンドやコーラスクラブにも所属して、英語を学ぶ。週末は近所にあるショッピングモールで友達と遊ぶのが恒例。高校は、英語教育に力を入れた学校に入学し、帰国子女だらけの環境下で更に英語力を鍛える。
小中高と約10年間ダンスを続けアメリカでも様々なジャンルのダンスを習っていた。とにかく甘いものが好き。大学ではゴルフを始め、人生初の球技スポーツに挑戦中。

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