内在的に読むことと外在的に読むことー批判的「読書」について

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読書とは

 荻野です。

 さて世間では本を読むことは単に「読書」と呼ばれていますが、研究するとなった場合、それを「内在的に」読むか、「外在的に」読むかでだいぶ変わってまいります。

 内在的に読む場合、作家や著者の生い立ちから追い、歴史的背景を踏まえた上で、論理を中から追っていきます。歴史的背景に逆流させることで作家の限界も見えますし、またどのような歴史的現実と格闘したのかという遍歴としてテクストを読むことで、アナクロニズムに陥ることを避けることができます。書簡などを読み込むことで他の作家や思想との影響環境も見えてきますし、そこから時空を超えた広大な世界が広がります。

 しかし単に外在的に読むとなると、その作家に対しアナクロニズム的な批判を繰り返すばかりでーこれは時代にそぐってないであるだとか時代遅れであるだとかー十分にテクストを理解できないばかりか、十分にクリティクに読むことができない恐れが出てきます。なので内在的に読むことが重要になってくるのです。

この記事を書いた人
荻野 智明

駒場東邦中に進学。トップ学生だったが、物理と化学に嫌気がさし、医師である両親と同じ職に就くことにも嫌気がさしたため、私大医学部を蹴って東大に後期で入学。
人間に関わる人文系への興味が根本にあったため、哲学と法学を学ぶ。好きに学問を追求し、中国の占いを2年間独学し、今に至る。

・2006年 駒場東邦入学
・2012年 東京大学文科一類入学
・2018年 国家総合職経済区分合格
・2019年 東京大学法学部卒業

 

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