多読用教材のなかでも、特に初学者向けのOxford Reading Tree(以下、ORT)は、イギリスの小学校でとりいれられているシリーズ本です。子育てブログにも、多く登場する定番の多読教材です。
今回はORTの特徴を、ポイントに分けてご紹介します。
目次
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すべての本に音源(CD)がある。
文字を読めるようになる段階として、音を聞くことは不可欠です。
ORTは、Stage1~Stage9まで、すべての本に音源CDがあります。
「音声を聞くこと」と「絵や文を見ること」の両方から情報が入ってくるので、より本の理解を助けてくれます。
シャドーイングやディクテーションの練習などにも使えます。
ORTはとてもなじみやすい「絵本」
全ステージの全ページに絵がついています。
はじめは字を読むことが難しくても、音と絵だけで、ある程度理解できます。
音と絵が理解できたあとは、ページに書いてある文と、絵を結びつけて内容を理解します。
なので、絵があることで、子どもたちにとって親しみやすく取り組みやすくなっています。
お子さまに「読み聞かせ」をしたり、「音読」させたりと、使い方のバリエーションはとても多いです。
本の読み方についてはこちら→【洋書の「精読」・「速読」・「音読」・「読み聞かせ」】
「スモールステップ」で文のレベルが上がっていく
stage1 では、3~5語のごく単純な単語のみを並べたようなページが最後まで続いていたのですが、2文・3文と、1ページにおける文字の文字の量が多くなり、最後には1冊に約1500語の英語に触れるようになります。
ステージごとに本が豊富
スモールステップに重ねて、ステージごとの本の冊数が豊富です。
同様の文の複雑さ・同様の単語量の本が10冊ほどずつあるので、飽きてしまった場合は「同ステージ内で別の本」を、簡単すぎる場合は「次のステージに進む」ことができ、反対に難しすぎる場合は「一つ前のステージに戻る」ことも可能です。
お子さまのレベルに合わせてほんの選定ができます。上のステージへ読み進めた頃に、レベルを下げて文字だけを追って読むのも効果がありそうですね。
多様な関連教材
ORTに登場するキャラクターが載っている教材が辞書やアプリになっています。
picture dictionary
My Oxford Reading Tree Dictionary
e-book
“Oxford? Owl”というWebサイトでは、ORTがオンラインで楽しめます。
本の内容についての質問もあるので、文字がスラスラと読めるお子さまは、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
app storeから、「Read with Biff, Chip & Kipper」というアプリもでています。
(iPadでのご使用をおすすめします。)
ESLクラブでは、家でのリーディング活動・レッスンでのリーディング活動を通して「生の英語」から、生徒さんたちの読む力を育てています。
生徒さん一人ひとりにあわせて、最適なレベルの本を選定し、読み進めています。
多読用シリーズ本のご紹介はこちらからご覧いただけます。→【多読に最適なシリーズ本 ”Graded Readers” 】