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アジアNo.1英語教育者であるタクトピアの嶋津幸樹に聞く! 海外進学を達成するために必要な英語教育とは?

 ESL club 教室長の畑が、英語学習に携わる識者と対談する企画がスタート!

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こんにちは。ESL club主宰兼教室長の畑です。

「色々な英語教育があるけど、結局のところどれがいいんですか?」

こんな質問を受けることが結構あります。

そもそも英語の学習方法、教授法は『第一言語習得』、『第二言語習得(SLA)』などが基礎となり、英語教授法の知見が外国からも取り込まれて来ました。

しかし、「日本では、日常的に英語を話す環境をつくることが非常に困難」ということが度外視され、日本で生活する日本人には必ずしも最適とは言えない英語教授法が採用されてしまう現状も多々あります。

そんな背景の中、熱心なご家庭は「では、うちの場合はどうすればいいの?」と思われるのも当然です。

そんな方々のために、有益な英語教育情報を提供できないものか。そう考えてきました。

それならば、ESL club同様、独自の英語教授法を実践されている教育者の方々と、私、畑が対談やインタビューをする。そして、その内容をESLブログに載せれば、有益な英語教育情報をより多くの人に知ってもらえる機会になるかもしれない。

そんな思いから、「ESL club主催!英語教育者との対談インタビュー」企画をスタートさせます。

記念すべき第一回目のゲストは、TAKTOPIA(タクトピア)株式会社の英語学習事業ディレクターで、学生時代は私と同じ大学、同じゼミに所属する先輩だった嶋津幸樹さんです。

これからの英語学習のこと、小学生から中学、高校へと進学した時にどのように勉強をすすめていくべきなのか、などを中心にインタビューをしてきました。

「海外留学を本当に実現するためにはどの程度の英語レベルが必要なの?」
「英語を話せるようになるためには、どんな経験や学習を子供にさせればいいの?」
「小学生のうちにやらせておくべき英語教育って何?」

そんな疑問をお持ちの方は、きっと何か答えが見つかるはずです。是非、読んでみてください。

 

 嶋津 幸樹 Koki Shimazu
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タクトピア株式会社 英語学習事業ディレクター
山梨県甲斐市生まれ。海外進学塾EUGENIC創業者。ロンドン大学教育研究所応用言語学修士課程を修了。
UCL在籍中にケンブリッジ英語教員資格CELTAを取得している。世界最大の教育会社Pearson ELT Teacher Award 2017を受賞。

 

 

英語を武器に視野を広げていく

嶋津さんの事業内容を教えてください。

嶋津:タクトピア株式会社のELT部門で英語教育事業の統括と開発をしています。中高生向けに日常型プログラム非日常型プログラム教員向けの研修の3本柱を基本としています。

:日常/非日常プログラムとは何でしょうか?

嶋津日常型のプログラムでは中高や大学で授業を担当したり、私塾で探究英語クラスを担当したり、最近開発したLingua Hackers(リンガハッカーズ)という中高生の放課後を活用した、オンラインと月2回の対面授業を組み合わせた英語学習プログラムですがあります。非日常型とは、週末や学校の休み期間に合わせてイングリッシュキャンプを開催しています。

:プログラムに参加する生徒の英語学習のバックグラウンドを教えてください。

嶋津:現状では幼少期に英語学習塾に通ったり、親御さんから英語を学んだりと、英語に対して苦手が少ない生徒が多いですね。好きという気持ちが大切であって、通う前から英語が得意である必要はないです。英語に少しでも興味があってこれから能力を伸ばしていきたい生徒にプログラムをすすめています。

 

タクトピアのプログラムで学習した中高生のその先

:タクトピアのプログラムを受講する中高生はどういった進路に進むのでしょうか。

嶋津:一般的に中高生で英語を好きになると英文科や国際科を目指す子たちが多いと思いますが…国内の大学だけでなく、海外大学も視野に入れて考える生徒が多いですね。英語を学ぶために進学するのではなく、英語を手段とし興味のある分野に突き進むというか…

:英語はあくまで手段というのは広く知れ渡っている認識ですよね。ESL clubの生徒も英語を武器にして世界で活躍して欲しいと思っています。

小学生のうちは、実力と自信をたくわえるためのトレーニング期間だと捉えています。私の教室の生徒もお世話になってるんですが、タクトピアに通っていた生徒さんの例があれば、読者の方々に具体的にイメージしていただけると思います。

嶋津最初は勉強が好きじゃなかった子が英語を武器にして進路を広げていく様子を垣間見ましたね。中学で英語検定3級に不合格した子が海外の大学に進学しました。

:元々英語が苦手だった生徒が海外進学したと。英語を武器にすれば海外進学も視野に入ってくる…

嶋津:英語は目的ではなく、手段なので、手段が増えることにより進路が広がることはありますね。英語が話せても、使いこなすことができなかったら意味がないので…

 

海外進学でのボーダーは英検準1級

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英語力は最低限として、プラスαが必要になってくるっていうことですよね?

嶋津:英語を使って好きなことを追求できれば強いですね。幅が広がってくる。

:実際、海外進学を考えた時に、どのくらいのレベルが必要になってくるのでしょうか。

嶋津学校の英語教育だけでは海外大学進学は現実的でない…というところが現状ですね。学校教育外で英語をどれだけ勉強するか、親御さんが情報を持っているかで変わってきますね。

:具体的に資格で言うと、中学生の段階でどの位のレベルでしょうか。

嶋津IELTSやTOEFLを受験する上で素地としても英検準1級は持っていて欲しいですね。しかし、高校の英語の先生でも英検準1級を持っている先生は約6割程度と言われています。
(出展:平成28年度「英語教育実施状況調査」の結果について)

:ではIELTSやTOEFLで言うと?

嶋津大学によりますがIELTSは6.5~7.5点ぐらいが必要な場合が多いですね。TOEFLは80~100点くらい

:結局、高校生の初めの段階で準1級程度ないと、海外大学進学を視野に入れるのは厳しいかもしれないということですね。

ESL clubとしても、生徒には海外大学進学を実現してほしいと本気で願っているからこそ、「小学生で英検2級。中学生で英検準1級。高校生でTOEFL iBT 100点。」を目標に掲げています。

 

まずは、自らアクションをとれる子を育てていく

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:私も英語は手段だと考えていて、生徒たちには英語での成功体験をもとにさらにチャレンジをしていってほしいと考えています。子どもによってできることは様々ですが、英語力にプラスして欲しい能力というのは何でしょうか?

嶋津自らアクションを起こせる力が必要ですね。

日本人はインプットや繰り返しのドリルがすごく得意な人種だと思います。

しかし、学校の授業などでもインプットの要素が強すぎてアウトプットする力が求められていないのが問題ですね。

そもそも学校教育を通して、主体的な活動がそこまで求められていない海外に進学するときには主体的な部分がマストで必要になってくるのにその部分が弱い

:具体的に言うと、どんなアクションをとるべきでしょうか。

嶋津:例えば、アメリカの学校や大学に進学するときには課外活動を10項目も書ける欄があるんですね。学校レベル・市町村レベル・国内・海外って4段階のレベルで受賞歴を書くことができます。

教え子の中でも海外大学進学をしている生徒に共通するのは、自分の好きなことに夢中になり追求し続ける力を持っているということ。そして社会に貢献するレベルで成果が出せることが大切です。

:好奇心を高めてあげることや、自らアクションを取っていく力が必要なんですね。

嶋津:ここで重要なのは勉強ができるだけじゃなくて、日本語だけでなく英語も使って自分の言葉で自分のことを語れたり、表現力があったり、自ら人生の指揮を執ることができる人材であることです。

自分の考えを伝えられるということは、もはや当たり前に必要で、それを英語でもできるようにするということが非常に重要ですね。

 

最大の誉め言葉は、You Speak Japanese!

:海外進学を考えた時に中高生で必要な英語レベルを中心に話を伺ってきましたが、ここからは小学生時代で何をすべきかに焦点を絞って教えていただけたらと思います。

嶋津:やはり重要なのは発音ですね。グローバルな考え方だとリンガフランカといって発音は気などせずに話せれば良いという意見もありますが、そもそも発音が良いに越したことはないんですよね。

母音は大人になってからでは修正が利かないので、小学生から勉強しているのであれば、英語での意味のある活動を通して発音を重点的に学ぶべきだと思います。

:海外ではネイティブスピーカーじゃない人たちも英語を使って働いていますが、それでも発音が重要である理由をもう少し詳しく教えてもらえますか?

嶋津:ルーティーンが決まっているタスクに関しては、発音を気にしなくてもいいと思います。私自身も苦労しましたが、発音や話すクオリティによって相手が受ける印象は少なからず変わるんですよね。

:嶋津さんもロンドン大学留学中に苦労しましたか。

嶋津:高校生の時よりは英語レベルも格段に上がっていましたが、やはり苦労しました。正直、本音で付き合う友達ができませんでしたね。

学生同士で話していると、英語を褒められたりするんですが、そもそもネイティブスピーカーだと思われていたら「英語上手だね。」って言われたりしませんよね?

:確かにそうですね。よくよく考えると、普通に話しているのに、話せることを褒められるって、どこか違和感を感じます。

嶋津:私の経験から現地でネイティブスピーカーからの誉め言葉は3段階あると思っていて…

第一段階は「You speak good English(英語が上手いですね)」、これは比較的英語上手だねっていうことを意味していますが、これって明らかに外国人扱いですよね? 

第二段階は「You should use ~(英語ではこう言った方がいいですよ)」、訂正され、もっとこうしたら良いとアドバイスをもらえる。

最終段階は「You can speak Japanese !(日本語も話せたの!?)」ですね。こんな嬉しい誉め言葉はないと思います。

:「You can speak Japanese !」は嬉しい! ネイティブ同様だと思ったってことですもんね。幼少時から英語を学ぶ子ども達にはそのレベルを目指して欲しいということですね。

そうなるために、何から始めればいいでしょうか。

嶋津:大量のインプットが重要ですね。意味のあるインプットを幼少期、小学生の時に積み重ねる。

 

小学生で英語を学ぶには感情体験も必要

:意味のあるインプットとはなんでしょうか。

嶋津:感動した、楽しい、悔しいといった感情に直結することを原体験を通して学ぶことですね。例えば、英語でのサマーキャンプに参加する。海外のサマーキャンプに行くでも良いし、日本で外国人と触れ合うためのキャンプでも良い。

:いきなり海外のサマーキャンプだとハードルが高すぎる場合があるので、国内の英語キャンプから参加してみるのも良いかもしれませんね。

ESL clubの生徒も夏休みや冬休みの期間を通じて、インターナショナルスクールのサマーキャンプなどに参加している子は多いです。

嶋津:タクトピアの生徒で、ある参加者の例を紹介すると、初めてサマーキャンプに参加した中学1年生の女の子は、日常的に外国人と触れ合っていない、全く英語を話せない状態で参加していました。サマーキャンプは数日間で行いますが、彼女は最終日まで日本人としか話していない様子で心配していました。

しかし彼女は、そのキャンプの最終日に「『好きな色は何色ですか?』って、英語でなんて言うの?」と私に聞いてきました。初めはなんで聞いてくるんだろうと思っていましたが、最後の集まりの時に、同じキャンプに参加していた海外大学生に先程の質問をして、海外大学生が好きな色の折り紙を渡すというやりとりをしていました。

:それはすごい経験ができましたね!自分からアクションを取ったというのは、その子にとっては大きな第一歩ですね。そのような挑戦ができる環境は英語学習者にとって非常に大切です。

嶋津:大人からすると些細な出来事かもしれないけれど、その子にとっては初めての経験で大切な思い出です。英語が話せると多くの人とコミュニケーションできると、身をもって体験できたんです。

充実感からか達成感からか、帰りがけにその子は海外大学生とハグをして大泣きしていたのが印象的ですね。

:経験するからこそ、次からもっと頑張ろうと思える。その子は貴重な体験をできたんですね。

サマーキャンプなどは非日常的なインプットだと思いますが、日常でのインプットはどうすればいいでしょうか。

 

親も回答を引き出すスキルを身に付けて

嶋津:動画での学びを取り入れることを勧めています。ただ動画を見せるだけじゃなくて、親のサポートが必要不可欠ですね。

:というと、どのようなサポートでしょうか。

嶋津:親から動画を見た子どもに対して高次的思考力を養う質問をするようにします。

そこで、質問のテクニックがあるんですが、例えば海外の文化を、その動画の内容を見て「日本ではどうかな?」といった比較をする質問、「日本でこのようなことが起きたらどうなるかな」という推論を促す質問、「このような問題はどのように解決したら良いと思う?」など評価や分析を促す質問など、動画を見てそこから話を展開していくことが大切です。

:ただ英語の動画を見せるだけではなく、子どもとの対話を通して理解を深めることが大切ということですね。その子の経験や性格をいちばん理解しているのは、その子のご家族ですからね。

嶋津:子どもが見た動画に対して親が質問することで、ただ見ているだけではなく、一歩先を考える力がつきます。動画にプラスして、親がどれだけ子どもに情熱や愛情を注げるかも重要になってくると思います。

:英語学習では、「一見わかっているように見える」ということが多々あります。そのときに過信してしまわずに『わかっていないと答えられない質問』を問いかけることで、本当に理解しているか確認できます

では次に、これは多くの方が気になっている質問だと思うのですが、小学生に文法の勉強は必要でしょうか。

嶋津:基本的には必要ないと思います。文法だけを勉強するのではなく、フレーズとしてのインプットが重要ですね。

文法のみの体系的なインプットだと、小学生ではインプット量が相当数ないと合っているか間違っているかわからないと思うので、直感的に話す練習をした方がいいですね。

:ESL clubと同じ方針ですね。

ESL clubの生徒を見ていても、文法といったルールを演繹的に学び、得られた文法知識を別の場面で応用していくという作業は、小学生には少し早すぎると感じています。少なくとも、小学校高学年にならないと厳しいです。

一方で小学生は、先ほど嶋津さんが仰っていたように、「発音」という点と、「英語をフレーズとして丸ごと覚える」という点に関しては、中高生に比べれると非常に優れています。

であれば、小学生の時期は文法学習ではなく、「発音」や「英語のフレーズ暗記」をシャドーイングや音読を通して学習させることが最適だという方針をESL clubではとっています。

事実、それで小学生で英検2級などの上位級も合格できていますし、やはり小学生の時期にはそこまで文法学習に重きを置きすぎない方がいいんでしょうね。

 

ESL clubとタクトピアは今後も新たな英語教育へ挑戦していく

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:今後ESL clubに通う小学生には、英語を使って経験できる場が必要だと思っているので、タクトピアとも連携していきたいです。

嶋津:私たちとしても日常型のプログラムを増やしていきたいと思うので、今後タッグを組めると嬉しいです。

:公教育を超えた、チャレンジングな内容を増やしていきたいですね。

チャレンジの一つとして、ESL clubの講師は全員がバイリンガル講師という体制をとっているのですが、その点は小学生にとって良い影響を与えられているでしょうか。

嶋津:英語教育の上で文化の違いが背景にあることは良い影響をもたらすと思います。

また、小学生からみたら英語を使いこなすお兄ちゃん・お姉ちゃんが近くにいる環境は理想的ですね。言語習得においてロールモデルがいることは一番のモチベーションに繋がります。

ESL clubが提供する教室内には憧れとなるロールモデルがいることというのが最大の利点だと思います。

:ありがとうございます。

私は、生徒にはESL clubを卒業してからも挑戦を続けてほしいという願いがあります。

しかし、英語に限らず「やるに越したことはないこと」というのは本当にたくさんあり、保護者や生徒にとっては、何に挑戦していけばいいのか、どんなことに重点をおいて学習したらいいのかを決めきれないというのが現状です。

その中で、生徒たちが「こんな大人になりたい」と思えるロールモデルにESL clubで出逢うことができれば、彼らの人生は大きく前進すると信じています。

 

編集後記

いかがだったでしょうか。

英語の学習法や指導法には様々な意見があります。例えば、「英語は英語で学習した方がいい」「英語は外国人講師から習ったほうがいい」などなど…。

しかし、何よりも大事なのは達成すべき目標を忘れないことです。

何のために英語を学習しているのか?目標は何なのか?日常会話ができればそれでいいのか?それとも、海外大学進学や外資系企業就職など、将来の選択肢を『英語』を武器に、広げていきたいのか?

このような、「なぜ英語を学習しているのか?」「英語をできるようになって何を達成したいのか?」ということが重要なのです。なぜなら、学習法や指導法にこだわるあまり、気づけば目標達成から遠のいてしまったりということが英語習得までの過程では多々起こるからです。

今回インタビューをさせていただいた嶋津幸樹さんから、海外進学を達成するために必要な明確な英語レベルや、それを達成するために必要な、体験や具体的な英語学習法をお聞きできたと思います。

こういった有益な情報を参考に、まずは動き出すこと。これが何より大切です。

そうして、動き出した先に、きっとお子さまにとって実りのある体験が待っているはずです。