子どもの教育において非常に迷うのが、塾選びではないでしょうか。個別・集団、塾の雰囲気、講師の質、授業料など、選ぶ基準がいくつもあって、どれが一番良いの?と悩んでいる方も多いと思います。そこで今回は高校2年生の寺田詠美さんと、お母様の牧子さんに、数ある英語塾の中からESL clubを選んだ理由をお伺いしました。
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レベルの高い授業でも、ついていけなければ意味がない
—詠美さんは、今までどのような英語教育を受けてこられたのでしょうか?
お母様)2歳半から小学校に上がるまでプリスクールに通わせていました。英語は「やるなら徹底的に」と思っていたので、9時半から18時まで英語漬けという生活でしたね。ただ、少し徹底しすぎたのか、少し日本語がおぼつかないところがありました。また、幼稚園に通っていなかったので、運動会できちんと整列したり行進したりするなどの日本独自の文化があまり身についていないと感じることがあり、小学校にあがる前に日本語で学ぶ進学教室に通わせたこともあります。受験対策ではなく、小学校にあがったときに周囲についていけるようするためですね。
—小学校は私立に?
お母様)そうです。ハーフの生徒さんが多く、英語の授業が1年生からあり、第二外国語も学べ、エスカレーター式という小学校を選びました。
—英語だけではなく、第二外国語も学べるんですね。
お母様)娘はフランス語を選択し、フランス語の部活に入っていました。
—ESL clubに入ったのはいつ頃でしょう?
お母様)高校2年生になってからです。その前は別の英語塾に通わせていたのですが、本人の負担が大きかったようなので塾を変えました。
—どんなところが大変だったのですか?
詠美さん)集団塾だったので、分からないことがあっても質問しにくい雰囲気でした。頭の良い生徒が多く、「こんなの分かって当たり前でしょ?」という空気が少し息苦しかったです。テストで良い成績をとらないとクラスが下がってしまうプレッシャーもあったし、毎回の宿題の量も膨大でした。
お母様)大人から見ても難しく、私も宿題に駆り出されていました。いくらレベルの高い授業でも、ついていけなければただ解説を聞くだけになってしまいます。それでは学力も伸びないですし娘も辛いでしょうから、違う英語塾を探し、ESL clubにたどり着きました。
塾で先生と話すのが楽しい!笑顔が増えて、英語力もアップ!
—ESL clubに入ってみていかがですか?
詠美さん)塾が楽しいと思えるようになりました。ESL clubは先生と生徒が1対2なので疑問があればすぐに聞けますし、先生も海外の人たちみたいに明るくて会話がしやすいです。
また、授業の内容が暗記ではなく、理解中心なところも良いと思います。「未来のことを話す場合はwillを使う」と覚えるのではなく、「willとbe going toのニュアンスの違い」が分かれば、自分の思いや考えを損なわずに伝えることができます。習った文法や例文を丸暗記すればテストでは良い点をとれるかもしれませんが、実際に英語を使うときには自分で応用できる力が必要だと思うので。
—ESL clubに入って良かったと思いますか?
詠美さん)はい。ESL clubに入ってからはやめたいと思ったことが一度もありません。ただ、いわゆる受験対策という点からいえば、以前の塾の方が適していたかもしれません。宿題の量も多く、知識を詰め込むならペースが速い方がきっと良いと思うので。。でも私の場合は、あのまま通っていたら疲弊しすぎて受験どころではなかったと思います。
お母様)時間的にも精神的にも、娘に余裕が出たのを感じます。家庭での笑顔も増えて、今はよくほわーんとしています(笑)。でも、だからといって英語力が下がったわけではないんです。
—それは大事なポイントですね!
詠美さん)ESL club に通い始めてから、先生に添削してもらい様々な言い回しを覚えたりして、苦手だったライティングが徐々にできるようになってきました。先日受けた、TEAP※1のスコアでは100点満点中以前は73点だったところを、85点まで上げることができました。
※1TEAP
Test of English for Academic Purposesの略語で、上智大学と公益財団法人 日本英語検定協会が共同で開発した、大学で学習・研究する際に必要とされるアカデミックな場面での英語運用力(英語で資料や文献を読む、英語で講義を受ける、英語で意見を述べる、英語で文章を書くなど)を測定するテスト。
お母様)私は娘に実践的な英語を学んでほしかったので、ESL clubに出会えて良かったと思っています。
学校でトップクラスの成績だったのに、海外で英語が通じない!?
—実践的な英語を学ばせたかったというと?
お母様)私の体験なのですが、大学の卒業旅行で海外に行ったときに「ビールをください」という簡単な英語が通じなかったことがあるんです。店員さんが話す3フレーズくらいの言葉も全く分からず、非常に衝撃を受けました。
というのも、私は中学生の頃から英語が好きで、模試を受けると学校でトップクラスの成績だったんです。それが実践になると全く聞けないし、話せない。中学・高校・大学の英語教育は一体なんだったの?とつくづく感じると同時に、将来、子どもができたら実践的な英語を学ばせてあげようと決めたんです。
—その点、ESL clubはバイリンガルの講師が英語を教えてくれるので最適だというわけですね。
お母様)そうですね。よく使われる表現や、教科書では学びきれない言葉のニュアンスなども学べるのではないかと期待しています。さらに、英検対策に重点を置いているのもESL clubを選んだ理由の一つです。実践はもちろん、テスト対策も日本では非常に大事だと思うので。
—他にESL clubに期待していることはありますか?
お母様)勉強はとてもよく見ていただいているので、それ以外で言うと、せっかく海外経験のある講師の方がたくさんいらっしゃるので、先生たちから色々なお話を聞いて、知見を広めてほしいと思います。
私自身も、高校生のときに通っていた個別指導の塾の先生の話に大きく影響を受けたことがあります。実家が薬局なので医学部や薬学部を目指していたのですが、医学部の学生だった先生から話を聞くうちに、「自分には医療の道は向いていない」と思うようになりました。
その先生は医学部に入る前は法学部に所属しており法律の話もしてくれたのですが、この話に興味をもち、私は最終的に法学部に進むことを決めたんです。実際に体験している人の話は非常に参考になりますから、娘も講師の方々から海外体験などの話を聞いて、世界にもっと興味を持ってくれれば嬉しいです。
ただ英語やフランス語が話せる人ではなく、「地球人」を目指してほしい
—詠美さんは将来の夢はありますか?
詠美さん)明確には決まっていませんが、外国語を使う仕事をしたいです。海外で働きたいかどうかはまだ分かりません。中学3年生の時に体験した3ヶ月間のニュージーランドへの留学はとても楽しかったですが、働くとなるとまた違うと思います。でも、興味はあるので、大学生になったら留学をしたいと思っています。
—それは楽しみですね。お母様は詠美さんに今後どんな風に成長してほしいですか?
お母様)ただ「英語やフランス語が話せる人」ではなく、言語をツールとして使いこなし、様々な人とコミュニケーションがとれるようになってほしいですね。英語は話せるのがどんどん当たり前になっていくと思いますし、話せる人はすでにたくさんいます。
留学に行ったからといって、国際的な教養を身につけた人になれるわけではありません。娘にはそこをきちんと理解したうえで、色々な経験をして知的教養を身につけていってほしいです。そして、異なる文化やバックグラウンドを正しく理解し、相手と交流ができる「地球人」になってくれれば最高ですね。
—「地球人」というのは素敵な考えですね。詠美さんはいかがでしょう。今後の目標などありますか?
詠美さん)自分をしっかりと出せる大人になりたいと思っています。小さい頃は大人しくて消極的なタイプだったのですが、中学や高校で色々な人と関わっていくことでだんだん変わってきたと感じているので、もう少し自分の意見をしっかり出せる人になっていきたいです。
勉強での目標は、英検1級に合格することです。指定校推薦を狙っているので、1級はとっておきたいなと。単語が一番の課題だと思うので、しっかり勉強していきたいです。
—頑張ってくださいね。詠美さん、お母様、本日は貴重なお話をありがとうございました!
(聞き手、執筆:佐野 友美)