こんにちは!ESL club講師の小森です。
ESL clubでは沢山のバイリンガル講師が、英語の魅力や楽しさを生徒の皆さんに伝えたいという思いで働いています。そんな講師の中には外国にバックグラウンドを持つ人が多くいます。
今回は、「海外の学校って楽しいの?」や「外国と日本はどう違うのかな?」などの疑問をお持ちの皆さんに向けて、講師の色々な体験を記事にしました。ぜひ親子で読んで、新しい文化に目を向け、視野を広げるきっかけにしてみてください。
それでは、本編に移りたいと思います!
渋谷校で働く3人の講師に、それぞれの海外生活について聞いてみました!
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先生紹介
今回お話を聞いたのは下記の3人の先生です。
- 寺島先生:コロンビアの中学校に1年間滞在。現在は慶應義塾大学環境情報学部に在学。
- 松浦先生:イギリスの小中学校に4年間滞在。現在は慶應義塾大学法学部政治学科に在学。
- 櫻田先生:アメリカに幼稚園から高校卒業まで15年間滞在。現在は早稲田大学国際教養学部に在学。
海外の学校ってどんな感じ?
―皆さんの学校の授業ってどうでしたか?海外だとアクティブラーニングを取り入れているイメージがあるのですが。
(松浦)イギリスの高校では卒業後に大きい試験があるので、それに向けて真剣に勉強していました。授業自体は教科書から学ぶことが多かったです。演劇の授業にすごく力を入れていたことが印象的でした。
(櫻田)アメリカでも基本的には教科書から学んでいましたが、パワーポイントを作ってプレゼンをすることがよくありました。中学校では授業にゲームを取り入れることも多かったですし、高校に入るとディベートの授業もありました。
―やっぱり日本の学校とは違いますね。部活はありましたか?
(寺島)いわゆる部活はなかったです。その代わり、火曜と木曜の午後はアクティビティの時間になっていて、学期ごとに新しいものに挑戦できるシステムがありました。私はロッククライミングや料理をやっていました。
(櫻田)課外活動はみんなやっていましたが、特にアメフト、サッカー、マーチングバンドなどはガチな人が多かったです。俺はテニスとマーチングバンドをやっていました。APクラス(上級科目のことで、大学の単位として認められることもある)も沢山とって一年間早く高校を卒業したので、すごく忙しい毎日でした。
―遠足はありましたか?
(櫻田)映画館を貸し切って映画を見たり、ゲームセンターで1日遊んだりしました。
(松浦)博物館に行ったりミュージカルを見たりしました。修学旅行ではアイスランドに氷山を見に行きました。
(寺島)私の修学旅行はアマゾンでした。頭に荷物を乗せて川を渡って、テントで寝るっていう感じでサバイバルでした(笑)。
―学校の雰囲気はどうでしたか?
(櫻田)中学校まではアジア人だからって差別されたり、からかわれたりすることもありました。高校に入ってからはLGBTQ+のコミュニティがあったり、障害を持つ生徒へのイベントを開催したりしていて、多様性を尊重する雰囲気でした。
(松浦)公立の学校に通っていた時は、労働者階級の人が多くて、いじめもあったし、机もガムだらけで汚かったです。私立に転校してからは中級と上級階級の人ばかりで、差別も少なくなりました。みんな習い事に力を入れていて、複数言語話せることも珍しくありませんでした。
日常生活
―普段の生活はどうでしたか?
(寺島)コロンビアは治安が悪くて1人で出歩くことはありませんでした。学校へは防弾のスクールバスで通っていて、運転手も拳銃を持っていました。友達と遊びに行く時も絶対車で送り迎えをしてもらっていました。
(櫻田)アメリカも、俺が住んでいた地域(アトランタ)は治安があまり良くありませんでした。基本的な移動手段は車で、公共交通機関は危険でした。高校になると友達と車を運転して野球の試合を見に行きましたね。すごく盛り上がって楽しかったです。
(松浦)イギリスでは、日本人が多いエリアに住んでいたので治安は悪くなかったです。
―イギリスの食べ物はどうでしたか?
(松浦)美味しくなかったです(笑)。給食も美味しくなくて、専門店に行かないと美味しいものは食べられませんでした。
カルチャーショックそして価値観の変化
―外国に行って驚いたことや考え方が変わったことはありましたか?
(寺島)コロンビアの人はすごくスキンシップが多くて初めは驚きました。初対面の人でも、会ったらまずハグと両頬にキスをするんです。
人種やセクシュアリティなどの問題について堂々と発言する人が多かったので、そのような事が他人事ではないことを学びました。そして、私自身も前ほど他人の目を気にせず堂々と自分の意見を主張できるようになりました。
(松浦)イギリスが日本と一番違ったところは、階級を意識している人が多くて、生活している上でも貧困格差が顕著に表れていることです。他には、みんながありがとう、ごめんねの気持ちを大事にしているところですね。日本みたいにお客様が神様というような態度はありませんでした。
これから海外に行く人へアドバイス
―ESL clubには将来海外で勉強したいと考えている生徒さんもいますが、そのような方に向けてアドバイスをお願いします!
(寺島)私は海外に住んでいた時に、色々なことに挑戦できなかったことを後悔しています。これから留学などに行く方には、怖くても難しくても積極的に挑戦することを大切にして欲しいです。嫌になったら途中でやめても良いと思います。そして、場所によっては治安に気を付けましょう!
(松浦)海外に行くのは、色々な人と出会って自分の世界を広げるチャンスだと思います。拙い英語でもいいから積極的に話しかけてみてください。失敗しても誰も気にしないし、挑戦することで損することはないので!イギリスに行く方は、階級意識が強い人が多いから発言には気をつけてください。あとは皮肉をたくさん言う文化なので、あまり真に受けず聞き流してください(笑)。
(櫻田)アメリカが好きなところは、同調圧力がないところです。グループに合わせようという考えがあまりないから自分らしくいられます。だから自分を探したい人にはおすすめ!もし留学しようと考えている人がいたら、オープンマインドを持って頑張ってねと言ってあげたいです。
最後に
いかがでしたか?読んでくださった皆さんが、今までは知らなかった海外生活の一面を発見し、視野を広げるきっかけになれば嬉しいです。
私たち講師は、将来生徒の皆さんが世界中どこでも活躍できることを願いながら日々指導にあたっています。これからも、英語力アップのサポートはもちろん、私たちの体験を皆さんにどんどんシェアしていきたいと思っています。
今回ご紹介した講師以外にもユニークな体験談を持っている講師が沢山いるので、ぜひレッスン担当の講師にたくさん質問してみてください!
- この記事を書いた人
- 小森 あやか
ESL club 渋谷校講師
早稲田大学 国際教養学部
日本の小学校に通った後、中学、高校時代をスイスのボーディングスクールで過ごす。様々な国から生徒が集まっていた為、世界中に友達ができる。
友達から様々な国の言葉を教えてもらったことからことばそのものに興味を持ち、大学では言語学を中心に勉強している。現在はフランス語と韓国語を勉強中で、マルチリンガルになりたい。
かき氷とBTSが好き。趣味は愛犬と遊ぶこととゴルフ。