子供と古典を読む意義
輪読ゼミ責任者の荻野です。
一般には子供には、その「発達段階」に合わせ児童書などを与える傾向にあると思います。しかし実は、これでは知的好奇心は育ちません。
自分の手では少し届かなそうな、少し難しいテクストだからこそ、何が書いてあるか興味が湧き、読み解こうとする意欲が生まれるのだと考えています。
その意味で古典はとても有効であり、時代背景も異なることから一筋縄では読むことができません。これこそが、何が書いてあるのかという興味をそそり、知的好奇心を育てることになります。長期的に見れば、これがカテゴリーを問わない読書習慣に繋がることだろうと思います。
- この記事を書いた人
- 荻野 智明
駒場東邦中に進学。トップ学生だったが、物理と化学に嫌気がさし、医師である両親と同じ職に就くことにも嫌気がさしたため、私大医学部を蹴って東大に後期で入学。
人間に関わる人文系への興味が根本にあったため、哲学と法学を学ぶ。好きに学問を追求し、中国の占いを2年間独学し、今に至る。
・2006年 駒場東邦入学
・2012年 東京大学文科一類入学
・2018年 国家総合職経済区分合格
・2019年 東京大学法学部卒業