荻野です。
古典に直接触れる場合、入門的な研究書で要約を把握しておくことは挫折を防ぐのに有効です。以下、軽く読むことのできる、しかし歴史的に古典的価値のある研究書や入門書をご紹介いたします。
主に新書から、本格的研究書まで幅広く紹介いたします。
「知識人と政治――ドイツ・一九一四~一九三三 」
脇圭平氏による、ドイツ戦間期をトマス・マンの振る舞いの変遷から読み解く古典的名著です。
「民主主義とは何か」
宇野重規氏による民主主義の背景史の理論的新書です。
「カール・シュミット-ナチスと例外状況の政治学」
慶応の保守革命の研究者による、歴史的背景を踏まえたカール・シュミットの理論史についての新書です。入口としてはとても良いと思っています。
「アンチモダンー反近代の精神史」
フランスの研究者による、反動の精神史の概説です。反動思想への入門にはもってこいです。最近のものです。
以上、私的な入門書の紹介でした。政治領域への偏りが多少見られますが、気になる人はお手に取ってみても面白いかと思います。