フォニックスって何?世界で最も有名なフォニックスの歌と論争

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英語をお子さまと学ぼうと思い、友人に話を聞いたり、英語スクールに話を聞きにいったり、またインターネットを用いるなどして情報収集をしていると、必ずといって良いほど出会う言葉、それがフォニックス(Phonics)です。

フォニックス(Phonics)って何?


ざっくりと言うと、英語の文字と音を結びつけるルールです。

日本語の文字である平仮名は、その名前と音が一致します。
「あ」であれば、名前は「あ」ですし、その音(発音)も「あ」です。

その一方で英語の文字であるアルファベットは、その名前と発音が異なります。
Aは「えぃ」という名前ですが、発音は「え」や「あ」に似た音です。

この「アルファベットの文字をそれぞれどのように発音するのか」のルールがフォニックスです。
フォニックスを学ぶことにより、はじめて見る単語でも、単語を構成するアルファベットそれぞれの音から、その単語の発音がわかったり、発音を聞いて英語の文字になおすことができるようになります。

そのため、英語の文字学習をはじめる際に、はじめにこの文字と音を結びつけるルールであるフォニックスからスタートするところも少なくありません。

いきなり英語の本を見ても、アルファベットがならんでいるだけではどう読むのかがわからないですよね。
そこで、まずは読み方のルールであるフォニックスを学ぶことで、本を読み始めるための足がかりを形成するのです。

こちらは世界で最も有名なフォニックスの歌「Phonics Song 2」です。
この歌で、アルファベット一つ一つの音が何かを確かめられます。

http://youtu.be/BELlZKpi1Zs

フォニックスをめぐる論争


さて、このフォニックスですが、アメリカなどの英語圏でも英語の文字学習をはじめる際には広く用いられておりますが、実はそこには「本当にフォニックスっていいの?」という論争が少なからずありました。

フォニックスは、アルファベット1つ1つの音を学び、単語をその組み合わせとして発音を学びます。
つまり部分から学び、全体に応用していく学び方です。
その一方で、全体をそのまま扱い読み方を学んでいく方法があり、”Whole Language”と呼ばれるものがあります。
この「部分→全体」という順序を取るのがいいのか、「全体→部分」とするのがいいのか意見が分かれているのです。

まだ論争は続いておりますが、現在のところ、  

“フォニックスは子供に読み方を教えるのに効果的な方法であり、whole language における “embedded phonics” として知られる方法(文脈に便乗してフォニックスを教えるやり方)よりもより有効である。”
(wikipediaより引用http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9)

とされており、またアメリカ国立小児保健発達研究所による調査によれば

“フォニックス抜きの教育や embedded phonics にくらべて、フォニックスは読み方を教えるのに有効である。また、社会的・経済的地位の低い生徒にとって特に有益であることも発見された。”
(wikipediaより引用http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9)

とのことで、現在のところフォニックスが優勢となってきているようです。
(なお、phonicsとwhole languageをめぐる論争については、「phonics vs whole language」と検索するとたくさん出てきます。)

ESLクラブでは、このフォニックスを一から丁寧に教えております。
しかし、フォニックスを完璧なものだとは見なしておりません。
というのも、実はフォニックスを学べば、「ありとあらゆる単語、文章が読めるようになるのか」、「意味を取ることができるようになるのか」というと、全くそんなことはないためです。

では、どのように用いるのがいいのか?下記の記事をご参照ください。

→フォニックスを学びすぎてはいけない理由

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