「アメリカの大学に行きたい!」「イギリスに留学するのが夢だったんだ」
と思ったこと、またお子さんから言われたことはありませんか?
日本はセンター試験や大学受験試験など、明確な合格基準がありますが、
アメリカ・イギリスの大学入試は非常にグレーです。
合格基準や最低ラインなどというものがなく、しかも成績以外のことも重要視されるという、
日本人からしたら非常に分かりにくい入試の方法を取っています。
そこで、今回は、アメリカ・イギリスの大学に志願する際、重要視されるものをご紹介致します。
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1. 高校の成績
高校の成績は、他のものよりも最重要視されています。
もちろん成績は高いに超したことはないのですが、アメリカの大学は通っていた高校のレベルや評価、
カリキュラムなども確認し、高いレベルの高校の成績が求められます。
ので、高校受験から頑張りましょう!
2. エッセイ
成績と同じぐらい重要視されているのが、志願するときに出すエッセイです。
自分はどう特別なのか、成績の数字(GPA)だけでは表せない自分の優秀さを示せるかが問われます。
そのための英語のライティングのスキルはもちろんのこと、表現力や単語のセンスも問われますし、
非常に特殊な書き方(フォーマット)なので、準備も時間も必要です!
海外の生徒は、このエッセイに半年近くかけると言われています。
3. 様々なテストや資格のスコア
現地の生徒でも必要なテストがSATとACT、日本人の留学生だと必要なのがTOEFLやIELTSのスコアです。
SAT
SATはアメリカの高校生なら必ず受けさせられるテスト。
一般のSAT Reasoning Testは数学・リーディング・ライティングのテスト、
SAT Subject Test(各科目テスト)は、世界史、アメリカ史、数学、物理、生物、化学、文学などのテストです。
Reasoning Testは必ず受ける必要があり、有名な大学だと少なくとも2000点(2400点満点)が必要!
日本人からしたら数学は英語の専門用語が分かれば簡単に満点近く取れるのですが、
英語のリーティングがなかなかのくせ者で、日常では絶対に使わないような特殊な単語がちりばめられています。
また、ライティングも文法だけでなく実際に文章やエッセイを構築する力も問われ、非常に難しいテストです。
TOEFL/IELTS
TOEFLはアメリカの大学に進学する留学生、IELTSはイギリスの大学する留学生なら必ず求められます。
TOEFLもIELTSもReading, Speaking, Listening, Writing で構成された英語のテストですが、
両方とも非常に特殊な問題形式や傾向があるので、対策が必要とされます。
TOEFLは120点満点、IELTSは9.0で、有名大学に進学するにはTOEFL110点以上、IELTS8.0以上が求められます。
しかし、これは最低条件であり、スコアが高いから評価されるということはありませんし、TOEICや英検などは一切求められていません。
4. 課外活動
課外活動も重要視されるあたりが、さすが海外の大学。
全ての科目で完璧な成績を取ったとしても、課外活動をしていなければどこの大学にも受かりません。
ボランティアやリサーチ(調査)、スポーツ活動や創造的活動(音楽・芸術など)も重要視されますので、
部活動やボランティアなどは積極的に参加し、部活動の顧問やボランティアのトップなどから一文書いてもらってください。
そのためには、ただ参加するだけでなく、その団体の中でも積極的に行動する必要がありますね!
5. 面接
ほとんど全ての大学が、面接を必要としています。
面接は、海外の場合は呼ばれるか、日本へ出張で来ている教授と行うか、Skypeなどオンラインでやることが多いです。
質問としては、
– あなたを受け入れることで、大学は何を得られるか?
– あなたはどのような貢献を出来るか?
– この大学に入れたら、何をするか?
などが聞かれます。
大学は生徒の授業内外での成長や努力を重要視しています。
英語力は最低条件であり、評価されるもの・重要視されているものではありません。
日本人の生徒さんはまず、
– 志望大学に関して調べ、本当に行きたいのか考える
– 実際アメリカやイギリスへ行き、志望大学を見学する(海外の多くの高校生は、高校2年生ぐらいで世界中を飛び回って大学見学に行っています)
– 志望大学に連絡し、日本からの留学生を受け入れているか、どのような書類が必要かを問い合わせる
– 高校から大学に連絡してもらい、高校に大学宛に学校のレベルやカリキュラムなどの情報を送ってもらう
– とにかく英語力をつける!
ことから始めましょう。
また、100%海外に留学するつもりならば、インターナショナルスクールに通うというのも一つの手です。
インターナショナルスクールだと、Advanced Programや国際バカロレアなど、
世界中の大学から認められたカリキュラムを使っている分、大分入学しやすくなります。
また、日本の大学に進学してから交換留学に行ったり、大学院から海外と言うのも手です。
日本の有名大学の交換留学先(協定校)は、イェールやケンブリッジなど多くの海外の超有名大学と協定を結んでいたりします。
また、大学院から海外という方が大分ハードルは低いです!
ですが、交換留学のためには絶対IELTSかTOEFLのスコアと良く書かれたエッセイ、そして大学の成績が必要です。
大学院の入試でもGREという共通テストのスコア、IELTSやTOEFL、そしてエッセイと面接も必要となります。
ちなみに筆者は今年の夏、ロンドンへ交換留学に行くことになりましたが、
そのためにIELTSの勉強や、エッセイの勉強はたくさんしました。
ESLクラブでは、TOEFLやIELTS対策はもちろんのこと、
SAT対策や面接対策のスピーキング、エッセイ対策のためのライティング練習、
そして学校の成績を上げるための英語の勉強、日本の有名大学への入試対策のための英語の勉強も行っています!
少しでも興味あれば、お気軽にご連絡ください!