英検やTOEICは語彙力、単語力が大事だといいますが、もちろんその通りです。
単語力がなくては思っていることを伝えることもままなりません。
でも日本で「英語の語彙力を増やす」と言うと、赤シートや単語帳を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。でも単語帳は作るのも面倒ですし、赤シートもなかなか暗記に時間がかかりますよね。
また、日本人の英単語に関する一番の問題は
「単語は知っているが、使えない」
というのが一番のネックです。
では、帰国子女のバイリンガルたちはどのように単語を覚えてきたのでしょうか?
帰国子女バイリンガルの英単語の覚え方をまとめると、
- 多読して、例文に触れる
- 日常会話で繰り返し聞く
- 英英の類義語辞書で英語を英語で覚える
- アウトプットの機会を設けて使ってみる
- フラッシュカードを作る
- とりあえず、毎日復習する
では、一つ一つ見ていきましょう。
目次
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1. 多読して、例文に何度も触れる
一番新しい単語に触れる機会が多いのは、やはり本を読むときです。
本を読んでいると、その単語の意味が分からないとストーリーの流れが分からない!となるので、嫌でも調べます。
そして一冊の本で同じ単語が何回か出てくるので、同じ単語の違う例文に何回も触れることが出来るのです。
そうすると、「あ、この単語どこかで見た!」と思い出すことが出来るのと、数多くの例文に触れるため、実際にその単語を使うことも出来るようになるのです。
2. 日常会話で繰り返し聞く
二番目に新しい単語に触れる機会が多いのは、普段の日常会話。
筆者は小学生で初めてインターナショナルスクールに入ったとき、最初に覚えた言葉は “boring” (つまらない)でした。というのも、周りの子供たちがboringといつも言っていたから、「なんて意味なんだろう?」と気になり、調べて、その後皆が”boring!”と言う度に「ああ、つまらないのか」と思っていたら、いつの間にか自分も”boring”と言うようになっていました。同じようにテレビでも、感情がこもった英語を聞くことが出来ますよね。
感情がこもった英単語に触れることで、その単語の意味に自然と興味を持つようになり、暗記するのも楽になりますよ。
3. 英英の類義語辞書で英語を英語で覚える
筆者はESLプログラムで英単語を教わりましたが、単語は基本的に
- 絵
- 単純化した類義語
- 先生が作ってくれる分かりやすい例文
の3つで覚えました。
1の絵というのは、非常に単純ですが、英語がほぼ分からなかったので、絵で覚えるのは非常にわかりやすかったです。例えば、buyという単語を覚えるときは、女の子がお金を払っている絵と一緒に覚えました。
2の単純化した類義語というのは、意味を単純化して「この単語と同じ意味だよ」と非常にシンプルに覚えるということです。
例えばpurchaseという言葉を覚える時、「purchaseは、buyって意味だよ」と非常に簡略化して教えられました。
買う=buy, 購入する=purchase、と2つ別々に覚えていると、覚える量も増えて面倒です。また、buyという言葉とpurchaseという言葉がまったく関係ない別の言葉のように思えますが、buyもpurchaseも結局は同じ意味です。
類義語で説明出来ないときは、非常に簡略化して3単語以内で意味を教えてくれました。
3の分かりやすい例文というのは、「こういう時に使うんだよ」という具体的なシーンを説明してくれて、「あ、そういうときに使うのね!」というイメージをわかせながら覚えました。そうすると、自分が同じような状況になったとき、意外とすんなり出てきてくれました。
4. アウトプットの機会を設けて使ってみる
インターナショナルスクールに通うと、まず「英語を毎日聞く」と考える人が多いようですが、実際には「英語を毎日聞く」というよりも、「英語で毎日話さなければならない」という方が的確です。話さなければ、トイレに行くことも、食堂で食べたいものを買うことも、友達を作ることも、宿題を確認することも出来ませんからね。
話して間違っていても、相手が確認のために正しい文章に直してくれるので、直してくれた文を覚えることも出来、また同じことを伝えたいときに何度も何度も繰り返し言うので、練習になります。
5. フラッシュカードを作る
日本の単語帳のように、筆者のような帰国子女も単語カードは作らされました。ただ、日本の単語帳よりも一枚一枚が大きく、絵を書いたりカラフルなマーカーで書いたりと自由度が日本より大分高いというのが特徴です。
また単語も大きく書くので、子供からしたら文字で覚えるというよりも形で覚えていたと言った方が正しいかもしれません。
6. とりあえず、毎日復習する
インターナショナルスクールに通う一番のメリットは、「毎日復習することが出来る」、これに限ります。嫌でも通わなければいけないので、嫌でも毎日毎日6時間以上復習するのです。そしたら出来るようになるに決まっていますよね。
6時間復習出来なくても、毎日復習する。そうすることで、一度覚えたこともきちんと理解し、使えるようになるのです。
そして毎度定番の宣伝ですが!
ESLクラブの帰国子女バイリンガルたちの経験を元に作ったカリキュラムでは、これらの点を全て考慮した上でのカリキュラムを構築しています。
多読で何回も例文に繰り返し触れ、その単語を絵や例文と一緒にフラッシュカードに記入し、それを宿題で復習してもらい、テストする。
単純ですが、実際の海外のESLプログラムでも行われてる方法です。単語の説明も、当校のバイリンガル講師たちが、分かりやすく説明致します。また、授業中にはバイリンガル講師陣と英語で会話することで、アウトプットの回数も増えます。
シンプルで確実な、だけど難しいこの方法。
これを確実にやることを、ESLクラブでは目標としています。
皆様も、ぜひこれらのコツを使って英単語をガンガン覚えていってくださいね!