子供にとっての母国語と外国語
荻野です。
一般にグローバリズムの中で生き残るには英会話能力が必要だと言われていますが、厳密にはそうではありません。
階級社会の欧州ではそれを測る上での「教養」の有無が重要であり、英会話能力しか持たない労働者は代替可能な職に就くことしかできません。さらに言えば、母国語で十分に思考できないならば、外国語で十分に思考することもできません。英検ですら、二級以降は高度な思考を要する文章を課してきます。
以上のように、英会話しかできない人は何もできません。高度な職能を持ち、高い職階にいるビジネスマンは、常に高い教養を持ち、「日本」についても十分に語れる人物なのです。
- この記事を書いた人
- 荻野 智明
駒場東邦中に進学。トップ学生だったが、物理と化学に嫌気がさし、医師である両親と同じ職に就くことにも嫌気がさしたため、私大医学部を蹴って東大に後期で入学。
人間に関わる人文系への興味が根本にあったため、哲学と法学を学ぶ。好きに学問を追求し、中国の占いを2年間独学し、今に至る。
・2006年 駒場東邦入学
・2012年 東京大学文科一類入学
・2018年 国家総合職経済区分合格
・2019年 東京大学法学部卒業