バイリンガル講師インタビュー|沖元先生「英語力はもちろん、主体性や論理的思考が身につく」小学生に英語ディベートをおすすめする理由。

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「小学生から英語のディベート!?」そう思われる親御さんもいらっしゃるかもしれません。しかし、ESL clubで英語ディベートクラスを担当する沖元先生は、「小学生からディベートを始めるのがおすすめ」だと言います。その理由を、ご自身の経験を踏まえて語っていただきました。

 

集団行動の日本の学校と主体性を重んじるアメリカの学校

ー沖元先生はバイリンガル講師とお聞きしていますが。

私は5歳から小学校4年生までアメリカに住んでいて、現地の学校に通いながら、土曜だけ日本人学校に行っていました。

日本に戻ってからは、公立の小学校に編入したあと、中高と帰国子女の取り出しプログラム(※)がある一貫校に進学し、現在は大学生です。

※帰国子女のように高い英語力のある生徒の英語力の維持・向上のために、ネイティブの教師が英語圏の学校と同じような授業を行うプログラム。週に数時間、普通のクラスとは別の授業を行う。

 

ー日本の小学校とアメリカの小学校では、どういう違いを感じましたか?

そうですね 、日本は集団意識が強いなあって思いました。「前ならえ」できちんと整列とか何か団体行動とか多いですし、言われたことをきっちり言われた通りにやる。それはそれで悪いことではないんでしょうが、常識みたいなのに強く縛られているような感じがしました。

アメリカは自分のやりたいことをやっていて、みんなで一緒に何かするという感じじゃないんですよね。自分を意識した行動が多いんです 。

 

アメリカの教育は、先生の言ったことを言った通りにやるというよりも、主体性っていうか自分で考えることを小さい頃からさせるという印象ですね。例えば宿題でも、先生に言われたことをやるというよりも、思考力を鍛える宿題が多いんです。

あとは、毎週、単語テストみたいなのがあるんですけど、日本なら単語テストといえば、先生が範囲を教えて、生徒はドリルをやってそれをひたすら暗記するという感じじゃないですか。

アメリカの学校でも同じように「この単語からこの単語までテストしますよ」って先生に言われるんですけど、この先がちょっと違うんです。

その範囲の単語の宿題が出るんですけど、単語を覚えるんじゃないんです。その単語からイメージできる絵を書きなさいとか、文章を書いたり、ストーリーを作ってみなさいとか。創造性を重視した宿題が多く出るんです。子供の頃から思考力を鍛えていくような感じなんですよね。日本も少しずつ変わってきてはいますが、まだまだ暗記教育は主流なのかなと思います。

しゃべることが苦手だった子供時代。ディベートに出会い積極性が身についた

ー沖元先生は英語ディベートをいつから始めたんですか?

中学の時からです。私の通っていた中高一貫校には英語ディベート部があって、そこに入部したのが始まりです。

 

ーディベートを始めてから、どのような変化がありましたか?

筋道の通った文章が作れるようになりました。小さい頃からしゃべることが苦手で、回りくどい言い方をしたりなど、言いたいことを上手に伝えるのが難しかったんです。しかしディベートを始めてから、どのようにしゃべったら相手に伝わるかとか、説得力が出るのかがわかるようになってきました。

そして中学3年生の時には、ディベートの大会で個人3位、団体で優勝して世界大会に出場することができました。世界大会では英語圏だけではなく、様々な国の学生とディベートで戦うのですが、同じテーマでも国や文化が違うとこんなにも視点が違うという気づきもあり、とても面白かったです。

 

ー世界大会!それはすごいですね。でも沖本先生はもともと、しゃべることが苦手だったんですよね?

そうなんです。今の私は自分の意見をちゃんという人間だと周りから思われているらしく、子どもの頃のことを話すと「意外ー!」って言われるんですけど(笑)ディベートが私を変えてくれました。

 

ーとなると、ちょっと大人しくて話すのが苦手という生徒さんがディベートをするようになると積極性が身につくのでしょうか?

そうなると思います。私はすごく消極的な子どもでしたがディベートに出会って積極性が大事なんだなって身に染みて感じました。また、ディベートをやっていく中で、自分の意見を持てるようにもなりました。

英語ディベートで身につくのは、英語だけじゃないんですよ。論理的思考がつくので、日本語で説明や議論をするときにも役に立つんです。

 

気軽に話せるようになる英会話と論理的思考が身につく英語ディベート

ーESL clubの英語ディベートの授業では、どんなことをするのでしょうか?

例えば、桃太郎という昔話がありますよね。鬼を退治する桃太郎は、正義の味方として描かれています。でも実は、桃太郎は正義の味方ではなく悪者だったと仮定してディスカッションすることもあります。子どもが楽しんで取り組めるものから大人でも難しいテーマまで、なんでもありです。自分で考えて発言していくという練習をしながら、段階的にディベートができるようにしていきます。

ー桃太郎が悪者だった、と言われると一瞬「えっ」となりますが、鬼側から見たら完全に悪者ですよね。家来側からみても、きび団子の報酬だけで、あんな危険な鬼退治に連れてくなんてどれだけブラックなんだって(笑)では、英会話とディベートって何が違うんでしょうか?あえてディベートを勉強するメリットはどんなことなのでしょうか?

決まったフレーズとか言い回しを使って、気軽な感じで話せるようにする事が英会話だと思うんですね。それはそれでいいと思います。英検3級、準2級くらいまでの面接では十分に使えますからね。でも2級以上になってくると、そこを超えていかなければいけないんです。

例えば「制服についてどう思いますか?」という質問について、筋道を立てて自分の意見を伝えることが必要になってきます。こういうとき、ディベートを勉強しておくと役に立ちます。

 

ーなるほど、英会話を超えてもっと論理的に深い話をしたいと思ったらディベートを勉強するべきなんですね。

そうですね。日本人には読み書きでは英検2級とか1級のレベルがあるのに英語が話せない、なんて人がたくさんいます。ですが、ディベートの訓練をすればそうしたギャップもなくなると思います。

 

ー確かにその通りですね。日本も今では外国人が街に溢れ、ますます論理的な英語を話せる力が必要になってくるはずです。そんな中で、小学生のときからディベートというものに慣れ親しんでおくのは大切なことですね。本日はありがとうございました。

 

(聞き手、執筆:藤井 みなこ)

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