英検準2級ライティング対策4つの攻略ポイント!回答パターンや便利なフレーズも紹介

英検準2級ライティング対策4つの攻略ポイント

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こんにちは、英語を教えない英語塾『ESL club』です。

2017年度から英検準2級の一次試験ではリーディングとリスニングにくわえて、ライティングも出題されるようになりました。
さらに、2024年度からはライティングの問題数が1問から2問になると発表されていて、ますます重要性が高まると予想されます。

準2級のライティングは3級と比べると記述する単語数が倍になるため、「難しそう」と不安に思う方も多いでしょう。
ライティングは一次試験の中でも自己採点が難しい技能なので、対策に苦戦している人も多いのではないのでしょうか。

しかし、英検準2級のライティングは、複雑な文法や単語を使うことを求められているわけではありません。パターンを覚えて対策するだけで、高得点を狙うことも可能です。

今回は、英検準2級ライティングの試験内容や合格点の目安、合格点をとるための攻略ポイントを紹介します。回答パターンや、覚えておきたい便利なフレーズも紹介しますので、英検準2級の一次試験対策に活かしてください。

関連記事:【英検準2級レベル】難易度・範囲・問題傾向と合格への勉強法対策まとめ

英検準2級のライティングってどんな問題が出るの? 

まずは、英検準2級ライティングの難易度や問題形式を紹介します。

3級と比べるとどのくらい難しい?

英検準2級のライティングも、3級と同じく理由を2つ記入する問題です。
トピックも、これまで通り日常生活に関連する内容が選ばれます。

英検準2級と3級のライティングでの大きな違いは、回答の語数です。
3級では回答が25〜30語でしたが、準2級では50〜60語と長さが倍になっています。

単語レベルも
3級 :2,580語(高校受験レベル)
準2級:4,080語(高校2年生レベル)
と1.5倍ほどに増えていますので、より高度な回答が求められます。

「単語数を言われてもよくわからない!」という方に向けて、単語レベル診断テストを用意していますので、ぜひチャレンジしてみてください。

関連記事:たった5分でできる英検単語レベル診断テスト!あなたは何級レベル?

問題サンプル(意見論述)

準2級ライティングでは、「意見論述」と呼ばれる受験者自身の意見を問う問題が出題されます。

出典:実用英語技能検定「2級」ライティングの導入、4技能化のお知らせ

試験対策用に模擬問題をもっと知りたい方は、以下のページをご覧ください。

関連記事:【英検準2級ライティング予想問題】バイリンガル講師による模範解答付き!

関連記事:【英検ライティング対策・予想問題まとめ】3級・準2級・2級・準1級(バイリンガル講師による模範解答付き)

2024年度から「Eメール問題」が追加予定

2024年度に英検の問題形式が改定されます。
英検協会の発表によると、英検準2級の変更点は次の2つです。

  • リーディング:設問数が37問→29問に
  • ライティング:1題から2題に増加

リニューアル後のライティングは、従来の「意見論述」はそのままに、「Eメール問題」がプラスされます。

英検協会のYouTubeでは、例題として次の問題が紹介されています。

  • あなたは外国人の知り合い(名前)から、Eメールで質問を受け取りました。この質問にわかりやすく答える返信メールを英文で書きなさい。
  • あなたが書く返信メールの中で、〇〇のEメール文中の下線部についてあなたがより理解を深めるために、下線部の特徴を問う具体的な質問を2つしなさい。
  • あなたが書く返信メールの中に書く英文の語数の目安は40語〜50語です。
  • 解答が〇〇のEメールに対応していないと判断された場合は、0点と採点されることがあります。〇〇のEメールの内容をよく読んでから答えて下さい。
  • □の下のBest wishes.の後にあなたの名前を書く必要はありません。

 

Hi!

Guess what! My father brought me a robot pet last week online. I wanted to get a real dog, but my parents told me it’s too difficult to take care of dogs. They suggested that we get a robot dog instead. I’m sending a picture of my robot with this e-mail. My robot is cute, but there’s a problem. The battery doesn’t last long. Do you think that robot pets will improve in the future?

Your friend,

Alex

出典:【特別講義】英検を活用して4技能を伸ばそう!ライティング新形式で書く力を育てる方法(安河内哲也先生)|Eiken Foundation of Japan – YouTube

英検準2級ライティングの配点と合格目安

合格ライン

英検では4技能それぞれに同じ点数が割り振られていて、準2級の各技能への配点は600点です。

2023年度時点でライティング問題は1問のみですが、0点か600点の2択なわけではありません。
ライティングの点数は、次の4つの観点から段階的に加算されます。

  1. 内容
  2. 構成
  3. 語彙
  4. 文法

正確な配点は公表されていませんが、合格基準スコア(CSEスコア)をもとに、合格目安を予測することは可能です。

準2級一次試験の合格基準スコア(CSEスコア)は、1800点中の1322点(約73%)で固定されています。

英検は、4技能をバランスよく得点している受験者を評価する試験です。
合格基準スコアを参考に考えると、ライティングをはじめとする各技能の合格点は、600点の77%にあたる438点が目安と言えるでしょう。

ESL clubのライティング対策では4つの観点それぞれ0点から4点の点数を配点しています。 つまり、ライティング全体では0点から16点の点数がつくことになります。

関連記事:英検CSEスコアを徹底解説!【素点−CSEスコアグラフも大公開!】
出典:英検CSEスコアでの合否判定方法について | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会

英検準2級の一次試験でライティング対策が重要な理由

重要

英検一次試験では、3技能すべてのスコアを底上げできるのが理想的ですが、試験本番まで日にちが迫っていて、そこまでの時間が取れない方もいるでしょう。ここからは英検準2級の一次試験でライティング対策がなぜ重要なのかについて説明していきます。

他技能よりも1問あたりの得点が高い

英検ではすべての技能で、問題数を問わず同じ点数が割り振られています。

英検準2級での各技能の問題数は、次の通りです。

  • リーディング:37問(2024年度から29問)
  • ライティング:1問(2024年度から2問)
  • リスニング:30問

このように、1問当たりの配点はライティングが圧倒的に高くなっています。

英検3級の試験対策をしてきた方ならご存知のように、ライティング問題は毎回同じ形式で出題されます。
模範解答もパターン化されていますので、しっかりと対策を行えば高得点が期待できるでしょう。

「正しい英文を正しい構成で書く」ことができればOK

ライティングの採点に用いる各観点では、以下が評価されます。

  1. 内容:”TOPIC”の質問に対応した内容になっているか
  2. 構成:構成が正しいか
  3. 語彙:適切な単語が用いられているか、幅広い単語が使われているか
  4. 文法:適切な文法が用いられているか、幅広い文法が使われているか

つまり、正しい英文を正しい構成で書くことができれば加点されます。

全体の構成や便利な定形表現を覚えることで、英検準2級ライティングの攻略を目指せるでしょう。

関連記事:英検直前!読むだけでも点数が変わる対策記事まとめ!(5級・4級・3級・準2級・2級・準1級)

関連記事:英検一次試験合格のための時間配分を大公開!準1級・2級・準2級・3級・4級・5級

 

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英検準2級ライティングを攻略する4つのポイント

では、具体的にどのように対策をしていけばいいのでしょうか。

【英検準2級ライティング4つの攻略ポイント!

  • エッセイのパターンを身につける
  • 定型表現を覚える
  • 『賛成』『反対』を決める前に『理由』『具体例』から考える
  • 1行に入る単語数を把握しておく

それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

【攻略ポイント1】エッセイのパターンを身につける

まず、英検協会が出している模範解答を見てみましょう。

I think that students should take part in club activities. I have two reasons. First, students can make friends. For example, I met many nice people when I joined the art club. Second, they can become healthier. If they join a sports team, they will exercise every day. That is why I think they should join club activities.
(生徒はクラブ活動に参加すべきだと思います。理由は2つあります。最初に、クラブ活動で生徒は友達を作ることができるからです。例えば、私が美術部に参加した際、多くの素敵な人たちに出会いました。次に、健康にいいからです。もし生徒がスポーツチームに入ったら、毎日運動することになるでしょう。これらの理由から、生徒はクラブ活動に参加すべきだと思います。)

さて、この文章は以下のような構成になっています。

[自分の意見]   
  I think that students should take part in club activities. I have two reasons. 
  (生徒はクラブ活動に参加すべきだと思います。理由は2つあります。)
[理由1]
  First, students can make friends.
  (最初に、クラブ活動で生徒は友達を作ることができるからです。)
[具体例1]
  For example, I met many nice people when I joined the art club. 
  (例えば、私が美術部に参加した際、多くの素敵な人たちに出会いました。)
[理由2]
  Second, they can become healthier. 
  (次に、健康にいいからです。)
[具体例2]
  If they join a sports team, they will exercise every day. 
  (もし生徒がスポーツチームに入ったら、毎日運動することになるでしょう。)
[再主張]
  That is why I think they should join club activities. 
  (これらの理由から、生徒はクラブ活動に参加すべきだと思います。)

つまり、英検準2級ライティングは以下の構成で書けばいいのです。  

[自分の意見] 
 ※最初に、自分の意見を述べる。
[理由1] 
 ※なぜ自分はそう思うのか、一つめの理由を述べる。
[具体例1] 
 ※一つめの理由を支持する具体例を述べる。
[理由2] 
 ※二つめの理由を述べる。
[具体例2] 
 ※二つめの理由を支持する具体例を述べる。
[再主張] 
 ※改めて、自分の意見を述べる。

まずはこの『準2級ライティングの正しい構成』をしっかり把握することが大切です。
その上で、次のポイントに進みましょう。

【攻略ポイント2】定型表現を覚える

定型表現とは、以下の赤字で示した箇所です。

[自分の意見]
  I think that students should take part in club activities. I have two reasons. 
  (生徒はクラブ活動に参加すべきだと思います理由は2つあります。
[理由1]
  First, students can make friends. 
  (最初に、クラブ活動で生徒は友達を作ることができるからです。)
[具体例1]
  For example, I met many nice people when I joined the art club.
  (例えば、私が美術部に参加した際、多くの素敵な人たちに出会いました。)
[理由2]
  Second, they can become healthier.
  (次に、健康にいいからです。)
[具体例2]
  For instance, if they join a sports team, they will exercise every day.
  (例えば、もし生徒がスポーツチームに入ったら、毎日運動することになるでしょう。)
[再主張]
  That is why I think they should join club activities.
  (これらの理由から、生徒はクラブ活動に参加すべきだと思います。)

これらの定型表現を全て覚えてしまうことをオススメします。

これらの定型表現を正しく使えれば、『構成』の点数アップが見込めます。また、書き出しで悩むことも少なくなるので、時間にも余裕ができるでしょう。更に、スペルミスなく正確に書けるしておくことで『語彙』の不要な減点も防げます。いいことずくめなので、ぜひ定型表現を覚えてみてください!

【攻略ポイント3】『賛成』『反対』を決める前に『理由』『具体例』から考える

ライティングを学習し始めた人は、「何を書いたらいいのかわからない。」とペンが止まってしまうことがよくあります。

そんな方は、賛成、反対を決める前に理由と具体例をいくつか考えることを試してみましょう。このときに役に立つのが、 意見が思いつきやすくなる観点を頭に入れておくことです。

意見を出す上で役に立つ観点には、以下のようなものがあります。

  安全性:安全かどうか?
  環境:環境にいいか?
  健康:健康にいいか?
  利便性:便利かどうか?
  将来性:将来、役に立つか?

上記の観点を使って、実際に「生徒はクラブ活動に参加すべきか?」に対しての意見を考えてみましょう。

  【観点】健康:健康にいいか?
  【問い】クラブ活動に参加することは生徒の健康にいいか?
  【理由】日々の宿題や試験勉強などで忙しい生徒の健康に、悪影響を及ぼす可能性がある。
  【具体例】多くの生徒が、部活後に多くの宿題を終わらせる必要がある。結果として寝る時間が遅くなり、寝不足になってしまっている。
  【自分の意見】よって、私は必ずしも生徒がクラブ活動に参加すべきだとは思わない。(反対意見)
   ※模範解答では『クラブ活動は健康にいい』という理由で賛成意見でしたが、このように反対意見も書けます。

  【観点】将来性:将来、役に立つか?
  【問い】クラブ活動に参加することは将来、役に立つか?
  【理由】多くのクラブ活動で培われる『向上心』や『忍耐力』は将来、役に立つだろう。
  【具体例】クラブ活動で努力した経験は、進学や就職活動の際に高く評価されるという話を先生や先輩からよく聞く。   【自分の意見】よって私は、生徒はクラブ活動に参加にすべきだと思う。(賛成意見)

  【観点】安全性:安全かどうか?
  【問い】クラブ活動に参加することは生徒にとって安全か?
  【理由】クラブ活動で帰りが遅くなり、暗い夜道を一人で帰ることになる生徒にとっては危険である。
  【具体例】クラブ活動で帰りが遅くなった生徒が、帰宅途中にトラブルに巻き込まれた事件が最近ニュースで報道されていた。
  【自分の意見】よって、私は必ずしも生徒がクラブ活動に参加すべきだとは思わない。(反対意見)

このように意見が出しやすい観点から『理由』と『具体例』をいくつか考えてみて、 賛成意見の方が書きやすいと思ったら意見を『賛成』に、 反対意見が書きやすいと思ったら意見を『反対』にすればいいのです。

どんなトピックについてもだいたい、これらの観点で何かしら意見が書けるはずです。

【攻略ポイント4】1行に入る単語数を把握しておく

試験本番で回答を書いた後に、単語数が問題文で規定範囲に収まっているか数えるのは大変です。

50〜60語をぜんぶ数えると時間がかかってしまうため、あらかじめ自分の文字の大きさや書き方の癖だと何行くらいになるのか把握しておくのがおすすめです。

解答用紙は英検協会のホームページからダウンロードできます。
過去問や参考問題を解くときに、印刷して使ってみてください。

解答用紙の記入方法 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会

試験本番の最終チェックポイント

試験本番でライティングの回答を書き終えたあとも、少しでも得点を高められるようにしっかり見直しを行っておきたいところです。

試験の残り時間が限られているなかで、チェックしたいポイントを紹介します。

ケアレスミスがないか

回答を1から書き直すのは大変でも、細かいケアレスミスであれば簡単に修正できます。
次のようなポイントに着目しながら、減点要素を少しでも減らしていきましょう。

【ケアレスミスをなくすためにチェックしたいポイント】

  • スペルミスや時制のミスがないか
  • 単数/複数が適切か
  • 冠詞がついているか
  • ピリオド、カンマが抜けていないか
  • 語と語、文と文の間に適度なスペースがあるか
  • 大文字で始めるべき語が大文字になっているか
  • 同じ名詞や慣用句を2回以上使っていないか など

同じ名詞を使っているのを見つけた場合は、後ろに入っている方を指示語に置き換えれば大丈夫です。
同じ慣用句を2回以上使っていたら、似た意味の別の表現に置き換えましょう。
それにより、語彙が加点される可能性があります。

最後に結論が入っているか

ライティングの回答は、以下のテンプレートにのっとって作成できれば大丈夫です。

  • 自分の意見
  • 理由1
  • 具体例1
  • 理由2
  • 具体例2
  • 自分の意見を再主張

最初と最後に「自分の意見」が入っていることから分かるように、英文エッセイは結論で本論をサンドイッチするのが正式な書き方です。

冒頭に結論を書き忘れてしまった場合は、1から書き直さなければいけないため修復は難しいでしょう。
しかし、最後に結論を入れ忘れていた場合は補いやすいため、書き加えましょう。

それにより、構成が加点される可能性があります。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今日お伝えした準2級ライティング3つの攻略ポイントを意識して学習を進めてみてください!

学習していくなかで例えば、 「自分が書いた英文が正しいのかわからないから添削してほしい。」 「書きたいことをうまく英語にできない。」 といったことでお困りであれば、 是非お気軽にESL club までご相談ください。英検1級以上、TOEIC900以上のバイリンガル講師が個別指導で丁寧に指導いたします。

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