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実は有害?フォニックスとの適切な関わり方

以前の記事で、「フォニックスについて実は長い論争があるが、英語の読書への導入のために、まずフォニックスから学ぶことが有効であるという考えが優勢である」旨に触れました。
今回の記事では、フォニックスとの適切な関わり方についてお話いたします。
(フォニックスとは何か?については上記のリンク先をご参照ください)
 
 

◎フォニックスは完璧なルールではない


 
実はフォニックスは完璧ではありません。

フォニックスをしっかりと学べば、「ありとあらゆる単語、文章が読めるようになるのか」、「意味を取ることができるようになるのか」というと、全くそんなことはありません。

 

 

なぜかというと、フォニックスでは説明できない「例外」が少なからずあるためです。
 
例えば「live」ですが、フォニックスの解釈では「らいぶ」という発音になりますが、
「I live in Tokyo.」のように「りぶ」と発音しますね。
 
また、you , could , many , people などのおなじみの単語もフォニックスでは例外扱いとなります。

 

このようにフォニックスを学んだとしても、正しく読むことができない単語が少なからずあるのです。
このことは「フォニックスに頼りすぎると、発音を間違えることが少なからずある」ということになります。
 
そのためフォニックスを完璧マスターしようとすることは有害になりうるのです。
しかし、以前の記事のように、フォニックスは本を読み始める際には有効であるとされます。

 
 
◎フォニックスを過信しない


 
そこでESLクラブでは、フォニックスを完璧なものだと捉えないところからスタートします。

あくまで「音→単語」及び、「単語→音」を推測する足がかりであるとの位置づけです。
 
そのため、フォニックスを完璧にマスターするまでやるということはせず、ある程度英語の音が推測ができる、音からある程度文字が推測できるようになればフォニックスは卒業します。
 
 

もう一つ。
フォニックスはあくまで音と文字を結びつけるルールでしかないので、フォニックスだけでは単語が何を意味しているのかを学ぶことは意図していません
そのため、音と意味を結びつけることをしておかないと、本の単語を見た際に発音はできるが、意味がわからないということになります。
 
日本語でいうと小学4年生までに習う漢字だけでできた「不動産」という言葉のように、小学生でも読むことができるが、意味がつかみにくいですよね。
このようにフォニックスだけでは「読めるが意味はわからない」どまりとなってしまうのです。

 

そこでESLクラブではフォニックスの学習と同時並行で基本単語を学習していきます。
この基本単語は最初に音を聞き、絵を見て音とイメージを結びつけることからはじめます。
いきなり文字を入れるのではなく、まずは音とイメージを結びつけておくのです。
 
イメージと音
 
そしてフォニックスの学習が進むにつれて、実際に文字を見て、音にしてみることに取り組みます。
 
これにより、フォニックスを用いて、文字を見た際に音の推測ができ、この推測がもともと聞いていた英語の正しい音を読み出す呼び水として働き、文字を見て正しく発音できるようになります。
そしてその音からイメージを導きだし、意味を捉えます。
 
つまり英語の文章を「文字→音→イメージ」をという流れで理解をするのです。
日本語の本を読む際に、頭の中で声に出して読んでいることに気がつくかと思いますが、これと同じ流れですね。
 
phonics
 
フォニックスを卒業した後は、必ずCDを用いて正しい発音を真似しながら本を読み進める(音読する)ことで、正しい発音を確認、真似して身につけていきます。
 
今いる生徒さんも、最初からいきなり文字を読むことは非常に難しいと感じますが、このようにフォニックスを足がかりとして用いることで、スムーズに英語の文字の世界(洋書を読み進める)へと入っていくことができていることからも、フォニックスも適切に用いる事で洋書を読めるようになるのです。

 

フォニックスは非常に優れたツールであることは確かです。しかしその使い方には注意も必要なのです。
 
フォニックス後には、最初に取り組む本として、どのような本を選べばいいのでしょうか?
こちらの記事で本の選び方についてご説明いたします。
→「洋書に挑戦!小学生が洋書を選ぶ際に大切にしたい3つの視点」